2011/10/21/〜10/23/  名古屋の市場にて

2011/10/21/曇りときどき雨「休息日」

111020IMG_8575ps.jpg昨日の名古屋駅・名鉄ヤング館(旧セブン館)前に​て。
名古屋のアイドル・ナナチャン人形も、中日優勝をお祝い。
背番号はやっぱり77!!落合さんの66にそろえたのかな?

そういえば、我が家は結局セールでは660円のお弁当を買っただ​けで
終わりそうです。
だって、特に欲しいものもないしなぁ。


いろいろ悩む。
限られた時間の中で、何をすべきなのか。
自分が一番楽しいことをするべきなんだろうと。

だったら、もう今更、苦手なことに無理にチャレンジするのは
趣味の域ならともかく、仕事としてやっていくには無駄なこともあるのではと。
基本人生に無駄はないという考えだけれど、辛いことを無理してやって
そこから仕事に結びつけている時間が、自分の人生に残されているのか?
と考える。

帽子を作りたいし、かわいい絵を描きたい。面白いマンガも描きたい。
世の中に自分のキャラクターを出ていかせたい。


辛いことを淡々とやるというより、楽しいこと、興味の赴くままに
イロイロやって行くことで、それが点となり、やがて線につながる。
(コレは完全にジョブズさんの受け売りなのだが(笑))

とりあえず出かけたら、Mapや関連したマンガなど、ちょこちょこ書こう。
何かそんな感じで行きたいと思うと、ちょっと先が見えてくる。


ところで、先日義母から電話があり
「なんだか、二月(オット)の人相が悪くなったねぇ」
と言われた。私も実はそう思っていて、2010年の春ごろなんて平和で
ホント愛らしかった彼なのだが(笑)最近、やたらワイルドになった。

と彼に言うと、笑っていたが、ちょっと悔しかったのか
先日、あるものの見学に行ったときに
「かっこいいのが来たから、タレント志望かと思ったら、違ったので驚いた」
と言われたんだそうだ。

アーティスト(音楽ではなく)をするにも、やっぱり見た目は大事、とも
言われたそうで、やっぱり彼は私とは違うなぁ、とも思うのだ。


夜更かししすぎているせいか、体調がイマイチ。
偏頭痛がするなんて、何年振りだろうか。
明日も朝早いので、今日は早く眠らなくては。


              


2011/10/22/雨のち曇りのち雨「名古屋の市場にて」

IMG_7852.JPG
30億年のゼロ。ミッドランドスクエアにて。 http://t.co/v0VEIj4b

今日は、某団体の活動の一環で、名古屋駅近くの柳橋市場内・名古屋綜合市場に
お邪魔してきました。
大きな声では言えないのですが、今までその存在すら知らなかった!!!!
でも実は、私みたいな人は珍しくなく、こんなに便利な場所にあるのに
本当に知られていない市場。

一般のお客さんもWelcomeなのに、なんてもったいない。
これを機に、どうにかしてこの市場を築地のように、みんなに知ってもらうには
どうしたらよいか?を真剣に討論。
あいにくの雨でしたが、とっても楽しく充実した時間でした。

続きは、続きから読めまするー


              


2011/10/23/雨のち晴れ「インドカレー教室」

111023IMG_9130.jpg
今日も朝から、某大学のゼミに参加して
とあるセンターの家庭科室(正確には料理室)で
インドカレーを作った。楽しかった〜♪

オットと二人で、センターの受付辺りに到着。
館内案内図を見て、私が「料理室だね」とオットに言うと
ちょうど隣に居合わせた女の人が、二月に向かって
「先日はどーも」
と声をかけてきた。昨日会った人だったので
「昨日はどーも」
と私が声をかけると、きょとんとした顔をされた。
「昨日市場にいらっしゃいましたよね」
と言うと
「はい、いました・・・えっと、いらっしゃいましたね?」
・・・・

先週の某授業に一人で参加した二月(オット)。
その女性が言うには
「待ち合わせ場所で、みんなで、あのカメラの人、うちの人?
ありえんありえん。何者?って、みんなで言ってたんですよ」
とにかく、すごいうわさの的になってたんだそーな。

片や、昨日会ったばかりなのに、顔も覚えられてないのに
えらい違いだ。ふんだ。
・・・・
・・・
・・

・・・・コレはネタになるなぁ(にやり)。


続きはやっぱり続きから。


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2011/10/11/〜10/15/ 優先順位なんてくそくらえ

2011/10/11/曇り「言葉の呪縛をとく」

昨夜は朝4時まで眠れなかった。
いろんなことがもう無理かと思われたが
朝になったら状況は全く違ったものになっていて、いろいろ円満な方向へ。
やっと日本語が通じるようになった。

