THE ドラえもん展 TOKYO 2017

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東京二日目は、久しぶりに展覧会三昧でした。
ここ数年(と言っても最後はすでに二年前ですが)、打合せだけで時間切れとなり、ホント東京の展示を見てなかったので、充実した時間でした。まずはドラえもん展。

六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中ですが、私この建物好きなんです。たぶん、丸い建物が好きなんだと思うんですけど。
森美術館内部に、中央から入ることもできるんですけど、周りの階段をぐるぐる回りながら上って行くのが、ワクワクして、展示への期待が高まって、こういうのって、ランドスケープって言うんでしょうか、展示する箱に取って、大事なんじゃないかって思ったり。
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「ドラえもん展」、たまたま上京した時にやってた大型展示だったんで行ってみたというのが正直なところですが、想像以上に良かったです。なんかもうドラえもんって、私たち世代以下の日本人のDNAに入り込んでるくらいの共通記憶なんだなって感じました。
世代で言うと60年代後半生まれ、50前後の人たち以降。それより前だと鉄腕アトムなのかなぁ。手塚治虫さんは好きですが、未だにアトムは読んだことなかったり。

最初は村上隆さん。立体の人って言うイメージだったので、2Dは新鮮。「ぼくと弟とドラえもんとの夏休み」(2002)
「あんなこといいな できたらいいな」(2017)
当たり前ですが、絵うまっ。あまりに世界観がマッチし過ぎていてスルーしそうですが、このお花は村上さんの作品世界のものなんですよねー。
「あんなこと」のほうは、シールを貼ってあるだけかと思ったら、これもアクリルで描かれてるんですね。すんごい手間暇かけてる作品だなー。普通に描く方が全然楽ですよね。

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次はMr.という方の「重力ちょうせつ機」。真ん中下あたりでアップにしてるのがそれなんですが、すごく丁寧にアナログ的に塗っているのが逆に新しい感じでした。全体像は最後の写真でカメラ持ってるオットの背景になってるもの。

全部書いてるとキリがないんで、途中はしょりますが、この次は「レンブラント風」「中国風」のドラえもん。福田美蘭さんと言う方。さすが画家さんらしく素晴らしくお上手。その次は、蜷川実花さんの作品。ドラえもんとのデートをアルバムに収めたというようなコンセプト。

その次は、写真不可だったので、載せたくても載せられないのですが、彫刻家の小谷元彦さんのカッコイイドラえもん像。パラレルワールドのドラえもんってことで、猫と言うより豹みたいな。白とシルバーで、シルエットはトムとジェリーのトムみたいな感じで、これはかっこよかった。

次が画像一番上の赤っぽい作品で「しずかちゃんの洞窟(へや)」(2017)。この作品も迫力あって、すごく雰囲気に浸れて良かったですが、この方の作品は、次の映像作品が気に入りました。秋田の山奥で豪雪の中「ドラえも〜〜〜ん」と叫び続けるというシュールな作品。「ドラえも〜ん」と言う声が耳から離れません(笑)隣の部屋にも映像作品があったのですが、そこにこの声がかぶって、予想外(?)の効果をもたらしていて、「これぞアートだわ」とか思ったりw

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ドラえもんのほのぼのしたタッチの漫画は、画家の山口晃さんの作品。これ好きだわー。何かけっこう哲学的なの!でも画家さんらしく、テキストだけで判断されたくないというのが、メッセージで伝わってくる。「ノー・アイテム・デー」(2017)。町田久美さんのシンプルなドラえもんも好き。

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ここから、私たちにとってはお馴染みの作家さんが続きます。お風呂場の絵は大好きな会田誠さん。ここ森美術館での個展も素晴らしかったけど、会田さん本人に船上で会えたことが大きかったな。「キセイノセイキ〜空気〜」(2017)
現代美術としての作品かぁ。白く煙が浮かんでるのは、よく見るとしずかちゃん。やっぱ現代美術=エロスなんだろーか。

同じ部屋にはドラえもんがのび太くんのウチからテレビ朝日まで旅をするという映像作品。上にも書いたけど、秋田で叫ぶ芸術家の声がかぶって面白かった。次の部屋の正面から見ると美しいドラえもんで、裏は作者の考えるドラえもんを構成するもの、という立体作品共に撮影不可。

