司馬遼太郎の「功名が辻」を読みました。
司馬さんのですので、当然歴史モノ、ノンフィクションです。どんな話か、かいつまんで話しますと、土佐藩の開祖、山内伊右衛門一豊の妻、千代は、日本史に残る賢夫人、ということらしいけど、その千代が、夫をとにかくうま〜く操縦して、どんどん出世させていきます。結果、律義者なだけが取柄と言われている伊右衛門が、土佐250万石の大名にまで上りつめるのです。
司馬さんですので、面白いです。引き込まれます。中には、推測の域を出ないような言い伝えも、まるで、その場で見てきたかのような、生き生きとしたエピソードに、膨らませてしまう、その文章力は、さすがですね。
いろいろ、考えさせられました。男の人って、可愛いものなんだなぁ。(みんなが、一豊さんみたいではないのでしょうが)。でもそれを、本人には気取られず、上に上に立てていくことが、大切なのかなぁ、と。そのあたりのことを、よくわかってる女性が、男性を伸ばすことのできる、いわゆる「あげまん」(意味が違うかもしれないけど(笑))になりうるのかもしれませんねぇ。