7/28(水)、この日が会期の最終日となった、大倉集古館の『仏教美術ってムズカシイ?』を見てきました。大倉集古館は、大倉グループの創始者・大倉喜八郎氏のコレクションを公開する美術館です。虎の門のホテルオークラの一角にあり、素晴らしい中国風の建物です。横浜の三渓園に行ったときにも、原三渓氏の、日本の美術界への貢献・美術品の擁護・横浜復興への尽力に大変感銘を受けましたが、ここ、大倉集古館でも、大倉喜八郎氏の、日本美術、特に仏教美術の海外への流出を、懸命になって防いでくださった、その功績は、本当に素晴らしいものだと思います。こちらでは、常設展示として、中国で発見された、世界最古の大きな大きな仏像も見られます。
この展覧会の見所は、仏像にまつわる意味を、わかりやすく解説してくださったことと、仏教美術の修復について、実に丁寧に説明・展示されていたことです。何しろ、千年もの昔のものも多いわけで、痛みの激しい美術品の修復が、並々ならぬ苦心と努力の元に行われていることが、よくわかります。
ホテルオークラでは、ホテル内にも美術館があり、素晴らしい美術品を見ることができます。また、大倉集古館は、展示内容もさることながら、建物を見て、雰囲気を味わうだけでも、なかなか楽しめる美術館ではないかと思います。
オリエンタルな雰囲気の建物と大倉喜八郎氏の銅像と、たなびく国旗と、ホテルオークラ本館。