フィンチャーの世界観にどっぷり浸れる傑作「ドラゴン・タトゥーの女」

一番好きな監督の名を聞かれたら「デヴィッド・フィンチャー」と答えることにしている。
中でも一番好きなのが「ゲーム」だと言ったら悪趣味だと言われるだろうか。
そのせいか、「デヴィッド・フィンチャー」監督で「ドラゴン・タトゥーの女」と聞いて
「またマイケル・ダグラスが悪い女に翻弄される映画か?」と思ったのは否めない。

実際には全然違った内容で、むしろ「ドラゴン・タトゥーの少女」だよねって感じ。
んでも超ド級に面白く、目が離せなかった。
なかなかに刺激の強い映像が続いて、意外な犯人に驚き、そして何より、ラストにビックリ。

こんな終わり方って、アリ?

上記のように、まったく予備知識なしに見たので、見終わった後に調べたら、もともとこの作品は、
スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる推理小説『ミレニアム』の三部作の一作目なのだね。

ラーソンはジャーナリストとして反人種差別・反極右を掲げており
この「ドラゴン・タトゥーの女」の原題 "Män som hatar kvinnor" は直訳すると「女を憎む男達」で
シリーズ全篇を通して、女性に対する蔑視および暴力(ミソジニー)がテーマとなっている、とのこと。

(ここから先ネタバレあり)

そのためか、本作のヒロインで「ドラゴン・タトゥーの女」であるリスベット(ルーニー・マーラ)は、
後見人である弁護士ビュルマン(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)からとんでもなく醜悪な性的暴行を受ける。
それに対してリスベットが報復する場面が痛快。全編を通じてリスベットがホント賢くてカッコイイ。

そして、主人公のミカエル(ダニエル・クレイグ)が依頼を受けて行方を探す富豪の令嬢・ハリエット
(ジョエリー・リチャードソン)も、父や兄から性的暴行を受けていたことが最後に判明する。

序盤は、主人公とヒロインがどう繋がるのか想像もつかず、ワクワクしてみていた。
大富豪が調査を依頼するために、ミカエルの身辺調査をしたのが、天才ハッカーであるリスベットだったというだけで
他にどこに接点があるのだろうと思っていたら、ミカエルの調査が佳境に入り、助手としてリスベットが雇われることに。

リスベットにミカエルが問う。「なんで23歳なのに後見人なんかついてるんだ?」
それに対してリスベットは父を焼き殺そうとしたから、精神障害の疑いをかけられている、と答える。
恐らく、リスベット自身も父親から日常的に暴力を受けていたのだろう。

ものすごく賢いリスベットが時に覗かせる、不安げな表情。
そして、リスベットは、女性の友人とも寝るし、ミカエルにも誘いをかけて寝てしまう。このことは、リスベットが、
父親からコミュニケーションの手段として、寝ることしか教えられなかったことを示唆しているのだろうか。

まるで少年のようなリスベットと一緒にいると、ミカエルはお父さんにしか見えない。
それでも、リスベットは、最初の後見人(脳卒中で倒れたため、後見人がビュルマンに変更になってしまう)に
抱いたのと同じような信頼をミカエルに対して抱くようになり、その結果がセックスなのかぁ。。。。
うーん、病んでいるよねぇ。。。仕方がないのだろうけれども。

(ダニエル・クレイグ→すごいおじさんかと思ったら、設定上もご本人(当時)もまだ42歳だって。
くたびれた中年感はたまらなくかっこいいけど、老け過ぎじゃ。。。)

そんなわけで、ハリエットの件は、二人の協力で無事解決するも、報酬の一部であったミカエルを陥れた実業家への
報復は、依頼主の財力や切り札として持っていた資料をもってしても難しいことが判明する。

ところで、このシリーズ名の「ミレニアム」は、雑誌の名前で、ミカエルとエリカ(ロビン・ライト)の共同経営。
二人は互いに既婚者だが関係を持ち、ミカエルは離婚。エリカの夫も公認で関係を続けているというのが背景にあり。
ミカエルが「ミレニアム」に載せた記事が裁判沙汰になり、敗訴して全財産を失ったところから物語は始まる。

ハリエットの事件が解決しても、自分の状況が好転しないことに肩を落とすミカエル。
そこで、暗躍するのがリスベット。彼女に6クローネを貸してくれと言われたミカエルが、ないと答えても、
ハッキングの天才・リスベットには残高はお見通し。「知っててごめんね」というリスベットがかわいい。

その資金を元に、変装して(美人さんなので、金髪ロングヘアの美女に変身する様子も楽しい♡)、
偽造パスポートを取り、各国で投資をしては資産を移動させる(ようなやり取りをしている)
いったいこの子はこんな技術をどこで身に付けたのか?

リスベットは相手の実業家の仲間として映像に残り、それで何かしらはめられた実業家は失脚。
でも永遠に誰なのかは明かされることもなく、もちろんミカエルもそれがリスベットだとは知らぬまま。
お金を返すリスベットに「早かったね」と言うだけで終わる。

事件が終われば二人に接点はない。
「クリスマスはどうするの?」と尋ねるリスベットに、ミカエルは「娘と会うんだ」とすげもなく答える。

ミカエルにとっては、そもそもリスベットは恋愛の対象ではない。
誘いをかけられた時も、こんなおじさんとしちゃダメだと断る自制心も良識もあるので、
若い彼女に自分はふさわしくないとも思うのだろう。

それでもリスベットは、脳梗塞で倒れた最初の後見人に「友だちができた」とうれしそうに語る。
友だち?友だち、なのかぁ。。。。何度もセックスしてたけど、なぁ。。。

クリスマス、リスベットがミカエルへのプレゼントを準備して部屋の前(?会社の前?)に行くと、
中から腕を組んでミカエルとエリカが出てくる。最初にリスベットが調査したように、二人はずっとそういう関係なのだ。

目を潤ませてしばらく足ちすくむリスベット。ミカエルへのプレゼントをゴミ箱に放り投げると、バイクでその場を去る。

エンディング。。。ええええ〜〜〜〜〜〜〜!!!

もうこれ、続編があると想定された終わり方だよね。
ということで、2018年に続編「蜘蛛の巣を払う女」が制作されている。
しかし、これもまた複雑な話がある。

このシリーズは、スティーグ・ラーソンの遺作で、
「ドラゴン・タトゥーの女」「火と戯れる女」「眠れる女と狂卓の騎士」
の三部作から成る。

ラーソンは5部まで構想しており、4分の3/4まで書き進めていたが、
長年のパートナー・ガブリエルソンとは入籍しておらず
その草稿を出版する権利を持つ者がいないために宙ぶらりんになっていた。
出版社がンノンフィクション作家のダヴィド・ラーゲルクランツに依頼して書かれたのが「蜘蛛の巣を払う女」で
さらに6作目まで出版が決まっているそうだ。

そんなわけで、シリーズ2つ分を飛ばして4つめが次に映像化されたというわけで。
シリーズ全編を通じてミカエルもリスベットも登場するので、続きは見られるらしい。
絶対見なくちゃ!!(主人公の二人は別のキャストになっちゃうけど)

そういえば、この日(家にいる日曜は映画の日と決めている)は「オブリビオン」に続いてこの映画を観たのだけど
ミカエル役のダニエル・クレイグといえば、6代目ジェームズ・ボンドとして知られているが、
彼の2作目「007 慰めの報酬」(ボンドシリーズ22作目)のボンドガールが
「オブリビオン」のヒロインを演じたオルガ・キュリレンコなのね。
奇しくもボンドガールとボンドの映画を立て続けに見たのであった。

ところでこの映画、登場人物多すぎだし、しかも同じ苗字多すぎて、誰これ?状態だった。
原作のWikiみてようやくだいぶわかった。んでもまだ全部じゃない。。。
ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)・・・主人公
リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ・・・ヒロイン「ドラゴン・タトゥーの女」
ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)・・・依頼主。ヴァンゲル・グループ前会長。
若年のヘンリック・ヴァンゲル(ジュリアン・サンズ)・・・5人兄弟の末っ子。
マルティン・ヴァンゲル(ステラン・スカルスガルド)・・・ヴァンゲル・グループ現会長。リカルドの孫。ゴットフリードの息子。ハリエットの兄。
ディルク・フルーデ(スティーヴン・バーコフ)・・・ヘンリックの弁護士。68歳。
エリカ・ベルジェ(ロビン・ライト)・・・『ミレニアム』編集長兼共同経営者。ミカエルの愛人。
ニルス・ビュルマン(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)・・・弁護士。リスベットの後任の後見人。
アニタ・ヴァンゲル(ジョエリー・リチャードソン)・・・ハラルドの次女。セシリアの妹。イギリス在住。
セシリア・ヴァンゲル(ジェラルディン・ジェームズ)・・・ハラルドの娘。
ドラガン・アルマンスキー(ゴラン・ヴィシュニック)・・・警備会社ミルトン・セキュリティーの社長。
グスタフ・モレル警部補(ドナルド・サムター)・・・元警部補。ハリエット失踪事件を捜査した。
ハンス=エリック・ヴェンネルストレム(ウルフ・フリバーグ)・・・ミカエルを陥れた大物実業家
ホルゲル・パルムグレン(ベント・C・W・カールソン)・・・弁護士。リスベットの後見人。脳卒中で倒れた。
プレイグ(トニー・ウェイ)・・・リスベットより3歳年上の親友。身長189cm、体重152kg。
ハラルド・ヴァンゲル(ペル・マイヤーバーグ)・・・ヘンリックの2番目の兄。ナチズムに傾倒。
ペニラ・ブルムクヴィスト(ジョセフィン・スプランド)・・・ミカエルとモニカの娘。16歳。
アンナ・ニーグレン(エヴァ・フリトヨフソン)・・・ヘンリックの身の回りの世話をする家政婦。
ハリエット・ヴァンゲル(モア・ガーペンダル)・・・リカルドの孫娘。40年前に行方不明に。
ビルエル・ヴァンゲル(マーティン・ジャーヴィス)・・・ハラルドの息子。市会議員。
イザベラ・ヴァンゲル(インガ・ランドグレー)・・・ゴットフリードの妻。マルティンとハリエットの母。
グンナン・ニルソン(マッツ・アンデルソン)・・・ヘンリックの雑用係。56歳。ハリエットと仲が良かった。
リヴ(アーリー・ジョバー)・・・マルティンの恋人?
グレーゲル(アラステア・ダンカン)・・・
イサクソン刑事(アラン・デイル)・・・
ミルドレッド(レナ・ストロンダール)・・・
リンドグレーン(アン=リー・ノルバーグ)・・・
トリニティ(レオ・ビル)・・・プレイグらハッカー共和国の仲間。相棒ボブ・ザ・ドッグと仕事をこなす。
ミリアム・ウー(エロディ・ユン)・・・リスベットの親友。名の知れたレズビアン。時々肉体関係を持つ。
アニカ・ジャンニーニ(エンベス・デイヴィッツ)・・・ミカエルの3歳年下の妹。弁護士。
ドラゴン・タトゥーの女
The Girl with the Dragon Tattoo

