update : 2008/07/25 Fri |
神話伝説

イラン(ペルシャ)神話に登場する
伝説の巨鳥シームルグ。
ゾロアスター教聖典「アヴェスタ」では
サエーナ鳥(meregho saeno)。
サエーナとは猛禽の事を指し、
ワシや鷹のような姿をしていたとも、
鳥の体に犬の顔を持っていたともされる。
深い知識と智慧を持ち、人の言葉を解する
ことができたとされる。
画像はエッシャーのリトグラフ『球面鏡のある静物』(1934年11月)
シームルグはエッシャーの作品にしばしば登場する。
10世紀のフィルドゥスィーの叙事詩『シャー・ナーメ(王書)』中では
英雄ザール (Zal) の養父。
マヌーチヒル王の家臣サームに生まれた男の子がエルブルス山に捨てられ、
その赤子を拾って育てたのがシームルグ。シームルグに育てられ、
後に父サームの元に戻り英雄となったのがザールである。
ザールと別れるときにその羽を与え、燃やせば召還に応じた。
ザールの妻が難産で苦しんでいたときにシームルグが現れ、
無事に子のロスタムを生むことができたとされる。
もともとシームルグは、ウォルカシャ海にある楽園の島に生える
生命の樹に棲んでいたが、この樹が悪魔(ダエーワ)たちに倒され、
枯れてしまったので、エルブルス山に住むようになった。
生命の樹の上でシームルグが羽ばたくと種子が地上や海に落ち、
様々な種類の植物が生え、また雨を降らせたという。
シンドバットの冒険に登場する
ロック鳥と近縁のものであり
鳳凰や
ガルーダとの類似も指摘されている。
2008/07/25 Fri