漫画原稿と格闘する。

150802_02-046atp_hina1-2.jpg少し間が空きましたが、7月半ばから3週間以上、ほぼ毎日引きこもって、一日15時間くらい作業していたのが、ようやく、終わりました!!
やってもやっても、ぜんっぜん、終わらなかったんですっ!何がって、原稿を描くのがっっ!!

昔から漫画家さんのイメージって、徹夜でゴリゴリ描く!と言う感じでしたが、あれって、週刊誌や月刊誌で連載を抱えている人気漫画家の話で、コミックエッセイ一冊出すことになった漫画家のタマゴまでが、こんなに大変だとは思いもしませんでしたっっ!!

先日も書きましたが、割と暢気そうに見られがちなんですが、実はすっごく心配性な私。印刷に関してもさらにダメ出しみたいに確認に確認して、それでようやく描くことに専念できるようになりました。
と言っても、やっぱりビビりなので、手は止めてはいませんでしたが。


            


150805_03-039atp_hina_abc.jpgフツーの漫画家さんがどのような手順で漫画を描いているかはよくわかりませんが、私は最初はコピー用紙を半分に割って、見開き2ページとして、プロット(ネーム)を作って行きます。コミックエッセイの場合は、大体A5判なので、実寸サイズで確認できるのも都合がよい所です。

それで、編集さんにOKをもらって、プロット完了、となって(すでにここまでで、5か月が経過)、初めて漫画原稿用紙の登場。んで、そこからはA4サイズ、つまり倍の用紙にコマ割りをして、下絵を入れて、と言う作業をするのですが、それが本当に大変でした。このあたりの作業の簡略化が、今後の肝だな、と感じた次第。
このきつい作業が間にイラスト仕事を挟みながら、約10日続き、やっとペン入れ。

ペン入れは意外と楽で、サクサク進んで4日で完了。やっぱ紙がいいと描きやすい!と言うのは実感。漫画用の用紙のいいところは、消しゴムもかけやすいこと!しわになったりもしないし。

でもそこからさらに大変で、印刷所とのやり取りのもととなった、データ作成が待っていたんです。私の場合は、線はアナログで描きますが、彩色してさらにトーンはでデジタルで制作するので、まずはスキャンして、画像をきれいにして、彩色してトーン化して、という諸々の作業を、ネチネチとこなしていかなくてはならず。

編集さんからは、2/3ほど提出した時点で、ギリギリまで待ちますので、丁寧に仕上げて下さいと言われまして、急になぜか、どっと疲れが出たりして。ペン入れ、丁寧に描いたつもりでも、見事にひよこの髪が抜けておりました(画像)。しかもどう見ても、頭長いよね(笑)

勝手なマンガのイメージで、漫画を描くことの一番の肝はペン入れかと思っていましたが、ネームからデータ化までの工程において、ペン入れが一番楽だったのに驚き。そして、私が一番好きなのはだんぜんネームで、絵は誰か描いてくれないかな―などと思う。。。本当にイラストレーターなのか?

それにしても、たまたま手の空いていたオットが、スキャナと画像の掃除を引き受けてくれたのでどうにかなりましたが、ひとりだったら、絶対間に合わなかったと思うー。
オットよ本当に本当に本当に感謝。


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