世界最高の写真家集団マグナム・フォト創立70周年 パリ・マグナム写真展

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170704_paris_magnam1web.jpg170704_paris_magnam2web.jpg2017.07.04 Tuesday
素晴らしかった!!
ホント写真家の方は必見。写真は素人の私が見ても素晴らしいと感じた。いいタイミングで大阪に行く用が出来たお陰で、見られてよかった。
なんかねー、どの写真も、何となく撮ってないの。ちゃんとそこにドラマや主張があるの。んでも夫と話してて、たとえば、選挙ポスターと自転車がさりげなくとられてるモノクロ写真。こういう写真撮りたいけど、悲しいかな、日本だと絵にならないんだよね、という。。。。
確かにね、パリはどこを切り取っても絵になるよね。京都も絵になる場所が多い。我が名古屋は。。。うーん、頑張って探しましょう、と言うしか、ないか。。。
そういう点では、絵になる景色がなければ創ってしまえばいい絵とは違って、事実は事実のままに写すしかない写真は大変よねー。
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館内のカフェ前田珈琲特製、パリをイメージしたトリコロールのマカロンとソーダ、冨久ブレンド。ソファが気持ちよすぎて寝そうだった。。。
     
ものすごく唐突な感じのカラフルなマカロンやドリンクに、お店のお姉さんに「どういうイメージでこうなったんですか」と聞いたら「パリ・マグナムの展示が決まった時点で決めたんで、パリ=トリコロールってイメージなんですよ。マカロンの味はフランスの味にしました。両方オーダーしてくれはって、ありがとうございます」と気さくにお答え下さった。
マカロンは、白がバニラとホワイトチョコ、ピンクはフランボワーズ(ラズベリー)とチョコ、気になるブルーはカシスとチョコ。どれもおいしかったです♡
        
会場の京都文化博物館は6年ぶり。前に来たのは名古屋に引っ越してすぐの2011年10月。初めてのバスの日帰りで、早朝7時半くらいのバスで10時過ぎに京都につき、京都文化博物館の素敵な別館でシュヴァンクマイエル展を見て、本館で日本画を見て、雨の中をマンガミュージアムまで歩いてしっかり見た記憶が。終バスが18:30なので、それに乗って帰宅。けっこうハードだったけど頑張れたのは、気候のいい秋だったからか、6歳若かったからか?
      
193d492820e82c0e205890cb4778c258.jpg今回、マンガミュージアムでは山岸涼子さんの日出処の天子の原画が見られるというので、ぜひ行きたかったのですが、写真展を真剣に見過ぎて疲れたのと、暑さにやられ、文博の常設展も面白そうだったので、時間までじっくり堪能。常設展の一つが明治から戦後くらいまでの京都の写真で、写真尽くし。まるで恵比寿の東京都写真美術館にいるかのような錯覚に陥る。パリと京都、まったく違うけれどどちらも魅力的な街で、何となく比較しながら見られて楽しかった。
  
常設展最後は、古代の地層や平安京までさかのぼっての京都の歴史。ボランティアガイドさん暇だったのか、ほぼ付きっきりで説明して下さって、めちゃ面白かった。
平安京を現代の地図に置き換えるとどうなるかとか、平安京も平安中期くらいには左京ばかりが栄えて、だから今の京都の中心烏丸通は、当時では左京に当たるとか。
しかも、北の方に人口が集中していたので、今もいわゆる高級住宅街は北東の方なんだそう。

山岸涼子は残念だったけど、京都は満喫できてよかったー。私は展示だけでなく、結構美術館の箱を好きになるタイプなんですが、京都文化博物館、すっかり気に入りました。少し前は名古屋で行き損ねたネコ展やってたんだなー(広重と国芳)。猫のマステをお土産に買いました。ふふふ。

