『ルネ・ラリック展 ── 光への軌跡 ──』

050331lalique.jpg日本橋高島屋で開催中の「ルネ・ラリック展」に行ってきました。なかなかおもしろかったです。アール・ヌーヴォーの巨匠と言えば、ガレやドーム兄弟が浮かびます。実はその中ではわたしはドームが一番繊細で好きなんですが、ラリックは少し後に出て来たアール・デコを代表するガラス工芸家で、ガレが色ガラスを多用するのに対して、ラリックは無色の透明ガラスのみで作り上げたところに特徴があります。 

一色のガラスに彫刻を施すことによって、光の方向や質による様々な表情を楽しむことのできるラリックの作品は、シンプルな美しさがあります。その洗練された美しさは、装飾品としてだけではなく、日用品としても愛用されてきました。それほどの年月がかわらないにもかかわらず、ややクラシックな感のあるアールヌーヴォー時代のものと比べても、ずっとモダンで現代の感覚でも、全く古くささを感じません。

特にオパールのような乳白色のオパルセントガラスに光のあたっていたものが
本当にきれいでした。(このチラシのものですね)

050331lalique2.jpgまたこの、蓋を丸い板状にした形状がラリックのオリジナルだそうで、いかにもアールデコだなぁ、と言う感じ。そういえば、彼のガラス作品がふんだんに使用されている庭園美術館にもそんな感じのものがあったような・・・

ラリック・ブランドストーリー

会期:3月30日(水)〜4月11日(月)午前10時〜午後8時(会期中無休、最終日は午後6時閉場。入場は閉場30分前まで)
会場:東京日本橋・高島屋8階ホール(お問い合わせ03−3211−4111)
入場料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
主催: 朝日新聞社
正式名称:うるわしい煌めきと戯れて。ルネ・ラリック展 ── 光への軌跡 ──Rene Lalique Maiter Verrier 1860 - 1945
ラリックに花の息吹きを 池坊由紀(華道家元池坊次期家元)
19世紀から20世紀の初頭、フランス・ガラス工芸はかつてない黄金期を迎えていました。特に1900年のパリ万博で注目を浴びた宝飾家ルネ・ラリック(1860−1945)は、20世紀の初めにガラス工芸に転向し、1920年〜30年代のアール・デコ期を代表するガラスの巨匠として活躍しました。日常生活を彩り、生きる喜びを演出する花瓶、手鏡、香水瓶、アクセサリーなど約200点で、ラリックの全容を紹介します。

    


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