【映画】『宮廷画家ゴヤは見た』


この映画はおもしろかったです。


映画を見るときに、私などは、あんまり監督の名前を気にしたりしなくて・・・監督さんごめんなさい、という感じなんですが、この作品は

1975年『カッコーの巣の上で』
1984年『アマデウス』

で、二度のアカデミー監督賞に輝いたミロシュ・フォアマン監督の作品なんですね〜
というのを、見終わった後に知りました。ついでに、『カッコーの巣の上で』と『アマデウス』が同じ監督の作品というのも、今回初めて知りました。ううう、無知すぎてすみません。
んでも、さすが、予備質知識なしでもおもしろかった!!と思いましたよ。

この映画を知ったのは、『ブーリン家の姉妹』のDVD中の予告で。なんだか、二時間ドラマみたいなタイトルですこと!!と思い、笑いながら借りたんですが、まさかこんな内容とはっ。

時代背景は、最初に兵士のファッションを見て、『ブーリン家』よりだいぶあとの
ロココに近い時代かな〜??と思って見ていたら、途中フランス革命がはじまり、ナポレオン軍が侵攻してきたり、まさにロココ末期から物語は始まります。
ナタリー・ポートマン目当てで見た映画なんですが、かなり強烈です。『ブーリン家の姉妹』も相当いいと思いましたが、このナタリーは、ホント、すごい。

すっごく、陰鬱で救いのない時代のお話なんです。異端尋問で無実の罪でとらわれる恐怖とか、次々と支配者が変わって、そのたびに略奪や虐殺されたり、運命に翻弄され続ける民衆。

この映画は、主人公に二人の人間を据えつつ、実際に描きたいのは、そう言った一連の流れや、人としての弱さなんだろうなーと思いました。

最初のほうは、ディナーで豚肉を食べなかったという、ただそれだけ(ユダヤ教信者は豚肉を食べないので)で、異端尋問されてしまうナタリーが痛々しくて、彼女を救おうとする家族の必死さとか、その寄付だけ受け取って、娘を釈放しない教会の腐敗ぶりとか・・・

もうね、見ていて辛くて、ちょっとここで挫折しそうになりました。


異端尋問と魔女狩りは、厳密には違うものですが、こういうのって、ある意味スケープゴード的なもので、貧しい人とか孤独な人が標的にされたんだと思っていましたが、魔女狩りはそういうものだったようですが、異端尋問は違うんですね。

裕福な商人の娘で、若く美しい女性が罪もなく囚われて、釈明もなく、その後15年にもわたって牢に繋がれたままなんて、なんだかもう、まさに一寸先は闇で、真っ暗闇の世の中だなと。
ナタリー演ずるイネスも、ロレンゾ修道士も実在しないのですが、こういうことは実際にあったのでしょう。


15年後に牢から出られたのも、単にナポレオン軍の侵略で、異端尋問が廃止されたから。でもその頃には、イネスは正気ではなく、また、家族はみんなナポレオン軍に虐殺されていました。牢にいたおかげで助かったともいえるけど・・・


そいでもって、ここで衝撃の事実が。イネスはなんと、獄中でロレンゾ神父の子を産んだと言います。
この辺りから物語はがぜん面白くなって、ぐいぐい引き込まれます。


んで、ここでゴヤが活躍。

もともと、ゴヤは、イネスもロレンゾも肖像画を描いた間柄。イネスが囚われた時に、ゴヤを通じて、イネスの父がロレンゾにとりなしを願ったということもありました。

そこで「拷問での自白は信用できる。なぜなら、無実ならば、神に守られて痛みも苦しみも感じないからだ」と言い放ち、イネスの家族によって拷問され、自分は猿だと自白させられます。

そんなこんなで、国外に逃げ出したロレンゾが、フランス軍の力を借りてすごい権勢をバックに、鼻息荒く帰ってきます。すでに家庭もあるロレンゾに、イネスとその娘は邪魔なだけ。ロレンゾは、イネスを精神病院に入れてしまいます。

んで、ロレンゾもゴヤもそれぞれに、イネスの娘を探します。ゴヤは偶然、町でイネスそっくりの娘に出会います。それが、イネスが産んで、預けられた修道院を脱走して、今は娼婦をしている娘のアリシアでした。

