古き良き時代のクラシカルな映画かと思って見始めたら、映画のジャンルはSFだという。いわゆる宇宙ものではない、人間つくり出した仮想現実が主題のSF。仮想現実といえば、有名どころは「マトリックス」だけど、この作品はなんとマトリックスと同年制作の作品。
ほぼ同じテーマでありながら片方のヒットにもう片方が隠れてしまったという点では「アルマゲドン」と「ディープインパクト」の関係に似ている。
ただ、ディープインパクトは興行成績は振るわなかったが、学術的にはアルマゲドンより正しく、専門家の支持は高いのに対して、この「13F」は映画評論家からの評価は低いという。(Rotten Tomatoesにおける63件の評論のうち、高評価は29%にあたる18件にとどまり、平均して10点満点中4.47点)
しかし一般視聴者からの支持は高い。(Rotten Tomatoesにおける3万を超える一般観客からの支持率は64%)日本では「【TSUTAYA発掘良品】100人の映画通が選んだ本当に面白い映画。」の1本に選ばれ、WOWOWで解説付きで放映されたという。
前置きが長くなったけど、私もこの映画、面白かった。評論家からの評価は低いがカルト的人気を誇る作品。最後まで落としどころがわからずに楽しく見られてよかった。
(ここからネタバレあり)
オットは途中でタネがわかったと言ったけど、私は全然わからなかった。彼も最後どうなるかまでは想像できなかったらしい。まさかのハッピーエンドだけど、最初を見た限りでは全く想像できなかった展開。すごくわかりやすくてよかった。
なによりすごいのは、この映画、異なる3つの世界観の中を行き来するので、主要人物は2つの人格を演じ分け、主人公に至っては3つの人格を演じなくてはいけない。目の中に青い炎が宿ったら、人格が切り替わるんだけど、それが見事に表情が変わるのだ。同じ服装なのに「あ、変わったな」ってわかる。みんなすごい演技派。知らない俳優さんばっかだけど、いい俳優さんってまだまだいるもんなんだなと思う。
そうした細かい点ではすごくすぐれた映画なのに、映像自体が地味なのが致命傷となったのだろう。「マトリックス」 とほぼ同時期にほぼ同じテーマである仮想現実を描いた作品として埋もれてしまった感があるが、正直、マトリックスは映像の斬新さの勝利という気もする。もちろん内容的にも面白かったけどね。
大抵の映画がそうであるようにマトリックスも続編が冗長だったように思う。映画に限らず、創作作品って無理に結論までもっていかず、想像の余地を残すくらいで辞めといた方がいい。絵も手を入れ過ぎて台無しになることも多い。「物足りない」のはよくないけど。「ちょうどいい」所で辞めるのは難しい。
「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ製作によるSFスリラー。コンピュータ・ソフトの開発者ホールは、ヴァーチャル・リアリティの技術を使ってコンピュータ内に1937年のロサンゼルスを再現しようとしていた。だが上司が何者かに殺される事件が起こり、ホールが容疑者となってしまった。アリバイが無いどころか、犯行時間の記憶自体失っているホールは、突然の事態にパニックとなる。やがて彼は、研究の過程で1937年の仮想世界と現実世界を行き来していたことを知る。その鍵を握るのは“13階”……。
◆あらすじ◆
1999年。バーチャルリアリティの研究をしているダグラスは、コンピュータ内に1937年のロサンゼルスを再現しようとしていた。ある朝、彼が目覚めると手元に血まみれのシャツがあり、自身の記憶も曖昧になってしまっていた。そこへ彼の上司であるフラーが、何者かによって殺害されたという報せが入る。しかも、アリバイがなかったダグラスは、その容疑者になってしまうのだった。
身の潔白を証明しようと、事件について調べるダグラスだったが、そこでフラーがコンピューター上の1937年の仮想世界と現実とを行き来していた事実を知る。
13F The Thirteenth Floor
監督 ジョセフ・ラスナック
脚本 ジョセフ・ラスナック ラヴェル・センテノ=ロドリゲス
