『浮世絵花盛り』

040514museun9.jpg最近、本当に浮世絵づいてるわたしです(笑)今日は、千葉市美術館まで見に行きました。この建物は、5階までが区役所、7階から上が美術館になっているのですが、8階が第一部 渓斎英泉 として、この美術館の所蔵する英泉のの錦絵(版画)、7階が第二部 肉筆浮世絵 として、寺島文化会館コレクションを中心に展示されていました。

今回も、ボランティアガイドさん付きで、いろいろ興味深い話を聞かせてもらえました。広いフロアに、本当にたくさんの絵が展示されていて、しかも解説つき。最後はビデオ鑑賞までして、気づいたら、3時間が経っていました。これで、常設展示料金の¥200で、本当にいいのでしょうか・・・・

館内の方たちも、とても気さくで、「今後も、千葉市美術館をよろしくお願いします」と言われてしまい、恐縮でした。「素敵な建物ですね。不思議なつくりで・・・古い建物を新しい建物が囲うような」とわたしが言うと、「古い部分は、昔銀行だったそうです。で、新しい建物で囲うように作るのを『鞘堂方式』と言うんです。よかったらどうぞ。」と建物の説明書もくださいました。どこか誇らしげで、気づいてもらえてうれしい、という感じだったので、わたしもうれしかったです。一応、建設会社で、働いてたんです、昔。(建築の知識はないのですが(笑))

その建物もせっかくなので載せておきます。


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白寿記念・片岡球子展 〜極める・人と山

040511kataoka_tamako.jpg日本橋三越で、5/11(火)〜23日(日)まで開催されている片岡球子展を、初日に見て来ました。7階ギャラリー。一般¥900


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実は、この方、知りませんでした・・・お恥ずかしい。植物画展を見に行った友人からは「わたしは、日本画は繊細なのが好きだから、彼女のはちょっと・・・」と言われてしまいました。友人の言うとおり、どどーんとした、迫力ある絵。上手、とは言いがたいような画風。日本画家なのか洋画家なのか?と尋ねられることも多く、そう聞かれると「日本人画家」だと答えてきたとか。彼女が言うように、絵を描くと言うことは、心の全部をさらけ出すこと。むき出しの珠子さんという方は、きっとこの絵そのものの人なのだろう、と感じました。

正直、40代頃までの作品は、あまりいいとは思えませんでした。彼女の真骨頂は、やはりライフワークとされている「面構」や、山の絵なのだと思います。特に山の絵は、素晴らしい・・・富士山を、描かせてもらうと言う願いの代わりに、すそを花で飾るなど、女性らしい、細やかな感性です。また「面構」はどれも、画伯らしい強烈な色彩の絵がほとんどですが、墨絵の大家・雪舟だけは、薄墨色で描かれています。

それについても、彼女は、「好奇心がありすぎて、色を使わずにはいられないの。でも、墨絵色に染まったら、雪舟を描いて死のうと思っていた」と言っていますが、まだまだお元気。それらの作品は、どれも大きく、力強く、とても80代や90代の女性の描いたものとはにわかには信じられないほど・・・・

現在画伯は99歳。それでもなお、精力的に作品を描き続け、100歳まで同じモデルで30年間裸婦像に取り組むなどの試みもしている画伯。神奈川県の自宅から、愛知芸大へ、日帰りで教えに行ってるそうで・・・3分の一しか生きていないわたしが、疲れたなんぞと言っては、罰が当たりますのう・・・


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シャネル、華麗なる工房の世界展

040511chanel1.jpg三越で、たまたま見かけたので、見てきたのですが、素晴らしかったです。1階中央ホール。入場無料。
Fashion News ファッション・ニュースより引用

5月11-17日まで、日本橋三越本店1階中央ホールで開催。三越100年記念特別企画で、刺しゅうの「パサージュ」、コサージュの「ルマリエ」、帽子の「ミッシェル」、靴の「マサロ」がシャネルグループとして新しいスタートを迎えるのを機に、これらの工房にスポットライトを当て、製作実演なども行う。
シャネルが傘下に収めた伝統的技術の工房で、カール・ラガーフェルドが「サテライト・ラブ・コレクション」と名づけた世界に焦点を当てます。コピーは「ここに、もうひとつのシャネルがある」。そして、ココ・シャネルの「贅沢とは、外側と同じくらい内側が美しい時のことを言う」という言葉が寄せられています。

