思考の日々。

2020.02.11 Tuesday
昨夜バズリズムのゲストが布袋寅泰で、布袋ちゃんの口からまさかの氷室京介の名前が出てきて、一瞬時間が止まった。あまりに自然で、それだけにドキドキが止まらなかった。彼らのことを思うと、未だに18歳に戻ってしまうなー。好きだったもんなー。布袋ちゃんのソロ1st「ギタリズム」をはじめて聴いたときの感動と衝撃は忘れられない。ただ、ボーカリストとしての布袋ちゃんも悪くないし、ポイズンなど布袋が歌うからこそいい曲ってのもあるけど、でもやっぱり、布袋の曲を氷室が歌う、というのが最高だったんだよな、とファンなら今も思うんではなかろうか。それだけに東北の震災のときのボタンの掛け違いが残念でならない。。。


                  


2020.02.08 Saturday
東京時代からの友人で哲学者のようなS氏が自殺についてFBに書いていて、ついつらつらと考えてしまう。
  
拙著であるアトピー本には、オットの宮田が、先の見えないアトピー治療に絶望して、自殺を考えるくだりが登場する。彼のアトピーは現在も完治はしておらず、さすがに寝込むようなことはないけれど、体調が優れないことは今もある。特に冬場は危険な季節なので、仕事もセーブするし、人と会う約束もできるだけしないようにしている。まるで冬眠のように、二人でこもって、最低限のエネルギーだけで生きていると言った感じだ。
   
それが昨日2/7の宮田の誕生日あたりを境に、彼はメキメキと体力を取り戻してゆく。春の兆しが見えるこの時期、我が家も11月の終わりから続いていた冬眠から覚める準備を始めるのだ。彼の誕生日は、ただ生誕を祝うだけでなく、冬を無事に越せたお祝いでもある。
   
それにしても約2か月半は、けっこう長い。その間には、絶望を感じる日もあるのではなかろうか、と思う。健康なだけが取り柄の私などは、この年齢になっても、朝清々しく起きることができる。けれど私より10近くも若い彼は、朝起きた瞬間に絶望するほどの不調を感じることがままあるのである。
   
私の口から言うのも何だけど
彼ほど努力をしている人はいないし
人柄も問題ないし
写真の腕だって周りからも認めていただいている(と思う)
   
それなのに、体の問題で仕事をセーブしたり、思いっきり前にガシガシ進むことができないのは、どれほど歯がゆいことだろう。そしてそれと同時に、神様はきっと、こんな風にすべてに恵まれることのないよう、バランスを取っておられるのか、とすら思う。それならば致し方がないとあきらめるしかない。
   
彼が元気な時にこんな風に尋ねる。
「最近は、樹海に行きたくなることはない?」
(拙著の中で、彼は自殺するために富士の樹海に行こうとするのだ)
笑う彼に
「もし行きたくなったら、今度は私も誘ってね」
と続けるのが常だ。
   
6年前の夏、このまま私に迷惑をかけるくらいならと死を望んだという彼だけれど、そんな馬鹿なことはない。人が生きるということは、誰かに迷惑をかけるということだ。確かに他人には迷惑をかけないようにしなくてはいけないけれど、そんな中で唯一迷惑をかけても許されるのが、家族という存在なのだから。
   
それでも、絶望的になる日がまた来るかもしれない。私に言わないだけで、絶望を感じていることもあるのかもしれない。そんなときに、一緒に絶望してくれる人がいるだけで、絶望を希望に変えることができるのではないか。そう信じながら冬を超え、今年も春が来ようとしている。この冬は今までになく元気に過ごせたことに感謝。そんなわけで、お仕事ガシガシください(宮田に)(笑)


                  


2020.02.13 Thursday
今、ある作家さんが「作家本人に向かって『図書館で借りて読んだ』と3回言うの辞めて欲しい」とFBに投稿されているのを読んで、思い出した話。
   
前の本が出た時、1〜2回会っただけの知人から、やはり図書館で借りて読んだという感想が届いた。その人は本人曰く「図書館派」なのだそうで、私の本を図書館にリクエストして借りて下さったのだそうだ。そして、次の本が出たらまた図書館にリクエストします、応援してます、とメールは締めくくられていた。
  
正直、複雑な気持ちになった。
   
その話をある人に話したら、ドヤ顔で「あら、図書館にリクエストしてもらえるなんてありがたいじゃない。なかなか置いてもらえないのよ、図書館って」と言われて、ますますモヤモヤした。
  
作り手としては、読んでもらえるということは、興味を持ってもらえたのだから、それだけありがたい、という気持ちはもちろんある。けれど、本が売れなければ、私の生活は成り立たない。本は著者だけでなく、多くの人の手を経て作られている。その人たちの生活が、本が売れることにかかっているのだ。
   
別に図書館派であろうと買う派であろうと本人の勝手だし、本好きであることには変わりはないかもしれない。けれど、図書館で借りてしか本を読まない人は、作家を応援しているとは言えない、と感じてしまう。
    
そんな人は、軽々しく応援してますって言葉、使わない方がいいよね、と思うのだ。そして、少なくとも「応援してる」と思っているなら、その人の本なり音源なり、ちゃんと買おうよ、と言いたい。サブスクで聴いて「ファンです」ってのもどうかと思うよ。
   
などと言いつつ、新しい本の企画が本格的にスタートすることとなった。次の本は、何もしなくてもたぶん県内の図書館には置かれるので、図書館派の人の応援はいらないな、と思う(笑)