同じく撮影不可の映像作品が、最高に面白かった!それもそのはず、われらがしりあがり寿さん。もうこれ見るだけで行った価値あった。みんな笑ってたし。ああ。昨年の「大回転展」見に行けなかったのが今だ悔やまれる。

私が今回かなり好きだったのが、一枚の黒い布でタイムマシンを表したもの。漆造形家の渡邊希さんの「タイムトラベル」(2017)。表面に塗ってあるのが漆で、そこに歪んだ像を掘り起こすことで、タイムマシンの世界観を表してる。前に立つと、自分も周りの人も写り込んで不思議な効果が。工芸家の方の作品だけど、すごくモダンアートっぽい。

そして、つい一週間前にモリーダ・カーロさんを見に行ったばかりの森村泰昌さん。文字が印刷された書籍を使って、紙の衣装を作るアーティスト・コイケジュンコさんとのコラボレーション(なんてピッタリな二人!)で「時を駆けるドラス / 空を越えるドラス」(2017)写真のお腹からどこでもドアを出すドラスとタイムマシンに乗ったドラスの2作品。それから、青いのは「ドラス」(2002)。ここへきて、謎の「ドラス」という言葉に説明が入ります。「ドラえもんのドレス」だから「ドラス」なんですねー。え?そんなんすぐにわかったって??しつれーいたしました。

それからウメップで一世を風靡しました、表参道ヒルズオペラシティと二回も展示見に行っちゃいました、梅佳代さん。もうねー、あったかくてかわいいの。孫のドラえもんお帽子?あったかいって借りてるおじいちゃんがかわいすぎる〜〜〜。「私の家のドラえもんの写真」(2001〜2013)。

それから、9月に豊田市美術館で個展を見た奈良美智さん。「ジャイアンにリボンをとられたドラミちゃん」(2002)。奈良さんは、ドラえもんよりドラミちゃんに興味を引かれるんですね。9月に想像以上に手の込んだ彩色で驚いた絵を今回は撮影までできて、本当に贅沢!今回の新作は「依然としてジャイアンにリボンを取られたままのドラミちゃん@真夜中」(2017)。

ここまでが前半だったのかな。何かすごい疲れてきた。(現地でも今も)

次が細長いモノクロの作品。これ黒板に描いてるんだって。作品の性質上、めっちゃ遠くに展示してあった。このれなれなさんって、学校に黒板に描いた絵をTwitterかなんかに投稿して有名になった子?と調べたら、本当にそうだった。すげー。それでいきなり森アーツセンターにこのメンバーで展示に仲間入り!でも確かに凄いもんね。

次に不思議な作品。後藤映則さんの作品で、花みたいな形の立体に電飾が行ったり来たりして、形がキャラクターになって見えたりするの。これすごくよかった。しばらくボーッと見ちゃった。どうやってできてるんだろう〜〜〜〜すごいなぁ。

それからペーパーアーティストの伊藤航さんの作品を水墨画家の山口英紀さんが絵に描いて作品に仕上げたコラボもよかったし、書家の中塚翠涛さんの屏風「光と影」も色合いが美しくてよかった。最後の増田セバスチャンさんのカラフルなドラえもんもひたすらポップで好き。

あ〜楽しゅうございました。

ヒルズに飾られたクリスマスツリーの飾りに映して記念撮影。
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さて、次は21_21へ移動します!


                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

≪東京で行ってきた展示≫

刀剣鑑賞の歴史
2017年12月5日(火) 〜 2018年2月25日(日)東京国立博物館
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1890

THE ドラえもん展 TOKYO 2017
2017年11月1日〜2018年1月8日 森アーツセンターギャラリー
http://www.roppongihills.com/events/2017/11/002654.html

野生展:飼いならされない感覚と思考
2017年10月20日(金)〜 2018年2月4日(日)21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/wild/

オルビス30周年記念 「ケの美」展
2017年11月17日(金)-12月24日(日) POLA MUSEUM ANNEX
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html


                  


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