なんと言っても、圧巻は、刺繍!ビーズやスパンコールをふんだんに使って、まるでプリント地の様に、生地の上を埋め尽くされたものなど、ため息が出ます。現地から職人さんが来ていて、実演してくれているのですが、一枚一枚刺繍で作り上げた花びらで作られた、シャネルのシンボルともいえるカメリアは、豪華!!そして、オートチュクールのドレス一枚に使われる生地に施される刺繍の時間は、なんと2000時間!!気が遠くなりそうです・・・一体、どんな人がお召しになるのでしょう・・・。

靴や帽子が大好きなわたし。マサロの靴には、ライバルがいないとか。一足に40時間を費やすといいます。あ〜、そんなのはいてたら、魚の目もできないのでしょうねん・・・(笑)


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第20回・植物画コンクール入選作品展

040511botanical1.jpgチャイナの友人に誘われ、「第20回・植物画コンクール入選作品展」を見に、上野の国立科学博物館へ行ってきました。このコンクールは、茨城県にある「筑波実験植物園」が主催して、毎年行われています。小学生の部、中学・高校生の部、一般の部に分かれ、それぞれ、文部科学大臣賞、園長賞、などが設けられ、この作品展には、準佳作以上の作品が展示されていました。

小学生の絵は、拙いながらに、キラリと光る個性を感じるものが多く、高校生ともなると、大人顔負けの作品も数多く展示され、一般は、ほとんどプロなのでは?と思うほど、レベルの高い作品群でした。一般の文部科学大臣賞のとうもろこしは、素晴らしかったです。

開催期間 2004年4月29日(木)〜5月27日(木)
時間 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日 毎週月曜日(日・月曜日が祝日の場合は火曜日)
拝観料 常設展料金¥420


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『足立美術館の魅力展』

040507yokohama_adachi1.jpg同じく5/7(金)、横浜高島屋で開催されている「足立美術館の魅力展」を見に行ってきた。行く前には、割と入念に下調べをするのであるが、ここに関しては、ちょっとすっぽり抜け落ちていて、どういうわけか「足立区にある美術館」だと思っていた。

・・・すみません。島根県にある美術館で、すごい場所なのだということを、初めて知りました(^^ゞポリポリ。。。何がすごいかと言うと・・・なにしろ、昨年、米国の日本庭園専門誌「Journal of Japanese Gardening」で、二条城や竜安寺などの、歴史ある有名庭園を押さえて、庭園日本一に選ばれたそうなのだ。

この足立美術館は、島根県出身の実業家・足立全康氏が1970年に建てた美術館である。当然、庭園もまだ新しいものである。しかし、その手入れの行き届いた美しさは、日本一にふさわしい素晴らしさなのだろう。ぜひいつか、訪れてみたいものである。

展示されていた絵のほうも、もう本当に素晴らしかった。こちらは、横山大観のコレクションが有名らしいのだが、この展示会にも、多数展示されていた。また、女優の朝丘雪路さんの父である伊東深水の絵も何点か展示され、その中には、雪路さんも登場している。

わたしが気に入ったのは、榊原紫峰の絵。この人のは、もうタッチの全部が好きだと思った。あとは、竹内栖鳳もいい。川合玉堂もやはりいい。

また、日本画の新しい才能を発掘すべく設けられた「足立美術館賞」受賞作が二点
展示されていたが、どちらも和の中に洋の要素も取り入れた、今の時代ならではの作品と言うことで、素晴らしいものだった。特に、第8回受賞作「うたたね」の色彩の美しさに目を奪われた。

会期・5/17(月)まで。「足立美術館」HP


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浮世絵 江戸名所七変化 〜丹波コレクションの魅力〜

040507yokohama_ukiyoe1.jpg5/7(金)、神奈川県立歴史博物館で開催されている「浮世絵 江戸名所七変化 〜丹波コレクションの魅力〜」を見てきた。これは、3月に前期が、4/17〜5/9まで後期が開催されていて、惜しくも前期は見逃してしまったが、後期だけでもとっても興味深い内容だった。

