【絵本】『がちょうのたんじょうび』『こぞうさんのおきょう』新美南吉・作/黒井健・絵『カラスのパン屋さん』かこさとし『きつねのかみさま』あまんきみこ・作/酒井駒子・絵


2010.06.04 Friday
鳥好きの私は、「がちょう」に惹かれて読んだのですが
とってもかわいくて、ほほえましいふたつのお話でした。

『がちょうのほう』は、最後がちょっとかわいそうなんですが
それでも、そこに至るまでの、心やさしい動物たちの
ほのぼのさは伝わって、やさしい気持ちにさせてくれます。

『こぞうさん』は、とにかくかわいい!!
お話もとってもよいのですが、黒井健さんの絵がとってもいい!

子供のこぞうさんのかわいらしさはもちろん、檀家の人々は
大人なのに、なんとなくかわいらしく、味わいがあります。

また、その檀家の人たちのユーモアセンスのある、温かいこと!!
読み終わったときに、なんともふんわりと優しい気持ちになれること
うけあいです!!

どうぞ、南吉の心やさしい世界に触れてみてくださいませ☆


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【映画】『バタフライ・エフェクト』


これはだいぶ前に見た映画なのですが・・・かなり好きな映画なので、レビューを残してみます。

愛する人が自分のせいで不幸になってしまったら・・・自分はその人のために何ができるだろうか。主人公は、とある特殊な能力を使って、彼女を救うことを試みます。

何度も何度も試みた結果、誰かが不幸になる。そしてついに、主人公の下した決断とは・・・


ラストが本当に切なくて・・・・


それにしても、よくできた映画です。素晴らしいです。


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版画

2010.06.02 Wednesday

先日から、急に版画が気になっている
私なんだけど、そしたら、埼玉でやってた
山本容子さんの個展を見そびれたことに
先週気づいてショックで本当に数日立ち直れなかった。

それくらい、展覧会とは一期一会なもの。


今、ひとりでお茶してたら
隣に、見るからに素人には見えない
ステキな男女ふたり連れが
銅版画をやっているらしく
プレス機がいかに邪魔かとか
どうしたら、安く手に入れられるか
などと、語らっていて、おもしろい。


興味があるから、引き寄せるのか。


興味があるから、耳に止まるんだよね。



iPhoneからの投稿


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【映画】『耳に残るは君の歌声』


そんなわけで、デップさまの映画第三弾。

あ、そういえば、私が最初に見たデップさまは『ネバーランド』でした。ピーターパンの作者・バリを演じたデップさまは、もうそりゃ、かっこよくて!!
次に見たのが、『パイレーツオブカリビアン』。かっこよく決めてくれるかと思いきや、意外とずっこけ・・・そういう話なの?!

だから、実際には第5弾になるのかな?

もうステキすぎました、デップさま!!最初全然しゃべらない役なので、最初の一声が聞けた時、もうキャーキャー言っちゃいました!!
うちで見てて良かったぁww

ヒロイン、クリスティーナ・リッチは、今回初めて見たかと思っていたら、ああなんたる無知でしょう。『アダムス・ファミリー』のあのおさげの女の子が、こんなにいい女優さんになっていたとは!!

二人とも寡黙で、本当に少しずつ惹かれ合っていく様子がわかって、そのあたりの二人の演技が素晴らしかったです。

リッチの役どころは、ロシア系ユダヤ人。

この映画、日本人にはちょっと難しいかもしれません。たぶん、欧米人には、顔立ちや名前だけでユダヤ系とか、英語を話しても訛りがあったりするのがわかるんでしょうが、あまり説明なしに物語が進んで行って、最後にいろんなことがわかってくる(上に書いたようなことがわかる人なら、冒頭から察することができるのかも?)のです。

主要な登場人物は全員、差別され迫害されうる人々ばかり。

ヒロインのスージーは、ロシア系ユダヤ人(ロシア名フィゲレ)。その友人であるロシア娘のローラも、ユダヤ人??ローラの恋人で歌手のダンテは、イタリアの寒村の生まれ。この映画の舞台は第2次世界大戦のパリ。イタリアはドイツとの同盟国で、フランスにとっては敵国。

そして、ヒロインの恋人は、ジプシーであるロマの青年。


映画を見てから、いろんなことを調べました。いろいろと勉強になる映画でもありました。切なくて切なくて・・・・

人種とか国籍で優劣をつくる世界でなくなる日が、いつか来ることを願わずにはいられません。





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【映画】『ガタカ』


すみません、次はデップさまではないのです。

コレの前に『耳に残るは君の歌声』を見て、人種や国籍で差別される世界じゃなくなりますように、と祈った私でしたが、この映画の舞台、近未来の世界では、人間は、肌の色ではなく、生まれ持った遺伝子で差別される社会になっていました。

生まれ落ちた瞬間に、どんな性格で、どんな病気にかかり、寿命までわかってしまうのです!なんて恐ろしい!!知りたくない!!


出生時に遺伝子操作をして妊娠・出産をするのが「普通」の社会。
遺伝子操作した結果すぐれた能力を持つ「適格者」と
自然妊娠・出産により生まれた「不適格者」
両者の間には、厳格な社会的差別があるのです。

それにしても、まつ毛一本、唾液一滴で、誰のものかわかってしまう管理社会。
血液や尿検査の際に、ブザーが鳴って「Invalid」と表示される、あの恐怖と言ったらない!!

不適格者として生まれたビンセントと適格者として生まれながら、不慮の事故(自殺未遂?)で両足の自由を失ったジェローム。
彼らはある契約をします。

そこへ起こる殺人事件。

SF映画ですが、サスペンス要素も十分。

ビンセントとジェローム、それぞれの決断と人生に、静かな感動がわきあがってきます。


最後の最後に、心なごませる仕掛けが用意されています。
見終わった後は、今の社会に生まれたことを、本当に心からホッとします。


たとえ重い病でも
たとえ若くして死ぬ運命だとしても
たとえ大きな才能なんてなくても


それでも、生まれただけで素晴らしいのだから。




ロシア語の字幕がなんだか味があるww


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