トリモノ帖

鳥に関するあらゆるコト。あらゆるモノ。

世界中の鳥好きさんに捧ぐ。

神話伝説の鳥図鑑・その10『ロック鳥』

080512rock_bird.jpgロック鳥(ろっくちょう)は、
アラビアンナイトの『シンドバットの冒険』に
登場する巨大な白い怪鳥。

鷲に似た姿で、翼を広げると20メートルにもなり
あたりが真っ暗になったとか。

ゾウが大好物で、軽く持ち運べるほど怪力であった
と言い伝えられています。

羽根は、マダガスカルのラフィアヤシの巨大な葉と同じくらい大きく、
よく似ていたと言います。
     

実在する鳥がモデルになった可能性があると言われ、マダガスカルに
生息していた巨大な鳥・エピオルニスだとする説が有力。
(マルコ・ポーロが立ち寄ってロック鳥の噂を聞いた謎の島・
マガスタル島とマダガスカル島の名前が似ているため。)

エピオルニスは19世紀前半に絶滅した鳥類で、ダチョウに近い飛べない鳥。
大きいものでは3メートルを超し、タマゴの大きさもダチョウの
1.5倍ほどあったそうです。

しかし、マダガスカルにはゾウはいませんし、もしいたとしても、
ゾウを軽々と運ぶのは、エピオルニスにも無理だったでしょう。
想像上の動物としても、あまりにも大きすぎるので、眉唾ものの話を
Roc's Eggともいうそうです。
    
   
◆関係があるとされているもの
 ・アメリカ先住民族の伝説のサンダーバード
 ・アラブ人のフェニックス
 ・ペルシャの伝説の巨鳥シームルグ。
 ・古代イランの不死鳥アムルゼス (amrzs) 。
 ・インドのガルダ


2008/05/12 Mon


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神話伝説の鳥図鑑・その9『迦陵頻伽(かりょうびんが)』

080511garyoubinga.jpg迦陵頻伽・迦陵頻迦
(かりょうびんが、からびんか)

kalavinka(サンスクリット)の音訳。
別名:妙音鳥。

仏教における想像上の生物。
極楽浄土に住むとされる。

人面身鳥で、上半身が菩薩、下半身が
鳥の姿であらわされる。

古くインドでは音楽の神とされ、その好声は
何度聞いても飽きる事はないといわれる。

2008/05/11 Sun


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神話伝説の鳥図鑑・その8『朱雀(すざく)』

080407suzaku1.jpg朱雀(すざく・しゅじゃく、ピンイン)
とは、中国の伝説上の神獣(神鳥)で、
四神(四獣)・五獣の一つ。
南方を守護する。
翼を広げた鳳凰状の鳥形で表される。
朱は赤であり、五行説では南方の色
とされる。


鳳凰と同一視されることがあり、
インド神話に登場するガルーダとの類似も指摘されている。

鳳凰と混同というよりは、朱雀というものが何かわかっていなかったかも。
聞いたことはあったんですが・・・
朱雀門ってありましたよね、平安京(平城京)に。
(元は長安の朱雀大路という南方に向かう道が伝わり、京においては、
北側の首都正門羅城門に始まり、南側の大内裏正門朱雀門に終わった。
朱雀が南方の守護神であることから名付けられたのだそう)
あと、光源氏を須磨に追放した義兄は「朱雀帝(院)」と呼ばれてますね。


2008/04/07 Mon
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神話伝説の鳥図鑑・その7『鳳凰(ほうおう)』

08040510000Yen-Phoenix.jpg鳳凰(ほうおう、Fènghuáng)は、中国の伝説の鳥。
孔雀に似ている。
瑞獣 ※のひとつで、徳の高い王者による平安な治世か
優れた人物が生まれると姿を現す五色の霊鳥。
(※瑞獣(ずいじゅう)・古代中国で、良いことの
前兆として姿を現すとされる動物のこと。)
麒麟・霊亀・応龍とともに「四霊」と呼ばれる。

2004年から発行されている新一万円札の裏面を
飾っている宇治平等院鳳凰堂の鳳凰。
    
   
鳳凰と言えばやっぱりフェニックスのイメージ。
しかし、わたしの中の鳳凰は、鶴のような孔雀のような線の細い鳥。
決して猛禽類じゃありません。やっぱりそれは、平等院の屋根の上に
鎮座するあのイメージから来ているのでしょうか。

・背丈:4〜5尺
・容姿:前は麟、後は鹿、頸は蛇、背は亀、頷は燕、嘴は鶏。
   五色絢爛な色彩で、声は五音を発するとされる。
・食物:霊泉を飲み、竹の実を食物とする。
・習慣:梧桐(アオギリ)の木にしか止まらない。

・鳳凰の異名:鳥王、雲作、雲雀、凰、叶律郎、火離、五霊、
       仁智禽、神鳥、仁鳥、聖禽、丹山隠者、長離、
       鳳、朋、明丘居士、鸞、霊鳥などがある。

