5/7(金)、神奈川県立歴史博物館で開催されている「浮世絵 江戸名所七変化 〜丹波コレクションの魅力〜」を見てきた。これは、3月に前期が、4/17〜5/9まで後期が開催されていて、惜しくも前期は見逃してしまったが、後期だけでもとっても興味深い内容だった。
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こちらには、ボランティアの解説の方が常に待機しておられ、たまたま、横で伺っていたら、すごく興味深い話をされていたので、女性二人組みと一緒に、途中から同行させていただいてしまった。「美人と名所」「名所の中の美人」ということで、美人画が、非常に多かったのであるけれど、遊女の衣装は当時の流行を表すということで、柄や、材質、どのようなものが高価で珍重されていたか、そんな話をいろいろ伺えて、非常に有意義で楽しいひとときだった。
また、今の東京と当時の江戸の同じ場所を比較すると言うおもしろさもあった。たとえば、駒込と言う場所がある。初夢のことを「一富士・二鷹・三なすび」というけれど、これは駒込のことを指すのだとか。なぜなら、駒込はナスの産地で、鷹狩のできるお屋敷があり、当然、当時の江戸からは、富士山を眺めることができたであろうから。今の駒込からは、ちょっと想像できないだろう。浮世絵はただ眺めるだけでなく、江戸の風俗を知ると、もっともっと楽しめる、そんな風に感じた。
尚、丹波コレクションとは、横浜の貿易商であった故丹波恒夫氏により、一代で収集された、六千点を超える浮世絵コレクションである。絵の中に、丹波の朱印が押されているので、それとすぐわかるそうである。