逃げ出したものの、女が生きていくには身を売るしかなかった時代。イネス獄中にいたのは15年なので、アリシアはまだ14〜5歳なのに。

イネス役のナタリーが、なんだか中途半端な金髪なのに、アリシア役は黒髪でいかにもスペイン美女という感じで、こっちのほうがいいなーと思いました。

イネスはすっかり正気を失って、拾った赤ん坊を自分の娘だと言い張ったり、とにかく悲惨のひとこと。ナタリーの熱演がすごい。

そんなイネスを救えなかったことを悔やんだゴヤは、イネスを精神病院から救い出し、必死に母子を会わせようとするのですが、すんでのところをロレンゾに阻まれ、アリシアは軍にとらわれ、アメリカ行きの船に乗せられる道中、イギリス軍の大軍とはちわせに。


また時代は変わり、かつて異端尋問をさばいたロレンゾが、今度は裁かれる立場に。そして死刑が執行されるんですが、拾った赤ん坊を高く掲げて、イネスは何度も叫びます。「ロレンゾ、見て、あなたの娘よ!」


そして、二人の娘アリシアは、イギリス軍の将校と一緒に、それをは知らずに、自分の父親の処刑を楽しそうに見物。そんな娘の姿を認め、イネスの姿を最後に見たロレンゾは、何か達観した感じで、最後に処刑されて行きました。

荷車で運ばれて行くロレンゾの死体を、取り巻いて歌う子供たち。(当時は本当に人の処刑は、老若男女通じて娯楽だったんですね)彼と手をつないで歩いて行くイネス・・・・


あわれとしか言いようがないのですが、イネスは幸せだったのかも。


この時代、正気を失うことでしか、幸せを得られない時代、そんな風に思いました。この時代に生まれなくて本当によかった。


ところで、「ゴヤは見た」賛否両論ありそうなタイトルですが
「イネスの家族がロレンゾを尋問するところ」
「イネスがロレンゾの子供を産んだと告白するところ」
「アリシアが目の前でフランス軍に連れ去られるところ」
「ロレンゾの処刑」

すべて「ゴヤは見た」のです。すごくピッタリなタイトルだと思います。
タイトルバックに流れるゴヤの絵。怖い絵のときに流れる怖い音楽にうなされそうでした。

とにかく描きたい、描いて残したいと言うゴヤの報道画家的欲求も、同じ絵を描くものとしてわかるような気がします。



余談ですが、ゴヤが最初にロレンゾの絵を描くときに
「手は難しいから別料金」
と言われて、すぐに手をひっこめたロレンゾが面白かったのです。

その後、展覧会の近代以前の絵画に手が描いてあると
「別料金」「お金持ちだね」
と笑い合うようになってしまいました。


映画っていろんな楽しみをくれますね。



個人的には、ロレンゾ修道士役の、バビエル・バルデム(また覚えにくい名前だこと)の顔が、どうしても好きになれなくて、どーでもいいのですが、この人、本当に最近、ペネロペ・クルスと結婚したそうなんですね。(本当にどうでもいい)



この映画のDVDの予告に『コレラの時代の愛』があって、タイトルとかのデザインは、めっちゃ素敵なんですが、主演の人の容貌がどうも・・・と思っていたら、コチラの主演も、このバビエル・バルデムさんでした。

51年間、同じ女を思い続ける男性を演じてるんですが、原作は、ガルシア=マルケスの名作だそうで、これは映画じゃなくて、小説で読もうかな。



あと、この映画でナタリーは絵画のモデル役をしていますが、『ブーリン家の姉妹』で妹役を演じていたスカーレット・ヨハンソンは、あのフェルメールの謎に迫って話題になった映画『真珠の耳飾りの少女』を演じているんですね。
当時見に行ったフェルメールの展覧会の感想は→コチラ■

これも一度見てみたい映画です。


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【映画】『ブーリン家の姉妹』


最初の頃は、ジョニデの出る映画ばっか見ていたり、「ジュード様を見る〜〜〜」とか騒いで見ていたりしていたのですが、映画を毎週数本見ていると、割と同じ役者さんにぶち当たる。

『ショコラ』で優等生な娘&厳しい母親役を演じていたキャリー=アン・モスが、メメント』では一転して薬の売人の女で、気性の激しい悪女役に扮していたり。(一番有名なのはマトリックスでしょうが)

売れっ子さんがたまたま、ということもあるのでしょうが、そうでもなくても当たるのは、我々の嗜好のベクトルと、その役者さんの出演作品の傾向が似てるのでしょうかね。

そんなわけで、最近見た映画によく登場するのが、ナタリー・ポートマン。
上でジュードサマ目当てに見た『マイ・ブルーベリー・ナイツ』とか『コールド・マウンテン』では、どちらも印象的な役で、前者はきれいだったねー。後者はかわいかったねー、とか言っていたら、どちらもナタリー。

