旧東京音楽学校奏楽堂

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上野公園を芸大美術館へと抜ける途中にひっそりとたたずむのが、この奏楽堂。

東京芸大音楽部の前身、東京音楽学校の校舎施設として、明治23年の創建以来、日本における音楽教育の中心的な役割を担って来ましたが、老朽化が進み、昭和56年に使用が中止されました。そのままでは、取り壊されてしまうと言うので、『奏楽堂を救う会』が結成されます。昭和57年、都知事より条件付(国指定文化財・一般公開等)で、上野公園移築保存が許可され、昭和58年に台東区が芸大から建物を譲り受け、現在の場所に移築されました。

なんと昭和47年には、愛知県の博物館明治村に建物を移築すると言う同意書を、明治村との間に取り交わしてるんですね。明治村のある元・愛知県人としては、残念ですが、この建物はやはり、この地にあるのがふさわしいと思います。内部は、当時のままの雰囲気でうまく保存されていて、歴代の音楽学校の卒業生の写真や業績、また、移築当時のさまざまな資料などが展示されています。

建物の防音効果を高めるために、おがくずや、わらを入れてたというのは、初耳だったので、本当に効果があるんだぁ?とおもしろかったです。わらはともかく、おがくずは、工事中にいくらでも出るでしょうから、いいリサイクル活用だったわけですね。

現在もコンサートなどで、奏楽堂は現役で使用されています。基本的に公開日は日・火・木曜日。ホールの使用がないときのみ、他の曜日にも公開されています。


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