停電で上越新幹線止まったり、未来の天皇になるかもしれない少年の
学校の席に刃物が置かれていたり、なかなか波乱含み。
天皇さまと皇后さまの最後のご公務に涙し、女子陸上の小出監督の死に
涙する私たちは、ホント庶民だわぁと思う。
さて、平成も終わろうとしている訳ですが、超個人的な感慨は、
私ってば、平成の間に、2回結婚したなぁ、ということ。
平成の30年間のうち22年間は結婚していた。
7月に11年経って、前の結婚生活とほぼ同じになる。
二度の結婚生活と通じて思うのは、たびたび書いてるけど
「楽なことと幸せは違う」ということ。
それを実感する映画を見た。
GWと言っても全く平常通りの私たち。休むなら平日の方がいいしね。
唯一のレジャーが映画なのだ。
アンドリュー・ニコル監督の「TIME」(2011年米)
この監督の作品は、まだ東京に住んでた頃に「ガタカ」を見たことがある。
「ガタカ」(1997)ってデビュー作だったのに驚き。
(ここから先はネタバレあり)
「ガタカ」は「SF映画の中で、科学者が実際にありえそうだと思う未来」
と絶賛したらしいディストピアもの。
子供を作る時に、遺伝子操作で優秀な遺伝子のみを受け継いだ
「適正者」だけがエリート街道を生き、自然受精で生まれた
「不適正者」は社会の落ちこぼれとして職業すら選べない。
本来、遺伝子操作をすることで、重篤な遺伝的疾患を排除できるなど、
良い面で活用されるべきなのに、
いちばんいけない方向に、人類はひた走ってしまうのだ。
でも、優生保護の行きつく先って、結局ここなんじゃないかって思う。
「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」
−−病気や障害をもつ子どもが生まれてこないようにする
それ自体も人権上はグレーなんだろうけれど
でも、できれば障害はない方が良いし、重病をもって生まれてくる子を、
少しでも減らしたいという想いは、誰しもあると思う。
最初は本当に、明らかな障害や重い病を防ごうとしていたとしても、
もっともっとってなってしまうんだと思う。
最初は五体満足で元気な子でさえあればよいと思っていても、
叶えられるとなれば、欲が出てしまう。もっと優秀な子を、
もっと美しく能力の高い子をと、望み始めたらキリがない。
とここまでは「ガタカ」の話。
「TIME」はといえば、やはり、人間の英知が間違った方向へ
行ってしまったディストピアもので変わりはない。
ブレない、さすが。
「TIME」の世界では、不老不死が実現した社会が描かれる。
人は25歳で成長が止まり、年をとらない。
けれど、そこから先は、腕に表示された時計が人生の残り時間となる。
富裕層は腕に1000年もの時が刻まれ、スラムに住む貧困層民は、
毎日本当に「その日暮らし」を強いられる。
働いても明日生きる時間を得られるのがやっと。
もし物価が急に上がったり、働けなくなり、腕の時計が0になれば、
どんなに健康でも元気でも死んでしまう。
スラムに住む主人公はある日、腕に100年の時間を持つ資産家を、
時間を奪うギャングの手から救う。
腕に全財産見せびらかして移動してるようなもんだから、
簡単に狙われてしまうのだ。
ちなみに、腕を組んだ時に上になった方の手に時間は流れ、
簡単に盗んだり与えたりすることが出来る。
25歳で成長が止まってしまうため、映画に老人が登場しない。
子供か若者だけなのだ。
資産家も青年にしか見えないが、実際は150歳だという。
主人公は彼からこの世の仕組みを聞く。
寿命のコントロールは一部の富裕層のために行われ、
彼らを生かすために貧困層は搾取されるのだ。
主人公は、死にたがっていた資産家から、寝ている間に時間を譲られ、
資産家は目の前で死んでしまう。
大金(時間)を手に入れた主人公は母親をバス停で待つが、
その日、母はバス代が払えず、バスに乗れなかった。
前日までバス代は「1時間」だったのが、倍の「2時間」になり、
母は朝、主人公に30分譲っていたので
残り時間が「1時間半」しかなかったのだ。
家の最寄りまで歩いて2時間かかるのに!
母は必死に走って何とか主人公の待つバス停近くまでたどり着く。
走ってきた主人公とお互い呼び合いながら駆け寄る。
けれど、あと一歩のところで母の時計は0になってしまう。
息子の手には100年あるというのに!
母は50歳という設定だけど、主人公の恋人にしか見えないほど若々しい。
それでもあっけなく死んでしまう。
こんな理不尽な世界ってあるだろうか。。。
復讐を誓った主人公は、今いるスラムを抜けて、富裕層の住むエリアへと
移動する。移動するだけで半年とか1年くらいの時間を要求されるので、
貧民は絶対に移動なんてできないのだ。
エリア12からエリア4へ移動。そこで知り合った世界的な大富豪の令嬢と
良い感じになる。
富裕層の街では、誰も走ったり焦ったりしていない。
貧困層の街では、命がかかってるからみんな走ってる。
だからつい急いで行動してしまう主人公は、
富裕層の街でも目立ってしまう。
いつも二人のSPに守られてる令嬢は、そんな彼に、何かを感じ取るのだ。
カジノで大富豪に勝ち、1000時間を手に入れる主人公。
彼は令嬢の父であることがわかり、気に入られ、パーティーに呼ばれる。
そこで三人の美女を紹介されるが、ひとりは令嬢で、残りはその母と祖母。
当たり前だよね、みんな25歳で止まってるんだから!