監督    デヴィッド・フィンチャー
脚本    スティーヴン・ザイリアン
原作    スティーグ・ラーソン
製作    ソロン・スターモス
      オーレ・センドベリ
      スコット・ルーディン
      セアン・チャフィン
製作総指揮 アンニ・ファウルビエ・フェルナンデス
      ミカエル・ヴァレン
      スティーヴン・ザイリアン
出演者   ダニエル・クレイグ
      ルーニー・マーラ
      クリストファー・プラマー
      ステラン・スカルスガルド
      スティーヴン・バーコフ
      ロビン・ライト
      ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン
      ジョエリー・リチャードソン
音楽    トレント・レズナー
      アッティカス・ロス
撮影    ジェフ・クローネンウェス
編集    カーク・バクスター
      アンガス・ウォール
製作会社  MGM
      オプティマム・リリーシング
      BBCフィルムズ
      ベータ・シネマ
      レラティビティ・メディア
      スコット・ルーディン・プロダクションズ
      イエロー・バード
配給    アメリカ合衆国 コロンビア映画
      スウェーデン ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
      日本 ソニー・ピクチャーズ
公開    アメリカ合衆国 2011年12月20日
      スウェーデン 2011年12月21日
      日本 2012年2月10日
上映時間  158分
製作国   アメリカ合衆国、スウェーデン、イギリス、ドイツ
言語    英語
製作費   $90,000,000[1]
興行収入  $232,617,430[2]
      12.5億円(日本)
次作    蜘蛛の巣を払う女

                  


食べたものの記録:6/4(火)〜6/6(木)
ホットサンド&炊き込みご飯&夜中にシリアル生活、継続中。
冷やし中華はじめました。今年はキュウリもトマトもたくさんあってウレシイ。
去年はキュウリが高くて買えなかったからねぇ。酷暑だったからねぇ。
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映像美を堪能・映画「オブリビオン」

気付けば、トム・クルーズの映画ばっかり見ている、ような気がする。
とはいえ、トムの映画自体、そんなには見てないのかもしれない。
去年まではこれだけしか見たことなかった。
「レインマン」「ミッション:インポッシブル」「M:I-2」「ラストサムライ」「M:I:III」
(「M:I」シリーズは6まであるのね!)

しかし、今年見た9本の映画のうち、3本がトムの映画だ。
3/31(日)「マイノリティ・リポート」(2002・米)SFスリラー(S・スピルバーグ)
5/2(木)「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014・米)SFスリラー(ダグ・リーマン)

そして今回の
6/17(日)「オブリビオン」(2013・米)SFスリラー(ジョセフ・コシンスキー)
は、5月に見た「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(絶対タイトル覚えられん)の前の出演作。
SFばっか連続して出ると、世界観とかごっちゃにならないかしらん、なんていらんこと思いながら。

この映画をひとことで言うと「美しい映画」だと思う。

リアリティにこだわり、できるだけロケに近い状態で制作されたのだそうだ。

映像にはとてもこだわったのだそうで、タワーと呼ばれるトムたちの住む宙に浮かぶような建物は、
通常はCGで作られ、背景の映像も、青く切り抜いた窓にCGを張り付けるものらしい。
しかし、この映画では、基地であるタワーもトムの乗る乗り物もすべてCGではなく実際に作られたものを使用。
背景も、実際の写真を使用するという徹底ぶり。

そのためか、本当に映像が美しかった。現在の荒廃した地球だけでなく、過去のニューヨークの映像もとても美しい。
トムの奥さん・ジュリアを演じるオルガ・キュリレンコの美しさもこの映画の素晴らしい要素。
オルガはなんと、6カ国語(英語・ウクライナ語・ロシア語・フランス語、スペイン語、イタリア語)を操る才女だそう!

もう一人のヒロインで、トムが記憶を失っていた間のパートナーであるヴィカはまたタイプの違った女性で
美しい人なんだろうけど、女性ウケはよくなさそう。オルガのスラブ系の美しさって、万人受けするよねぇ。

舞台は2077年の地球。60年前の2017年に異星人スカヴに月と地球の半分を破壊され、人類は勝利したものの
核戦争や月がなくなったことによる津波や地震などの天変地異で地球は荒廃し、人類の大半は、
土星の衛星であるタイタンへの移住を目指していた、と、主人公の元海兵隊司令官コードネーム「Tech49」
ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)を通じて語られる。

ジャックはパートナーのヴィクトリア(ヴィカ)(アンドレア・ライズボロー)と共にたった二人で地球で、
高度1,000mの上空にあるタワーから地上を監視しながら、偵察用のドローンの修理や
海水を汲み上げる施設・採水センターを管理するのが仕事。

ヴィカは宇宙管制センター「テット」のサリーと通信しながらジャックの任務をサポートするのが役目なんだけど
そのやり取りが結構不気味で、毎回サリーはしつこいくらいに「あなたたちは最高のパートナー?」と聞いてくる。
サリーの言葉は何だか常に型にはまった感じで違和感を感じる。なにか怪しい。

採水センターの海水の汲み上げが終わり、タイタンへの居住が始まるのは2週間後。
ジャックとヴィカの任務も残り2週間。

彼らは、任務に過去はいらないと、5年前に任務につく以前の記憶は消されている。
しかし、ジャックは繰り返し同じ夢を見る。その中に出てくる女性がジュリアで、ジャックは誰かは覚えていない
それでも、記憶のかすかな残り香のようなものが、ジャックに地球への愛着を感じさせている。
ヴィカは地球に未練がなく、タイタンへの居住に積極的だ。それには彼らの過去に理由があった。

ある日ジャックは廃墟で本を拾う。それを彼の秘密の場所に持って行く。
そこは、彼のコレクション?が集められた荒廃した地球の中で唯一のオアシスの様な場所。
途中に「シカゴ近辺だけは岩盤の影響で地震などの天変地異から逃れられた」というセリフがあるので、
そのあたりなのかも?その「秘密の場所」がのちに大きな意味を持つ。

ある日スカヴが、人が居住しているとは思えない場所に、何かパラシュート的なものを落とす。
彼がサリーの静止も聞かず、現場に急行すると、そこには墜落した古い宇宙船の残骸があり、宇宙飛行士の眠るカプセルが
何体か安置してあった。そこへドローンが現れ、なぜかカプセルを攻撃する。

ジャックは何とか一体だけ救ってタワーへ戻る。その中の女性こそが、彼の夢に出てきた女性・ジュリア。
知らないはずなのに、目覚めた彼女は最初にジャックの名を口にする。

明らかに動揺を隠せないヴィカ。女の本能で、この女は邪魔だって思ったんでしょうね。
そんなヴィカには内緒で、ジャックとジュリアはボイスレコーダーを取りに現場に戻る。
何とか見つけるものの、二人はスカヴに捕えられてしまう。

スカヴのリーダー・マルコム・ビーチ(モーガン・フリーマン)と名乗る謎の男から、
スカヴは人間で、人類の敵は「テット」の方からだという恐ろしい話を聞かされる。

ジャックとジュリアはビーチの指示で、夢に出てきた想い出の場所に行く。ジュリアは「私はあなたの妻だ」と告げる。
ジャックがジュリアにプロポーズした回想シーンも、それを思いだす現実のシーンも絵のように美しい。

ジュリアの話では、ジャックもジュリアもヴィカも、タイタンを観測する宇宙船に乗り込む飛行士だったのだが
直前に「テット」が現れ、飛行直前に観測先が「テット」に変更された。

皆睡眠状態だったが、ジャックとヴィカだけが起こされ、ジュリアたちが地球に戻された、のだという。

二人はタワーに戻るが、ドローンに映像を通じてすべてを知っていたヴィカによって、
“ジャックが任務に不適当”だとテットに報告されてしまう。
タワーの地下から現れたドローンの攻撃で、ヴィカは殺害され、ジャックとジュリアはパトロール機に乗りこみ逃亡する。

その後ドローンの攻撃を受けて、パトロール機を失った二人の前に、衝撃的な出来事が起こる。
同じパトロール機を見かけて駆け寄るジャック。目の前の人物を見て思わず目を疑う。彼はジャックだった。
パトロール機には「52」と書いてある。彼はコードネーム「Tech52」ジャック・ハーパーだったのだ。
「Tech52」ジャックはジュリアを認識するけど、攻撃の手は休めない。

しばらくやり合ったあと、52のジャックを捕えると、流れ弾に当たったジュリアが倒れていた。
急いで52のパトロール機でタワーに戻ると、そこには死んだはずのヴィカの姿が。

ジャックはすべてを悟ると、タワーから救命道具を持ちだしてジュリアの元へ戻る。
彼は治療を施して秘密の隠れ家にジュリアを連れて行き、けがの回復した彼女に「自分はクローンだ」と告げる。
それでも、君をずっと愛していた、信じてほしいというジャックに、あなたの記憶が残るならあなただとジュリア。
この場面はラストへの大きな布石となります。

ジャックはビーチたちを助けるためにスカヴの本拠地に戻り、ビーチから真実を聞かされる。
テットがジャックの数千人のクローンを地球に送りこんで地球を攻撃したことを。
地球最強の男が人類の敵になったのだと。

映画の冒頭で、スカヴはジャックを監視していたが、そのうちにジャックが本を拾い、ジュリアを助けたことで
ビーチはそこに一筋の光明を見た。彼の中の本来の彼を引きだそうと決めたのだ。

以前に捕獲したドローンをジャックの力で再プログラミングして命令を与え、テットを攻撃する準備をしていると
3台のドローンに攻撃を受け、所持していたドローンも破壊されてしまう。

そこで、テットより、新参者(ジュリア)と一緒にテットに来るように指示されたのを利用して、
パトロール機でテットに向かう。そこで、ジャックは回収したボイスレコーダーを聞く。

そこでは本物のサリーの指示で、ジャックとヴィカがテットに向かう途中、不具合が起き、
ジャックはジュリアたちの眠るポットを切り離して地球へ戻したことが録音されていた。

