物事は、その絶対的価値よりも、相対的な価値によって、決まって行くことが多いように思う。例えば、毎年開かれているコンクール類でも、粒ぞろいの年には、すごくいい作品でも入賞すらできないのに、それほどよくできたものではなくても、他がイマイチだったら、いきなり優勝してしまったり。
あるいは、最初はそれほど何も感じていなくても「すごくいい」と横で騒いでる人がいたら、だんだんよく見えてきたり。お店で「人気商品に付、残り一点限り」なんて書いてあると、すごく欲しくなっちゃったり。ちょっといいなぁっと思っていただけの異性が、他の人と仲良くしてるのを見た途端に、急にものすごく好きだと感じるようになったり(恋愛物語の王道ですね)。
そもそも、そのものの「絶対的価値」なんて本当に、あやふやなものなのかもしれない。そう言う心理を使って、うまく話を運ぶのが、交渉術というものなのだな。昨日は、そんなことを強く感じた一日だった。