『シャガール展 三次元の世界』
2018.02.12 Monday
10月くらいにチケット買ってあったのに、気づいたらギリギリ。。。
初めて2人で行った展覧会と同じシャガール。
2007年11月の上野の森以来、10年ぶり。若かったよねー(しみじみ)
あ、あのとき買ったシャガールの鳥のブローチ、してくるの忘れた!(涙)
実は昔はそんなに好きじゃなかったシャガール。
ニワトリのモチーフがかわいいのに気づいてから好きになったとは
我ながら単純。
ロシアの生家では、動物をたくさん飼っていて、だからニワトリや
ロバなどが身近だったそうで。牛や馬なら結構描いてる人いるけど
こんなにニワトリやロバを描いてる人って少ないよね。
そしてすごくかわいい。
私にとって良い展覧会とは「自分が絵を描きたくなる展覧会」
そういう意味では、今回は間違いなく「いい展覧会」だ。
シャガールの自由さは、観る人も描こうとする人も自由にしてくれる。
どちらが上かわからない絵に、サインすら、本当の位置ではなく
上部にさかさまに書いたりして。そんなのどーでもいいじゃないってこと?
真っ赤とか真緑とか真っ青とか激しい色なのに、何で見ていると
穏やかな気持ちになるんだろう?
セザンヌの静物画みたいに見えるモノから、もう五月女ケイコにしか
見えないものまで、ホント堪能。ますますシャガールの素晴らしさを
実感したのでした。
9月に見た奈良さんの展覧会もそうだけど、今回も色いっぱいの絵を
すごく描きたくなった。最近赤と黒ばっかで描いてるから反動かな。
3月のグループ展の準備が終わったら、アクリル出してこようかな。
木箱に入った立派なのがあるのに、描くまでが遠い道のりなのだ。
アクリルでベタベターーーって思いっきり描きたい。
でも、何もしなくていい日が一週間くらい続かないとムリ。
だから、一人暮らしの頃はよくアクリルで描いていたもんね。
左のティーセットはその頃の「アリス」をテーマにした展示に出した絵。
ちょうどその頃だ。シャガールの版画を見に行ったのは。
友達がベラルーシにあるシャガールの生家に行ったんだって。
すごくオシャレでカッコ良くて奥さんと仲良しで素敵。一途な愛って心打たれるね。
会期 2017年12月14日(木曜日)から2018年2月18日(日曜日)まで休館日 月曜日(1月8日、2月12日は除く)
12月29日(金曜日)から1月3日(水曜日)まで、9日(火曜日)、2月13日(火曜日)
開館時間 午前9時30分から午後5時まで、金曜日は午後8時まで(入場は閉館30分前まで)
主催 名古屋市美術館、中日新聞社
後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、愛知県・岐阜県各教育委員会、名古屋市立小中学校PTA協議会
特別協賛 理研産業補聴器センター
協賛 アイシン・エィ・ダブリュ
特別協力 メレット・メイヤー、国立マルク・シャガール美術館
協力 日本航空、名古屋市交通局、JR東海、近畿日本鉄道企画協力キュレイターズ
観覧料
区分 当日 前売・団体
一般 1,400円 1,200円
高大生 1,000円 800円
中学生以下 無料 無料
展覧会公式サイト http://www.chunichi.co.jp/event/chagall
見どころ
シャガールが初めて陶器を手がけたのは1949年、戦火を逃れて亡命していたアメリカからフランスに戻った翌年のことでした。この頃から彼の活動の場所はパリではなく、地中海の光あふれる南フランスの小さな村々へと移っていきます。環境の変化は創作にも大きな影響を与えます。陶器を手がけた2年後の1951年には最初の彫刻作品が誕生します。この頃シャガールはすでに60代半ばの円熟期にさしかかっていましたが、新しい表現手段を手にした彼は、まるで子どものように喜々としながら新たな創作意欲をみなぎらせます。そして生み出された陶器や彫刻の数々。それは画家の余技をはるかに超えた、独自性と創造の喜びにあふれています。
<シャガール:三次元の世界>と題された本展は、この作家のあまり知られていない彫刻と陶器などの立体作品を、まとめてご紹介する日本で初めての試みです。約170点の出品作品のうち、3分の1が彫刻と陶器、それ以外は馴染みの深い絵画や素描、版画といった構成です。シャガールが立体作品に取り組むのは晩年ですが、三次元への意識はごく初期の作品にも見られます。絵画と彫刻、平面と立体が、この作家の中でどのように意識され、作品化されていったのか。その創作の秘密に本展は迫ります。初めてのシャガールとお馴染みのシャガール。2つのシャガールの世界をどうぞお楽しみください。
2018.02.13 Tuesday
本日の
NHK Eテレ『すイエんサー』、初めて動画撮ってみた♡3年半経っても自分の絵を画面で見るとうれしい。
お誕生日週だからいいじゃんってことで、また食べに行っちゃったお寿司。
お値段お安めにしてみたけど、それでもどれもおいしかった〜〜〜
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル
2017.11.18(土)〜 2018.4.1(日) 会期中無休 10:00〜22:00(最終入館 21:30)
森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/
写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−
2018年2月23日(金)- 6月10日(日)
21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/new_planet_photo_city/
スヌーピー×おもしろサイエンスアート展「SNOOPY FANTARATION」東京展
2018年3月1日(木)−3月19日(月)
松屋銀座 →JRタカシマヤ
https://sn-fantaration.snoopy.co.jp/
クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム
