8/24(水)〜29(月)まで、日本橋高島屋で開かれていました。伝統ある京友禅の老舗、千總のコレクションを見ながら、京都を舞台に花開いた優雅な文化の背景を知ることの出来た展覧会でした。素人目にはわからないような、着物の決まり事や、格式などについての説明も、読むと面白くて、展示内容も思ったより多かったせいか、見終わるのに、意外に時間のかかった展覧会でした。
昨年の今頃に比べると、格段にペースは落ちたけど、ときどき展覧会には脚を運びます。昨年一年、いろんなものを見に行った結果、私の展覧会の嗜好は、絵画よりも工芸が好きで、西洋的よりは東洋的、でも一番好きなのは和洋折衷なもの、ということに落ち着いたのでした。こうした着物も、和のしつらえの中にあるより、西洋的な空間にあったりすると、より強く引かれたりします。そのせいでしょうか、この春に見に行った庭園美術館の『日本のジュエリー100年』展に、とても感銘を受けたのは。
普段は椅子の生活で、ベッドで眠り、家具も着るものも洋風ではあるけれど、どこかに和のテイストも残しておきたい。だからといって、すべてが和だとちょっと疲れてしまうのも確かで。自分の中の日本人の血を、こうした展覧会で、強く感じさせてもらえるのが好きです。(今回はちょっと短めに) 8/29(月)