久しぶりに「すイエんサー」の依頼。
お題が微妙なシチュエーションだったり
パッと見て一瞬で理解できる絵にする必要があるので
どこを切り取るか、プロデューサーS氏と共に
いつも悩むのだけど
今回はラフは一発OKだったけど、いざ描こうとすると
どうにもうまく描ける気がせず、しばらく逃避。
しかし、描き上がってみると、依頼のあった二点の内
うまく描けないかも〜?と思った方が
イイ感じに仕上がっていて、かなり満足。
残念ながらタイトルやメイン部分は載せられないので、チラ見せ。脇のデザインはこんな感じ。
収録は2つとも来週行われるんだけど、放送自体は実はバラバラで
同じ日に収録しても、続けての放送とはならないのが、未だに不思議なんだけど
テレビ業界では普通のことなんだろうなぁ。。。
大人は、君の味方である。/今週の、いちばん。73(滝啓輔)
https://note.mu/takikeisuke/n/n0cb925dbf2e2
- 中略 -
いま、学生の相談に乗るとき、僕はバカ丁寧に資料まで用意してのぞむ。
世の中、僕みたいな人間だけじゃないだろうけど、「普通の大人」なら
将来を真剣に悩む若者に対しては、それなりに誠実な対応をするはずだ。
- 中略 -
嫌な大人もたくさんいるかもしれないけど、いい大人もたくさんいる。
嫌な大人だと思えば、適当に流せばいい。
大人は、君の味方である。
滝さんとは2008〜9年頃に、友達の開催した会で知り合い
その後FBで繋がって、2012年頃に滝さんが当時勤めていた出版社に作品ファイルを送った。
(このときに、滝さんから「ほっこり系イラストレーター」という名前を頂いた。
ここに登場する元N社・編集T氏とは滝さんのことである)
滝さんとは直接お仕事をしなかったけど、そのファイルがきっかけで
Sさんと言う女性編集さんから一年間連載のお仕事を頂き、今も半年ほどの連載のお仕事をさせていただいている。
滝さんは、私より10も若い方なのだが、FBの書き込みからも、このnoteからも
いつも大きな気づきをもらうことが多い。
もしかしたら、滝さんが学生だった頃、出会った大人の中には、私と同世代の人もいただろうけど
当時の私には、とても若者に語れるような人生経験など無いに等しかったと思う。
今も私は、子供を産んで、主役の座を譲る、という経験をしてこなかったせいか
多分、40を過ぎても、同世代の「お母さん」たちと比べて、随分といびつな大人になっているのだと思う。
それでもそんないびつなオトナなりに、そしてまだまだ自分も発展途上にある半人前なりに
若い人のために、この世界をいいものにしていかなくては、という責任のようなものは感じる。
私の10代は悩み多く、あまり楽しかったとは言えないけど、でもその悩みはその時期特有のもので
今の若い人たちのように、将来に続く絶望感のようなものとは無縁だった。
とても恵まれた時代を過ごしたのだと思う。80年代、そして最後のバブル世代。
実はウチのオットは滝さんと同世代で、彼は私の身近なやや若い人なんだけど
彼と私の間ですら、もう感覚が違う。
色んな感覚が、若い彼の方がとてもシビアで、とても慎ましい。
それはやはり若いころに苦労したからなんだと思う。
今年の初めに、とある会で、就活中の女子大生に「就職氷河期の2000年に就職した」と彼が言ったら
今の学生にさえ「それは大変でしたね」と同情されていたほどだから相当だ。
話がずれたけれど、長い間、私は自分に自信が持てずに来たし、一生懸命、人から外れないように
普通でいたいと綱渡りの綱に、必死にしがみついて、その危うさゆえに
さらに自分に自信が持てずに来たのだけど
今こうして、結局普通とは外れた人生をどうにか歩いてきたことで
もしかしたら、若い人に何か語ることができるようになったのでは、と思う。
そう思えば、外れまいと悩んだことも、結局外れてしまったことも、全ては無駄ではなかったのだ。
時世にムダなんて無いのよね、とつくづく思う。
自分の子を持つことがかなわなかった分、うちの子よその子と区別することなく
若い人や子供は、どの子も本当にかわいいと感じる。
今はそう感じることが出来ることに、幸せを感じる。
このブログを今読んでくださっているのは、何歳くらいの方なのだろう。
若い方もいらっしゃるのかな?
普段はあまり読み手を意識しないで書いているこのブログだけど
今日は少しだけ意識して書いてみた。