2018年4月7日(土)- 2018年5月20日(日)
岡崎市美術博物館
http://www.city.okazaki.lg.jp/museum/exhibition/openexhibition/p022419.html
没後50年 藤田嗣治 本のしごと ─ 文字を装う絵の世界 ─ Léonard Foujita Private on Works
2018年4月14日(土)〜6月10日(日)
目黒区美術館
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex180414
「猫都(ニャンと)の国宝展 〜猫の都の国宝アート〜」
2018年3月29日(木) - 5月13日(日)
目黒雅叙園・東京都指定有形文化財「百段階段」
http://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/nyanto
ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展
2018年4月7日(土)〜5月20日(日)
伊丹市立美術館
http://artmuseum-itami.jp/jp/wp-content/uploads/2018/02/2018slitami_press.pdf
兵庫県政150周年記念事業/開館5周年記念展 横尾忠則の冥土旅行
2018年2月24日(土)-5月6日(日)
横尾忠則現代美術館
http://www.ytmoca.jp/exhibitions/2018/02/nextworld.html
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2018アソシエイテッド・プログラム
蜷川実花写真展 UTAGE 京都花街の夢 KYOTO DREAMS of KAGAI
2018.4.14 SAT 〜5.13 SUN
美術館「えき」KYOTO
http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_1805.html
ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展
2018年5月18日(金)〜2018年6月3日(日)
美術館「えき」KYOTO
https://www.walkerplus.com/event/ar0726e217515/
2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。
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第5回モーチャーカメラ部写真展 「message」
2018.02.12 Monday
オット宮田が講師を務めたモーチャーカメラ部
(Zip-FM「モーニングチャージ」主催)
写真展message無事終了。
ありがとうございました♡
日程:平成30年2月6日(火)〜12日(月)
時間:10時〜19時(※最終日は17時まで)
場所:名古屋市民ギャラリー矢田 4階第1展示室
タイトル:message(メッセージ)
2018.02.07 Wednesday
本日7日はオットのお誕生日なので、ちょいと前倒しでやっぱり寿司!これは北陸の寿司だが、来週函館に帰省する予定で、昨日義母から電話で根室の寿司屋が開店したので行こうと言われたそうだ。北の果ての寿司やね!ああ寿司三昧のシアワセ♡♡♡
オットついに40歳のバースデー。前哨戦のサバービアンランチとイチゴ狩り・初名古屋IKEAなど盛りだくさんの後のシースーwうちで食べたものまったくなっしん。あ、パンだけか(笑)
天然平目縁側・さわら・北陸五点盛(がすえび・のど黒・白えび軍艦・ほたるいか苦黒造・梅貝)・活しまあじ・天然ぶり・生甘えび・赤いか三点盛・ぶり三点盛(ぶり・ぶりてん・ぶりたたき)・小柱・光物三点盛(あじ・こはだ・真いわし)・とろ鉄火巻・おすすめ三点盛(かさご・ふくらぎ・真はた)・もりもり寿し特製玉子
私は20〜22個くらい(おすすめと光物の三点盛は食べてない)、オットは25個くらい。
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映画「主人公は僕だった」
2018.01.11 Thursday
ネバーランド (2004年)、ワールド・ウォーZ (2013年)に続く3作目のマーク・フォースター監督作品でした。
「主人公は僕だった」(Stranger Than Fiction)(2006・英)マーク・フォースター監督。内国歳入庁に勤め、規則正しく単調な生活を送るさえない会計検査官ハロルド・クリックはある日、自分の行動を描写する女性の声を聞く。
女性の声は時折聞こえてくる程度だったが、その声が自分の死をほのめかすようになり、ハロルドは死の運命から逃れるため、ヒルバート教授に相談を持ち掛ける。
ヒルバートは「死の運命から逃れるためには喜劇の人生を生きることだ」と助言され、恋人を探すように勧められる。ハロルドは税金を滞納している菓子店のアナ・パスカルの元を訪れ、帳簿調査を通じて彼女との交流を重ね、恋人同士となった。
それまでの単調な生活から一変した日々を楽しみ出したハロルドはヒルバートに報告に行くが、そこでハロルドは再び女性の声を聞く。研究室のテレビから聞こえてきた声の主は悲劇作家カレン・アイフルであり、ヒルバートから「彼女の小説では主人公は必ず死ぬ」と告げられる。」
(ネタバレあり)
なかなか面白かった。
少し時間が経っちゃったので、あまり新鮮な感じで感想が書けないっ
てか、もう一か月経つなんて、はやっ。その後長引く風邪や仕事でバタバタ。
まずこの映画はアイデアに脱帽!
普通は映画や小説などでナレーションが入っても、主人公本人はそんなこと知らずに暮らしているものだけど
それが本人に聞こえたら。。。というのが本作品の設定。
フツーに生活していたら、自分の人生にナレーションが入るなんて、そりゃ「気が狂ったか」と思うよね。
しかも、「死ぬ」かもしれないって!!!