・鳳凰は朱雀と同一視されることもある。
・またその形態から、インド神話の神・聖鳥ガルダ(迦楼羅)との類似が
 指摘されている。
・鳳凰とフェニックスは、東西の聖なる鳥の代表としてよく混同されるが、
 以下のような違いがある。
 ○形態・鳳凰=孔雀に似ており、そのルーツはインドにある。
     フェニックス=ルーツはエジプトで、形態は猛禽類に近い。
 ○生殖・鳳凰=雌雄の別があり卵を産む。
     フェニックス=単性(雄のみ)生殖をするとされている。

2008/04/06 Sun


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神話伝説の鳥図鑑・その6『八咫烏(やたがらす、やたのからす)』

080404yatagarasu2.jpg三本足の八咫烏は、熊野神の使いで、
太陽の化身とされている。
熊野では、カラスのことを「権現ガラス」とか
「烏牛王」と親しみをこめて呼んでいる。
熊野本宮大社では、1月7日に太陽の蘇りを表す
「八咫烏神事」が行われる。

大抵の鳥は好きなわたしですが、唯一カラスだけは苦手。
だけど、このカラスはどことなくユーモラスで憎めない様子をしています。
しかし真っ黒なカラスが太陽の化身とは不思議。
太陽に光を吸い取られた、全く正反対の《陰》だからなのでしょうか?
確かに鳥類の中でもカラスは賢く、道案内くらい楽にできそうではありますが。
    
  
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神話伝説の鳥図鑑・その5『サンダーバード』

071028thunderbird.jpgサンダーバード (Thunderbird) は、
アメリカ先住民の間に伝わる神鳥。
雷のような色の羽を持つ、5mほどの
大きなワシの姿をしている。
自由自在に雷を落として、獲物を仕留める。
スー族の伝承では、「ワキンヤン」と呼ばれ、
嘴と蹴爪だけの存在とも言われる。

しかし、世間でいう『サンダーバード』とは、
むしろこちらのようです。
    
   
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神話伝説の鳥図鑑・その4『フェニックス』

071023phenix.jpg『火の鳥』はこのフェニックスをモデルに
描かれています。
その生き血を飲むと永遠の命を授けられ
数百年に一度、自らの身を焼いて生き返る、
と言われています。

フェニックスの伝説は古代に遡りますが
その大元となったものには、
いろんな説があるようです。

不老不死と火の中でよみがえると言う
強く無敵なイメージから
小説・マンガ・ゲームなどに多く登場するだけでなく
スポーツ団体チームなどの名まえに用いられることも多く見られます。

わたしの中ではフェニックス=手塚治虫の火の鳥、なんですが
神話の中のフェニックスはケツァールというより猛禽なんですね。
    
    
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神話伝説の鳥図鑑・その3『セイレーン』

071018sirene1.jpgセイレーン (セイレン、Seiren)と言えば
その魅惑的な歌声で船乗りたちを惑わし
海の底へ引きずり込むという怪物。

どちらかというと「人魚」のイメージが
強いのだけど、それは後にイメージが
変化したもので、もともとは、上半身が
人間の女性で、下半身が鳥の姿をした
海の怪物とされていたそうです。

英語の「サイレン」の語源になっているのも興味深いところ。

画像:BC580-570ギリシャの置物
    
   
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神話伝説の鳥図鑑・その2『ハーピー』

071013harpy.gif山岸凉子のマンガを思い出します。

ハーピー(harpy、ハルピュイアとも)は
ギリシャ神話に登場する女面鳥身の伝説の生物。
その名は「掠める女」を意味し、
顔から胸までが人間の女性で
翼と下半身が鳥と描写されることもある。

ガイアとポントスの子タウマスと
オケアノスの娘エレクトラの子。
虹の女神イーリスの姉妹。
イアソンによる『アルゴー号の探索』に
登場し、罪を犯したピネウス王を
苦しめるエピソードが有名。
     
    
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神話伝説の鳥図鑑・その1『ガルーダ』

071008garuda.jpgガルーダは、インド神話の鳥族の王。
最高神ヴィシュヌと戦い、互角であったため
ヴィシュヌ以上の地位を与えられる代わりに
ヴィシュヌのヴァーハナ(神の乗り物)となった。

またインド神話の暴れん坊・インドラとも戦うが
インドラですらガルーダには敬意を払い、
友好関係を結ぶ。
敵対関係にあるナーガ族(蛇族)から
母を救う為に聖なる霊水・アムリタを手に入れ、
インドラと組んでナーガ族を出し抜くことに
成功する。


ガルーダと言えば、最初に思い出すのは、「ガルーダ・インドネシア航空」

もともとはインド神話に登場する神鳥。(ガルダ (梵語:Garuda) )


ガルーダの思い出と言えば・・・     
     

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