名古屋市西区は、日本が誇る「ものづくり」の大企業トヨタとノリタケカンパニーリミテドの発祥の地で、今はそれぞれの跡地がトヨタ産業技術記念館とノリタケの森として一般公開されている。西区生涯教育センターの講座で、「西区の伝統文化を再発見!」(全5回)というのを、興味深く拝聴してきた。
この辺りは、「ものづくり文化の道」と呼ばれていて、トヨタやノリタケ以外にも「名古屋扇子」「名古屋友禅」などの伝統工芸の体験もさせて頂いた。特に、私は10年前まで、10年くらい磁器絵付けをしていたので、ノリタケに対する想いは格別なのだ。今は高級品が売れないので、ノリタケも経営は非常に厳しいけれど、このノリタケの森だけは、何があっても守っていきたいという広報の方の言葉に、涙が出そうになった。生涯教育センターの職員の方とも仲良くなって、盛り上がり。すごく楽しかった。そんな講座も今日でおしまい。寂しいなぁ。。。
ノリタケ話続き。厳密にいうと、私がやっていたのはマイセン風の絵付けで、ノリタケとは使う筆や技法などが違うんですが、チャイナペイント全般で同じ技法もありまして、金を盛る技法もその一つ。ノリタケでは「イッチン盛り」と呼ぶらしいですが、私たちは普通に「金盛り」と呼んでいました。写真のクリスマスプレートは、2003年頃に描いたもの。絵の周りの金がリレーフ状に盛り上がっています。これは先に専用の粘土のようなもので、一つ一つ盛っておいて、一度焼成し、上から金を塗るという物凄く手間のかかるものなんですよー。
10年ぶりに、盛りは大変ですよね、なんて話でノリタケの方と盛り上がって、楽しかったです。右下の写真の左側の鳥のプレートは素地がノリタケの食器なので、昨日持って行ってお見せしたら、食器の裏話なども聴けて、めっちゃ得した気分でした(≧▽≦)右は、持って行ったお皿。