んでも、それを真面目に聞いてくれるヒルバート教授素敵。ダスティンホフマン良い味だしてます。
最初の方の主人公は、ホント棒人間みたいに、ヌボーっと生きてるんだけど、この怪事件を機に、教授の助言で
生き生きと暮らすようになるんだから、結果的にはよかったのだが。
個人的には作家と秘書の関係がすごく好きだった。
あと、主人公が恋に落ちるアナも素敵。
ネタバレすると、実は主人公はある作家の書いている小説の主人公になっていたという話。
で、その作家の作品では、主人公は大抵死ぬというのが定説で、実際にそういう物語を作っていたのだけど。。。
アイデア勝負の映画と言われてますが、一応監督が言いたいのは、人生を変えるのって実は結構簡単で
そして、変えようって思うことが大事とか、なんかそんなメッセージ性は感じた。
途中までは結構よかったんです。んでも、やっぱ最後がねー
他の人のレビューも読んだけど、私も中途半端さは感じてしまった。
2時間の映画に詰め込むには内容が多すぎたのかな。ちょっと消化不良な感じです。
やっぱりこの監督の映画で一番好きなのは、変わらず「ネバーランド」だなぁ。
ついに風邪が悪化して、毎日毎日雑炊みたいなん食べてました。しんどかったなー。
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映画「エグザム」
2018.01.10 Wednesday
意外と前に見たのね。ホント毎日過ぎるのが早すぎるっっ
「エグザム」(Exam)(2009・英)スチュアート・ヘイゼルダイン監督・脚本・製作。(ネタバレあり)「採用者は生涯毎年1億円の報酬を約束する」という条件を提示したある企業の就職試験の最終選考に8人の男女が残った。試験会場には窓も無く、拳銃を持った警備員が出入り口に立っているだけだった。やがて試験監督の男が説明を始める。
『質問は一つだけ。制限時間内に答えること。ただし、以下3つのルールを守ること。
試験監督及び警備員と会話を交わしてはならない。
試験用紙を如何なる理由であれ破損してはならない。
いかなる理由があろうと、試験会場から退出してはならない。
以上を破った場合には、その場で失格。』
試験監督が退出し、制限時間80分を刻むタイマーのカウントが始まる。受験者たちは早速とりかかろうと試験用紙をめくるのだが、それはまっさらな白紙だった。やがて受験者たちは試験をクリアーするため協力し合うが、お互いライバルでもある彼らは心の内で相手を出し抜くことを考えているのだった。
キャストの顔が順番に出てくるんだけど、その時にオットと私の間に衝撃がっっ
あれ、ゴミための女ボスじゃん。(ウォーキングデッドの話)
そうそう、ポリアンナ・マッキントッシュっていうんですね。名前は可憐だわね。
「絶対この人モデル出身だわー」と思ったのは私だけではないと思うけど、
やっぱりそうでしたね。
ミラ・ジョヴォヴィッチに似てるとか「しょぼヴィッチ」とかなんとか
TWDファンの間では言われてるらしい。。。
そのポリアンナさん以外にも、見た顔は全然ない地味なキャストですが、「エグザム」面白かったです。
ちなみにキャストで唯一日本語Wikiがあるのは試験管のコリン・サーモンさんですが
この方、バイオハザードで本家ジョヴォヴィッチと共演してるんですね。オットが
「賽の目にカットされた人だ」
と言う言葉で、ぞぞぞぞぞぞぞぞぞ。思いだしてしまった。
バイオハザードもゾンビ映画ですが、アレは怖い。犬までゾンビになって襲ってくるし。
と、脱線しまくりですが、「エグザム」ちょっと残念だった点もあり。
(ネタバレアリ)
1番の人、いかにも絶対企業側の人だろという感じで怪しすぎ。
もう少しなんか役割がないと、あれだけだと、最後のビックリ感がないかも。
話の流れとしては、この会社がある奇病の特効薬を作っている製薬会社だということがわかり
それを知っていて応募した、パートナーが感染者だというのがポリアンナで
それ以外には、製薬会社の社員だという女性や、元軍隊にいたという男性
そして感染者も登場。
最初は助け合ってどうにかしようとするものの、人の足を引っ張る者や
暴力で脅す者などが表れて、最後は警備員の持っていた銃で脅す者が現れ
何人かは諦めて出て行き、一人は撃たれてしまう。
そして最後は、1番の人がさりげなく(?)落として行ったメガネからヒントを得て
出て行った振りして足でドアを止めていた金髪のおねーさんが謎を解きます。
一番身勝手だった白人男性は、残ったかと思いきや
1番が時計を細工して、少し進ませてあったことに気づかず、モニタに向かって話しかけてしまい
「試験監督及び警備員と会話を交わしてはならない。」を破って退場。
彼が殺したと思われていた黒人男性は、実は撃たれたことで持病が治っていた。
逆に撃たれていたのが身勝手な白人だったら、彼の病は直っていたのだ。皮肉ですなぁ。。。
2018.01.21 Sunday
TOP画像を両方変えたので、前のを記念に。
今回珍しく、FBのcoverを写真にしてみたのだけど、どれくらいの人が気づいていたのかな。
風邪の引き始めだけど、まだフツーの食事が出来ていた。
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映画「インセプション」「プレステージ」「アイデンティティ」
『インセプション』(原題: Inception)2010年・米(SFアクション)クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作。(ネタバレあり)
先日クリスマスパーティーをしたのですが、主題は映画を観る会で、私たち夫婦が映画を選ぶ担当になり、なかなか見られずにいたノーラン監督の「インセプション」にした。「ノーラン監督」といえば、「メメント」で話題をさらってから(私はリアルタイムでは知らないけど)、凝りに凝った作品世界を見せてくれ、今では押しも押されぬヒットメイカー。
本作は何と言っても渡辺謙とディカプリオの競演ってことで、日本でも話題になった。「インセプション」とは「植え付ける」と言う意味で、普段は標的の夢の中から情報を引きだす産業スパイのディカプリオに、日本人の企業家のサイトー(渡辺謙)から、競争相手のアタマにある考えをインセプションしてほしいという依頼から始まる。
ディカプリオは、特殊任務のために身につけた夢に入り込む技術で、普段から奥さんのモル(マリオン・コティヤール)と遊んで夢に入り浸るうちに、奥さんは夢と現実の区別がつかなくなって自殺してしまう。しかし、ディカプリオが殺害したとして、彼はそれ以来追われる身に。
脇を固める俳優陣もみんな役に合ってて、特にディカプリオの相棒役のジョゼフ・ゴードン=レヴィットは、存在感があった。あ、「LOOPER」(2012年米)の俳優さんだな、とすぐにわかったのだけど、「LOOPER」ではブルース・ウィリスの若いころと言う役柄で(子供の頃ではないというのがややこしく、無理があるよね)、顔を特殊メイクでブルースに寄せていたので、何か無駄に格好良かった。(この映画、私はかなり気に入っている)
彼の素顔を見て、軽くがっかりしていたのだが(超失礼)、この「インセプション」、彼めちゃカッコよかった。割とわかりやすく、熱いコブ(ディカプリオ)とクールなアーサー(レヴィット)という構図で、終盤でひとり危機を切り抜けようと冷静にいろいろ対処するのだが、本人はいたって無表情でクールに淡々とこなしているのに、何故か笑えるという。。。
夢の中を設計するという建築家の学生の女の子アリアドネ(エレン・ペイジ)とアーサーがキスするシーンが、この映画唯一の萌えシーン(笑)
なかなかスリリングで、後作の「インターステラー」と同じく、≪時間軸の違い≫を利用したストーリー構成が素晴らしく、車、いつまで川に落ちんのや!と突っ込みつつ、エレベーターの上に吊られた人々に笑い、雪の中での銃撃戦にハラハラし、最下層では何が起こるかドキドキする。。。と言う展開。
雪山で大活躍する「なりすまし人」イームス演じるトム・ハーディも魅力的だけど、ディカプリオとこの人は2015年の映画「レヴェナント」では、対立する役を演じているのね。(「レヴェナント」は、
仕事で絵を描いたので知ってるけど、実は時間が無くて、映画は見ていないのだ)そしてもちろん、謙さん演じるサイトーもよかった!
