リチャード・ドイル(Richard Doyle)(1824-1883)
ヴィクトリア時代におとぎ話の挿絵で一世を風靡し、ジョージ・クルックシャンクのあとを引き継いだ画家。
『妖精の国で』より
ディケンズ『鐘の音』より
◇家族構成など
・イングランドのロンドン生まれ。愛称ディッキー。
・父はリトグラファーで肖像画家でもあったジョン・ドイル。(次男)
・父から独自の英才教育を受けて、正規の美術教育は受けずに育つ。屋外でのスケッチをさせず記憶だけを頼りにして絵を描かせるという独特な教育方法をとり、これが彼の幻想性を養うこととなった。
・甥は作家のアーサー・コナン・ドイル(「シャーロック・ホームズ」の作者)
・風刺画家としてデビュー(1843年・19才)。ジョン・リーチと並ぶ人気風刺画家として1850年まで活躍。
◇挿絵画家として名声を確立
・挿絵の最初の仕事は、ジョン・リーチやW・C・スタンフィールドとの共同で、ディケンズの『鐘の音』(1844)『炉端のこおろぎ』(1845)『人生の戦い』(1846)という3冊のクリスマス向け絵本の挿絵。
・グリム童話集『妖精の指輪』(1846)でおとぎ話の挿絵画家としての名声を確立。W・M・サッカレー(1811-63 英国の小説家)などが、ドイルの絵はクルックシャンクに匹敵すると太鼓判を押す。
・アンソニー・R・モンタルバ編『世界おとぎ話』(1849)このうちの何編かは独立して単行本にも。
・マーク・レモン『魔法の人形』(1849)『ジャックと巨人の物語』(1850)
・トマス・ヒューズ『白馬の疾走』(1858)古代の生活をパロディ。
・『新しく語られた昔話』(1865)のJ・R・プランシェ『眠れる森の美女』
◇卓越したデザインセンス
・彼の手がけた風刺雑誌『パンチ』のデザインは、半世紀以上に渡って使用される。
・おとぎの世界に深く傾倒し、妖精や不思議は小動物の絵やカットをたくさん描き、全ページに渡って凝った頭文字や縁飾りを施している
・『子どもカレンダーと花の十二宮』にも素晴らしいデザインが見られる。
◇妖精画家
・1950年以降は挿絵の仕事に専念し、愛らしい妖精たちを描き続けた。
・「妖精の国で(1869・奥付は1970)」は、彼の最高傑作と言われている。ウィリアム・アリンガムの詩を添えた多色木版の贅を尽くした大判の緑色のクロス装の大変美しい本で、古書収集家に今なお人気が高い。
・『妖精の国で』のドイルの挿絵に触発され、アンドルー・ラングは『名のない姫---妖精の国の物語』(1884)を書き上げ、『妖精の国で』の挿絵が使用されている。
・弟はアマチュア画家、チャールズ・アルタモント・ドイル(1832-93)として妖精画を残し、その息子のコナン・ドイルも晩年、妖精の撮影に没頭するなど、ドイル家は妖精との関わりが深い
ドイルの風刺画。クリックすると大きくなります。
参考:連想美術館
<子どもの本>黄金時代の挿絵画家たち(リチャード・ダルビー・著/ 吉田新一・宮坂希美江・訳 2006 西村書店)
おまけ
「住所パワー」 住所を独自の指数で点数づけ http://www.ichiten.com/
不動産情報の宣伝関連なワケですが、 近所にある、生活に必要な施設、いらない施設との、数と距離で点数を計算してるようです。
ワタシはと言うと・・・
昔住んでた名古屋市西区の家は・・・・・・2004p Bクラス (これが基本?思ったより高かったかも)
めちゃ田舎だった守山区の社宅は・・・・・1560p Cクラス (ああ、やっぱり・・・・)
お気に入りだった奈良のマンションは・・・2004p Bクラス (実家とまったく同じ!!)
JRから徒歩15分の市川の社宅は・・・・・2442p Bクラス (奈良より便利だったのかぁ)
私鉄から徒歩15分の船橋の家は・・・・・1559p Cクラス (守山以下ですか!!がっかりだよっ!)
現住所(23区内)・・・・・・・・・・・・2552p Bクラス (一応今まででは最高値。気分的にはもっと上)
ド田舎もないが、Aクラスもない(笑)今の住所は、たぶん便利だけど、いらないものもいっぱいあるんだろうなぁ。
ワタシがこれを見た日記のおネーサンは、ずっと阿佐ヶ谷に住んでて、(阿佐ヶ谷の中で引っ越しを繰り返している)阿佐ヶ谷はかなりの高確立で、Aクラスだったりする模様。阿佐ヶ谷とか高円寺とか荻窪とか、中央線・丸ノ内線の西のほうは住みやすくて住所パワーが高そう。