その時点で、ヴィカがジャックを好きなことがよくわかった。彼女もその記憶が残っていたのだろう。
だからジュリアのいないタイタンへジャックと一緒に行くことを望んだのだ。

テット内部では、サリーの音声(サリー自身ではない)にジャックのウソは見抜かれてしまう。
『ジュリアを生かし、人類を存続させたい』と本音を話すと、テットの警戒は解かれ、内部へ。
そこには、おびただしい数のジャックとヴィカのクローンが。(この映像、SF的だけど、この時点でこんなに必要?)
恐らく毎日サリーがヴィカに「最高のパートナー?」と聞いて、いい返答が得られなければ、彼らはさっさと抹殺されて
次のジャックやヴィカが派遣されて行くのだろう。

ジャックはテットの前で睡眠装置を開けるが、中に入っていたのはジュリアではなくビーチ。
ここでは思わず「なんでやねん」と突っ込んでしまった。

そこで二人は各爆弾を使ってテットごと自爆。ジャックもビーチももちろん死亡。
地上のスカヴを攻撃していたドローンたちも消滅する。
二人の秘密の湖畔の家でジュリアは目を覚まし、テットの爆発を見て涙を流す。

3年後、湖畔の家で娘と暮らすジュリア(いつの間に?と思ってしまったのは私だけではあるまい。)の前に
大勢の人が現れる。スカヴの仲間たちといつか会った「Tech52」ジャックだった。
彼らはジュリアを3年間探し続けたのだ。

なるほど!そうか、そういうことか!
私の中では、これはアリな結末だった。
「あなたの記憶があればあなた自身だ」ジュリア自身の言葉がそのまま証明された。

なかなか壮大なラブストーリーでした。

オブリビオン
Oblivion
監督     ジョセフ・コシンスキー
脚本     ジョセフ・コシンスキー
       カール・ガイダシェク
       マイケル・アーント
原作     ジョセフ・コシンスキー
       アーヴィッド・ネルソン
製作     ジョセフ・コシンスキー
       ピーター・チャーニン
       ディラン・クラーク
       バリー・レヴィン
       ダンカン・ヘンダーソン
製作総指揮  イェッセ・ベルガー
       デイヴ・モリソン
出演者    トム・クルーズ
       オルガ・キュリレンコ
       アンドレア・ライズボロー
       モーガン・フリーマン
       メリッサ・レオ
       ニコライ・コスター=ワルドー
音楽     M83
撮影     クラウディオ・ミランダ
編集     リチャード・フランシス=ブルース
製作会社   チャーニン・エンターテインメント
       アイアンヘッド・スタジオズ
       ラディカル・ピクチャーズ
       レラティビティ・メディア
配給     アメリカ合衆国 ユニバーサル・ピクチャーズ
       日本 東宝東和
公開     アメリカ合衆国 2013年4月12日
       日本 2013年5月31日
上映時間   124分
製作国    アメリカ合衆国
言語     英語
製作費    $130,000,000
興行収入   $286,168,572
       日本13.1億円

                  


食べたものの記録:6/1(土)〜6/3(月)
悲願の(?)カレーホットサンドのために、キーマカレーを作った。おいしかった。
だけど、ゆるすぎたのか、なんか思ったのと違った。
この写真だけだとカフェ飯みたいだよねー。
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2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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日本・スウェーデン外交樹立150周年記念「長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜」

190529_IMG_3932.JPG5月アタマに思い立って買ったホットサンドメーカー。
月半ばに届いてから、毎日のように作っている。
それでもまったく飽きないし、明日は何を挟もうと、考えるだけでワクワクが止まらない。

豊川に行ってから、不思議に明るく楽しく暮らしている私たちだけど、そんな5月最後の日は、まるで神様から私たちに与えられたギフトの様な一日だった。

起きるとまず、前日に送った原稿への称賛と、テストに合格したことを知った。それだけでも自分の今目指してる場所からすれば、ものすごくありがたいことだったし、認められて本当にうれしかった。

そして夕方、そのメールは届いた。決定ではなかったけれど、この10日ほどの間に、実現に向けて動いて下さっていたこと、前向きな返事ができるところまでこぎつけたということが書かれていた。この人が、ここまでおっしゃるなら、もう大丈夫。ここまで長かったような短かったような。。。不思議な時間。

本音を言えば、人生は過酷なことの方が多いと私は思う。過酷で辛くて、やるせないことが多いからこそ、ほんのたまにきらりと光る、一筋の星が見えると、とてつもなく幸せだと思えるのだ。

私は決して恵まれた人間ではない。もっとお金持ちで美人で、才能に恵まれていたら、こんなに苦労しなくても、もっと結果を出せていたかもしれない、と思わなくもない。

裕福ではない家に生まれ、美大にも行けず、人並みかどうかも分からない容姿で、才能もあるかどうかもわからないけど(笑)(随分やな 笑)、それでも、諦めずに絶対にやりぬくという才能だけは、神さまから与えられたのかもしれない。ただそれだけ、その才能だけが、私にあるたった一つの武器なのだと思う。

卑下している訳ではなく、冷静に自分を見つめた時に、恵まれていなくても、自分自身で人生を好転させることってできるんだよって思うのだ。


                  


190530_IMG_4054.JPG松坂屋美術館で開催中の「長くつ下のピッピ展」を観に行った。宮田はこのお話を全く知らなかったという。私も読んだことはなかったけれど、小学校の時に、学校の講堂で映画を観た記憶がある。

お話の筋なんかは全然覚えてなくて、ただ、ピッピって華奢なのに、怪力で、両足の靴下の色が違って、とんでもない破天荒な女の子だったという記憶しかなかった。今回展覧会を見てみると、その印象通りの、でもとってもチャーミングな女の子だった。

そうそう、お父さんが南の国の王様で、ピッピは金貨のたくさん入ったカバンを持ってるんだった。そしてウマをひょいっと持ち上げて出かけちゃう。普通の人にはできないようなことを軽々とやってのけて、みんなにやさしくて、本当にカッコイイ。

ガーターベルトってセクシーな目的以外で使うものなんだ!って初めて知った。ふふふ。

『長くつ下のピッピ』以外に『やかまし村の子どもたち』『ロッタちゃん』などの作品とその挿絵がふんだんに見られた。あまり好みではない絵もあり、ピッピのイングリッド・ヴァン・ニイマンの絵が一番好きかも。

「田園地帯の小さな牧場で家族と共に過ごした幸福な子供時代の経験が作品の下敷きになっている」とあるように、どの作品も、幸福な子供時代を過ごした人にしか描けない愛情あふれた作品。

展覧会を見ているうちに、なぜピッピのことを思い出すときに、少し心にピリリと苦い気持ちが混じるのかが、わかった気がした。そんな幸福な子供時代は、自分にはなかったからだ。

ああ、私はピッピみたいになりたかったなぁ、と改めて思った。子供のころも、もしかしたら今も。でも、ピッピみたいにその力を周りのために仕えるような、優しい子には、どうしてもなれない。なりたいのに、なれない。

それでも大人になった今は、幸せな大人時代を過ごしている(笑)相変わらずやさしくはなれなくても、理想の自分からは遠くても、理想に少しでも近づきたい。私は私のやり方で。周りを元気づけたり、応援して生きて行きたいのだ。

リンドグレーンは、子どもの権利や動物の権利の擁護者としても知られ、あらゆる虐待に反対の立場を表明。1993年、ライト・ライブリフッド財団から、財団賞受賞。1958年には青少年のための文学作品に与えられる国際アンデルセン賞受賞。2002年創設の児童青少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」は、2005年に絵本作家・荒井良二が日本人初の受賞。

ピッピ役のインゲル・ニルッセンはホント適役!真ん中右のは、日本のピッピのイメージを決定したイラスト。
ピッピは本当にたくさんの画家に描かれているのね。なのに、スウェーデンの作家だってことも知らなかった。反省。
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日本・スウェーデン外交樹立150周年記念
長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜
http://www.pippi-ten.com/
2019年4月27日(土)〜6月16日(日)松坂屋美術館
https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/exhibition/2019_pippi_ten/

 このたび、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年を記念して「長くつ下のピッピTMの世界展〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜」を開催する運びとなりました。
 1941年の冬、アストリッド・リンドグレーンは、風邪で寝込んでいた愛娘を喜ばせようと、天衣無縫な女の子の活躍を次々に即興で語りました。これが『長くつ下のピッピ』誕生のきっかけです。そして1945年、第2次世界大戦終戦の年に出版された世界一強い女の子ピッピの本は、またたく間に世界中の子どもたちの人気を集め、今日まで70年以上にもわたり読み継がれてきました。
 本展では、スウェーデン王立図書館所蔵、ユネスコ“世界の記憶”に登録された『長くつ下のピッピ』等の貴重な原画をはじめ、スウェーデン、デンマーク、エストニア他より、「ピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村」シリーズ等の原画、さらにはリンドグレーン自らがタイプして愛娘の10歳の誕生日に贈った「ピッピ」のオリジナル原稿、愛用品など約200点が出品され、その多くが日本初公開となります。
 さらに、本展のために製作された特別映像や、ピッピの住む〈ごたごた荘〉を再現した大型模型もお楽しみいただけます。
 また、リンドグレーン作品に描かれる、スウェーデンの生活文化、自然との共生、子育てといったテーマにも焦点があてられます。
 94年の生涯に多くの子ども向け作品を生み出し、“子どもの本の女王”と呼ばれたアストリッド・リンドグレーンは、その人生と作品において、子どもの人権を守り、不正に対して声をあげ、動物の権利の擁護者としても、あらゆる虐待に反対の立場を表明したオピニオンリーダーでもありました。そんな作者の知られざる人生もご紹介します。
 すべての子どもたちと家族、かつて子どもだった大人たちに贈る、ノスタルジックで心温まる展覧会です。

アストリッド・リンドグレーン(1907-2002)とは・・・スウェーデンの世界的に有名な児童文学作家。その著書は、全世界100ヵ国語以上で翻訳され、出版部数は総計1億6000万部に上る。子どもの人権や動物の権利の擁護者としても知られ、あらゆる虐待に反対の立場を表明している、オピニオンリーダーでもある。そして、男女同権、女性の社会進出や男性の育児参加があたりまえの北欧社会における、先進的な女性としての先駆的存在でもある。

© The Astrid Lindgren Company / Ingrid Vang Nyman

名古屋会場
●会場
松坂屋美術館
〒460-8430 名古屋市中区栄三丁目16番1号 松坂屋名古屋店 南館7階

●会期
2019年4月27日(土)→6月16日(日) 会期中無休

●開館時間
10時〜19時30分
ただし、最終日6月16日(日)は17時閉館(いずれも入館は閉館30分前まで)