冒頭の老人は誰なのか?ディカプリオとの関係は?なぜ彼は老人で、ディカプリオは若いのか?と言うすべてが、終盤で明かされる。そして物語の鍵を握る「コマ」。夢と現の区別がつかなくなった時の判断にするコマ。
最後はこのコマのアップで終わる。意味シン!
皆でそう言い合えるのも、映画会のよいところね。
『プレステージ』(原題: The Prestige)2006年・米(サスペンス)クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作。(ちょいネタバレあり)
映画会のために数本選んだうちの一本。映画会の会場は、
宮田のボスの事務所でスクリーンがあるのと、ボスがamazonプライムに入っているので、そこから選ぼうと思ったら、私たちの見たい映画がピンポイントになく、DVDを持参するために、近所のTSUTAYAの会員になった。
一緒にクレジットカードを作ると翌年以降の年会費が無料になるというのだが、私たちは二人ともフリーランスなので、クレジットカード作るのさえ非常にムズカシイのだ。(ホント会社員時代には思いもしなかったけど、月々固定収入がない人間に世の中って厳しいのね。結果的に会社員より多く稼いでいても、予定が立たないとダメなのね)それで、お断りしたら、データを読み込んでいたお姉さんから「お客様、他にTポイントカードお持ちですか?」と尋ねられ、それがソフトバンクのクレジット機能付きのカードだったので、カードを作らなくても良くなったという、なんだかラッキーなようなそうでもないような。
ソフトバンクのカードはチャージしないと使えないクレジットカードで、特典で5000円分プラスしますよ―とか言ってるからお得な感じがするだけで、本来後払いなはずのクレジットが何故か先払いと言う本末転倒のおかしなものなんだけどね。(だから私たちでも作れるんだが)
話がそれましたが、「プレステージ」。よくできた映画。「インセプション」よりわかりやすいという点で、大勢で見るにはこっちの方が向いていたかも?と言う気もするほど。あと「インセプション」より女性向きかな。
冒頭で映るたくさんの帽子が、実は大きなヒントになっている。でも途中で再度この帽子が登場しても、すぐにはトリックがわかんなかった私。
デヴィッド・ボウイ演じる(いつもながら本人に寄せてきた風貌と言い、あっぱれ。最初ボウイに似てるよね?とは思ったけど、まさかとも思ったもん)実在の科学者・ニコラ・テスラ(エジソンのライバル)の発明した装置は、テスラ曰く「自身を破滅させるもの」だという。それは、この装置を使用すると、ある現象が起きるから。
話の発端は、主人公のアンジャー(ヒュー・ジャックマン)の妻がステージ上で死んだのは、ボーデン(クリスチャン・ベール)のせいだというところから、二人はお互いのステージを邪魔し合ったりして、そのあたりの攻防戦が、結構私は萎えた。途中から「消えた人間が一瞬後に別の場所から現れる」と言うマジックを双方が披露し、相手の謎を解こうと探り合うところから、グイグイ面白い展開に。
この映画は二重の謎解きとどんでん返しになっていて、ひとつめはこの「たくさんの帽子」や、ステージの地下の見張りが盲目の男だということ、アンジャーがかなり上流階級の出身だということ、などが伏線になっている。
もうひとつは、ボーデンの妻サラ(レベッカ・ホール)がたびたび口にする「今日のあなたは本気」と言う言葉と、ボーデン自身が妻に「今日の僕はきみを愛していない」、愛人のオリヴィア(スカーレット・ヨハンソン)に「僕の半分はきみを愛している」などと告げること。これが本当に大きな伏線なのだ。
オットが途中で「もしかして、○○なのかな?」と言いだし、なるほど!と思った時には、死んだはずの男が二人、向かい合っていた。
う、うらやましい・・・でもこの映画自体は、萩尾望都の漫画みたいだって思った。そういえば、荒木センセの最近の絵と萩尾センセの描かれるお顔は、ちょっと同じ系統だと思う。ネコ科の動物っぽい顔。
日本での宣伝大使にはMr.マリックが抜擢された。主な宣伝文句は「私も騙されました」。また、日本では公開時に「全ての謎を解き明かす荒木飛呂彦さん書下ろしイラスト入りステッカー」が5万枚限定で配布された。
『“アイデンティティー”』(原題:Identity)2003年・米(サスペンス)ジェームズ・マンゴールド監督。(ネタバレあり)
この映画をネタバレなしで解説するのはすごく難しい。なので、今ここを読んでいて、まだ見てない人は、すぐに回れ右して帰って欲しい。この先を読んで「なんで知らせてくれた」と恨まれても困るし。ちなみに、本作のWikipediaにはあらすじが最後までキッチリ描かれちゃってるので注意!誰だか知らんけど、デリカシーのない奴!!