原作 ダニエル・ガロイ『Simulacron-3』
製作 ローランド・エメリッヒ ウテ・エメリッヒ マルコ・ウェバー
出演者 クレイグ・ビアーコ・・・ダグラス・ホール/ジョン・ファーガソン/デヴィッド
アーミン・ミューラー=スタール・・・ハンノン・フラー/グリアソン
グレッチェン・モル・・・ジェイン・フラー/ナターシャ・モリナーロ/デヴィッドの妻
ヴィンセント・ドノフリオ・・・ジェイソン・ホイットニー/ジェリー・アシュトン
デニス・ヘイスバート・・・ラリー・マクベイン刑事
スティーヴン・スカブ・・・ゼヴ・バーンスタイン刑事
ジェレミー・ロバーツ・・・トム・ジョーンズ
シリ・アップルビー・・・ブリジット・マニーラ
音楽 ハラルド・クローサー
撮影 ウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ
編集 ヘンリー・リチャードソン
製作会社 セントロポリス・エンタテインメント
配給 アメリカ合衆国 コロンビア映画
日本 SPE
公開 アメリカ合衆国 1999年5月28日
ドイツ 1999年11月25日
日本 2000年2月
上映時間 100分
製作国 アメリカ合衆国 ドイツ
言語 英語
製作費 $16,000,000
興行収入 世界 $18,564,088
アメリカ合衆国・カナダ $11,916,661
2021.01.09 Saturday
干支イラスト続き。安定のヒツジ。ひつじのショーンは大好きだけど、いざ自分が描くと顔の白い子になるね。
やっぱりかわいい系の動物が得意だなぁと感じる。
お気に入りはサルで、描いてて思いのほか楽しかった。ゴリラもオラウータンも可愛いね。
トリは自分の干支で大好きな酉年(ダジャレ?)。PIEブックスの「Niwatori」見ながら、いろんな鶏を描く。
チャボや烏骨鶏、外国の不思議な風貌の鶏など。いつも可愛くなり過ぎるけど、まぁまぁ渋く描けた。
2021.01.11 Monday
次に始めたのが童話の世界。次の目標である絵本制作向かって、作品世界に一番ふさわしい絵の雰囲気を模索中。
「赤ずきん」は子どもの頃、よく「ごっこ遊び」をした懐かしい物語。一緒に遊んだ幼馴染は元気でいるだろうか。
「人魚姫」は大好きで、人魚の絵をよく描きました。尾ひれに真珠の飾りをつけるのがお気に入り。
2021.01.09 Saturday
あまりに笑い過ぎ、笑っただけなのに酸欠で体調が悪くなってひと休み。
気づくと何に笑っていたのかすら忘れてる。そんな平和な1日。
2021.01.12 Tuesday
コロナ禍で厳しい状況ではあるけれど、年賀状のやり取りの中で「今年もまた一緒にお仕事したい」「今年こそ一緒にお仕事したい」というコメントが書かれている方が何人かいて下さる限り、何とかやって行けるだろう、と思う。ただ待つのではなく、自分から何かを生み出すことが生き残りのためには重要。
同時に自分も発信する立場となり、人から売り込まれるようになってみると見えて来るものもある。書き方ひとつで受け取る側の感情はこうも違うものなのだなと、ある同じような立場の3人の方からのメールを見ていて思う。とりあえず自分のことだけ語るのはやめよう。相手にどれだけ寄り添えるかが大事。
2021.01.12 Tuesday
鬼畜のような点検詐欺は高齢者に限らず誰の家にも来ると知り、マジで護身術習おうかと考えるがこのご時世外に出られない。実はオット宮田は少林寺拳法の黒帯。相手の体重を利用して投げ飛ばすような技を教えてもらうことに。ひとまず運動だ!ということで日頃からやってるスクワットからスタート。
次にボクササイズ。誰かの顔を思い浮かべて、と言われるけど、殴りたい人なんて思いつかん。(なんて幸せな私)しかしよく考えると、N町辺りにはようけおるわ!いすぎるわ!!いろいろな顔を思い浮かべて風船のようになったのに向かって腕を振り上げるといいパンチ!いい運動になるわー。この調子!
2021.01.13 Wednesday
これ本当にその通りだわ!ゴロー!ゴロー!イ・ノ・カ・シ・ラ!
2020年9月発売の新刊です。
どうぞよろしくお願い致します♡