日本の美「琳派」展2004

041012rimpa_mitsukoshi.jpg10/12(火)、近代美術館でのRIMPA展大盛況の勢いに乗るように、日本橋三越で開催中の『日本の美「琳派」展2004』に行ってきました。その前に、近代美術館のRIMPA展にも、再度行ってきました。10/3(日)までの展覧会に、10/1(金)に行ったのですが、それはもうすごい人で、一応平日の昼間だったのに、入場制限があって驚きました。前回(9/3 RIMPA展)は、けっこうゆったりと見られたのに、今回は、絵の前に立ち止まる事が許されない感じでした。

でも、とりあえず二度目でしたので、前回展示されていなかった、入れ替えのあったものを中心に見たので、まだよかったかも〜。会期の長い美術展は、最初のほうに行くに限りますね〜〜〜。前回と同じく、川端龍子の大きな屏風絵の前に立ち尽くしていました。黒地に、金泥で描かれた花の絵は、描きなおしの一切許されない世界・・・この勢いと迷いのない筆さばきは圧巻です。

さて、三越の琳派展のほうはというと・・・


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仕事の後に行ったので、平日の夕方でしたが、それほどすごい混みではなく、ゆったりと鑑賞する事ができました。従来までの琳派展と同じく、宗達から始まるわかりやすい構成だったので、琳派の歴史を見直すという点で、琳派初心者のわたしには、近代美術館よりもより琳派を理解できたといえるかもしれません。

琳派といえば、宗達が最初と言われていますが、最初は書家の本阿弥光悦が、宗達を見出し、宗達の絵の上に書を書くという形で始まったものだそうですね。また、日本画の絵の流派というのは、普通は弟子へと受け継がれていくのが普通で、その中で、宗達の絵を100年後に引き継いだ光琳、さらにその100年後に光琳を引き継いだ酒井抱一ら(江戸琳派)からなる琳派は、非常に例外的だといえるのだそうです。

それにしても、当時の裕福な町民階級の粋なことといったら・・・今よりも、ずっと豊かな生活を送っていたように思います。うらやましいほどですね〜

今年はじめに行った「若冲と琳派」展でも、わたしは鈴木其一(きいつ)がいいと感じたのですが、今回改めて、やはり彼の作品が好きだと感じました。こういうのって、理屈じゃないんですね・・・あんまり豪華で華麗なものよりも、すっきりとしたもののほうが好きなわたしは、琳派(上方)の粋(すい)より、江戸の粋(いき)好みなのかもしれません。

10/17(日)(今日だぁ〜〜)までです。お早めに!

三越案内より
桃山時代のきらびやかな装飾の余光をうけて、京都の上層町衆出身の本阿弥光悦と絵師・俵屋宗達が、王朝貴族の文化の復興を図ったのを始まりとする琳派は、元禄時代に彼らの作風を慕い、流派の名ともなった京都の尾形光琳によって大成されました。その後、大坂の中村芳中に伝播し、100年後には、江戸の酒井抱一によって江戸好みの洒脱さを加えられて開花してゆきます。浮世絵と並んで国際的にも評価の高い琳派。その優美な装飾感覚は、現代にも引き継がれています。会場となる三越は、前身の三井呉服店時代から元禄文化とその象徴である尾形光琳を顕彰し、光琳模様の呉服がつくられるなど、琳派の歴史とともに歩んできた百貨店といえます。1904年には、第1回の文化展として「尾形光琳展」が開催され、全国的な元禄ブームをおこしました。それから100年。日本人の文化に接する機会を提供してきた三越が、生活の中の琳派をテーマにその魅力を再発見していきます。


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