杉崎夫妻のボタニカルアート展

041012sugisaki_botanical.jpg10/12(火)仕事の顔合わせが午後からだったので、その前に新宿まで足を伸ばして、最終日の展覧会を見て来ました。
杉崎夫妻は、山形在住で、ご夫婦で植物画を描かれています。一年おきに、新宿の『新宿高野ギャラリー』で展覧会を開かれるのが、恒例になっています。わたしももう訪れるのは三度目。自分が専門に描いているジャンルの展覧会は、やはりマメに足を運びます。

読売新聞を購読されている方なら、この方たちの絵を、よく目にされているかもしれません。読売新聞日曜版『旅ひと心』という、各界の著名人の旅に関するコラムに添えられている花の絵を中心に、今回の展覧会は開かれていました。我が家は日経なので、今回、そのことをこの展覧会ではじめて知ったのでした。


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一昨年に訪れたときには、ご主人の紀世彦氏から、いろいろためになる話を伺ったのですが、今回は、奥様の文子さんとお話できました。「よく来てくださっていますね。覚えていますよ」と握手を求められました。最近、チャイナのほうに没頭していて、絵の教室もお休みして、家でもほとんど描いていないわたしは、何だかちょっと気が引けたりして。

以前にも紀世彦氏に「とにかくたくさん描くことです。描けばおのずと見えてきます」「どの画家さんにも言えることですが、だいたい60代くらいが脂の乗り切った頃みたいですね。それを目指そうと思えば、あなたには、まだまだうんと時間があります」そんな風に言って頂いたのに。あまりに、わたしと話しこんで下さって、申し訳なくなって恐縮すると「若い人には、年寄りの話を聞く権利があるんですよ。義務ではなくね」温かい人柄は、絵から伝わるそのものです。

なのに、また気づくと、サボっているわたし。

文子さんには「とにかく、一番いい花を選びなさい。それには、花をよく見ること。パッと見て、あ、これ描こうと、一輪だけ見て描いてもダメ。その花を描こうと思ったら、一年前から観察して、その花をよく知って、花が咲いて、一番キレイなときに、一番いい形の花を描くのよ。いい花を選べば、自然にいい絵になります」こう言われ、またもや反省。わたしなど、庭に花が咲いても「あ、描かなくっちゃ」と思ううちに、どんどん時間が過ぎて、結局、たくさん咲いていた花の最後の花が、しおれかけたときになって、慌てて描き出すような始末・・・これじゃ、いけませんね(^^ゞポリポリ

とりあえずは、絶対的に時間がないので、うまく息抜しつつ、チャイナの展覧会を無事終らせたら、こちらのほうも、もっと頑張らなくっちゃなぁ。花は、待っていてくれないのだもの・・・今年も、描けないままにシュウメイギクが終ってしまいました・・・


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