●入館料
一般1,200円(1,000円)/小学生600円(500円) 未就学児無料
※( )内は前売り・団体割引料金(団体は10名様以上)
※税込 ※未就学児無料 ※小学生以下は保護者同伴で入場可
※障害者手帳・特定疾患医療受給者証をお持ちの方と、付添の方1名様まで無料

●主催
東海テレビ放送

●後援
スウェーデン大使館、デンマーク大使館、エストニア大使館、名古屋市、名古屋市教育委員会

●協賛
野崎印刷紙業

●協力
アストリッド・リンドグレーン社、コピーライツアジア、徳間書店、岩波書店、偕成社、スウェーデンハウス、イケア・ジャパン

●企画
東映、東京富士美術館

●監修
菱木晃子(北欧児童文学翻訳家)

●巡回展
東京会場 東京富士美術館 2018年7月28日(土)〜9月24日(月・祝)
宮崎会場 みやざきアートセンター 2018年12月15日(土)〜2019年1月27日(日)
京都会場 美術館「えき」KYOTO 2019年2月8日(金)〜3月4日(月)
福岡会場 福岡市博物館 2019年7月6日(土)〜8月25日(日)
愛媛会場 愛媛県美術館 2019年9月14日(土)〜11月10日(日)(予定)
神戸会場 神戸ファッション美術館 2020年2月1日(土)〜3月29日(日)

●展覧会公式サイト
http://www.pippi-ten.com/
                  


食べたものの記録:5/15(水)〜5/19(日)
ついにホットサンド生活開始。いきなり二日目にフレンチトーストに挑戦して失敗したり。
シミジミ5月はいい月だったなぁ。。。
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2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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映画「インデペンデンス・デイ」

久しぶりにテレビで映画を観ました。
超有名なのに見たことなかった超大作のひとつ。
いかにもハリウッドのSF大作と言う感じで、ストーリーは単純だけど、映像が見事で、大画面で見たら、さぞかし
迫力があるだろうなーと言う感じ。

最初バラバラに描かれていた、軍人とエンジニアと大統領と酔っ払いが「なるほど」と言う感じで一同に集結。
独立記念日の7月4日、スティーブン・ヒラー大尉(ウィル・スミス)と天才エンジニアのデイヴィッド・レヴィンソン
(ジェフ・ゴールドブラム)は、宇宙人たちのマザーシップのバリアーを一時的に無効化するために、マザーシップに
コンピューターウイルスをに感染させるべく宇宙に飛ぶ。

ホイットモア大統領(ビル・プルマン)が自ら戦闘機に乗りこみ、寄せ集めのパイロットたちと共に
シティ・デストロイヤーの迎撃に出撃。しかし、とどめを刺すことが出来ないまま、ミサイルが尽きる。
唯一ミサイルを保持していた酔っ払いのラッセル・ケイス(ランディ・クエイド)の攻撃は不発に終わり、
もはやこれまでかと思われた時、ケイスが意を決して、戦闘機ごと突撃していく。

彼の犠牲によってシティ・デストロイヤーは壊滅し、人類は勝利する。

ざっとそんな話なんだけど、酔っ払い親父が、息子たちの見ている前で突撃するのは涙なしでは見られない。
「アルマゲドン」と同じく、自らを犠牲に人類を救うんだからね、親父、カッコイイよ!
しかしあくまでも主演はエンジニアと軍人なのだ。彼らが無事戻って妻に迎えられて乾杯!
ああここでもうちょっとだけあの親父さんと子供に触れてあげて!と思ってしまうのは日本人的なのだろうか。

監督      ローランド・エメリッヒ
脚本      ディーン・デヴリン
        ローランド・エメリッヒ
製作      ディーン・デヴリン
製作総指揮   ローランド・エメリッヒ
        ウテ・エメリッヒ
        ウィリアム・フェイ
出演者     ウィル・スミス
        ジェフ・ゴールドブラム
        ビル・プルマン
        ランディ・クエイド
音楽      デヴィッド・アーノルド
撮影      カール・ウォルター・リンデンローブ
編集      デヴィッド・ブレナー
製作会社    セントロポリス・エンターテインメント
配給      20世紀フォックス
公開      アメリカ合衆国の旗 1996年7月2日
日本の旗    1996年12月7日
上映時間    145分
        154分(エクステンデッド版=特別版)
製作国     アメリカ
言語      英語
製作費     $75,000,000
興行収入    $817,400,891
配給収入    66億5000万円
次作      インデペンデンス・デイ: リサージェンス

                  


食べたものの記録:5/12(日)〜5/14(火)
豊橋から戻り、平常心的な毎日のご飯。
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◇◆◇遊女の格「太夫(たゆう)と花魁(おいらん)の違い」◇◆◇

ニュースサイトを見ていて知ったのだけど、今も「太夫」っていらっしゃるのね。
ドラマなどで有名な「輪違屋」も今も続いてると知り、ああなんて無知な。。。
画像は、1=禿と太夫、2=花魁、3=振袖新造と花魁、4=禿と新造と太夫。

shimabara_tayuu.jpgoiran.jpgoiran_furisode_shinzou.jpgtayuu_shinzou_kamuro.jpg簡単にメモっておこうと思う(自分用メモ)

◆時代ごとの呼称
平安時代(中世)
〇白拍子・・・男装で今様や朗詠を歌いながら舞う踊り子(港などに集団的・定住的に存在)
〇傀儡女(くぐつめ)・・・傀儡子と呼ばれる芸能を生業とした集団の中で、歌と売春を主業とした遊女。
〇上臈(じょうろう)・・・身分の高い遊女。御匣殿別当、尚侍、二位・三位の典侍で禁色をゆるされた大臣の女、孫女などの高級女官。
室町時代・・・都市の発展とともに公娼制が始る (傾城局)
江戸時代・・・集娼制。官許の公娼地(大坂の新町・京都の島原・江戸の吉原・長崎の丸山)、私娼地(岡場所)も栄えた。

◆遊女屋の格
〇大見世(おおみせ) - 中見世 - 小見世
〇大籬(まがき)(総籬) - 半籬(まじり) - 小格子(こごうし) - 切見世(きりみせ)

◆遊女の等級(吉原)
初期
〇太夫(たゆう) - 格子 - 端(はし)の3級
1668年大量の隠し売女の収容後
〇太夫(たゆう) - 格子 - 散茶(さんちゃ) - 梅茶(うめちゃ) - 端の5級
1758年(宝暦8)ころ太夫、格子の消滅と揚屋(あげや)の廃止
呼出し - 昼三 - 付廻し - 座敷持 - 部屋持 - 端の6級
散茶が呼出し・昼三・付廻しにかわり、梅茶が座敷持・部屋持の名称となる。

【初期】
上 級=太夫
中 級=格子
下 級=端女郎

【中期】
上 級=太夫/格子
中 級=散茶/梅茶
下 級=端女郎/局女郎

大見世が番付に載るためには松の位の花魁=最上級遊女を有する必要があった。

【後期】
最上級=呼出
上 級=昼三/付廻/
中 級=座敷持/部屋持
下 級=鉄砲女郎/切見世女郎

不景気に伴い最上級遊女であった太夫と格子の呼称は消滅。

◆遊女の階級
〇傾城(けいせい)・・・古来、城を傾ける(国を滅ぼす) ほどの絶世の美女を指す漢語。のちに日本では平安から江戸時代まで遊女の別称。概して高級の公娼を指す。遊廓を傾城町と称した。浄瑠璃や歌舞伎の女方の基本の一つ。

〇太夫(たゆう)・・・美貌と教養を兼ね備えた最高位の遊女。主に公家、大名、旗本ら上流階級を相手にした。幼少の頃から禿として徹底的に古典や書道、茶道、和歌、箏、三味線、囲碁などの教養、芸事を仕込まれる。女歌舞伎が盛んで芸達者の役者が「太夫」と呼ばれたのが始まりで、江戸時代初期に確立。前帯を五角形(心の形)に結ぶ。歩き方は「内八文字」。「松の位」とも呼ぶ。大阪では「こったい」とも。島原遊郭の太夫は体を売らなかったので、芸妓ではあるが、娼妓や遊女ではない。
〇格子・・・太夫に準ずる遊女。太夫と同じく、客を気に入らなければ拒否することもできた高級遊女。吉原ではやはり宝暦頃に姿を消した。
〇天神(てんじん)・・・上方で、太夫に次ぐ位(格子と同格)。揚げ代の二五文を天神の縁日(25日)にかけていう。天神様が梅の紋だから「梅の位」

〇散茶・・・太夫・格子の次の階級で、埋め茶女郎の上位。散茶とは粉になった下等のお茶。振らずに出るため、誰でも断らずに相手をすることから呼ばれた。後に太夫・格子がいなくなり、高級遊女を指すように。昼のみ揚げ代、太夫37匁(3.7両)、格子26匁(2.6両)、散茶は金1歩(0.25両)。のちに、呼び出し・昼三(中三)・付け回しに分かれた。
〇かこい(囲い・鹿恋)・・・京都、島原で太夫・天神に次ぐ位=散茶と同格。カルタ賭博「きんご」で、一四点の場合に札を伏せて「囲い」と言うことから、揚げ代が銀一四匁の遊女。後に揚げ代が一六匁になり、四四(シシ=鹿)が一六であることから鹿恋の字を当てるように。
〇座敷持・・・普段寝起きする部屋以外に、客を迎える座敷を持つ遊女。禿が付く。
〇呼び出し・・・散茶・座敷持のうち、張り店(往来に面した店先で、格子の内側から自分の姿を見せて客を待つこと)を行わず、禿・新造を従えて茶屋で客を迎える遊女。=花魁
〇昼三(中三)・・・大夫・格子の消滅以後、江戸吉原で最高位の遊女。散茶の変化したもの。昼夜ともで揚げ代が三分であったところからいう。呼び出し昼三=最上級の花魁。

〇花魁(おいらん)・・・吉原遊廓の遊女で位の高い者。公家、大名、旗本ら上流階級の遊郭への出入りが厳しくなり、太夫を相手にする高額の費用を持つ上客がいなくなり、江戸では宝暦年間に吉原で太夫が消滅し、代わって登場。引手茶屋を通して「呼び出し」をされた花魁が、禿や振袖新造を従えて遊女屋と揚屋・引手茶屋の間を行き来することを滑り道中(後に花魁道中)と呼ぶ。前帯をだらりと降ろしている。歩き方は「外八文字」。