しかしややこしい。。。
エリア12から、タイムキーパーと呼ばれる警察組織が、
主人公を時間をくれた資産家の殺害容疑で追いかけてくる。
主人公は令嬢を連れて逃げる。
最初は自分も殺されると思って警戒する令嬢とも、やがて打ち解け、
愛し合うようになる。
2人はタイムキーパーから逃げながら、エリア12に戻り、
令嬢の父の銀行の金庫を破って街の人に富を分配する。
指名手配され、タイムキーパーと彼らの大金(時間)を狙うギャングから
逃げながら、彼らはさらに闘う。
最後は令嬢の父の金庫から「1000万年」(?)という
天文学的な時間を盗み出す。
令嬢は父親に、以前の生活は死んでるようなものだった、と言い放つ。
常にSPに護衛と言う名の監視されてるだけの生活、
生きてるとは言えないよね。
本当にそう。
絶対死なないとわかってる生活の一体何が楽しい?
死ぬかもしれないと思うから、上手くいかないかもしれないと思うから
だから無事がうれしいし、うまく行った時にうれしいのだ。
ラストはエリアの大移動が始まり、エリア12から順に
消滅して行っていることが描かれ、システムの崩壊が示唆される。
しかしまだ、主人公たちはさらに強盗を続ける。
まさに「Time is Money」そして、まるで近未来の「ボニー&クライド」。
タイトルバックのオシャレさもガタカと彷彿とさせて、カッコイイ。
車なんかは先端な感じなんだけど、未来なのか何なのか分からない
不思議な世界観。
もう少し深く突っ込んで歩光った部分があるのは否めないけど、
でも面白かった。
評価は分かれる映画かも。
それにしても、この監督の作品は要チェックだ。
現代社会に潜む危険を暴き出してくれる。
最新作「ANON」(2018年)も
「ドローン・オブ・ウォー」(2015年)も見なくては。
そうそう、主人公のウィル・サラスを演じるジャスティン・
ティンバーレイクが、カミナリのまなぶに見えて仕方がなかった。
髪型のせいだろうけど!
このところ、仕事で花のことを調べていて、前回のアヤメもそうだけど
一番最後に調べたのが「シャクナゲ」について。
「シャクナゲ」ってツツジの仲間なんだけど、区別つく?
んでもこれって、日本独自の主に園芸上の分類で、学術的には、ツツジも
サツキもシャクナゲもみんなツツジ属(Rhododendron)なんだって。
そして驚いたのは、世の中の人って「シャクナゲ」と「シャクヤク」の
区別がつかないらしい。名前が似てるだけで混同してるよね、絶対(笑)
信じられないのは、八重のツバキもシャクナゲと間違うんだー。。。。
まぁ、興味ない人はそんなもんだ。
シャクヤクは前回書いたけど、ボタンの仲間で、茎頂に一輪だけ大きな
花を咲かせる。ツツジに似た花を複数固まって咲かせるのがシャクナゲ。
左の写真、シャクヤク(ボタン)とシャクナゲが混じってるんだけど、どれがどっちってわかるかしら?
正解は、上から三枚がシャクヤクかボタン(葉がないから不明)。次三枚と一番下(縦位置)がシャクヤク。
横位置の下二枚は、シャクヤクかボタン(葉がないからやっぱり不明(笑))。
4/13(土)〜4/17(水)
記録のためには、写真だけじゃなくてメニューも文字で残した方がいいかも、と思ったが
数週間も経ってみれば「頑張って作ったねー」と思うだけで、もはや何を作ったのか覚えてない。
大体ほぼほぼ「名もなき料理」だしねぇ。
4年くらい前にプレモルを飲んでからビール好きになったんだけど、そこから加速度的にビールラブになって行き
そうなると、だんだんプレモルや一番搾りが物足りなくなって来る。
やっぱアサヒうまいよね、とか。今回の黒ビールも、プレモルよりヱビスの方が好きかも。
2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。
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読書メーター
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■
◆東京◆
ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR
2019年3月15日 (金) - 2019年6月30日 (日) 21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/humor/index.html
東京都現代美術館 リニューアル・オープン記念展
企画展 百年の編み手たち−流動する日本の近現代美術 −
コレクション展 MOTコレクション ただいま/はじめまして
2019月3月29日(金) − 6月16日(日) 東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/renewal2019/
バスキア展
2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー
みんなのレオ・レオーニ展
2019年7月13日(土)〜9月29日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
◆名古屋◆
日本・スウェーデン外交樹立150周年記念
長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜
2019年4月27日(土)〜6月16日(日)松坂屋美術館
クリムト展 ウィーンと日本1900
2019年7月23日(火)〜10月14日(月・祝)豊田市美術館
https://klimt2019.jp/
ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館
サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/
木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館
不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/
◆大阪◆
不思議の国のアリス展
2019年3月16日(土)〜5月26日(日)兵庫県立美術館
http://www.alice2019-20.jp/
ヒグチユウコ展 CIRCUS(サーカス)
2019年6月15日(土)〜9月1日(日) 神戸ゆかりの美術館
クマのプーさん展
2019年4月27日(土)〜6月30日(日)あべのハルカス美術館
https://wp2019.jp/