精神外科医のマリック医師(アルフレッド・モリーナ)が登場し、多重人格者で死刑囚のマルコム・リバースの語っているテープを聞いてはメモを取っているシーンから始まる。マルコムは、娼婦の母親からモーテルに置き去りにされたと語る。これが大きな伏線になっている。
場面は一転して、大雨のモーテル。ん?置き去りにされたモーテルかな?と思うが、どうやらそうではないらしいことがすぐにわかる。そこに以下の人々が大雨で足止めを食らって集まってくる。
・車から細いヒールの靴を落とした娼婦パリス(アマンダ・ピート)
・その靴のせいでパンクし、修理していたところを妻が車に引かれてしまう両親ジョージ(ジョン・C・マッギンリー)&アリス(レイラ・ケンズル)と幼い息子ティミー(ブレット・ローア)の3人家族
・アリスを引いた運転手エド(ジョン・キューザック)と、彼を雇っている売れない女優カロライン(レベッカ・デモーネイ)。
・新婚旅行中の若い夫婦、ルー(ウィリアム・リー・スロット)とジニ―(クレア・デュヴァル)
・囚人を護送中の警官ロード(レイ・リオッタ)と囚人ロバート(ジェイク・ビジー)
この10人と、いかにもうさんくさいモーテルの主人・ラリー(ジョン・ホークス)の11人が揃ったところから、惨劇が始まる。ここまで読んだところで、カンの良い人ならオチまでわかってしまうのだろうけど、私は全然分かんなかったので、楽しめた。これも2段オチになってるのだけど、どっちも、全然(≧▽≦)
この人たちが一人一人殺されていくんだけど、嵐で立ち往生と言うことや、古いモーテルの不気味な感じなど、期待感があってなかなかいい感じ。それで一人一人殺されて行き、殺された人が必ずルームキーを持ってるんだけど、なぜか事故で死んだ人まで持っていたり、急に死体が消えたり、逃げたはずの囚人が戻って来たりと、もしかして心霊現象?などと思わせるけど、そうではないのだ。
これ、見終わってからだと、確かに伏線多いし、多重人格で人が集まって、だったら、このモーテルが、死刑囚マルコムのアタマの中で、人格同士が殺し合ってるって気付いてもおかしくないよねーって思う。ただこの映画のよくできたところは、そういう点から目をそらすミスリードもたくさん用意されているということ。
それにしても、怖かったのは、犯人がわかってから殺人シーンが再度映し出され、その度に映る犯人の残忍な表情。。。。あ、犯人は子供のティミーなんですけど、子供なのに、怖すぎる!!
動画で見ると、もっと全然怖かった。。。。
ティミー役のブレット・ローア(Bret Loehr) くんは1993年生まれで、この当時9〜10歳。現在は24歳でテレビドラマを中心に活躍中のよう。なかなか迫真の演技だったので、頑張って欲しいものだにゃ。
それにしても、エド役のジョン・キューザックは、不思議な魅力がありますね。イケメンじゃないのに惹かれる。。。だからこそ、主演できるのでしょうが。日本の昔の俳優さんに、こういうかの人いたようないないような。。。。
最近映画を観るたびに、この人見たことあると思うのに、出演作を見ると全然見てないということが多々あり、なんだか不思議な世界に入り込んだように思う。。。
2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。
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オルビス30周年記念 「ケの美」展
2017.12.11 Monday
東京ミッドタウンで美味しいケーキを楽しんだ後は、銀座のポーラミュージアムへ。
こう言うゴージャスさってやっぱ銀座って感じ。何だかんだ言ってやっぱり銀座は日本一ゴージャスな街なのだ。
銀座って「ハレ(晴れの日)」か「ケ(日常)」かと言われれば「ハレ」の街なんだと思うけど、そんな銀座で「ケ」の美展と言う実に興味深い展示がやっていて、ミナペルホネンの皆川さんや料理人の土井善晴さんが出展されているということで、見てきました。
その方にとっての「ハレ」と「ケ」に関するエッセイと、それにまつわる品を展示し、関連する品の写真を何点か添えた展示は、なかなか見ごたえがあって、無料で楽しむのが申し訳ないくらい。
特に土井さんの言葉に葉すごく共感した。もとより「一汁一菜」を提唱して、日常を気軽に豊かに楽しむことの大切さを説いておられる土井さんにはこの企画は本当にピッタリ。
ごく普通のありふれた日常も、秩序をもって暮らせば、そこには心地よさと美しさが生まれる。いつもバタバタでなかなか思うように丁寧にきちんと暮らせないけれど、少しずつでも心がけていきたいと思うのだ。
来年こそは。。。ってすぐやりなさい、ですね。てへ。
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
≪東京で行ってきた展示≫
刀剣鑑賞の歴史
2017年12月5日(火) 〜 2018年2月25日(日)
東京国立博物館
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1890
THE ドラえもん展 TOKYO 2017
2017年11月1日〜2018年1月8日
森アーツセンターギャラリー
http://www.roppongihills.com/events/2017/11/002654.html
野生展:飼いならされない感覚と思考
2017年10月20日(金)〜 2018年2月4日(日)
21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/wild/
オルビス30周年記念 「ケの美」展
2017年11月17日(金)-12月24日(日) POLA MUSEUM ANNEX
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。
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#「アトピーの夫と暮らしています」の感想
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野生展:飼いならされない感覚と思考
2017.12.11 Monday
前回の六本木ヒルズでの「ドラえもん展」からの。
そうそう、六本木と言えば、東京タワーはお隣みたいによく見えますが(初めて行った頃に写真を撮ったはずなのに、見当たりませんでした。。。)、ちゃあんと、スカイツリーも見えました♡
お目当ての21_21に続く日本庭園風の小径。冬の住んだ空気に水が澄んで、木々が映り込んで本当に美しかった。
展覧会ディレクターには、思想家で人類学者の中沢新一を迎えます。中沢は、各地のフィールドワークを通じて、時代や領域を横断し、学問の垣根を超えた研究を行ってきました。(中略)
現代における野生とはなにか。自身の内に潜む野生をどのように見いだすのか。見たことのない物事の意味をどのように理解し、表現するのか。