ずっと待っていた絵とイベントのオーディションの結果が2つ届いて、へこんだ。
ただ、もうひとつの一番大きなのは、まだ続行で
しかも、今のところ上位に食い込んでるらしいので、かなり気分が上がる。

オットが世界を目指すと言い出した。
不安もあるけれど、自分はできる、大丈夫だと自分に言い聞かせてると聞き
もう二度と、自分はだめだなんて言わないと誓う。
頑張るぞ。


              


2011/10/12/晴「優先順位なんてくそくらえ」

やりたい事や、やらなくてはいけない事に、優先順位をつけるのって難しいね。

自分自身のキャリアとかブランディングとか
長いスパンで考えたときに必要なことと
とりあえず、定期的な収入に結び付くためのことと
とにかく自分が一番今やりたいことは何かということと

せっかく名古屋に来たのだから、名古屋に根をおろしてどう広げてゆくか
それと同時に、名古屋とか東京とか関係なく、海外やどこででも
通用するようになるにはどうしたらよいか
そして、どう仕事を展開して、どう生活して行くのが自分にとって一番幸せなのか

悩んだ時は街へ出て、いろんなものを見ていると
何だか答えが見えてきた気がしました。
そんな数日間でした。

→ カメラマンI氏からのコメント。
I氏「世界を極めるには、和を極めろ・・・と言われました。」
ひよこ「ありがとうございます!和を極めろ、ですか。
それでは「着物でお帽子」の方向性は悪くないのかな?と嬉しくなりました。
着物や和のものは大好きなので、もっといろいろ極めていくと
何か見えてくるかもしれませんね。一見無関係のようでいても。」
I氏「日本人がR&B歌っても、所詮はジェロとかインド人のチャダの扱いですよね。
ハリウッドで渡辺謙さんがスターになれたのも「サムライ」を極めたからで
蜷川さんがイギリスで認められたのもシェイクスピアを歌舞伎の演出で観せたからです。」

                         

母がマンションに人からもらったチケットで刺しゅう展を見に行った。
素晴らしかった。
刺繍そのものもすごかったが、歴史上の女性のイメージでしたてられた着物は
見ているだけで楽しかった。
最初にお寿司を食べ、展示を見て、いろいろ買い込んで帰ってきた。
充実した一日。
帰りにネコを数匹見て写真を撮ったり。ポカポカと暖かく、幸せな気分の一日。
こういう日が永遠に続くといいなぁと思う。


              


2011/10/13/曇りのち雨「原点に帰る」

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母娘で制作した「能登への思い」

昨日見に行った草乃しずかさんの日本刺繍展。
どの作品も素晴らしかったが、私が一番心ひかれたのは
しずかさん(65歳)のお母様・三星静子さんの古裂コラージュとの
コラボレーション。

なんと御年96歳!!いったい何者なのだろう?と調べてみたら・・・

     *     *     *     *     *

「古い布を切り張りして人物や静物を描く
「古裂(こぎれ)コラージュ作家」三星静子さん(96)。

40年前から趣味で始めたが、プロとしては2005年にデビューしたばかり。
「まだまだ目は達者。これからも、たくさんつくりたい」と創作意欲に燃えている。

作品のモチーフは人物や花、海の生き物など身近なもの。
素材は洋服や着物、カーテンなど様々な使い古した布を使っている。
生地の模様を生かしつつ、おおらかで色鮮やかな作品を数多く生み出す。
布にはさみを入れる時、下絵を描くことはない。
頭の中に形が浮かび、それに従ってはさみを動かすだけだという。

子ども4人を育てた。おしゃれ心はあったが、自分の服は後回し。
着られなくなった子どもの服は必ずとっておいた。
その布を使い、自分の服に変化を付けて楽しんだ。

コラージュを始めたのは50代半ば。絵を家の中に飾ろうと思ったが
値が張って手を出しにくい。
だったら自分で作ってしまおうと考えた。

作業するのは夕方から翌未明にかけて。
1987年に夫が亡くなり、以来一人暮らし。
「コラージュに没頭し、孤独を忘れるんです」。

17年前に当時53歳の次男を病気で亡くした時も
創作が心の癒やしになったという。

作家デビューの陰には、長女で絹糸を使った日本刺繍の第一人者
草乃しずかさんとのコラボレーションがあった。

草乃さんは6年前、「源氏物語」をテーマに大作に取り組んでいて壁に突き当たった。
「刺繍作家になったのは、母親の手仕事を見て育ったから。原点に戻ってみよう」
と、一緒に一つの作品を作り始めた。
小さくまとめていく自分に対し、大胆な構図の母親。答えが分かった気がした。

