造形作品で見る 岡本忠成アニメーションの世界

040715anime.jpgWildlife Art展と同じ7/15(木)、東京都国立近代美術館フィルムセンターで、『造形作品で見る 岡本忠成アニメーションの世界』を見て来ました。いやはや、東京には、いろんな美術館があるものです。ここフィルムセンターは、日本の映画の創生期から、すべてを知ることが出来ます。外国人が、明治期の日本の風俗を撮った貴重なフィルムが、寄贈されているのを見られたり、無声映画の頃の貴重なフィルムも見られます。かなり映像が荒いので、じっくり見てると、疲れてきますが・・・(^^ゞポリポリ 常設展示は、その当時からのフィルムやカメラ、映画に関する写真などが展示され、NHKの人形劇や手塚治虫の初期のアニメーションなども見られます。

岡本忠成さんのアニメーションは、手作りの人形を使われたものが多いことが大きな特徴で、彼は、人形アニメーションの社会的認知に大きく貢献しました。使われた人形が展示されている横で、使われたアニメーションの一部を見ることが出来ます。そこに置かれてる人形が、画面の中では、生き生きと動き出す・・・それが楽しくて、じーっくりと、全部見てしまいました・・・(^^ゞポリポリ 

1991年の『注文の多い料理店』は、彼の死後、彼の意思を継いで作成されたものですが、ユーモラスでありながら、暗いトーンは絶妙で、そういえば、当時この映像を見た記憶があります。そのときには、この方のことを、少しも知らずに見ていましたが。

第1作『ふしぎなくすり』(1965)から、『おじいちゃんが海賊だった頃』(1968)、『南無一病息災』(1973)、『あれはだれ?』(1976)、『おこんじょうるり』(1982)、そして遺作となった『注文の多い料理店』(1991)まで、一作ごとに、それまでとは、異なる表現様式に挑むと言う映画ポリシーは、他に類を見ないものだそうです。そして、きっと、懐かしいと感じる作品がいくつも見つかることと思います。

会期:4/6(火)〜6/27(日)、7/6(火)〜8/29(日)
また、別料金¥500で、前篇を見ることもできます。
上映スケジュールはこちら 「日本アニメーション映画史」

国立近代美術館フィルムセンター


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