〇梅茶(埋め茶)・・・江戸の吉原で、太夫・格子・散茶に次ぐ格下の遊女。散茶を薄めるしゃれから。
〇端女郎・・・江戸初期、階級が最下級の遊女。見世女郎。局女郎。
〇局・・・局という小室で客をとる遊女。=端女郎、見世女郎。
〇見世女郎・・・遊女の階級で下等。店先の格子の中に座り客を引いた。=端女郎、局女郎。

五寸局(ごすんつぼね)、三寸局、なみ局、次(つぎ)

〇切見世女郎・・・近世後期・江戸吉原の最下級の女郎屋の女郎。各所の岡場所にもあった。間口4.5〜6尺(1尺=約30cm)、奥行2.5〜3間の店が長屋形式で5〜8軒並ぶ。1軒1妓を原則。抱主は数軒を管理営業。切とは時間売りのこと。一切100文が相場で、上級妓の揚代の10分の1であったが、実際には数倍を支払わさせることが多かった。

〇夜鷹(よたか)・・・最下層の遊女。街頭で客を引き、路地裏や河川敷に茣蓙を敷いた上で行為を行う。夜鷹は江戸での呼称。京都は辻君(つじぎみ)、大坂は惣嫁(そうか)と呼ぶ。


                  


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映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

2019.05.02 Thursday
立て続けに「タイム・ループ物」と呼ばれる映画を見ております。

今回の映画は、日本のラノベが原作だという「オール・ユー・ニード・イズ・キル」。
昨日観た映画と同じく、時間を行き来するには違いないのだけど、今回はよりゲーム的な要素が加わる。

昨日の「ミッション: 8ミニッツ」は8分の間に、爆弾を探して時限装置を無効にし、犯人を推理して捕まえるという
どちらかというと推理戦、頭脳戦だったけど、今回のはRPGとかアクションゲームみたいな感じで
敵キャラを倒してダンジョンを抜けた先にボスキャラがいて、それを倒すと終了!

RPGの世界の、敵に殺されても、セーブしていた時点まで戻ることが出来るという概念は、まさにタイムループ。
舞台はエイリアンに侵略されそうになっている地球で、世界は統合防衛軍として、一丸となって宇宙人と戦争中。
原作はラノベですが、ゲームが原作と言われてもおかしくないような世界観です。


                  


◎タイムループの始まり

昨日の「ミッション」が8分間のミッションを繰り返すのに対して、コチラは約2日間。
それだけでも繰り返すのにうんざりしそうですが、その上、「ミッション」は、数回多くて10回程度のループだったと
思われますが、こちらは恐ろしい回数繰り返されていそう。

何と言っても、最初に登場するトムと言ったら、私たちの知る「MIP」のトムじゃない!のです。
実戦が嫌だから、軍の広報担当になったといけしゃあしゃあという、口だけが立つ腰抜け。

ある日、そのトムとは思えない(笑)主人公(ウィリアム・ケイジ少佐)は、作戦を指示するブリガム将軍より
最前線の取材を一任されます。前線に行くのがどうしても嫌な主人公は、アレコレ言い訳を述べたり、
最後には将軍を脅迫しようとまでしたため、将軍の不興を買って、逮捕されてしまいます。

目覚めるとすでに最前線で、ケイジは二等兵へ大幅に降格されて、取材ではなく、歩兵として送られたことを知ります。
しかも、同じ部隊の仲間はあまりお品がよろしくなく、安全装置の解除の仕方すら教えてもらえないまま戦地へ。

そして、何かがおかしいことに気づくケイジ。
将軍からは、敵であるエイリアン「ギタイ(Mimics)」を不意打ちにして殲滅する作戦と聞かされていたはずが、
相手から先制攻撃を受け、味方は壊滅状態に。しかも、へたれなケイジはただ逃げ惑うだけ。

襲ってくるギタイが何とも気持ち悪い〜〜〜。
ケイジの目の前で、「ヴェルダンの女神」と呼ばれる英雄リタ・ヴラタスキ(すごい美女!)が目の前で死亡。
ケイジは大型の青く光るギタイと戦って、最後ギタイの返り血を浴びて意識が遠のきます。
目覚めると、昨日目覚めたのと同じ場所。何が起きたのかわからないケイジは周りに説明しますが、当然信用されず。



◎リタとの出会い

何度か同じことを繰り返し、仲間や美女を助けようとして自分が死んだりするうちに、少しずつ戦場に慣れるケイジ。
敵の攻撃パターンを覚えて戦い、リタを助けると、彼女から「次に目覚めたら会いに来て」と言われます。

言われた通り、目覚めた後、訓練中に抜けだしてリタを訪ねると、当然彼女は彼を知らず(二人が出会うのは翌日)
しかし説明すると、ギタイの恐るべき生態について聞かされます。

彼女もケイジと同じように、ギタイの返り血を浴びた時からタイムループ能力が身についたと言います。
ギタイは他の星に侵略するのに最も適した進化を遂げた生命体で、時間を制御するタイムループ能力を持ち
何度か戦闘を繰り返してこちらの戦闘パターンを学んで、必ず最後には勝ち続けてきたのです。

未来の情報を過去に伝達する能力を持つのが「アルファ・ギタイ」と呼ばれる青い個体で、その返り血を浴びると
能力が伝達するのではないかと言うのが仮定。そして、世界のどこかに入る親分で、タイムループ能力を持つ
「オメガ・ギタイ」を倒さないと、このループを終わらせることはできないのです。

怪我をしたらすぐに死ぬこと。助けられて輸血されると、能力は消えてしまうので注意するようにと告げられます。
(つまりリタにはすでにその能力は無く、だから彼女は、翌日の戦いで死亡する運命です)

話を聞いたものの、まだ覚悟の出来ていないヘタレなケイジ。しかし彼に運命は託されたのです。
元々バリバリの軍人だった彼女と違って彼はあまりに弱く、そこから特訓が始まります。メキメキ強くなって行くケイジ。
死なない能力を生かして、何度もループを繰り返し、毎回リタと協力者のカーター博士に説明して、過酷な特訓を受けて
ひゃーーーー。想像するだけでしんどいですわね。

そのうちあのヘタレだった面影は消えて行きます。戦場でも部隊の仲間から「あいつ本当に戦闘初めてかよ?」と
驚かれるように。そりゃめちゃくちゃ強いんだもん。
こんなことしてたら、人格まで変わりますわね、そりゃあ。



◎越えられない壁

そのうちケイジの夢に、オメガのいる場所のイメージが浮かんでくるようになります。
リタと博士と共に、そこがドイツのダムのある場所だと突き止めて、何度も死んでは攻略法を毎日新たに考えて、
やっと戦闘から抜け出し、ある民家までたどり着きます。

けれどそこで何度繰り返しても、リタはそこで死ぬ運命だということを悟ります。
リタにとっては、たっだ二日間過ごすだけの相手ですが、ケイジは繰り返し繰り返しリタと過ごす中で彼女に
強く惹かれていました。そこには超えられない壁がありました。

ケイジはある朝リタに声をかけず、ひとりでダムへ向かいます。この時点ではすっかりたくましくなり
途中バッテリーが切れることも見越して、整備担当者に有無を言わさず予備のバッテリーを用意させたり
すっかり強面の兵士へと成長しているケイジ。やっぱりトムはこうでなくちゃ!

けれどドイツのダムのイメージは、ケイジからループ能力を奪うための罠で、オメガはそこにはいなかったのです。

残された手は、カーター博士が作りかけだった「オメガの居場所を逆探知するための機械」だけです。
それは、ケイジをここへ送り込んだブリガム将軍が持っていると言います。ケイジとリタは将軍の元へ潜りこむと、
何度も失敗した末に交渉に成功し、博士の機械を手に入れます。



◎最終決戦

ケイジは博士の機械を使って、オメガの場所がルーブル美術館の地下であると突き止めます。
しかし、将軍の追手からの攻撃で深手を負ったケイジは輸血を受けてしまいます。能力は消えてしまいました。
もう生き返ることはできず、残りはラストチャンスになってしまったのです。

リタと二人ではとても勝ち目がないと、二人はケイジの部隊の仲間を何とか味方につけてルーブルへ向かいます。
部隊の味方を次々と失い、リタも「あなたをもっと知りたかった」と言葉を残して亡くなります。

ケイジは一人、どうにかオメガのもとへ。それを追ってきたアルファ。アルファから攻撃を受けつつも、ケイジも
アルファに斬りかかります。オメガにダイナマイトを落とし、爆発した瞬間、トムはアルファの返り血を浴びて死亡。

目覚めると、ブリガム将軍に会って前線へ行くよう命令される前の朝に戻っていました。
返り血を浴びために、タイムループ能力が作動したのです。
未来の時間にオメガが失われたため、人類はギタイに勝利していました。

大佐の地位のまま、前線の視察をするケイジ。何度も繰り返したように、部隊の仲間たちは訓練を受けています。
そしてケイジはリタが特訓している場所へと向かいます。

初対面の彼女は「いつものように」、彼の方を振り返って、怪訝そうに「何か用?」と尋ねます。

彼は彼女と再会できたうれしさで、思わず笑ってしまいます。


(完)


しかし、彼はすでに彼女をよく知っていて、彼女のことが好きだけど、彼女は彼のことを何も知らない。
それが昨日の映画との大きな違い。
戦場での過酷な中でなら愛は芽ばえるかもしれないけど、それもない中で、本当に恋は芽ばえるかしら?

それと原作、日本でこの話って違和感あり過ぎだよね。どんな話だったか逆に気になる。
イギリスとフランスが舞台で、まったく無理がないというか、ピッタリでした。





                  


そんなわけで、タイムループもの、なかなか爽快感があってよいです。
「TIME」も含めれば、時間をテーマにした作品が続いてるなぁ。
タイムループとは違うのかもしれないけど、時間軸の映画で記憶に残る作品と言えば「バタフライ・エフェクト」
あれは名作。

この映画は「ディストピア映画」でもあるそうだけど、そうかなぁ?エイリアンとの戦争なんて、
確かに嫌な未来ではあるけど、そんなこと言ったらSFなんて、大抵ディストピアものになってしまうよなぁ。
前述の「TIME」はまさしくディストピアだと思うけど。

「ディストピア」と言って最初に浮かぶのは「ソイレントグリーン」(1973年・米)。
どんな映画かって言うと、原作小説のタイトルが「人間がいっぱい」(ハリイ・ハリスン)だって言えば、
ちょっとは想像つくかしら?