草乃さんの個展にその共同作品を展示したのがきっかけとなり
静子さんも05年に初の個展を開催。
91歳の新人コラージュ作家が誕生した。

「作品に自分の悲しみやつらさをぶつけてきた」という静子さん。
「年齢を感じさせない、激しく華やかな作品を作りたい」
3年後には次の個展を開くつもりだ。

*     *     *     *     *

素晴らしい。涙が出そうになりました。
56歳で始めたことで、91歳でデビューできるなら、何だってできるような気がします。
大切なことは、点々々と続けていくことと、そして長生きすることかな。

今日もいろいろと調べものをしたり、ベレーの裏をちくちく縫ったり。
オットはちょっと「戻り」があったし、私も母も体調があまりよくなくて、3人ともちょっと低空飛行。
まぁそんな日もあるさ。明日までに体調なおさなくちゃ。


              


2011/10/15/雨「お疲れな一日」

さすがに、昨日は強行軍だったせいか、疲れきってへとへとだった一日。
それでも、日々充実しているのを感じる。
こんな感じで、点々を起こして行って、いつかつながったらよいな。

自分たちばかり愉しんでいてはいけないので
11月の初めに母と一緒に行く大阪行きの手配もした。
クリスマスの城ホールより、よさげなホテルが見つかった。
考えてみればもう一カ月を切っているので、ちっとも早くなんかないのだ。

それから、某大学のイベント、先日は普通に申し込んで難関突破したオットだったが
今回の難関は、自己推薦枠に申し込んだ私だけが通り、彼は外れてしまった。
そんなわけで、何だかしばらくは別行動になりそうだ。

明日は大須に出かけるけど、体調回復するかな?

夜、伊坂幸太郎の「陽気なギャングの日常と襲撃」を読み始めた。




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【読書】『終末のフール』伊坂幸太郎


Jugemバージョン
本書は、8年後に小惑星が地球にぶつかって、地球が滅亡すると宣言されてから5年後のお話。

(実際は、惑星は軌道が決まっているので、地球にぶつかるということはあり得ないらしいし、ぶつかることが、8年も前に分かるということも、まずないことらしい(本書より))

仙台北部のヒルズタウンに住む住人達の、3年後に滅亡を控えた生活を描いている。

小説に入り込むあまり、読んでしばらくの間は、この世界も終わってしまうのでは、と言う錯覚にとらわれたり、伊坂マジックにかかってしまった私なのだった。
自分だったら・・・と考えると
私は40歳近くになって今の夫と結婚して、残り何年?何十年一緒にいられるんだろう?と思ってる。金婚式は無理かもしれないなぁとか。

彼と出会って、まだ3年にも満たない。でもあと8年一緒にいられるなら、それだけでいい。最後に一緒にいられる相手が、彼でよかった。そう思えると思う。
地球最後と言う時になったら、自分の本当に大切なものが見えてくるんじゃないか、と思う。

中の登場人物の言葉が印象的だった。
「明日地球が終わるからと言って、生き方を変えるのか?」
けれど、明日地球が終わってもいいくらい悔いのない生き方をしたいと思う。


(続きから、Amebaバージョンを読むことが出来ます)


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アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂 幸太郎

090221ahirutokamo.jpg久しぶりの読書記録。
書くのは久しぶりだけど、読んでいなかったわけではなくて。
この本も、まだ池袋の家にいた頃に読んでいたので、
おそらく、「死神の精度」のあとの6月頃。


冒頭の「本屋襲撃」部分のみが、
あらすじとして読者にはインプットされているが
その原因となった二年前の出来事と、交互に違った視点で描かれていく。

冒頭の本屋襲撃を含む現在は退屈で
二年前のほうに急速に引き込まれていき
続きが気になって気になって
途中でやめることができなくなってしまう。

伊坂作品はどれもおもしろいけれど、途中でやめられなくなったのは
本書が初めてで、そういった意味ではおすすめかも。

ただ、のっけからペット虐待という重苦しいテーマが出てくるので
拒否反応を示す人も多いと思う。そもそも伊坂作品は闇社会の
どす黒い描写が結構多いので、読みながら憂鬱になったりもする。

それでもやめられないんだけどね。


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死神の精度/伊坂幸太郎


映画化もされたので、ご覧になった方もおられるでしょう。

伊坂作品は『オーデュボンの祈り』「ラッシュライフ』に続く三冊目。
今までの作品のような衝撃的な感動はなかったですが
設定の面白さ、そして、同じ死神と言う主人公と、その任務を描いていながら
それぞれがまったく違った味わいの短編として楽しめ、
通して読んだときに、さらにひとつの世界を作り上げていると言う
そんな感動を味わうことができます。

いつも思うのですが、彼の作品には「音楽」がひとつの大きな
キーワードとなっていますね。
今回のは、死神たちの大好きなものが「音楽」で
CDショップの試聴コーナーでたむろっている死神を想像すると
怖いものと言うより、もっと身近に思えてくるからおかしい。  
    
