【展覧会】ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界展
この記事を書いているのは、11月8日(月)。東京のBunkamuraの展示に行ったのは、暑い暑い8月のことでした。いくらなんでも記事にするの遅すぎですが、11月23日までは京都で開催中なんですね。(9〜10月は新潟で開催中だったようです。フシギな巡回箇所)
今までにもいろんな展覧会は見てきたつもりですが、こうやっていろんな展覧会を見に行くと、いかに世の中にまだまだ、自分の知らない世界があるかを知ります。
いわゆるファンタジーの世界にはあまり縁がなく、文学もゲームもそして絵画にも触れたことがあまりなかったのですが、幻想的なキモかわいい生物たちのすっかりとりこになりました。
また、最近がぜん版画に興味シンシンなのですが、版画と言うのは、当たり前ですが、原画を描く人と彫る人の二人三脚で、どちらの腕が足りなくても傑作は生まれないと言うこと。んで、最初のうちは、版画って彫るほうが全然大変そうなのに、原画のほうばっかり注目されて彫る人がかわいそう、とか思っていましたが、途中に展示されているブリューゲルの素描を見て「うわっ何この細かさっ」と、び、び、び、びっくり!!
この素描だけでも見る価値あるぞーーーってくらい、素晴らしいモノでした!!
当たり前ですが、彫る人は自分で手を加えたり何ぞせず、素描をそのまま忠実に彫るわけなので、版画の世界の細かさは、そのまま素描の細かさと言うわけです。
この展示、会期の短さのせいもあったのか、平日の昼間に行ったのに、ものすごく混んでいました〜まぁ、数日後には終わりだったせいもありますが。
大抵の方が書かれていそうですが、一番気に入って見入ってしまったのが
「七つの罪源シリーズ」(傲慢、激怒、怠惰、貪欲、大食、嫉妬、邪淫)
「七つの徳目シリーズ」(信仰、希望、愛徳、正義、剛毅、賢明、節制)
このあたりは、みんなが魅入っていたので、全然列が進みませんでした。
しかしおもしろかったです!
今回はブリューゲルさんの展示だったわけですが、何度も名前の登場した大家・ヒエロニムス・ボス。彼の怪物のフィギュアは、いたる美術館のショップでも見られるくらいポピュラーなもの。思わずコレクションしたくなる方も多いでしょうね。
かくいうわたしも、鳥限定で集めたくなりました。
一個だけ思ったのは、点数がちょっと多すぎて、疲れてきてしまったこと!贅沢なこと言うなと叱られそうですが、特に後半、ブリューゲルさん以外の版画もたくさん展示されていましたが、見るからに質が低いものもあって、あまり見る価値がないかも??なんて思ってしまいました・・・それだけブリューゲルさんのが素晴らしいと言うことですが。
ブリューゲル版画展公式サイト
開催概要
展覧会名 ベルギー王立図書館所蔵
ブリューゲル版画の世界
The World of Bruegel in Black and White
from the Collection of the Royal Library of Belgium
会 期 2010年7月17日(土)−8月29日(日) 開催期間中無休
開館時間 10:00−19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会 場 Bunkamuraザ・ミュージアム 渋谷・東急本店横
主 催 Bunkamura、読売新聞社
後 援 ベルギー大使館
協 賛 明治大学
協 力 ベルギー・フランダース政府観光局、日本航空
お問合せ Bunkamuraザ・ミュージアム Tel.03-3477-9413
入館料
入館料(消費税込) 当日 前売・団体
一 般 1,400円 1,200円
大学・高校生 1,000円 800円
中学・小学生 700円 500円
*団体は20名様以上。要電話予約(申込み先:Bunkamuraザ・ミュージアム Tel.03・3477・9413)
*学生券をお求めの際は、学生証のご提示をお願いいたします。※小学生は除く
*障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。
巡回先 新潟市美術館 2010年9月4日(土)−10月17日(日)
美術館[えき]KYOTO 2010年10月22日(金)−11月23日(火・祝)
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