「線を聴く」展(銀座メゾンエルメス フォーラム)

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パレットに行く前に普段は全く縁のない銀座メゾンエルメス フォーラムに、「線を聴く」展を見に行きました。すごく面白く刺激的な展示でした。これぞモダンアート!

富士山の地図の等高線をただひたすらカッターで切り抜いたという作品や、ただひたすらパターンを並べたもの、ただ紙に折り目を付けて並べたもの、ただいろんな大きさの輪ゴムを並べて円を作ったものなど、一見バカバカしいような作品が味わい深くて、面白い!アイデア勝負だよね。

下の動画の最初に見えている、この家具欲しい。この家具とフォーラムの会場全体を使って線を描き、ある場所に立つと全部繋がってるように見えるというのが、一番面白かった。当然会場に来てからの制作だそうで。見える場所は一ヶ所ではなく、何ヶ所もあって、それを自分で見つけるのが楽しかったのだ。

展覧会映像とアーティストインタビュー(20分/日本語版/2015)


展覧会を見て、一階に降り、エルメスブティックを横切って外に出る。ドアの近くにはドアマン。一分の隙もない動き。私がふと、エルメスのスカーフのコレクションを収めた冊子を手に取り、入り口に向かう。ちょうど良いタイミングで、ドアの外に送りだされる。

表に出て、オットが一言。もう冊子を手にした、あの時から彼はヒヨコちゃんを見ていたよと言う。たぶん、顔とか手とかじゃなくて、脚の方向なんだろうね。それにしても、外から来る客と中から出る客の両方に目を配りながら、完璧なタイミングでドアを開け、閉める。すごく大変な仕事だよねー、と言い合う。

普段このようなハイブランドとは縁がないもので、すっかり感心してしまいました。しばらく歩くと、近所のディオールにも、やっぱりドアマン。同じく一分の隙のない動き。彼らはどこでどう訓練を受けるんだろう。すごいよね。

はじめに
銀座メゾンエルメス フォーラムでは、シンプルな「線」を考察する展覧会、「線を聴く」展を開催いたします。私たちの想像力の源である自然の中に見出すことのできる線や、線の生まれる場所に焦点をあてた作品をグループ展形式で紹介いたします。
本展覧会は、東京、森美術館にて開催される「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」(2015年4月25日~7月5日、主催:森美術館、ポンピドゥー・センター・メス、特別共催:エルメス財団)に呼応する形で開催されます。
フォルムと同様に「線」の表現は、美術の中でも重要なテーマとして取りあげられてきました。ドローイングやカリグラフィー、あるいは抽象絵画に代表されるように、造形美術において、線についても多くの考察がなされ、作品が作られ続けています。また、私たちの文化のなかでも、科学の分析図や地図、楽譜、文字など、美術を超えた領域でも線を使った描写は広く普及しています。壮大な線をめぐる文化史のなかで、本展覧会は、密やかな線に耳を澄ますきっかけ、また線に導かれるままの開かれた風景を味わう機会となることでしょう。

出展アーティスト
アトリエ・ワン、シュ・ビン、ロジェ・カイヨワ、カールステン・ニコライ、髙田安規子・政子、イグナシオ・ウリアルテ、鯨津朝子、ニエル・トロニ(姓のアルファベット順)
※アーティストのプロフィールはこちら

展覧会概要
出展アーティストをつなぐ、線をめぐる考察。本展を読み解くためのテキストはこちら

基本情報
■ 開館日: 2015 年 4 月 24 日(金)~7 月 5 日(日)
■ 開館時間:
月~土 11:00~20:00(入場は19:30まで)
日   11:00~19:00(入場は18:30まで)
■ 休館日:エルメス銀座店の営業時間に準ずる
■ 入場料:無料
■ 会場:銀座メゾンエルメス フォーラム (中央区銀座 5-4-1 8 階 TEL: 03-3569-3300)
■ 主催:エルメス財団
■ 後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

関連企画

シンプルなかたち展:美はどこからくるのか

■ 会期: 2015 年 4 月 25 日(土)~7 月 5 日(日)
■ 会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
■ 主催:森美術館、ポンピドゥー・センター・メス
■ 特別共催: エルメス財団


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