もう本当に恐ろしい世界なんだけど、作品世界が何と2022年。今からたった3年後だなんて。
ありえないけど恐ろしい。。。

他に見たディストピア映画と言えば、最近見た「マイノリティ・リポート」は好き(アガサがいい!)。
あと「インターステラー」もそうだけど、ノーラン監督の中ではあまり好きな映画ではない。
SF映画の金字塔「ブレードランナー」や傑作「トータルリコール」もそうなんだよね。あの奇妙な世界観がいいよね。

シュワちゃんと言えば、「ターミ―ネーター」も時間を扱った作品では傑作だし、これと
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」抜きではタイムトラベルモノの映画は語れませんね。


監督:ダグ・リーマン
脚本:ダンテ・W・ハーパー、ジョビー・ハロルド、クリストファー・マッカリー、ティム・クリング、ジェズ・バターワース、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
原作:桜坂洋『All You Need Is Kill』
製作:ジェイソン・ホッフス、グレゴリー・ジェイコブズ、トム・ラサリー、ジェフリー・シルヴァー、アーウィン・ストフ
製作総指揮:ジョビー・ハロルド
出演者:トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン、ブレンダン・グリーソン
音楽:ラミン・ジャヴァディ
撮影:ディオン・ビーブ
編集:ジェームズ・ハーバート
製作会社:ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ、スペース・トラベル、K/Oペーパー・プロダクツ
配給:ワーナー・ブラザース
公開:アメリカ合衆国・2014年6月6日、日本・2014年7月4日
上映時間:113分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
製作費:$178,000,000
興行収入:世界・$370,541,256、アメリカ合衆国/カナダ・$100,206,256、日本・15.9億円
                  


4/22(火)〜4/24(木)
サツマイモを美味しく食べるには、やっぱ味噌汁か炊き込みご飯かなぁ、ということで
ここから炊き込みご飯ブームが始まるのであった。
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映画「ミッション: 8ミニッツ」

david-bowie-angie-zowie-4.jpg2019.05.01 Wednesday
令和最初に見た映画はこれ。ダンカン・ジョーンズ監督のSFテクノスリラー。
ダンカン・ジョーンズってどこかで聞いたと思ったら、デヴィッド・ボウイの息子なのね。
ボウイととアメリカ人のモデルだった最初の妻、アンジェラとの間に生まれた長男で、
その昔、「ゾウイ・ボウイ」と呼ばれていたのは彼のこと。
(ゾウイはミドルネームで、ジョーンズはボウイの本名)
ダンカン氏、ボウイに全然似てないと思ったら、おかーさんそっくり。

それは置いておいても、なかなか面白い映画でした。
ちょっと切なくて、キュンとするセリフやシチュエーションもあって、
ラストも余韻があってよかったと思う。
実はこの翌日にもよく似たタイムループ物の映画を観たので、ちょっと比較しつつ
感想を述べてみます。

ネタバレ含むので注意。

主人公(スティーブンス大尉)は目覚めると、シカゴ行きの列車の中に居た。
目の前には見知らぬ若い女性(クリスティーナ)がいて、彼女は自分を違う名前(ショーン)で呼ぶ。

一体どういうことだ?混乱した彼はトイレに立つと、鏡の中には見知らぬ顔が。
慌ててポケットの中の財布を見ると、身分証明書にはショーン・フェントレス・職業・教師と書かれている。
トイレから出ると、心配したクリスティーナが廊下にいて、軽く言い争いになった途端、列車が爆発する。
すると彼はコックピットのような場所で目覚め、画面に金髪の女性が現れる。私を思い出して下さい、と彼女。

彼は徐々に思い出す。
彼はその金髪の女性(グッドウィン空軍大尉)の指示で、あるミッションに取り組んでいたのだ。

人間は死後も死ぬ直前の8分間の記憶が残像のように残っていることが分かった。
それを活かして、ある特定の人物の残り8分間の意識に別の人物の意識を飛ばして、事件を解決するという
プロジェクトが進んでいるのだという。

シカゴ行きの列車には、爆発物が仕掛けられていて、全員爆破で死んでしまう。
スティーブンス大尉には、その列車に乗っていたショーン・フェントレスの意識の中に入り込んで、
8分間の間に爆発物を見つけて止め、さらに犯人を見つけるというミッションが課されているのだ。
爆発が起きると彼は目覚め、何度でもやり直せるタイムループの世界。

えーでも8分でしょ?そんなん無理!って思うんだけど、主人公はさすが軍人、早々に爆弾を見つける。
何度も死んで戻ってを繰り返すうちに、時間が無いとグッドウィン大尉に急かされ、話すうちに衝撃の事実を知る。
彼自身も戦場(アフガニスタンで)ですでに体の大部分を失い、植物状態で生命を維持されており、
今ある身体は、彼の意識が見せているだけのもの。彼自身すでに公的には「戦死」扱いとなっているというのだ。

この辺り本当にひどいと思うのだけど、このシステム"包囲された城"の開発者・ラトレッジ博士が言うには、
このプログラムは、戦死した兵士に最後に貢献してもらうということなのだ。
それに対して「兵士は死ぬこと以上の貢献はないのではないか」という主人公の言葉は、本当にその通り。

この任務を遂行すれば安楽死できるという博士の言葉を信じ、主人公は覚悟を決める。
どうせこの乗客はみんな死んでるんだ!と、列車の乗客を疑って、周りの会話に耳を傾け、跡をつけたり、
荷物をあさったり、そしてついに犯人を突き止める。
タイムループ内では殺されてしまうけど、犯人の名前や車のナンバーなどを伝え、事件は解決する。

しかし、首尾よく行ったことに味を占めたラトレッジ博士は、主人公を死なせるつもりはなく、
記憶をリセットして何度も任務につかせると告げ、グッドウィン大尉は呆然とする。

何度も向かい合って8分を過ごすうちに、彼はクリスティーナに惹かれて行く。
彼女を救いたい、と願うようになる。

博士が言うには、この列車内で起きていることは、博士のつくったプログラムの中のことである。
すでに爆発は起きた「事実」であり、たとえ犯人を捕まえることが出来たとしても
タイムループの中で爆発を未然に防げたとしても、実際に爆発が起きた「事実」は代えられない。

それでも、彼はもう一度だけループに行かせて欲しい、そして、8分が終わった瞬間に自分を死なせてほしい、
とグッドウィン大尉に頼む。

そして彼は、爆弾を止めて、犯人を車内に残す。

途中、主人公と父親との確執が描かれるんだけど、それが解消するシーンもあって、しみじみ。
主人公は、爆弾の時限装置に使われた携帯で、父親に電話し、グッドウィン大尉にメールするのだ。

そして、列車の乗客のお笑い芸人にお客を全員笑わせろと賭けをして、列車中は笑いに包まれる。

クリスティーナをコーヒーに誘うと、「ずっとあなたと一緒にコーヒーが飲みたかったの」と彼女。
クリスティーナの描き方もうまく、どんどんきれいに見えてくるのだ。
(彼女、ミッション・インポッシブルのトムの奥さん役の人ね〜。チャーミングだわ)
もともと、彼女はショーンが好きだったし、ショーンも彼女が好きだったのだろう。

8分が経ち、グッドウィン大尉は装置を止める。主人公は死に、その下半身が既にないことが映し出される。

話はそこで終わらない。

キスをしている間に、列車はシカゴに到着し、二人はシカゴの街を歩く。
爆発事件は爆発未遂事件として処理される。

グッドウィン大尉が出社すると、一通のメールが届いていた。
送り主は、スティーブンス大尉。

今朝起きた爆発未遂事件は、あなたと僕が一緒に止めたものだという。

犯人に関する謎解き部分はあえて書かなかったけど、なかなか見事だったし、面白かった。
翌日観た映画より、こっちの方が好きなのは、翌日のは、アクション部分に主軸を置いてるのに対し
こっちはミステリ(謎解き)に主軸があるところかな。

たださ、この列車に乗った乗客みんな助かったのに、ショーンさんだけ、主人公に乗っ取られた(?)形で
結局死んでしまったのね。主人公はショーンとして生きて行くのに抵抗はないのか。
ま、スティーブンス大尉はすでに死んでるんだから仕方ないな。

監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
製作:マーク・ゴードン、フィリップ・ルースロ、ジョーダン・ウィン
製作総指揮:ホーク・コッチ、ジェブ・ブロディ、ファブリス・ジャンフェルミ
出演者:ジェイク・ジレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト
音楽:クリス・ベーコン
撮影:ドン・バージェス
編集:ポール・ハーシュ
製作会社:ヴァンドーム・ピクチャーズ、マーク・ゴードン・カンパニー
配給:サミット・エンターテインメント(アメリカ合衆国)、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ(日本)
公開:アメリカ合衆国・2011年4月1日、日本・2011年10月28日
上映時間:93分
製作国:アメリカ合衆国、フランス
言語:英語
製作費 $32,000,000
興行収入:$147,332,697(日本・4億6000万円)
                  


4/20(土)〜4/22(火)
これ最初が20日の夕飯で最後が22日の朝ご飯。てことで、間の21日は、三食食べておやつにシュークリーム食べて
夜のつまみに生ハム食べて、サンドイッチまでるんだわね。そいで、生ハムの間には大葉とカイワレしか挟んでないから
0キロカロリーだなんて言い合ってるのね。お前はサンドウイッチマンか!
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2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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令和になって思うこと。

2019.05.01 Wednesday 「平成最後の日と令和最初の日」
何かこう令和になったからめでたいと言う感じにイマイチピンと来なくて
まったくお祭りごとには乗り切れてないんですが、便乗して今日は昨日安く入手したいい肉をたらふく食べる。
→単に美味しいものを食べる口実が欲しいだけw

昭和生まれだとついつい自分はドップリ昭和な人間だと思いがちだけど、生きて来た年数で言えば
昭和で20年、平成で30年で、平成の方が長いんだよね!
そして、わりと長く生きたなぁと思う私でも、81歳になった時点で、令和が一番長く(31年)なるのねー。
令和が長く続きますように!
まだまだ未来は長い。元気で健康でいようってことで、最近スクワット始めました。

昨夜は牛乳だけ買いにスーパーに行ったら、めちゃくちゃ安くて、ついつい1万2千円(平成最後で大記録)も
買い物してしまった。。。。そんな平成最後の日でした。

平成最後の食事は、前日炊き込みご飯を作り、おかずも多めに作ったのが残っていて、残り物だけで終わった(笑)
見事に「平成最後の〜」を何もしていない。あ、してるんだけど、いちいち気にしないだけか(笑)

令和に変わる瞬間は、23時ごろまでうとうと寝てた私と入れ替わりに宮田はうたた寝。
私は起きて仕事してる間に年を超えてて、慌てて宮田に「明けたよ」と起こして、それから宴会。
そんな令和の始まり。テレビ見て、みんな元気だなぁ、と言いながらビール飲みました。


                  


先月、書店で人文の神様・Sさんと話していて「そういえば、天皇陛下は退位後何て呼ばれるんだろう?」と疑問になり、二人して「院とか呼ばれるんでしょうか」「なんか藤原氏の時代みたい。あのドロドロの(ここハモる)」「院政ですね」などと盛り上がったんですが、「上皇陛下」なんですね。
(このあと実は、摂政の話などでも盛り上がったのだが自粛)
Sさん、お仕事の邪魔してゴメンナサイ。


                  


190501_IMG_3004.jpg平成30年間のうち22年間は結婚していた。ちょうど半分ずつ11年ずつなのに気づく。この先は今の結婚生活の方が長くなるのか、という不思議な感慨。なんか、「勝ったぞ!」と言う感じ(誰に?)
 
