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◇展示内容◇
■絵本原画 前期約70点/後期約70点
前期【4月1日(火)〜5月 7日(水)】展示: 『まどから おくりもの』『ももたろう』『みんな うんち』 『ねえ おはなししてよ』『ぽぽぽぽぽ』
後期【5月9日(金)〜6月11日(水)】展示:『あそぼうよ』『がいこつさん』『みんながおしえてくれました』『ことわざ絵本』『かかかかか』
■映像作家としての五味太郎
絵本原画とあわせて、アニメーションを上映。このほか、制作風景なども上映します。
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ところで、今回発見がありました。
イラストレーターには、最初からイラストのタッチがほとんど変わらない人もいますが、大抵はどこかでイラストが変わってゆくことが多いようです。
そして今回、五味さんのイラストの転換期のようなものを、見極めることができたのです。
今回展示されていた5点の作品のうち、
『まどから おくりもの』(偕成社)1983年11月01日
『ももたろう』(絵本館)2007年08月01日
『みんな うんち』(福音館書店)1981年02月02日
『ねえ おはなししてよ』 (岩崎書店)1986年06月20日
『ぽぽぽぽぽ』(偕成社)1989年06月01日
はっきりと絵のタッチが違うのが名作『みんな うんち』なんです。
画材もこれだけ水彩です。今の五味さんの絵に比べると、ちょっとリアルなタッチです。これが出版されたのが1981年。
そして次に古い『まどから おくりもの』はすでにカラーインクで、今のものに近いタッチで描かれています。
1981年半ば以降、あるいは1982年に五味さんの中で劇的な変化があったに違いありません。そう考えると、楽しくなってしまいました。
五味太郎図書一覧
http://www.gomitaro.com/
また、吉祥寺美術館には、常設展示として、浜口陽三のメゾチントの版画が展示され、技法が紹介されています。それもとっても素敵だったし、萩原英雄の版画がとーってもよくて。
鳩の絵葉書と白鳥に化けたゼウスとレダの絵葉書を買ってしまいました。えっと、これらは鳥だから萌えたのもありますが、一番気に入ったのは、富士山の作品。雲海のような空の色が美しかったー。けどハガキがなくて残念!
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五味太郎作品展「絵本の時間」
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/data/kikaku/2008/gomi/gomitaro.html
2008年4月1日(火)〜6月11日(水)
前期4月1日(火)〜5月7日(水)後期5月9日(金)〜6月11日(水)
午前10時〜午後7時30分
休館日=4月30日(水)、5月8日(木)、5月28日(水)
入館料=100円(ただし、小学生以下・65歳以上・障害者は無料)
主催:武蔵野市立吉祥寺美術館
企画協力:メディアリンクス・ジャパン
五味太郎(1945−)は、世界的に活躍する絵本作家のひとりで、現在まで350冊以上の著作を手がけてきました。シンプルなかたちや色、ことばをリズミカルに操るユニークで楽しい作品は、子どもから大人まで幅広い層から支持されています。
■絵本のたのしみ■
『作り手の立場において、それはまさに絵本を作る楽しみに他なりません。絵本を発想すること、制作すること、印刷などの工程をたどること、そして絵本が出現すること、あるいはそれが発展して他の表現になること、そのすべてが本当にたのしいことです。そこでどうしてもその一部分をお見せしたいわけです。
それが皆さまの絵本を読む楽しみにわずかでも寄与できることを願いつつ・・・』
五味太郎自身がこう語る本展覧会では、絵本を発想することから完成するまでのプロセスを、原画やアニメーションなどの資料によって展示・紹介します。五味太郎による五味太郎の絵本の世界を存分にお楽しみください。