本展では、現代の表現者たちのもつ野生の魅力に着目し、さまざまな作品や資料を通して、その力を発動させるための「野生の発見方法」を紐解いていきます。
すごく難解な展示だった。
でもこういうのは、理解しようとしてはいけないのかもしれない。感じなくては。
これわかりにくいかもしれないけど、範囲内に入って体を動かすと、画面に自分が登場するのだ。けっこう楽しかった。
海外の少数民族の儀式用のものって割とエロスなものが多くて、日本の「かわいい」ものの中にも、実はこっそり、エロスが混じってたりして(左画像のカワイイの文章の下の左画像の一番左。黄色い首の鳥の横に交尾してるワンコが)、これこそ野生だってことね。
「ドラえもん展」ではあんなにわかりやすく、それでいてあんなに深く、あんなに面白かったしりあがり寿さんの映像が、サッパリわからんくて悩む。
南方 熊楠(みなかた くまぐす)さんの本でも読んでみようっと。そういうきっかけになるのも展示のいいところ。
結局のところ、自分の中にないモノは出せないってことなのかしらね。そして自分の中に会って出たかってるモノこそ出すべきだってことでもある。
自分が、全てのしがらみや理性を超えてでも、世に出したいものって何だろうって考えてしまった。思考に刺激を与える良い展示だった。難解だけどね。こういうのを、わかった気になって、偉そうに言うことは自重したいものだ。
この後は美味しいケーキを食べて(まだクリスマスのケーキが登場したばかりだった!)銀座へ移動。
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
≪東京で行ってきた展示≫
刀剣鑑賞の歴史
2017年12月5日(火) 〜 2018年2月25日(日)
東京国立博物館
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1890
THE ドラえもん展 TOKYO 2017
2017年11月1日〜2018年1月8日
森アーツセンターギャラリー
http://www.roppongihills.com/events/2017/11/002654.html
野生展:飼いならされない感覚と思考
2017年10月20日(金)〜 2018年2月4日(日)
21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/wild/
オルビス30周年記念 「ケの美」展
2017年11月17日(金)-12月24日(日) POLA MUSEUM ANNEX
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。
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THE ドラえもん展 TOKYO 2017
2017.12.11 Monday
東京二日目は、久しぶりに展覧会三昧でした。
ここ数年(と言っても最後はすでに二年前ですが)、打合せだけで時間切れとなり、ホント東京の展示を見てなかったので、充実した時間でした。まずはドラえもん展。
六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中ですが、私この建物好きなんです。たぶん、丸い建物が好きなんだと思うんですけど。
森美術館内部に、中央から入ることもできるんですけど、周りの階段をぐるぐる回りながら上って行くのが、ワクワクして、展示への期待が高まって、こういうのって、ランドスケープって言うんでしょうか、展示する箱に取って、大事なんじゃないかって思ったり。
「ドラえもん展」、たまたま上京した時にやってた大型展示だったんで行ってみたというのが正直なところですが、想像以上に良かったです。なんかもうドラえもんって、私たち世代以下の日本人のDNAに入り込んでるくらいの共通記憶なんだなって感じました。
世代で言うと60年代後半生まれ、50前後の人たち以降。それより前だと鉄腕アトムなのかなぁ。手塚治虫さんは好きですが、未だにアトムは読んだことなかったり。
最初は村上隆さん。立体の人って言うイメージだったので、2Dは新鮮。
「ぼくと弟とドラえもんとの夏休み」(2002)
「あんなこといいな できたらいいな」(2017)
当たり前ですが、絵うまっ。あまりに世界観がマッチし過ぎていてスルーしそうですが、このお花は村上さんの作品世界のものなんですよねー。
「あんなこと」のほうは、シールを貼ってあるだけかと思ったら、これもアクリルで描かれてるんですね。すんごい手間暇かけてる作品だなー。普通に描く方が全然楽ですよね。
次はMr.という方の
「重力ちょうせつ機」。真ん中下あたりでアップにしてるのがそれなんですが、すごく丁寧にアナログ的に塗っているのが逆に新しい感じでした。全体像は最後の写真でカメラ持ってるオットの背景になってるもの。
全部書いてるとキリがないんで、途中はしょりますが、この次は「レンブラント風」「中国風」のドラえもん。福田美蘭さんと言う方。さすが画家さんらしく素晴らしくお上手。その次は、蜷川実花さんの作品。ドラえもんとのデートをアルバムに収めたというようなコンセプト。
その次は、写真不可だったので、載せたくても載せられないのですが、彫刻家の小谷元彦さんのカッコイイドラえもん像。パラレルワールドのドラえもんってことで、猫と言うより豹みたいな。白とシルバーで、シルエットはトムとジェリーのトムみたいな感じで、これはかっこよかった。
次が画像一番上の赤っぽい作品で
「しずかちゃんの洞窟(へや)」(2017)。この作品も迫力あって、すごく雰囲気に浸れて良かったですが、この方の作品は、次の映像作品が気に入りました。秋田の山奥で豪雪の中「ドラえも〜〜〜ん」と叫び続けるというシュールな作品。「ドラえも〜ん」と言う声が耳から離れません(笑)隣の部屋にも映像作品があったのですが、そこにこの声がかぶって、予想外(?)の効果をもたらしていて、「これぞアートだわ」とか思ったりw
ドラえもんのほのぼのしたタッチの漫画は、画家の山口晃さんの作品。これ好きだわー。何かけっこう哲学的なの!でも画家さんらしく、テキストだけで判断されたくないというのが、メッセージで伝わってくる。
「ノー・アイテム・デー」(2017)。町田久美さんのシンプルなドラえもんも好き。
ここから、私たちにとってはお馴染みの作家さんが続きます。お風呂場の絵は大好きな会田誠さん。ここ
森美術館での個展も素晴らしかったけど、
会田さん本人に船上で会えたことが大きかったな。
「キセイノセイキ〜空気〜」(2017)
現代美術としての作品かぁ。白く煙が浮かんでるのは、よく見るとしずかちゃん。やっぱ現代美術=エロスなんだろーか。
同じ部屋にはドラえもんがのび太くんのウチからテレビ朝日まで旅をするという映像作品。上にも書いたけど、秋田で叫ぶ芸術家の声がかぶって面白かった。次の部屋の正面から見ると美しいドラえもんで、裏は作者の考えるドラえもんを構成するもの、という立体作品共に撮影不可。
