イスラム吟行。

東京滞在中、ホテルでダラダラしていたら、N○Kのプロデューサーから電話があり、何事かと焦ったら(OKなときはメールで、ダメ出しは電話なのだ)、今回の入金が、下請法の期限を過ぎてしまい、利息が支払われる事になったのだそうで。40円プラスして振り込まれます、と言うご連絡でした。こんな連絡は初めてで、ビックリ。さすが、ちゃんとしてるのね。。。。いや、そもそもは私が請求書を溜め込んだせいなので、私が悪いのに、申し訳ないっす。。。プロデューサーはとっても優しく「これからお互いに気を付けましょうね」と仰っただけでした。以後気をつけます。。。肝心のイラストは、視聴者から好評と言っていただけて、ホッ!


              


さて、実はわたくし、名古屋に戻ったら、お盆まで、今までで一番厳しい缶詰め状態で仕事をすることが決まっていて(もう忙しいって書かないと言っておりましたが、お盆までは新規の仕事は全部断るしかない状況なので、書きまするー)、名古屋に戻るのは土曜日の夜(7/4)なんですよ。ホントは帰って仕事するべきじゃ?と思いつつ、宿も取っちゃったし、ってことで、東京満喫するぞー!!と思っていたら、オットの仕事が忙しすぎて、彼は昨夜から朝までレタッチやっていて、仮眠して、また続きをやるそうで。。。夜は予定が入っているので、それ以外は全滅な模様。。。。色々計画立ててたのになぁ。しょんぼり。そんなわけで、本日は一人行動で、ギャラリーに在廊したり、他も顔出したりできればと思っていますー。

とFBに書き込んだものの、どうも私も調子が悪く、体がだるくて仕方がなかったので、結局ホテルで寝ていることにしました。自分の展示にすら行けず、ホントショックでしたが、夜にはすっごく楽しみな予定が控えていたのでした。

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110109IMG_4349.jpg夜の予定は、句友(って言うんですね(笑))・散樽さんの主宰する「桃宴句会」の吟行。吟行と言うのは、旅先とか行った先についての句を、その場で詠むというもの。今回の吟行の舞台はなんとイスラム寺院!

私は以前「酒場放浪記」の吉田類さん(左画像)の主宰する句会に参加していたのですが、散樽さんはその事務局長をしておられたご縁。それにしても、最後に句会に参加したのは、2011年1月の高尾山の吟行なので、4年半ぶり!しかも吟行は二回目なので、ドキドキ。季語とかちゃんと入れられるかしらー。一応ホテルで寝ながら、季語辞典に目を通すが、多すぎて覚えられない。んでも意外と「夏の朝」「夏の夕」など、夏のってつければ何とかなりそう。。。って、あかんやろそれ。


              


150702ginko_MG_0004.jpg150702ginko_MG_0024.jpgイスラム寺院では、ラマダン(断食)開けのイフタール(断食明けに最初に摂る食事)が振る舞われ、モスクも一般公開されていました。モスク内部はとっても美しかったです。写真撮影は礼拝中は禁止とのことで、礼拝以外の時間も、控えめに撮影していました。で、オットと私の写真はお互いに「見ないで」撮ったもの。カメラで確認した時点では、私の撮った方がいいじゃん、と思ったりしましたが、PCでも見ると、やっぱりピントが甘い!それに私はいっぱい撮影してこれなので(笑)彼は二枚しか撮影してないので、やっぱ負けたわ。。。(張り合ってどうする?)

イフタールはトルコ料理。世界三大料理の一つと言われていますが、私は初体験。左側のシチューみたいなのは、食べやすくて日本人の口にも合うと思いますが、それ以外は不思議な感じの料理でした。ご飯みたいなのは麦なのかな?手前の白いスープは酸味があって、繊維質のものが沈み込んでいて、中華のたまごスープに酸味を加えたような、不思議な味。料理だけで十分お腹いっぱいだったのですが、右隣の方のお皿にバナナが乗ってるのをお気づきでしょうか。このバナナが曲者で、持って帰れば良かったのに、うっかり食べてしまい、その後の居酒屋では一切モノが食べられなかったのです。。。


              


このあと、場所を居酒屋に移して句会です。全員2句読み、各自で天(最優秀)1句、地(優秀)4句選びます。
私の詠んだ句は

「そそり立つ バナナに負けた 私の胃」

これは、居酒屋に移動する電車の中で浮かびました。バナナって夏の季語なんですって!ちょっと聞いた奥さん?!こんな句ですが、ありがたいことに散樽さんが選んでくださいました。

それから、居酒屋で、バナナのせいか元々の体調不良のせいか、意識がもうろうとした中で詠んだのが

「青々と異国の祈りに染まる夏の夜」

本当に使ってますよ、夏の夜(笑)これ、字余りにも程があるという感じなのですが、選んでくださった実桜さんからは「礼拝の長い感じがこの字余りと相まって良い感じですが、狙ったんですか?」と言っていただき(ありがたや!)、いや、意識がもうろうとしていました、とはいえず恐縮。。。もう一人選んでくださった小鹿さんはデザイナーさん。自分も礼拝堂で「青!」と感じられて、句の中で青を描いていたのがこれだけだったので、との評。さすが、デザイナーとイラストレーターの視点だね、という話に。2人に地に選んでいただけでホッ。

私が天に選んだのが

「唐草の 茅の輪くぐりて イフタール」

これは私以外にも5人の方(8名出席)が天に選んでいて、本日のダントツでの首席でした!麗玲さんという美人ネイリスト、バイクも乗るよ、というカッコイイ女性。しかも句がうまい!麗玲さんは、もう一つの句も3位に入りました。すっげー!素敵すぎますっっ
それから、天か地か、最後まで迷ったのが

「ラマダン後 とどめのバナナに やられる胃」

まさしくこれでしょ!私と同じ気持ち!私はこれを読んだのは、哲さんか小鹿さんだと思ったのですが、何と我がオットでした!(爆笑)しかもきちんとラマダンと入れてる時点で、私より吟行っぽいです。負けたぁ。

彼は、もう一個の句でも、何と4人に地に選ばれ、しかも彼はここ二日ほど、ほとんど寝ていないのを知ってる身としては、くっそー完敗だ!と悔しくてたまらなかったのでした。

「断食もせずに モスクへ 向かう夏」

でもやっぱ季語が適当!


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