なかなかカメレオンな役者さんだね、と言いつつ次は、『リバティーン』のときに宣言したこの映画。いよいよ、ナタリー、主役です。


前置きが長くなりましたが、この映画はおもしろかったです。

なんといっても、ナタリーの壮絶ともいえる演技が光りますが、対称的に描かれる妹のメアリー役のスカーレット・ヨハンソンもいいです。
最初のうちは、メアリーのほうはぼうっとした感じで、なんかあんまり魅力を感じなくて、むしろ、不遇なアン(ナタリー)がかわいそうで、同情的に見ていたんですが、だんだんメアリーのほうに感情移入してきて、ここまでされても、まだ姉に優しくできるこの人はすごい!!と。

だから、ヘンリー8世も、姉のアンは邪魔だったのもあるけれど、だんだん仲も悪くなっていて、処刑までしてしまったのに、メアリーのことは、信頼していたのかな、と思いました。

ヘンリー8世の行動は、単に好色なのか、世継ぎを得るために必死だったのか、悩むところですが、それにしても、せっかく男の子を生んだのに、すでにアンに気持ちの移っていた王が、メアリーと生まれた子を無視して立ち去る場面は、思わず「人でなし!!」と思ったのでしたが、その後の3人の王妃も、似たり寄ったりで(3人目はお産がもとで死去、4人目は容貌が気に入らず結婚を無効にし、5人目はアンと同じく処刑)。。。

しかも、ヘンリー8世は、史上最初に梅毒で亡くなった国王だそうで、(3人目以降の王妃が流産や死産を繰り返したのもそのせいだと言われ、3人目の王妃の産んだ男子は、のちに即位するけど、先天性梅毒で、15歳くらいで亡くなっている)なんなんだと思いますが、国民には今も意外と人気のある国王なのだそうで、すごく博識で教養のある王さまだったそうなんですね。

そんな若き日のヘンリー8世を、エリック・バナが、とっても魅力的に演じています。

テューダー様式のお衣装も素敵で、特にヘンリー8世のお帽子が毎回楽しみで、じっくりお衣装に注目すると、王様って、一日に何回も着替えてるっぽいんですね。王妃は割と同じ衣装だったりするのに。


物語に話を戻します。

かわいそうなのは、アンとメアリーの母と、弟。名門の出の母は、アンやメアリーを出世の道具に使うことに最後まで反対していました。けれど、策士の母の実弟や、数代前は農民だったのを、伯爵家や国王との婚姻でのし上がってきて、娘とはそういうものという夫の言葉に、押し切られてしまうわけです。

その結果、妹のメアリーは、夫がありながら王の愛人となり、庶子を産んで捨てられ、姉のアンは、姦通罪で処刑、そして弟は姉であるアンとの近親相姦の罪で処刑されてしまいます。

悲劇と不名誉が一気に押し寄せて、母は思わず夫を平手打ちし、自分の弟をなじります。

しかし史実によると、この母もヘンリー8世の愛人だったと言う説もあるのだそうで・・・いいお母さん!!なんて映画の中では思っていても、実際は分かりませんねぇ。


救いになったのは、最後に心やさしいメアリーが、彼女を想い続けたスタッフォードと幸せな家庭を築いたこと。この物語、最初はメアリーの幸せな結婚の場面から描かれて、本当に幸福を絵にかいたような感じなんですね。

父やアンは野心に燃えていたけれど、最初のままで十分幸せだったのに。お金だって、普通に生活できればいいはずなのに。ていうか、十分だったと思うんですけど・・・

幸せは権力争いのうちにはないわねぇ、というのがこの映画の感想かな。


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【映画】『チェ 28歳の革命』


実は恥ずかしいことに、最近までゲバラという人のことを全然知らなかった私。オットが似ていると言われるようになって、はじめて彼に興味を持ったのでした。

あのジョン・レノンをして「世界で一番かっこいい男」と言わしめたゲバラの生き様を描いた映画。さぞかしかっこいいのだろうとワクワク。
主演は、コチラにも出ていたベニチオ・デル・トロ。途中から、どー見ても、古谷一行にしか見えなくなったのは、わたしだけではあるまい・・・
実物はかなりのイケメンだったゲバラだけど、デル・トロ演じるゲバラのほうが、いかにも、な革命家っぽい感じになってるかも。