同じく撮影不可の映像作品が、最高に面白かった!それもそのはず、われらがしりあがり寿さん。もうこれ見るだけで行った価値あった。みんな笑ってたし。ああ。昨年の「大回転展」見に行けなかったのが今だ悔やまれる。
私が今回かなり好きだったのが、一枚の黒い布でタイムマシンを表したもの。漆造形家の渡邊希さんの
「タイムトラベル」(2017)。表面に塗ってあるのが漆で、そこに歪んだ像を掘り起こすことで、タイムマシンの世界観を表してる。前に立つと、自分も周りの人も写り込んで不思議な効果が。工芸家の方の作品だけど、すごくモダンアートっぽい。
そして、つい一週間前に
モリーダ・カーロさんを見に行ったばかりの森村泰昌さん。文字が印刷された書籍を使って、紙の衣装を作るアーティスト・
コイケジュンコさんとのコラボレーション(なんてピッタリな二人!)で
「時を駆けるドラス / 空を越えるドラス」(2017)写真のお腹からどこでもドアを出すドラスとタイムマシンに乗ったドラスの2作品。それから、青いのは
「ドラス」(2002)。ここへきて、謎の「ドラス」という言葉に説明が入ります。「ドラえもんのドレス」だから「ドラス」なんですねー。え?そんなんすぐにわかったって??しつれーいたしました。
それからウメップで一世を風靡しました、
表参道ヒルズと
オペラシティと二回も展示見に行っちゃいました、梅佳代さん。もうねー、あったかくてかわいいの。孫のドラえもんお帽子?あったかいって借りてるおじいちゃんがかわいすぎる〜〜〜。
「私の家のドラえもんの写真」(2001〜2013)。
それから、9月に豊田市美術館で個展を見た奈良美智さん。
「ジャイアンにリボンをとられたドラミちゃん」(2002)。奈良さんは、ドラえもんよりドラミちゃんに興味を引かれるんですね。9月に想像以上に手の込んだ彩色で驚いた絵を今回は撮影までできて、本当に贅沢!今回の新作は
「依然としてジャイアンにリボンを取られたままのドラミちゃん@真夜中」(2017)。
ここまでが前半だったのかな。何かすごい疲れてきた。(現地でも今も)
次が細長いモノクロの作品。これ黒板に描いてるんだって。作品の性質上、めっちゃ遠くに展示してあった。このれなれなさんって、学校に黒板に描いた絵をTwitterかなんかに投稿して有名になった子?と調べたら、
本当にそうだった。すげー。それでいきなり森アーツセンターにこのメンバーで展示に仲間入り!でも確かに凄いもんね。
次に不思議な作品。後藤映則さんの作品で、花みたいな形の立体に電飾が行ったり来たりして、形がキャラクターになって見えたりするの。これすごくよかった。しばらくボーッと見ちゃった。どうやってできてるんだろう〜〜〜〜すごいなぁ。
それからペーパーアーティストの伊藤航さんの作品を水墨画家の山口英紀さんが絵に描いて作品に仕上げたコラボもよかったし、書家の中塚翠涛さんの屏風「光と影」も色合いが美しくてよかった。最後の増田セバスチャンさんのカラフルなドラえもんもひたすらポップで好き。
あ〜楽しゅうございました。
ヒルズに飾られたクリスマスツリーの飾りに映して記念撮影。
さて、次は21_21へ移動します!
◇見に行きたい展覧会メモ◇ →
展覧会記録■
≪東京で行ってきた展示≫
刀剣鑑賞の歴史
2017年12月5日(火) 〜 2018年2月25日(日)
東京国立博物館
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1890
THE ドラえもん展 TOKYO 2017
2017年11月1日〜2018年1月8日
森アーツセンターギャラリー
http://www.roppongihills.com/events/2017/11/002654.html
野生展:飼いならされない感覚と思考
2017年10月20日(金)〜 2018年2月4日(日)
21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/wild/
オルビス30周年記念 「ケの美」展
2017年11月17日(金)-12月24日(日) POLA MUSEUM ANNEX
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
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ブクレコ
刀剣鑑賞の歴史
上野の東京国立博物館で開催中の
「刀剣鑑賞の歴史」を見てきました。
最近マイブームなのが「日本刀」と「甲冑」。
いろいろ読んだり調べたりして来て
これは是非とも本物が見たい!と思っていたところへの
上京とこの展示。
見よ、この真剣な目!!
ところで、太刀(たち)と刀の違いって知ってますか?
ここで私が見ているのは太刀。
鑑賞するときに、刃が上になっているのが刀
下になっているのが太刀で
身に付ける時に、太刀は刃を下に佩用し
刀は刃を上に帯刀するのと同じです。
江戸の武士が腰に差しているのは刀。
戦国時代に騎馬で腰からぶら下げているのは太刀です。
トーハクのWebサイトには、アンケートが用意されていたので
帰宅後さっそく投票してみました。
私が投票したのは2位に入っていました。
それがこれ。備前長船の租・光忠です。
すっごく見たかった備前長船の祖・光忠が2振見られてうれしかった〜!
備前長船は匂本位の華やかな丁子文が特徴ですが、光忠は特に豪快できらびやかな作風が魅力で
派手好きな織田信長は、光忠を20数振りを集めたそうです。
ずずーっと下の小龍景光の直刃(まっすぐな刃文)と比べると分かりやすいですが、丁子文は細かくて華麗です。
光忠は鎌倉時代の刀工で、この時代はまだ太刀が主流だったので、下のものも元は太刀でしたが
その後磨き上げて打刀(刀)にしたものですね。
投票には、上の太刀を入れましたが、こうやって改めてみると、下の打刀の丁子文の美しさや豪快さも捨て難い。
今回の展示の趣旨は「刀工本人の銘が入ったもの」と「後に作風からその刀工の作とされているもの」を見比べて
どう言った点で同一人物の作とされているのかを見極める、というものなのですが
上のは光忠自身の銘が入ったもの(実は光忠は、銘が入った現存作が少ないらしい)で
下のは、後に鑑定士の本阿弥家が銘を入れているもの。
本阿弥家は日本刀の鑑定を行い、折り紙を発行。
物事の価値を保証する「折り紙付き」と言う言葉はここから来ています。
次にうれしかったのが、同じ備前長船の3代目・景光(光忠の孫とされる)の名物・小龍景光が見られたこと。
この太刀は、数奇な運命をたどった太刀で、数々の名将の手を経て行方不明となり、河内の農家から発見されたとか
試切りや処刑を生業にしている首切り浅右衛門こと山田浅右衛門の所蔵だったなど、いろんな伝説が残っているのだ。
裏の梵字まで見られて感激!!