下の4枚のうち左右の写真は、旧日本銀行京都支店である別館。ホント重厚で素敵♡
右から二枚目。上の撮影をする夫を撮影する私を撮影した写真(ややこしいわ!)
京都文化博物館内のカフェ・前田珈琲の雰囲気がよくわかる写真。ここは昔銀行の金庫室だったんだそう。
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開催趣旨
1947年、ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアによって「写真家自身によってその権利と自由を守り、主張すること」を目的として写真家集団・マグナムは結成されました。以後、マグナムは20世紀写真史に大きな足跡を残す多くの写真家を輩出し、世界最高の写真家集団として今も常に地球規模で新しい写真表現を発信し続けています。
本展は、2014年12月から翌年4月までパリ市庁舎で開催され、大きな反響を呼んだ展覧会の海外巡回展として企画。マグナム・フォト設立70周年にあたり、60万点に及ぶ所属写真家の作品の中から、パリをテーマにした作品約130点を選び展観するものです。
芸術の都・パリは多くの歴史的事件の舞台でもあり、かつ、写真術発明以来、常に「写真の首都」でもありました。20世紀の激動を最前線で見つめ続け、現代においても現在進行形の歴史をとらえ続けるマグナムの写真家たちが提示する豊穣なイメージは、都市とそこに生きる人々の歴史にとどまらず、写真表現の豊かさをも我々に提示してくれると同時に、世界を発見する驚きに満ちた写真家たちの視線を追体験させてくれます。

<出品作家/30名>
ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、デビッド・シーモア、フィリップ・ハルスマン、ハーバート・リスト、エリオット・アーウィット、バート・グリン、エリック・レッシング、インゲ・モラス、マルク・リプー、ウェイン・ミラー、ルネ・ブリ、ブルース・デビッドソン、ニコラ・ティコミロフ、セルジオ・ラレイン、ブルーノ・バルベイ、レオナード・フリード、ジョセフ・クーデルカ、リチャード・カルバー、ギィ・ル=ケレック、レイモン・ドゥパルドン、マルティーヌ・フランク、アバス、ジャン・ゴーミー、ハリー・グリエール、パトリック・ザックマン、マーティン・パー、ゲオルギィ・ピンカソフ、アレックス・マヨーリ、クリストファー・アンダーソン

(出品作家は変更する場合があります)
基本情報
会  期:
2017(平成29)年7月1日(土)〜 9月18日(月・祝) 69日間
※休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、ただし7月24日(月)は臨時開館
※開室時間:10:00〜18:00/金曜日は19:30まで(入場は閉室の30分前まで)
会  場:
京都文化博物館 4階展示室
主  催:
京都府、京都文化博物館、京都新聞
後  援:
アンスティチュ・フランセ関西、(公社)京都府観光連盟、(公社)京都市観光協会、NHK京都放送局、KBS京都、エフエム京都
企画制作:
株式会社コンタクト
入場料金:
一般1,000円(800円) 高大生600円(400円) 小中生300円(300円)
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※チケットは京都文化博物館、チケットぴあ(Pコード768-322)、ローソンチケット
(Lコード58337)、セブンチケット、イープラスほか、京阪神の主要プレイガイドで販売。
内容と主な展示
第一部 マグナム・ビフォア・マグナム 1932—1944
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▲ヨーロッパ広場 サン・ラザール駅
1932年 アンリ・カルティエ=ブレッソン
©Henri Cartier-Bresson / Magnum Photos
マグナムの創設メンバーであるロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソン、デビッド・シーモアはマグナム設立以前から、時代の証言者として、歴史に名を残すことになる写真をすでにとらえていました。

第二部 復興の時代 1945—1959
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▲パリ、1949年 エリオット・アーウィット
©Elliott Erwitt / Magnum Photos
パリ解放の勝利に沸き立つ興奮がおさまり、冷静になった人々が目の当たりにしたのは戦争で荒廃した街の姿でした。経済的にも厳しい状況が続く中、新しい体制が築かれて行く姿を紹介します。
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▲凱旋門 1952年 ロバート・キャパ
©Robert Capa / International Center of Photography / Magnum Photos

第三部 スウィンギング・シックスティーズ 1960—1969

ミニスカート、ロック・ミュージック、ポップアート、ヌーベルヴァーグ・・・、60年代に入ると新しい世代が台頭、世界を席巻します。中世以来、「パリの胃袋」とされていたパリ中央卸売市場「レ・アール」の郊外移転計画は変わりゆくパリを象徴しています。社会に対する若者たちの怒りは、カルチェ・ラタンに端を発する学生運動という形で爆発し、ヴェトナム戦争反対運動と相俟って世界に波及しました。