さて、見てみたわけですが・・・

物語は、のちにカリスマとなったゲバラに金髪の女性がインタビューするシーンと、ゲバラがいかにして革命に加わり、カリスマへとなっていったかを描く過去のシーンとが交互に描かれて行きます。

過去のシーンは、流れがイマイチわからなくても、ゲバラが優れた指導者としての資質に恵まれていたことが読みとれて、だんだん反乱軍が大きくなっていく様子とか、ゲバラが厳しい指導者でありながらも、農民や女性や子供には、とても親切だったことなどが描かれていて、彼の人となりを知るにはとてもよかったです。

何かの資料では、ゲバラはかなり嫌な奴だったというのもあったのですが、同じ革命家の間では、厳しいひとだったんでしょうね。革命家にとって一番大事なのは「愛」だと答えるゲバラ。そこは、なんだか胸が震えました。「愛」のない革命はあり得ないと。

んで、インタビューとか、ゲバラが国際会議(?)に出るところは、当時のキューバのおかれていた情勢などが議論されるんですが、これ、当時の中南米の情勢がわかってないと、なかなか理解するのが難しい。いや、ちゃんと見ていればわかるんでしょうが、ちょっとボケッとしてると、とたんに意味がわからなくなります。

国際会議のシーンは、ゲバラが、第三世界VSアメリカという図式で語っているのに、驚くほど、当時の中南米諸国は、それに追随しなかったというか「ありがた迷惑」的な発言が多くて驚きました。
のちにゲバラは、ボリビアの戦いで、孤立無援になって命を落とすんですが、その伏線がこんなところにも表れています。

それにしても、ちょっと見ていて疲れる映画ではありました。かなりのチェ好きで、当時のことをいろいろと勉強した後でないと、辛いかもしれません。んでも、こうしてまとめていると、だんだん内容がわかってきたような。39歳の後編は、少し時間を置いてみようと思ってます。


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細菌とか病とか

最近、伝染病についていろいろ調べてました。きっかけは、『リバティーン』の梅毒から。
上の映画を見るまで、この病気がこんなに世界中で猛威をふるっていたとは知らなかったんです。いろいろ調べてみると、日本でも、江戸時代は鼻欠けの人が多かったとか・・・

それ以外にも、天然痘、ペスト、ハンセン病など、古代から近代にかけて猛威をふるった病気はたくさんありますね。特に感染力の強いのは天然痘だそうで、患者からはがれたかさぶたにさえ、一年を超える感染力があるとか。

天然痘を唯一予防することのできる種痘ですが、脳炎などの問題もあり、種痘の義務は、日本では1976年1月に廃止されました。その後1980年には WHO が世界的に天然痘撲滅宣言を出したので、以後はほぼ完全に種痘は行なわれなくなりました。
というわけで、種痘痕は1981年以降生まれの人には、まず、ないそうです。1975年以前生まれの人はかならず持っているのに。1976〜1980年は、任意で受けることは可能だったので、持っている人といない人がいるそうです。
1969年生まれの私はもちろん持っていますが、1978年生まれの夫にはありません。

しかも、1960年代前半までは、種痘がふたつあったそうで。この時期、ノースリーブになると、歳がばれますねww


んで、撲滅宣言の出された天然痘。撲滅されたので、天然痘そのものにかかることはないですが、よく似た別の細菌による病気が蔓延する可能性はあるそうです。
種痘の効果はせいぜい5〜10年だそうなので、過去に種痘を受けた人も、当然、感染・発病するそうで、恐ろしい話です。また、生物兵器としての利用を懸念する声もあるそうです。
今は治療法が確立しているので、一人二人の感染なら、適切な治療を行えば、死ぬことはありませんが、一度に大量の感染者が現れれば・・・恐ろしい話です。


思えば天然痘を初めて知ったのは、「ベルばら」で、ルイ15世が亡くなった場面でした。顔が腐り果て、ものすごいことになっていて、夜あの場面が浮かんで、眠れなかったセンシティブな少女時代の私(笑)。

『日出処天子』で厩戸王子の父・用明天皇が亡くなったのも、瘡(もかさ)=天然痘でした。こんな風に、天然痘は、身分の上下を問わず襲いかかり、命を奪ったんですね。

江戸時代をとおして日本人の死因の第一位を占めていたのが天然痘。人口の99%が死ぬのは大げさとしても、こういった生物兵器テロの危険を、頭に置いていかなくてはいけないのですね。
結局、ペストに苦しんだ昔も、今も変わらず、人は病気と戦う運命なのですね。


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【映画】『ブレードランナー』


SF映画の金字塔、と言われているそうですが、全然知りませんで、、、お恥ずかしい!!
(上のBlue-rayは、25周年記念エディションだそうで、めちゃ売れしてる。Amazonで769位だって!(2010/9/3)

夫の一番好きな映画なんだそうだ。もう30回くらい見てるって!!