    
昔の結婚相手は北関東の農家の三男坊で、家の裏にある山が全部自分ちだった。シイタケの原木もあったし、もちろんタケノコも生えていて、当時皮ごとタケノコを大量にもらって初めて作ったタケノコご飯の美味しさが忘れられず、でも何となく気が引けて作れずにいたのだが、20年ぶりに作ってみた。(ちなみに最近は炊き込みご飯がマイブーム)
    
すっかり忘れていた。皮を剥いていくと、どんどん無くなって行く。。。あれ?あれれ??本当は皮ごとゆでないとあかんかったんだね。しかし、野生のカンでなんとか食べられるところは残し、薄味でゆでる。
    
そうそう「薄く切って、薄味でゆでて冷凍しておけば、いろいろ使えていいんだよ」と義母に教わったのはちゃんと覚えているのだ。義母はとても優しい人だった。
   
狭い日本でも、北関東と名古屋では食文化が違っているのか?家庭の違いか?食べたことない野菜をいろいろ食べさせてもらったり、それまで食べられなかったものが食べられるようになったりした。
   
今の相手は、ご存じ(笑)道産子で、これまた初めて食べるような魚が大量に送られてきて「これどうやって食べるの〜?」と義母に聞きながら格闘する。こうやって嫁はたくましくなって行くのだ。ちなみにこの義母は世界一面白い人だ。
  
遠いところの人と家族になるというのは、新しい世界が開けるということだ。私はいくつになっても、そこにとどまっていたくない、新しい世界を見たいタイプなので、きっとちょうどよかったんだねぇ。


                  


4/18(木)〜4/20(土)
この冬最後のワタリガニのパスタ。作ろうと思うと、白ワインを(飲んでしまって)切らしていたり
食べるの面倒だな、なんて思ったりしたけど、最後に作ったら、やっぱりおいしかった。
シュークリームの気になるひよこは「ヨッシースタンプ」というらしい。
飲む果実のメロンミックス(新商品)がうますぎて感動。そして黒ヱビスもうんまい。
190418_190420_IMG_2661.JPG190418_IMG_2433.jpg
イエローモンキーはヘビロテの成果があって、ようやく覚えてきた。


                  


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映画「TIME」

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停電で上越新幹線止まったり、未来の天皇になるかもしれない少年の
学校の席に刃物が置かれていたり、なかなか波乱含み。

天皇さまと皇后さまの最後のご公務に涙し、女子陸上の小出監督の死に
涙する私たちは、ホント庶民だわぁと思う。

さて、平成も終わろうとしている訳ですが、超個人的な感慨は、
私ってば、平成の間に、2回結婚したなぁ、ということ。

平成の30年間のうち22年間は結婚していた。
7月に11年経って、前の結婚生活とほぼ同じになる。

二度の結婚生活と通じて思うのは、たびたび書いてるけど
「楽なことと幸せは違う」ということ。
それを実感する映画を見た。

GWと言っても全く平常通りの私たち。休むなら平日の方がいいしね。
唯一のレジャーが映画なのだ。
アンドリュー・ニコル監督の「TIME」(2011年米)
この監督の作品は、まだ東京に住んでた頃に「ガタカ」を見たことがある。
「ガタカ」(1997)ってデビュー作だったのに驚き。

(ここから先はネタバレあり)

「ガタカ」は「SF映画の中で、科学者が実際にありえそうだと思う未来」
と絶賛したらしいディストピアもの。
子供を作る時に、遺伝子操作で優秀な遺伝子のみを受け継いだ
「適正者」だけがエリート街道を生き、自然受精で生まれた
「不適正者」は社会の落ちこぼれとして職業すら選べない。

本来、遺伝子操作をすることで、重篤な遺伝的疾患を排除できるなど、
良い面で活用されるべきなのに、
いちばんいけない方向に、人類はひた走ってしまうのだ。

でも、優生保護の行きつく先って、結局ここなんじゃないかって思う。

「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」
−−病気や障害をもつ子どもが生まれてこないようにする

それ自体も人権上はグレーなんだろうけれど
でも、できれば障害はない方が良いし、重病をもって生まれてくる子を、
少しでも減らしたいという想いは、誰しもあると思う。

最初は本当に、明らかな障害や重い病を防ごうとしていたとしても、
もっともっとってなってしまうんだと思う。

最初は五体満足で元気な子でさえあればよいと思っていても、
叶えられるとなれば、欲が出てしまう。もっと優秀な子を、
もっと美しく能力の高い子をと、望み始めたらキリがない。

とここまでは「ガタカ」の話。

「TIME」はといえば、やはり、人間の英知が間違った方向へ
行ってしまったディストピアもので変わりはない。
ブレない、さすが。

「TIME」の世界では、不老不死が実現した社会が描かれる。
人は25歳で成長が止まり、年をとらない。
けれど、そこから先は、腕に表示された時計が人生の残り時間となる。

富裕層は腕に1000年もの時が刻まれ、スラムに住む貧困層民は、
毎日本当に「その日暮らし」を強いられる。
働いても明日生きる時間を得られるのがやっと。
もし物価が急に上がったり、働けなくなり、腕の時計が0になれば、
どんなに健康でも元気でも死んでしまう。

スラムに住む主人公はある日、腕に100年の時間を持つ資産家を、
時間を奪うギャングの手から救う。
腕に全財産見せびらかして移動してるようなもんだから、
簡単に狙われてしまうのだ。
ちなみに、腕を組んだ時に上になった方の手に時間は流れ、
簡単に盗んだり与えたりすることが出来る。

25歳で成長が止まってしまうため、映画に老人が登場しない。
子供か若者だけなのだ。
資産家も青年にしか見えないが、実際は150歳だという。

主人公は彼からこの世の仕組みを聞く。
寿命のコントロールは一部の富裕層のために行われ、
彼らを生かすために貧困層は搾取されるのだ。

主人公は、死にたがっていた資産家から、寝ている間に時間を譲られ、
資産家は目の前で死んでしまう。
大金(時間)を手に入れた主人公は母親をバス停で待つが、
その日、母はバス代が払えず、バスに乗れなかった。

前日までバス代は「1時間」だったのが、倍の「2時間」になり、
母は朝、主人公に30分譲っていたので
残り時間が「1時間半」しかなかったのだ。
家の最寄りまで歩いて2時間かかるのに!

母は必死に走って何とか主人公の待つバス停近くまでたどり着く。
走ってきた主人公とお互い呼び合いながら駆け寄る。
けれど、あと一歩のところで母の時計は0になってしまう。
息子の手には100年あるというのに!

母は50歳という設定だけど、主人公の恋人にしか見えないほど若々しい。
それでもあっけなく死んでしまう。
こんな理不尽な世界ってあるだろうか。。。

復讐を誓った主人公は、今いるスラムを抜けて、富裕層の住むエリアへと
移動する。移動するだけで半年とか1年くらいの時間を要求されるので、
貧民は絶対に移動なんてできないのだ。

エリア12からエリア4へ移動。そこで知り合った世界的な大富豪の令嬢と
良い感じになる。

富裕層の街では、誰も走ったり焦ったりしていない。
貧困層の街では、命がかかってるからみんな走ってる。
だからつい急いで行動してしまう主人公は、
富裕層の街でも目立ってしまう。
いつも二人のSPに守られてる令嬢は、そんな彼に、何かを感じ取るのだ。

カジノで大富豪に勝ち、1000時間を手に入れる主人公。
彼は令嬢の父であることがわかり、気に入られ、パーティーに呼ばれる。
そこで三人の美女を紹介されるが、ひとりは令嬢で、残りはその母と祖母。
当たり前だよね、みんな25歳で止まってるんだから!
しかしややこしい。。。

エリア12から、タイムキーパーと呼ばれる警察組織が、
主人公を時間をくれた資産家の殺害容疑で追いかけてくる。

主人公は令嬢を連れて逃げる。
最初は自分も殺されると思って警戒する令嬢とも、やがて打ち解け、
愛し合うようになる。

2人はタイムキーパーから逃げながら、エリア12に戻り、
令嬢の父の銀行の金庫を破って街の人に富を分配する。
指名手配され、タイムキーパーと彼らの大金(時間)を狙うギャングから
逃げながら、彼らはさらに闘う。

最後は令嬢の父の金庫から「1000万年」(?)という
天文学的な時間を盗み出す。
令嬢は父親に、以前の生活は死んでるようなものだった、と言い放つ。
常にSPに護衛と言う名の監視されてるだけの生活、
生きてるとは言えないよね。

本当にそう。
絶対死なないとわかってる生活の一体何が楽しい?

死ぬかもしれないと思うから、上手くいかないかもしれないと思うから
だから無事がうれしいし、うまく行った時にうれしいのだ。

ラストはエリアの大移動が始まり、エリア12から順に
消滅して行っていることが描かれ、システムの崩壊が示唆される。
しかしまだ、主人公たちはさらに強盗を続ける。

まさに「Time is Money」そして、まるで近未来の「ボニー&クライド」。
タイトルバックのオシャレさもガタカと彷彿とさせて、カッコイイ。
車なんかは先端な感じなんだけど、未来なのか何なのか分からない
不思議な世界観。
もう少し深く突っ込んで歩光った部分があるのは否めないけど、
でも面白かった。

評価は分かれる映画かも。


それにしても、この監督の作品は要チェックだ。
現代社会に潜む危険を暴き出してくれる。
最新作「ANON」(2018年)も
「ドローン・オブ・ウォー」(2015年)も見なくては。

そうそう、主人公のウィル・サラスを演じるジャスティン・
ティンバーレイクが、カミナリのまなぶに見えて仕方がなかった。
髪型のせいだろうけど!