トーハクには、景光の父で光忠の息子の長光の名物・大般若長光があるはずなのだけど、今回展示されず。残念。
そして、日本刀の代名詞とも言うべき、正宗も見てきましたよ。国宝ですよ。
正宗の相州伝と呼ばれる日本刀の特徴は、長船とは逆に沸(にえ)とのたれ文。
のたれ文てのは、うねうねした刃文のこと。たしかにのたってますなぁ。
正宗を見て思ったのは、確かに堂々として、名刀の風格です。
無名の方は鎺(ハバキ)がお花になっててカワイイ。
鎺と言えば刀装具。拵とも言いますが。
画像をクリックすると、日本刀の拵がわかります。ざっくりと。でもこれだけじゃわかんないよね。
上の二つの丸いのは「鐔(つば)」。
日本刀の柄(つか)と呼ばれる持ち手と刀身の間にはめる板です。
細工が美しいものが多く、これだけのコレクターもいるそう。
「鐔」には打刀鐔と太刀鐔があって、細工が美しく、穴が複数開いてるのは打刀鐔。
櫃(ひつ)と呼ばれるこの穴には役割があって、真ん中は茎(なかご)櫃といって、刀身が通る穴。
両脇は「笄(こうがい)櫃」と「小柄(こづか)櫃」というもの。
刀身を収める「鞘(さや)」には、やはり両側に「笄櫃」と「小柄櫃」と呼ばれるスリットがあり
それぞれに笄と小柄を収めます。笄は、右下の画像の下のかんざしみたいなので、武士が髷などを整えるオシャレ道具。
小柄は小さな刀で、武器と言うより、現代で言うカッターナイフみたいな役割だった模様。細長い四角いのが小柄。
その頭が「鐔」に当たらないように、「鐔」にも穴が空いているのです。
同じ画像の同じ形の小さいの二つは、「目貫(めぬき)」と呼ばれるもの。(下左のも目貫)
日本刀は、持ち手の中にも鉄の刀身が入っていて、「茎(なかご)」と言いますが、刀身が柄から抜けないように
貫いて留めたものを目釘といい、その頭に付いていたものが目貫。長くなるのでこれ以上の説明は割愛しますが、とっても細工が細かくてびっくり!
「笄」「小柄」「目貫」の三点を同じ彫金師が同じ意匠で揃えて作ったものを「三所物(みところもの)」と言います。
右下の「三所物」は、金工の鑑定を行っていた名家・後藤家の作。
真ん中の画像は「縁頭(ふちがしら)」と言って、柄の端に付ける「頭」と柄と鐔の間に付ける「縁」から成ります。
「三所物」に「縁頭」が加わると「五所物」となり、とても貴重なものだそうです。
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『モリーダ・カーロの青い家』と『真実の名古屋論』
2017.12.02 Saturday
Focus Rock Studio & Galleryにて
森村泰昌さんのモリーダ・カーロ見て来たよ!
森村さんと言えば、東京のBunkamuraやMOTなどの錚々たる美術館で展示されるアーティスト。その作品をこんなに身近に見られちゃうんだから、ホント贅沢!
何とその作品を購入も出来るのだ。こんなプロジェクト!(左の画像クリックで大きくなるよ!)
右の釘はなんと木で出来てるんだって!錆びないように〜
触れれば血の出るような人生に、
触れれば血の出るような装身具を。
100種類のマルチプル作品を100エディション制作するプロジェクト「MoriP100」。ウォーホルに続き、第二弾のテーマは、女性画家フリーダ・カーロ。香しくも痛覚にひびく、身体的表現を展開します。
_____________________
▼森村泰昌MoriP100プロジェクト
https://www.facebook.com/MoriP100/
▼「森村泰昌」芸術研究所
https://www.facebook.com/morimura.yasumasa/
_____________________
FOCUS ROCK STUDIO & gallery
OPEN_13:00 - 19:00 月曜休廊日
名古屋市中区栄5-12-32 栄サンライズビル2F
052-718-5605
地下鉄「矢場町駅」1番出口より徒歩3分
ちくさ正文館さんに、夏に『名古屋じまん』を出された名古屋ライター大竹敏之さんと最近『真実の名古屋論』を上梓された評論家の呉 智英さんのトークイベントに行きました。満員御礼!座るトコ確保するのに必死。
いろんな方と遭遇してパチリ。スマホのフォトショって便利だけど、ちょいちょい動作不能になるのは、私だけ?(*_*)
呉先生の毒舌が面白すぎ。
先の大竹さんの名古屋論も興味深かったんだけど、呉先生、トークの相手なのに
いきなり「大竹さんはそういうけどそれは全く違うんだが」みたいな感じでぶった切るのがすごい!
名古屋論を聞きに行ったんだけど、呉先生の大衆文化の定義みたいな歴史論みたいな話が面白かった。
要するに、大衆文化がバズるためには、ちゃんとした学者先生やアートの専門家が道を踏み外して、サブカルに降りてきて、半ばオタクみたいにアホみたいに熱中して研究しんといかんっちゅうことだな。
こんなすました顔してるこのときにはすでに体中蕁麻疹だらけですた。
詳細は下に。
【閲覧注意】出先で、脇の下が強烈に痒くなって、必死に我慢して帰って来たら、全身蕁麻疹だった件。オットのアトピーの苦しみが、少しだけわかった。蕁麻疹なんか出たの数十年前にカツオのタタキ食べて以来。今日は何が原因だろ?そんなわけで、今日のモロモロはFBには、布団の中で痒みと闘いつつ載せてみた(*'▽'*)
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