ジャンルー・シーフ 没後20年展 と 私の文体

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210114_IMG_2266-1.jpg210114_IMG_2266-2.jpg2021.01.15 Friday
昨日まで栄・久屋大通セントラルギャラリー で開催していた「ジャンルー・シーフ 没後20年展」に滑り込み!ジャーナリストとしてキャリアを開始し22歳でELLEの専属となり、パリマグナムにも参加した写真家。広角レンズを使ったユニークな構図に惹かれました。エロティックなポートレイトももちろん素敵!

左2枚は特に気に入った作品。上はおそらくどこかのホテルの屋上で、お茶を飲みながらネイルのお手入れをするマダム。髪のセットもすでに済んでおり、全身のメンテに余念がない。その姿をお茶を持つギャルソン(というかコンシェルジュ?)越しに広角レンズで囲むように切り取った構図は今見ても斬新!
下は、一瞬2人いるように見えるトリックアートのような作品。タイトルも「Femme avec」二人の女性という意味?これ面白い!こういうのがやっぱり好きだな。
くまざわ書店の文字が写り込んでるのはご愛敬w

1995年にセントラルパークのショップ店員さんの中からシーフが1人選んでパリでポートレイト撮影する企画があったそう。まるで夢のような企画!うらやまし〜〜。時代が時代だから、選ばれた柴田敏李さんはその後静かに暮らしているのかと思ったら、モデルやフードなどのお仕事で活躍中とのこと。としみさんって読むのね!
「具象を越える線 - ジャンルー・シーフ 没後20年展 - 」
フランスを代表する写真家であり、気品と厳格な構図による力強い画面と、耽美的な世界観で日本国内でも根強い人気を集めるジャンルー・シーフは、今年没後20年を迎えます。
50年を越えるキャリアの中から、ヌード、ポートレート、ファッションを中心に、作家の生前から長きにわたり、日本国内でのエージェント活動を続けてきたG.I.P. Tokyoの膨大なコレクションの中から、厳選したオリジナルプリント約30点を展示販売します。
作品の選出は、2000年東京写真文化館における追悼・ジャンルー・シーフ展の際に構成を手がけた、ルーニィのオーナーディレクター篠原俊之が、20年ぶりにシーフのオリジナルプリントと向き合いながら、その魅力を余すことなく皆様にお伝えいたします。
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2021.01.17 Sunday
このページを見ていたら出てきた文章診断ロゴーンってのをやってみた。
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結果は以下に張り付けておく。今回診断してみた文章は新しい順にこんな感じ。
2011中日新聞「ほんの裏ばなし」
2007ナゴヤ愛「やっとかめ文化祭」
2007ナゴヤ愛「瀬戸本業窯」
2003誰にでもあるたったひとつの才能
2003何度だってやり直せるし決断することで人生は開ける
1909プチ起業がいずれ本気のあなたの首を絞める
1908表現の自由と不自由について


私がこの中で一番気に入っているのは、意外にも「2003誰にでもあるたったひとつの才能」なのだけど
これは「文章が柔らかい」とのことで、近い文体がなんと「川端康成」「有島武郎」「森鴎外」!
文豪ぞろいじゃん。有島武郎さんは読んだことないけど。

しかしルポとしてよくかけたと自負している「2007ナゴヤ愛『やっとかめ文化祭』」では
川端先生はワーストの方に入っており、ジャーナリストの大宅壮一さんがベストに。
「読み物」として書いたものは文豪に、ルポがジャーナリストに近いということは、
意識してるのかどうかはわからんけど、書き分けができているということか。

またひとつおもしろいのは、私のnote史上というかネット史上一番バズったんではないか?
いやむしろ唯一のバズといえる「1909プチ起業がいずれ本気のあなたの首を絞める」は読みやすい(B)けど、
表現としてはすべてCで平凡な出来。
多くの人に受け入れられる文とは、実は個性なんか必要ないってことなのかもしれない。


それから、ライターとしての文体はほぼ仕上がってきたと言える一昨年夏に書き殴った
「1908バラ色の日々をきみと探しているのさ」が、元のページ(2013年10月)に載せている
「1310【ひとコママンガ】『鍼(ハリ)って本当に効くの?』」とほぼ同じ結果となったことは興味深い。

私が好きに書いた「素」の文体は、こういう結果になるのかも。
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それでは、ここから結果!