すっごく怖かったけど、二回目はもうちょっと違う視点で見られそう。

未来の地球は、汚染された町という設定やなんだかへんてこなアジアンな雰囲気に、たまらなく惹かれます。
この映画に関して
「見てないか、はまってるか、のどちらかしかない」
と言われてるそうです。
それくらいすごい映画。


E.T.と同じころって。。。私でも中学生。彼は小学校にも上がっていなかった頃の映画。
それでも今なおみんなをはまらせる魅力はすごい。


とっても感想が書きにくい映画なので、これくらいで。好きか嫌いかと言われたら、好きです!


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【読書】『くまちゃん』角田光代


いきなりネタばれです。


白い文字で書きます。

失恋ばかりの短編集です。
まず、主人公が失恋して、失恋した相手が、また次の話で失恋すると言う流れ。



それはわかったのだけど、それでも、最後までぐいぐい読ませてしまう。すっごく共感できた。恋愛に、仕事を絡ませているのが、特に共感させられたのかもしれない。
この物語の登場人物の年代の頃から今も、私自身も、恋と仕事は、いつも無関係ではないから。仕事について、いくつかの登場人物が言ってることが、すごく心に響いた。

「自分が行けるときというのは、周りのことが気にならない。自分しかない。自分が何をやりたいかしかない」
「行きたい方向に顔を向けて、焦点が定まったら、自分からがしがしと歩いて行って、ほしいものをもぎ取る」
「普通で平和な毎日は、自分をダメになんかしない。そういう日々の先に、自分にしか手に入れられない何かがある」
「履歴とかキャリアじゃなくて、すげえって思った、その気持ちの強さが、これからのきみを引っ張って行く」
「勉強なんか足を引っ張るだけだって。いい成績をもらえる絵が人の心を動かすか?」
「過去も未来も関係ない。今何者でもなきゃ、何者でもないってこと。今何かしなきゃ、未来につながるものだって何もないってこと」
「地味とかみみっちいとか、キャリアとか給料とか、人生になーんにも関係ない。なりたいものになるには、自分で目の前の一個一個、自分で選んで。やっつけてかなきゃならない」



最後にすごいネタばれ。



この話って結局はロンドになっていてつながっている。だから、失恋って、振ったほうが上とか、振られたほうが下とか、そういうものじゃないんだねぇ。

最初にこっぴどく振られた苑子が、苑子を振ったくまちゃんを振った、ゆりえを振ったマキトを振った希麻子を振った久信を振った(?)文太の子を産むんだから。



それにしても、恋はすごい。


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Tシャツ作りとBBQ

100721IMG_2711.jpgコチラのブログも、ちょっとご無沙汰しちゃいました。
三連休はみなさま、いかがお過ごしだったでしょうか?

我が家は、特に旅行に行ったりはしなかったのですが
初日に、私が昼間、絵本のワークショップに行き
帰りにオットと待ち合わせて、新宿で彼の眼鏡を買いました。

そのあと、ヨドバシで二人分の名刺の用紙を購入。
彼も、秋に写真展を控えて、かなりやる気になってます。

名刺作りもその一環なのですが
今度は、彼も、ちゃんとした写真ブログを作ろうと、今制作中。
(今やってるブログは、小ネタ系なので(笑))

今度のブログは、コチラにもリンクして
公開したいと思っているので、どうぞよろしくお願いします。

そんなわけで写真部活動。

三連休最終日。
埼玉のずうっと先まで、電車に揺られて行ってきました。
川越より先に行ったのは初めてで、すっごく遠かった!!
けど、楽しかった!!

