アートなお昼寝〜束芋:断面の世代 Tabaimo: DANMEN

100827IMG_0196.jpg横尾さんの時と同じ写真でゴメンナサイ。国際美術館で横尾忠則全ポスター展を見たあとは、いよいよ束芋さん。

国際美術館、素晴らしい美術館ですっ。横尾さんの展示だけでも、まるで千本ノックのような大盤振る舞い。あまりに疲れてしまい、途中で休憩を入れて、次は一緒に展示されてた「束芋」展へ。
束芋さんについては、あとで触れることにして。

さて、ここから漫画です。

受付でいきなり「順路は奥ですーー」と言われるんですが、真っ暗!!なんも見えないんです。

肝試しかよっ!!と突っ込みつつ、進んでいくと

最初の展示が、いきなり天井に映像が映し出されていて、床に寝そべってみると言うもの。親切に、一人掛けのソファまで用意されています。

何これ、こんなん寝てまうに決まっとるがねっ!!
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もちろん、寝ました・・・

100831_7073.jpg叱られてる人もいましたが、めっちゃ抵抗していました。
「音楽聴いてるだけや!!」
って、ここ、そういうとことちゃうし・・・

しかし、束芋さん、めっちゃよかったですよ。(→寝てたくせに!)これは楽しめます。

ちょっとここでうんちく。興味ない方は、読み飛ばしてください。

この束芋さんというのは、まだ30代の女性なんですね。本名は田端綾子と言って、3姉妹の真ん中なんだそうです。で、上から「たばあね(田端の姉)」「たばいも(田端の妹)」「いもいも(妹の妹)」というあだ名で呼ばれていたのを、そのままアーティスト名にしたそうです。

この人、すごいのが、春には横浜美術館でこの「束芋〜断面の世代」が開催されたんです。横浜美術館で、こんなに若い人の個展が開かれるのは珍しいと思うんですが、その前にゴス展で見た彼女の作品にピンとこなかったので、見に行かなかったんです。今回もまぁ、横尾さんのついでに見るならいいか、という軽い感覚でした。

何と束芋さん、横尾さんのチケットを買えば、ただで見られるんだがね〜〜〜。横浜では普通に1000円くらいはしたと思うんですが。国際美術館、太っ腹!!
横尾さんを先に見て疲れ切った後に、まったりくつろぎながら見るのにも、ぴったりの展示だと思いますが、束芋さんだけ楽しむなら、なんと400円!!で見られますっ。

さて、17時半ごろまで展示を見て、駅に向かったふたり・・・予定ではこのあと海遊館でさかなくんに会うはずだったんですが・・・どうなるでしょうか??


   


束芋:断面の世代 
会期: 2010年7月10日〜9月12日


1975年兵庫県に生まれた束芋は、京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科に学び、卒業制作として発表した映像インスタレーション作品《にっぽんの台所》(1999年)で一躍注目を集めました。アニメーションを用いた作品で束芋がテーマとしたのは、集合住宅である団地を舞台に主婦の周辺におこる日常であり、それも現代日本社会が抱える病巣のような問題に冷静な視線を送り、強烈な「毒」を込めながら作品化しました。何百枚、何千枚と自ら描くアニメーションは、手書きの原画をコンピューターに取り込みながらもペンや墨による輪郭線に北斎版画の色調を援用することで、どこか懐かしささえ漂う独特の画像を作り出しています。
その後も横浜トリエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレなどへの国際展の出品やパリのカルティエ現代美術財団、東京の原美術館、そしてロンドンのパラソル・ユニットでの個展など、ますます活動の幅を広げるとともに、生み出される作品も「にっぽんの」と冠された束芋が属する現代日本社会の諸相を表現するものから、自分自身と外部の関係性を見つめつつ大型インスタレーション化がはかられる作品へと変化しています。
今回の個展タイトルでもある「断面の世代」とは、「団塊の世代」に対比させて、束芋自身が自らの世代を呼称するために創案した言葉です。束芋は70年代生まれの世代は個を尊重する存在であり、その個を断面として捉えた時に二次元の断面を集積していくことで出来上がる三次元世界により新たな世界が見えてくるのではないか、と考えています。その視線は、初期の作品で見せた外から内へ、社会から個へという行方から、内そして個から外へと往還させながら展開しているといえるでしょう。
関西では7年ぶりとなる今回の個展のために制作された新作5点を通じて渾身の束芋ワールドを堪能していただけることでしょう。
主催:国立国際美術館、読売新聞社
協賛:(財)ダイキン工業現代美術振興財団
協力:NECディスプレイソリューションズ、ギャラリー小柳
技術協力:The Ufer! Gallery & Ufer! Art Documentary、スーパー・ファクトリー
他館情報
2007年ヴェネチア・ビエンナーレに出品された束芋《dolefullhouse》(2007)が展示されます。
会場:兵庫県立美術館
展覧会:「コレクション展 II」
会期:2010年7月17日(土)--11月7日(日) ※詳しくは兵庫県立美術館へお問合わせください。


束芋展 アーティストトーク
※午前10時から整理券を配布します。
※無料・先着130名

束芋展 ギャラリートーク
(担当学芸員による作品解説)
※7月31日(土) 午後2時から/B2階 展示場
※無料(要本展観覧券)・先着90名
※午後1時30分から聴講用ワイヤレス受信機貸出

企画展「束芋:断面の世代」関連イベント(演劇公演)
WANDERING PARTY公演「total eclipse−トータル・エクリプス−」
(作・演出:あごうさとし)
 
「束芋:断面の世代」展のテーマの原点となった演劇「トータル・エクリプス」。公演に併せて、この作品へのオマージュとして制作された束芋の最新映像≪輪郭線≫( 2010 年)も上映いたします。
公演スケジュール:
8月26日(木)19:00開演
8月28日(土)19:00開演
8月29日(日)19:00開演
※8月26日(木)、 28日(土)、 29日(日)/B2階 展示場
※受付・開場は開演の30分前
※26、28日は公演後に束芋氏と演出あごうさとし氏のポスト・トーク有り
※未就学児童の入場はご遠慮願います
※各公演とも定員80名
※演劇公演日の「束芋:断面の世代」展観覧時間は 10:00〜17:00  (入館は閉館の30分前まで/展覧会チケット要)
※料金:前売=完売 当日=3,000円 (若干数・詳しくは美術館へお問い合わせ下さい)
日時指定・全席自由席・整理番号付き
お問い合わせ先:国立国際美術館 TEL.06-6447-4680


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