2011中日新聞「ほんの裏ばなし」
現状の私のベストといえる文章でこの評価は嬉しい。
どうやら私は素でも頑張って書いても浅田次郎に近く、岡倉天心に遠いらしい
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平均文長・・・一文の平均文字数(単位:文字)
平均句読点間隔・・・句読点と句読点の間の平均文字数(単位:文字)
特殊語出現率・・・文章に占める特殊語の割合(単位:%)
名詞出現率・・・文章に占める名詞の割合(単位:%)
動詞出現率・・・文章に占める動詞の割合(単位:%)
助詞出現率・・・文章に占める助詞の割合(単位:%)
助動詞出現率・・・文章に占める助動詞の割合(単位:%)
ひらがな出現率・・・文章に占めるひらがなの割合(単位:%)
カタカナ出現率・・・文章に占めるカタカナの割合(単位:%)
異なり形態素比率・・・文章中で一度しか出ていない形態素の割合(単位:%)


                


2007ナゴヤ愛「やっとかめ文化祭」
この文章については本を買っていただかないと読めないのだが、渾身のルポだと思っていただければ。
それがノンフィクションルポライターとして著名なジャーナリストの大宅壮一さん(大宅壮一ノンフィクション賞の元となった方)がベストマッチングに入っているとは素直にうれしい。
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2007ナゴヤ愛「瀬戸本業窯」
「やっとかめ文化祭」と同じくルポルタージュ風に書いたもの。
担当編集さんから「陽菜さんはジャーナリストとしても大成する」と言われたことがとにかくうれしく。
特にこの文章は上手く落としどころを見つけられたことで大満足の出来栄え(自画自賛)
しかし松たか子に続いて松本幸四郎って。お父さんじゃなくお兄さんの方?どんな文章なのか気になる。
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2003誰にでもあるたったひとつの才能
どうやら私の文章はあまり文学的ではなさそうと思っていたが、これは違った。
この文章は論理が破綻することなく、自分の書きたいことを余すことなく表現できたと思う。
それでいて読みやすい。自画自賛であるが、やっぱりこれが一番好き。私は結局純文が好きなのだろう。
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2003何度だってやり直せるし決断することで人生は開ける
上のとほぼ同じ頃に書いたのだけど、若干文章が固く、論理が危ういような気がしている。
その分表現の幅も狭くなっているかもしれない。そうした意味でこの評価には納得。
海野十三さんはSF作家、推理作家なのね。阿刀田高さんも推理作家だし、推理小説っぽい?
坂口安吾さんは随筆家であり評論家。でも純文も推理小説も書いてる多彩な人。めっちゃうれしいやん。
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1909プチ起業がいずれ本気のあなたの首を絞める
上記坂口安吾の代わりに江戸川乱歩が入り、ALL推理作家。しかも怪奇作家も加わったという。
畳みかけるような感じを狙ったのだけど、それが功を奏したのかな。
理屈としてわかりにくいことを書いているので、とにかくわかりやすくしようと平易な表現にもこだわった。
それが多くの人に受け入れられた要因だともいえるのだろう。
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1908表現の自由と不自由について
これ最初は文章が「やや硬い」という評価だったのだけど、引用部を削除したら評価が変わった。
やっぱり私の文章は「適切」〜「やや柔らかい」くらいのあたりにあるようだ。
大宅壮一、浅田次郎の2大ベストマッチングと安定のワースト・岡倉天心。
いい意味でも悪い意味でも「これが私の文章」といえるのだろう。
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210116_120116_kimono1.jpg2021.01.16 Saturday
こんなこと書いてるけど、今の今まですっかり忘れてた。声かけてくれた人って、一体誰なんだろう?
ああ、9年の歳月よ。もう着物の着方忘れそう。
        

2021.01.16 Saturday
持続化給付金は6月に早々に申し込んだけど、家賃の方は結構面倒らしくて延び延びに。15日までということで先週オットがめっちゃ頑張ってくれて、毎日「入稿完了」「不備メール届いた」「あと口座の確認のみ」「どうやら申請通った」実況中継がここまでで1/13。なんと翌14日には入金済み!ありがたや!
        

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2021.01.16 Saturday
ペンギンが南半球にしかいない、という事実を本日知った。鳥好きにあるまじき失態。


                


2020年9月発売の新刊です。
どうぞよろしくお願い致します♡


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