最近のお仕事。

150729yuyu_9332a.jpg今日も暑いですねぇ。久しぶりに外に出て、ビックリしました。

今年一番初めにしたお仕事は、雑誌ゆうゆう(主婦の友社)3月号に掲載のイラストカットでしたが、この度、一人暮らし特集として書籍化され、担当した特集ページが再掲載されました。
66ページからの「筋活!」特集で、モノクロの食べ物をちょこちょこ描かせていただいています。


              


さて、タイトルが「最近のお仕事」なので、最近のお仕事について。

ほとんどレギュラー仕事ばかりですが、NHKすイエんサーと、日本実業出版社の経営者向けの雑誌「企業実務」のカット、学研メディカル秀潤社の看護雑誌「ナーシングキャンバス」のエッセイのカットです。
レギュラー以外の仕事については、まだ公開・発売前のものが多く、もう少ししたら公表できると思います。

150707kendama0-thumb-300xauto-554677.jpg150528kigyou_image.jpg150508nursing1506web_l.jpg
左)すイエんサーの絵は、最初は本当に緊張したのですが、最近楽しんで描けるようになってきました。
中)「企業実務」は、レジリエンスと言って、精神的に強くあるための方法が色々と書かれていて、とても勉強になります。いろんなシチュエーションのイラストを考えるのも、アタマの体操になります。
右)「ナーシングキャンバス」は、看護学校に通う学生さん向けで、私の担当するエッセイは、患者さんの死との向き合い方など、重い内容が多く、イラストで明るい感じにできればと言う編集部の意向に沿って描くことが多いです。看護学生さんと言えば、まだ20歳そこそこの若い方ばかりだと思いますが、若い方々が、そう言った重い問題に向き合って、大変な仕事を全うされているのを思うと、頭が下がります。

150716_comic9312.jpg
これが今取り組んでいる一番大きなお仕事。ホントちょっとだけ公開。(先日はシルエットだけでしたので、これでも大きな進歩?)今は原稿描きの佳境ですが、死なない程度に頑張ります!




              


商業用イラストと言うのは、描いた時間の対価で金額が決まるのではなく、あくまでも使用料としてお金を頂きます。なので、雑誌用に描いた絵が書籍に使用されれば、二次使用料と言って、別料金が発生します。

当然、描き下ろした時と全く同じではなく、通常何割かではありますが、たとえば、本のカットとして描いた絵を表紙に使うことになった場合などは、元々表紙のイラストの金額が、中身の挿絵の金額に比べてかなり高額なので、二次使用料の方が高くなるというケースもあります。

昨今の出版事情の厳しさや、電子書籍化などで、二次使用料の支払いを渋るケースも増えているようですが、今回は当然のように金額を提示していただけたので、ホッとしました。

確かに一見、どこも苦しいんだから、一度しか描いてないのに、二次使用料を受け取ろうなんて強欲だ、とはた目からは見えてしまいそうですが、では、二次使用料をもらえなくなってしまう、イラストを全くの買取とした場合、どのようなことが起こるかと言うと。。。

たとえば、こう言った食べ物イラストなどは、他でも使いまわしができるので、その後永久的に食べ物イラストといえば、これを使われてしまい、イラストレーターへの新規発注がなくなってしまいます。
そうなると、イラストの仕事自体が大きく減ってしまい、いや、ずっと続くと仕事自体無くなってしまい、イラストレーターと言う職業が成り立たくなってしまいます。
そして、いつも同じ絵が永遠に使われることになるのです。何という文化的喪失でしょうか。

本当にいろいろと大変な状況ではありますが、自分たちの仕事を守るためにも、言わなくてはいけないこと、線引きをしなくてはいけないことはあります。心強く、頑張って行かねばと思います。


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

<< 苦いけどフルーティな、自意識ってやつ。 戻る 漫画原稿と格闘する。 >>