  
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ラッシュライフ/伊坂幸太郎


エッシャーだ。

なぜ装丁(単行本のみ)にも挿画にもエッシャーの絵を配し、本文中に何度も繰り返しエッシャー展について語られているのか、それが物語の後半になってわかってくる。その「わかり方」が伊坂作品に共通する小気味いい快感に繋がっている、謎解きをするのとは少し違う不思議なミステリー作品。読んでいるうちに何だか元気になれたりした。(ネタバレあり)


          


物語は、成金の画商と新進画家の女性、泥棒の黒澤、失業中の中年男の豊田と犬、新興宗教にはまる河原崎と指導役の塚本、心理カウンセラーの京子と愛人の青山、この五つの視点を持って描かれる。

そしてあとでわかるのだが、この物語は時系列順には並んでいない。綿密に計算され尽くした結果、巧妙に順序を変えながら物語は進む。最終日から始まり、初日に戻って、3日めに飛び、また最終日、次が2日目、というように。その種明かしをするように、街頭で「好きな日本語を書いてもらう」という一種のパフォーマンスをする女性と、開店3日間だけ使える半額券を配っているコーヒーショップが登場する。

順序の取り違えられた物語を読み進んで行くと、一見、最終日の出来事が最初に起こったような錯覚や、物語自身が永遠にループしているような、そんな感覚に教われる。まるでエッシャーの騙し絵のように。あとで読み返しつつ時系列順に並べれば、矛盾はどこにもなく、きちんと並べ替える事が出来るのだけど。伊坂作品に共通する、物語同士のリンクも興味深いところ。直接は登場しないが、『オーデュボンの祈り』の主人公の伊藤のその後が、黒澤の友人の口から語られる。『しゃべる案山子』や『神様のレシピ』などの言葉とともに。またその黒澤は、実に魅力的な人物で、彼もその後の作品に登場し、ファンの間では根強い人気を誇るそうだ。

この物語、泥棒の黒澤や失業中の豊田を中心に、男性陣は比較的、魅力的に描かれているが、愛人と結託して愛人の妻を殺そうとする京子も愛人の妻も、やたらキリキリ騒ぐだけで、全く魅力を感じない。その女たちの中心にいる青山にも魅力がないせいかもしれないけれど。

豊田と犬のエピソードが、やがて成金の男に結びつく部分は『オーデュボン』の桜と城山の関係に似ていて、とっても痛快だ。全編を通じて、豊田のパートは感動的で、人生って悪いものじゃないな、と思わせてくれる。またやたらと人間臭い泥棒の黒澤が、いく人かの登場人物と複雑な関係にある画商の佐々岡と友人で、ひょんな事で再会し、同窓会が始まってしまうのもおもしろい。

女子高生を中心に語られる「バラバラの死体がくっついて、またバラバラになる」という都市伝説を交えながら、オカルトとしか思えないようなエピソードを交えて物語は進んで行く。種明かしをすれば、なるほど納得なのだけれど。河原崎のパートだけが、ちょっと残念だけれど、豊田のパートを中心に読後感はなかなかよく、余韻を残してくれる。ミステリの醍醐味を味わいながら、人生の奥深い部分にまで想いを馳せる。。。。そんな贅沢を味わう事のできる見事な小説。


    


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オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎

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一気に伊坂ワールドにはまりこんでしまった一冊。

江戸時代に日本が開国した頃から100年以上、他との接触を一切断っている島に、ひょんな事から流れ着いた主人公。そこで不思議な人物ばかりと出逢う。

ウソしか言わない画家。殺人を許された男。しゃべるカカシ。

わたしのお気に入りは、ウサギさん。
店番をしながら食べ続けていたら、太りすぎて、店から出られなくなってしまったって、どんな設定やねん、と思うけれど、街で店番をする太った女性を見るたびに
「あ、ウサギさん」
とつい思うようになってしまった。
    
現実世界(現代の仙台)では悪意と狂気の塊のような警察官が主人公を待ち受け、島ではカカシが殺され、殺人を許された男の手で、何人かが殺されてゆく。

カカシが死ぬ前に主人公に残した言葉。その言葉を主人公がきちんと遂行しようとすることによって、物語は意外な方向へと展開してゆく。

何度も繰り返される
「この島には何かが欠けている。それを外から来た人間が置いて行く」
という島に伝わる言い伝え。

すべてが最後にパズルのピースがそろうように、ああ!と納得されられる。小気味いいほど計算され尽くされた物語。特に、ラスト数ページの急展開はすごいものがある。残りの少ないページでどう収拾を付けるんだろう?と読者をハラハラさせ、きっちりオチを付ける力量は素晴らしい。

また作者の持つ哲学や思想が、宝石のようにあちこちに散りばめられていて、これがデビュー作とは信じられないほどの完成度だと思うのだ。ミステリ好きも、そうでない人でも謎解きのおもしろさを堪能できる一冊。


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