何をしに行ったかというと、写真部部長の知り合いの
Tシャツ会社の社長さんちで、BBQして、みんなで
Tシャツのプリント体験をさせていただく、という
楽しい楽しい集まりだったのでした。

画像ができたTシャツ。
下の黒とグリーンがオットので、紫と左の黒がわたしの。
黒×黒だと、思いっきりペアになって気恥かしいので
黒×グリーン とか 紫×黒 で着る予定。

この先イベントではみんなでこのTシャツ着て練り歩きます。
見かけても、指さして笑わないでねww


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東京スカイツリーのある光景

100620P1110643.jpgもう一ヶ月近く前になるんですが
スカイツリーを撮りに行きました。

楽団とスカイツリー。
このとき、先生やお仲間に混じって
わたしも夫も撮っていたのですが

ずっと後になって彼が
「実は、このとき・・・」
と話してくれた話にもう爆笑。

この話も、いつか4コマでお伝えします。
こちらでね☆


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【読書】『こんな私が大嫌い!』中村うさぎ



よりみちパン!セというのは、10代の若者向けのシリーズなのだそうですが、この本、40代の私が読んでも十分読み応えがありました。

中村うさぎさんといえば、『ショッピングの女王』に代表されるように、ブランド物大好きな買い物依存症だったり、ホストにはまったり、整形しちゃったり、あと、ルポのために風俗嬢までしちゃったりと、なんというか、とっても極端で過激な人なのですが

この本によると、それもみんな「自分が嫌い」だという自分自身への「呪い」からだといいます。

そして、そんな「自分嫌いのプロ」が、51年かけてつかんだ、自分嫌いへの対処法を、この本では述べています。とっても納得できる、気持ちのよい本。



この先はネタばれ。



よくね、「自分嫌い」を克服するには、「自分を好きになろう」というけれど
中村うさぎさんの説は違う。


「自分嫌い」というのは、実は「自分大好き」の裏返しで
「自分に自信がない謙虚な人」というよりは
「自分への過剰な期待をする傲慢な人」なのだという。


自分嫌いな人は、自分が大好きなのだから、「自分を好きになりなさい」と言っても実は無駄。


ではどうしたらよいのか?


その説明でわかりやすかったのが「整形をしたことによる意外な効果」を挙げている。


また、拒食症で亡くなったカレン・カーペンターと母親との確執なども挙げて語っているのもわかりやすく、また、同じように母親との確執を抱える人からは、大きな共感を呼ぶと思う。


10代の子向けに書かれているからだろうか。文体も、保健室の養護の先生なんかが、ちょっとお話してくれてるような、お姉さん的な口調で、それが、友達に話しかけられているようで、妙に心地よい。


私はこの本を読んで、すごく楽になれた。


しょせん、自分なんて、大した人間じゃないんだ、自分にいちいちがっかりしたり、悩んだりしないで、自分なんてこんなもん、と、自分を突き放すことから始めてみようと思う。


自分を嫌いすぎて、自分を好きすぎて、苦しくなったらぜひ読んでみてほしい本。

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【映画】『アメリ』


ひとことで言えば、とにかく「チャーミング!!」映画も主人公のアメリも。
(この映画の成功は、主役を演じたオドレイ・トトゥなくしては、ありえなかったことは、みんな賛同するでしょう!!)

ただ、思っていたのとは、ちょっと違う映画でした。
アメリは、明るく社交的で、誰からも愛される、そんな女の子だと思っていたのです。
そうではなくて、冷淡な父と神経質な母に育てられ、コミュニケーション不全の問題を抱えた、空想好きな、不器用な女の子。


そんなアメリが、周りの人を幸せにすることを趣味にするんですが、自分を幸せにすることには、やっぱり無頓着、臆病・・・

ひょんなことから知り合ったニノの心をつかむのに、アメリはあの手この手を使います。
それがなんともかわいい!!
なのに肝心の最後の一歩を踏み出せないアメリ。


この映画をみんなが愛したわけがわかります。
誰からも愛される女の子が幸せになっても、あたりまえだけど、人の幸せはうまくやるくせに、自分の幸せとなるとトンとダメ。
そんなアメリだから、みんな応援したくなる。みんなが共感を持って迎えたんですね。


この映画は、フランス映画至上最高の大ヒット作となったそう。


もちろんストーリーだけでなく、アメリの暮らすアパルトマンのインテリアも素敵で、(赤がとにかくかわいい!!この映画を見て赤い鍋を買い込んだ人が多いのでは???)


そして何気なくエッチなシーンも出てきちゃうのも、恋愛至上主義なフランスらしいww


これぞフランス、これぞパリ、これぞモンマントル!!ハリウッドには作れない映画だなぁ、と思いました。


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