        


このところ、仕事で花のことを調べていて、前回のアヤメもそうだけど
一番最後に調べたのが「シャクナゲ」について。
「シャクナゲ」ってツツジの仲間なんだけど、区別つく?
んでもこれって、日本独自の主に園芸上の分類で、学術的には、ツツジも
サツキもシャクナゲもみんなツツジ属(Rhododendron)なんだって。

そして驚いたのは、世の中の人って「シャクナゲ」と「シャクヤク」の
区別がつかないらしい。名前が似てるだけで混同してるよね、絶対(笑)
信じられないのは、八重のツバキもシャクナゲと間違うんだー。。。。
まぁ、興味ない人はそんなもんだ。

シャクヤクは前回書いたけど、ボタンの仲間で、茎頂に一輪だけ大きな
花を咲かせる。ツツジに似た花を複数固まって咲かせるのがシャクナゲ。

左の写真、シャクヤク(ボタン)とシャクナゲが混じってるんだけど、どれがどっちってわかるかしら?

正解は、上から三枚がシャクヤクかボタン(葉がないから不明)。次三枚と一番下(縦位置)がシャクヤク。
横位置の下二枚は、シャクヤクかボタン(葉がないからやっぱり不明(笑))。


                  


4/13(土)〜4/17(水)
記録のためには、写真だけじゃなくてメニューも文字で残した方がいいかも、と思ったが
数週間も経ってみれば「頑張って作ったねー」と思うだけで、もはや何を作ったのか覚えてない。
大体ほぼほぼ「名もなき料理」だしねぇ。
190413_190416_IMG_2659.JPG190416_190417_IMG_2660.JPG
4年くらい前にプレモルを飲んでからビール好きになったんだけど、そこから加速度的にビールラブになって行き
そうなると、だんだんプレモルや一番搾りが物足りなくなって来る。
やっぱアサヒうまいよね、とか。今回の黒ビールも、プレモルよりヱビスの方が好きかも。


                  


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映画「マイノリティ・リポート」

190405_IMG_1946.JPG2019.04.06 Saturday
2月からイラストの二次使用を求めるメールが週イチくらいで5本程届き
請求書を書くだけでお金が入るというあぶく銭にウハウハ。と言いたいところだが
新規の仕事がもう少し入ってくれると言うことないのになぁ。。。
それにしても、改めて、過去の仕事は資産だなぁと。
だからやはり、著作権譲渡なんて絶対してはいけないのだ。

画像は、10数年前に見開き口絵を描いた本。
今度別の本にその絵が使われるという連絡が入ったのだ。
さり気なく(笑)見本誌をまだいただいてないと伝えると
すでに絶版になってるそうで、在庫の一冊を慌てて送ってくださった。
久しぶり(10数年ぶり)に見たら、やっぱり下手で、また使っていただけるのは、ありがたいような恥ずかしいような。
なんとこの本、5,800円もするのだ!!それを宮田の恩師のM先生がお持ちと聞いた時は、卒倒しそうになった。


#フリーランス #仕事の流儀 #イラストレーターの仕事


                  


2019.03.31 Sunday 映画「マイノリティ・リポート」(2002年・米) →映画鑑賞メモ

あまりにも有名だけど見たことなかったこの映画。
性的少数派(マイノリティ)の調書をもとに作られた映画なのだと何故か頑なに思っていた。
(トムはゲイの役なんだと。。。なんでだろ?元嫁と共演した「アイズ ワイド シャット」と混じってるのか?)
まさかこういう話だとは!原作があの「ブレードランナー」の原作と同じフィリップ・K・ディックなんですねぇ。
それをスピルバーグが映画化。面白くない訳がないよね。

何故この映画を見ようと思ったかと言えば、きっかけはウォーキングデッド。
最新のボスキャラ・アルファ役のサマンサ・モートンが今までにない大物で、さすがの存在感。特に目がイイ!
以前に彼女の出ている映画も見ていて(ジョニー・デップの「リバティーン」)他も見てみようよってことで
オットのススメで見たのだった。素晴らしいわ、アガサ。
アル中患者から生まれた者特有の特異体質として予知ができるという、神秘能力者にピッタリ。
美しい顔立ちと色素の薄い感じとか。

最初に味方をしてくれてるおじーちゃん(バージェス局長)が悪ものなのかな、と思ったらやっぱりそうだった。
最初に嫌な奴だと思っていたコリン・ファレル(ダニー・ウィットワー)が、トムが犯人に仕立てられた事件が
仕組まれたものだと気づいて(さすが!)トムの味方になってくれるようになったと思ったら
あっけなく殺されちゃって、お口あんぐり。

話の内容としては、3人の予知能力者のアタマの中のイメージを利用して殺人を予知して未然に防ぐようになり
ワシントン州の殺人が驚異的に減った?ほぼなくなった?というような状況。
あるとき、サマンサ(アガサ)がトム(ジョン・アンダートン)にある女性が殺されるイメージを見せる。
しかし、保管データを調べると、アガサのデータだけが削除されていた。
3人のデータの中で、重複してる物や、一人だけイメージが異なるモノは「少数報告(マイノリティ・リポート)」として
削除されることになってるのだ。
実は、殺された女性はアガサの母で、アル中から立ち直ってアガサの引き取りを望んでいたが
この計画に不可欠なアガサを返すことが出来ないため、殺したのだった。
しかし、そのまま殺したのでは予知されてしまうので、システムの盲点を利用して、殺害。

最後は全部バレて、バージェス局長は自殺し、システムは中止され、アガサ達プリコグ(予言者)や
まだ犯罪を犯してないのに予言のみで逮捕されてしまった囚人たちは自由の身となった。

怖かったのは、網膜スキャナ。あちこちにある監視カメラで網膜に光を当てられて、どこにも逃げられない。
逃げるには眼球を変えるしかない。。。こわ〜〜〜〜〜っっっ

それにしても子供を失った夫婦って、やっぱりうまく行かなくなるものなのかなぁ。
ラストでトムと奥さん(ララ)が幸せそうでよかった。

ここからなぜか、ウィーキングデッド。
TWDの王様とキャロルもどうなるのかなー。このままどちらかが死んじゃうなんてことないよね?
今回、原作と全く違う人が死んじゃったので、この先どうなるかさっぱり見当もつかない。
やっぱりニーガンがジュディスを補佐して盛り上げるしかないよね。
他に強くてリーダーシップある人がいないんだもん。それにしてもシーズン10の秋まで長いなぁ〜〜〜〜
マイノリティ・リポート Minority Report
監督      スティーヴン・スピルバーグ
脚本      ジョン・コーエン、スコット・フランク
原作      フィリップ・K・ディック『マイノリティ・リポート』(旧題:『少数報告』)
製作      ボニー・カーティス、ジェラルド・R・モーレン、ヤン・デ・ボン、ウォルター・F・パークス
製作総指揮   ゲイリー・ゴールドマン、ロナルド・シャセット
出演者     トム・クルーズ
        コリン・ファレル
        サマンサ・モートン
音楽      ジョン・ウィリアムズ
撮影      ヤヌス・カミンスキー
編集      マイケル・カーン
製作会社    ドリームワークス、20世紀フォックス、クルーズ/ワグナー・プロダクションズ
配給      20世紀フォックス
公開      アメリカ合衆国 2002年6月17日
        日本 2002年12月7日
上映時間    145分
製作国     アメリカ合衆国 
言語      英語
製作費     $102,000,000
興行収入    $358,372,926 世界 
        $132,072,926[1] アメリカ合衆国・カナダ
        52.4億円 日本

                  


3/25(月)〜3/31(日)
うまく行かないことも多くて落ち込むこともあるけど、いろいろ上向きな気がしてきた頃。
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2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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B級映画の金字塔・映画「トレマーズ」

190407_IMG_2048.JPG2019.04.07 Sunday
昨夜のエビフライの残りで、名古屋名物コンパル風エビフライサンドを作ってみた。しかし、本物は食べたことないので、テキトー。
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テレビで東京・大阪・名古屋での名字ランキングの違いをやってた。東京は全国ランキングとほぼ同じだけど、大阪も名古屋も全然ちゃう!昔は加藤さんばっかりだと思ったけど、最近は周りに伊藤さんだらけな気がしていて、気のせいじゃなかったのね(笑)MCが伊藤まい子で、伊藤さんは伊勢で藤原氏に仕えた一族なんだって。あと、名古屋圏では、水野さんと杉浦さんが全国に比べて多いんだって。なんか納得。あと、左と下の方切れてるけど、6位・山本、11位・中村、16位・森、17位・石川、18位・高橋、19位・竹内、20位・後藤、でした。


                  


2019.03.29 Friday 映画「トレマーズ」(1990年・米)

すごく痛快な映画だった。
感動するとか泣けるとかそういう映画だけが良い映画なわけではない。
ケヴィン・ベーコンと相方のフレッド・ウォードがホント良い味だしてる!
ヒロインのフィン・カーターもとってもチャーミング。
最初は彼女に興味なかったケヴィンが最後は好きになっちゃうんだから。
ハラハラドキドキ、深刻にはならず、程よいスリルと期待を裏切らない展開で楽しめた。
さすが、長年カルト人気を誇るB級映画の金字塔というだけある。
オットは前にも見ていて、定期的に見たくなるんだそうだ。わかる気がする。
トレマーズ Tremors
監督      ロン・アンダーウッド
脚本      ブレント・マドック、S・S・ウィルソン
原案      ブレント・マドック、S・S・ウィルソン、ロン・アンダーウッド
製作      ブレント・マドック、S・S・ウィルソン
製作総指揮   ゲイル・アン・ハード
出演者     ケヴィン・ベーコン
        フレッド・ウォード
        フィン・カーター
        マイケル・グロス
        リーバ・マッキンタイア
音楽      アーネスト・トロースト、ロバート・フォーク(ノンクレジット)
撮影      アレクサンダー・グルツィンスキー
編集      O・ニコラス・ブラウン
製作会社    スタンピード・エンターテインメント
配給      ユニバーサル・ピクチャーズ
米国公開    1990年1月19日
日本公開    1990年6月15日
上映時間    96分
製作国     アメリカ合衆国
言語      英語
興行収入    アメリカ合衆国  $16,667,084[1]
次作      トレマーズ2

                  


3/20(水)〜3/25(月)
イチゴがやっと安くなってきてちょくちょく買うようになったら、スイカも出てきて食卓がカラフル!
春だなーと思いたいけど、まだまだ寒い日は続くのであった。
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