                  


2020.02.03 Monday
ここ数年、ずっと感じていることなんだけど、最近、ああやっぱり自分の感じ方は間違ってなかったなーと実感した話。
   
私みたいな作家的な仕事もそうだけど、お店なども「応援されてナンボ」でしょう。でも、マスコミに取材されたり、ちやほやされちゃうと、「応援されて当たり前」って意識になってしまう人が、残念ながら本当に多い。
   
私は頑張ってる人やお店は出来るだけ応援したいと思う。それで、お店に足を運んだり、SNSで記事を書いて紹介したり、取材を申し込んだりする。(ちなみに、SNSにいいねすることは、応援ではないと私は思っている)
    
でもそういうのが重なると「この人は応援してくれて当たり前の人」って思われるのかしらね?ぞんざいな態度を取られたりして、本当に悲しい想いをしたことが何度もある。
  
そういう人からはスー―ッと離れるようにしてるんだけど、そしたら最近、そういう人の中の一人が、自分が傲慢になっていたことを反省してるという書き込みをSNSで読んだ。
  
何があったかは知らないけど、きっと私のように感じた人が他にもいたんだよね。奢れるものが衰退するのは、中世の平家の時代から変わらないセオリーなのだ。
  
で、最近もまた、別の人から集客に苦労しているのか、イベントに来てほしいとメッセージが届いた。なんかさ、暇だと思われてるのか、こうやって直接メッセもらうこと多いんだけど、せっかくFBにはイベント機能があるんだからさ、イベントに招待してくれない?って思うのだよね。

だって、わざわざ返事しなくちゃいけないわけよ。特に断るってすごいパワーがいるわけよ。私も宮田も誘われても8割方は行けない。大体いつも忙しいし、ヒマでも興味ないイベントにお金払って行く義理はないでしょ。
  
で、大変なパワーで相手を気遣いながらお断りすると、返事もして来ない。言っとくけど、だから人が集まらないんだってば。
   
※忙しいと書くと、売れっ子でいいですね的なことを言われるけど、我々の仕事は、実際に「写真を撮ったり絵を描いてる時間=お金を生み出す仕事」だけではなく、その前段の営業(作品を作る、ファイルを持ち込む、展示、WebやSNSの更新など)、事務作業(経理等)などのお金を生まない仕事も全部自分たちでやらなくてはいけないのだ。


               


食べたものの記録:2020年1/7(火)〜2020年1/9(木)
(今これを書いているのは2020年11月1日(日)。)

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◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)10:00−18:00 東京都現代美術館
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/minagawa-akira-tsuzuku/
https://mina-tsuzuku.jp/

ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター
2020年1月9日(木)〜3月8日(日)10:00−18:00 Bunkamura ザ・ミュージアム
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/

◎六本木
㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画
2019年11月22日(金)- 2020年3月8日(日)10:00 - 19:00 21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/inspiration/

未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか
2019年11月19日(火)〜 2020年3月29日(日)会期中無休 10:00〜22:00 森美術館
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/index.html

特別展 天空ノ鉄道物語
2019年12月3日(火)〜 2020年3月22日(日)10:00〜20:00 森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー
https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/tentetsuten/index.html
https://tentetsuten.com/

モダンデザインが結ぶ暮らしの夢
2020年1月11日(土) - 3月22日(日)10:00 - 18:00 水曜休 パナソニック汐留美術館
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/20/200111/

企画展「絵本でめぐる生命の旅」
2019年12月17日(火)〜2020年3月1日(日)9:00〜17:00 国立科学博物館 日本館1階 企画展示室
https://www.kahaku.go.jp/event/2019/12picturebook/index.html

ハマスホイとデンマーク絵画
2020年1月21日(火)〜3月26日(木)9:30〜17:30 東京都美術館
https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_hammershoi.html

◎その他
ドレス・コード?―― 着る人たちのゲーム
2020年4月11日(土)〜6月21日(日) 東京オペラシティ アートギャラリー 11:00〜19:00 
https://www.kci.or.jp/special/exhibitions2019/

千田泰広 ―イメージからの解放―
2020年1月11日(土)〜2020年2月23日(日)10:00〜19:30 吉祥寺美術館
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/index.html

◆名古屋◆
特別展 チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物達
2019年11月30日(土)〜2020年2月16日(日) 9時30分〜17時 名古屋市科学館
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/visit/attraction/special_exhibition/post_69.html
https://futurepark.teamlab.art/places/ncsm

特別展 やなせたかし生誕100周年記念 やなせたかしとアンパンマン展
2020年1月25日(土)〜3月29日(日) 9時30分〜17時 名古屋市博物館
http://www.museum.city.nagoya.jp/exhibition/special/past/tenji191122.html
https://www.ctv.co.jp/event/yanasetakashi/

竹中大工道具館巡回展「木組」― 分解してみました ー
2020年1月11日(土)〜4月5日(日)9時30分〜17時 トヨタ産業技術記念館
http://www.tcmit.org/information/news/2019/11/34397

不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)9時30分〜17時 名古屋市博物館
http://www.alice2019-20.jp/

◆大阪◆
アニメ化30周年記念企画 ちびまる子ちゃん展
2020.2.7 FRI−3.2 MON http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2003.html
午前10時〜午後8時 美術館「えき」KYOTO

特別展 生誕90年 田中一光 未来を照らすデザイン
2020年1月25日(土)〜3月15日(日)午前9時〜午後5時 奈良県立美術館
http://www.pref.nara.jp/52796.htm



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