第四部 多様化の時代へ 1970—1989

社会秩序の回復を求める声が高まる一方、慣習からの脱却を求める動きも活性化します。戦後の国際社会で重要な哲学的支柱を担ったジャン=ポール・サルトルはパリのアパートの一室で左派日刊紙「リベラシオン」を創刊し、男女平等を求める女性たちは街でデモ行進を繰り広げ、映画や演劇の世界でも新たな才能がパリで活躍し始めます。社会が多様化する中、写真家たちの表現方法も多様化していきます。

第五部 解体の時代 1990—2014
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▲パリ、1996年 ゲオルギィ・ピンカソフ
©Gueorgui Pinkhassov / Magnum Photos
現代においてもパリは多くの人を惹きつけてやまない大都市であり続けています。一方で、現代を呼吸する写真家たちが提示するこの街のイメージからは、かつての「花の都」の面影を見つけることは難しくなってきます。写真というメディアが、技術の発展とともに、より写真家自身を表現するものになってきたこととも無縁ではないでしょう。また、インターネットの普及は「写真」そのものの在り方自体に大きな変革を迫ってきています。
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▲パリ、2003年 クリストファー・アンダーソン
©Christopher Anderson / Magnum Photos
前田珈琲 文博店

旧日本銀行京都支店金庫室内、由緒ある店内で至福のひとときを

重要文化財 旧日本銀行京都支店金庫室の重厚な扉の向こう、芳しいコーヒーの香りが漂う店内。
由緒ある店内で美味しいコーヒーとともに至福のひとときをお過ごしください。

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前田珈琲は、「コーヒーを通じて全ての人に感動と喜びと幸せを」という理念のもと、約40年間営業してまいりました。1971年に創業し、現在は京都市内で5店舗を運営しております。
珈琲はこだわりの自家焙煎、フード類や菓子もすべて手作り。種類豊富なモーニング、ボリューム満点のランチ、多彩なスイーツなどを揃え、お子様からご年配のお客様にまで幅広くご愛顧いただいています。
また「前田珈琲 文博店」は、旧日本銀行京都支店の金庫室内にございます。金庫室の中で寛ぐ、そんな体験ができる前田珈琲文博店にぜひお立ち寄りください。



                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

名古屋市美術館は現在リニューアル中で、入れ替わりに秋には県美が工事に入る。
東京では、何やらMOT(東京都現代美術館)が工事に入ってるけど、いつ終わるかどこにも書いてないし
ブリヂストン美術館も休館中なんやねぇ。

アートたけし展
2017年6月17日(土)〜8月16日(水)浜松市美術館
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse/tenrankai0917.html#at

ルーヴルNo.9 〜漫画、9番目の芸術〜
2017年7月15日(土)〜9月3日(日)松坂屋美術館
http://manga-9art.com/
http://tokai-tv.com/events/louvre/

奈良美智 for better or worse
2017年7月15日[土]−2017年9月24日[日] 豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2017/special/narayoshitomo.html

デンマーク・デザイン
2017年9月9日(土)〜11月12日(日) 静岡市美術館
http://www.shizubi.jp/exhibition/future_170909.php

2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2017年9月30日(土)〜10月29日(日) かわら美術館
http://www.takahama-kawara-museum.com/exhibition/schedule.html

篠原有司男展 ギュウちゃん、“前衛の道”爆走60年
平成29年9月16日(土)〜11月5日(日)刈谷市美術館
http://www.city.kariya.lg.jp/museum/exhibition/schedule/

ビアトリクス・ポター™生誕150周年 ピーターラビット™展
2017年9月16日(土)〜11月5日(日) 名古屋市博物館
http://www.peterrabbit2016-17.com/
http://www.museum.city.nagoya.jp/exhibition/special/lineup/index.html

没後40年 熊谷守一展
2017年12月1日[金]− 2018年3月21日[水・祝]東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/am/2017/


                  


2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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