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こちらには、ボランティアの解説の方が常に待機しておられ、たまたま、横で伺っていたら、すごく興味深い話をされていたので、女性二人組みと一緒に、途中から同行させていただいてしまった。「美人と名所」「名所の中の美人」ということで、美人画が、非常に多かったのであるけれど、遊女の衣装は当時の流行を表すということで、柄や、材質、どのようなものが高価で珍重されていたか、そんな話をいろいろ伺えて、非常に有意義で楽しいひとときだった。

また、今の東京と当時の江戸の同じ場所を比較すると言うおもしろさもあった。たとえば、駒込と言う場所がある。初夢のことを「一富士・二鷹・三なすび」というけれど、これは駒込のことを指すのだとか。なぜなら、駒込はナスの産地で、鷹狩のできるお屋敷があり、当然、当時の江戸からは、富士山を眺めることができたであろうから。今の駒込からは、ちょっと想像できないだろう。浮世絵はただ眺めるだけでなく、江戸の風俗を知ると、もっともっと楽しめる、そんな風に感じた。

尚、丹波コレクションとは、横浜の貿易商であった故丹波恒夫氏により、一代で収集された、六千点を超える浮世絵コレクションである。絵の中に、丹波の朱印が押されているので、それとすぐわかるそうである。


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図譜原画巡回展「日本の絶滅危惧植物」

040424botanical_shinjyuku.jpg新宿御苑インフォメーションセンター内アートギャラリーにて、図譜原画巡回展「日本の絶滅危惧植物」を見て来ました。これは、絶滅危惧植物の図譜作成に取り組むボタニカルアートの団体・日本植物画倶楽部が主催した植物画展。著名な植物画家の作品も多数出展され、見ごたえ十分です。特に、このポスターの元になってる石川美枝子さんの作品は、ため息の出る細密さでした。

こんなに美しい植物が、絶滅の危機に扮してるのかと思うと、どうにかしなくては!という気持ちにさせられます。

残念ながら、東京展は、明日終ってしまいますが、その後、山口、愛知、高知と3ヶ所を巡回します。山口と高知は会期も長く、特に高知は182点一挙に見られます。
わたしも、できれば行きたいです(笑)神代は、遠すぎて行けませんでした。残念・・・

東京展
平成16年4月20日(火)〜25日(日)
A会場:神代植物公園・植物会館展示室
107点展示 入場有料 9:30〜16:00
B会場:新宿御苑インフォメーションセンター内アートギャラリー
75点展示 入場無料 9:00〜16:30

山口展
平成16年4月29日(木)〜6月10日(木)
逍雲堂美術館
75点展示 入場有料 10:00〜17:00 月曜休館

愛知展
平成16年6月17日(木)〜6月23日(水)
名城公園フラワープラザ
75点展示 入場無料 9:00〜16:30 月曜休園

高知展
平成16年7月18日(日)〜8月29日(日)
高知県立牧野植物園
182点展示 入場有料 9:00〜17:00 月曜休園(月曜が休日の場合翌日)


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『2004 ドールファンタジア』

040318dolls.jpg18日(木)、『2Piano 4Hands』を見た後に、
『2004 ドールファンタジア』を見に行きました。昨年の春に、国立近代美術館工芸館で、人形展を見て、すごくおもしろかったので、これにお誘いいただいて、すごくうれしかった。また、以前に与 勇輝さんの個展も見たことがあり、とにかく感動したのだ。

人形なのに、まるでそこには、命を吹き込まれたように、生き生きとした生命体のような姿が、静かに鎮座していた。柔らかく、やさしく、どこまでもかわいらしいのが、与さんの作品。(右中央の、着物の女の子の人形がそうです)(その左が、有名なジュサブローさんの人形)

それとは対照的なのが、関節などがはっきりとわかるように作られた、ちょっとグロテスクな人形たち。こちらには、ちょっと恐怖なども感じたりして。スナフキンのような、ハンサムな吟遊詩人に、惚れてしまった(笑)作者のお名前忘れちゃったけど(ダメじゃん)自分でも、何か作ってみたくなってしまった・・・・


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『2Piano 4Hands』

040318music_2p4h.gif先週アタマに、以前の植物画の友人から電話があって、このミュージカル(?)に、行く予定だった妹さんが行けなくなったので、もしよかったら行かないか、と言うお誘い。内容に興味もあったので、行ってみる事にした。というわけで、18日(木)、雨の中を出かけた。なかなか、楽しめた。二人の少年に扮した俳優ふたりが、時に教師に、時に父親に、時に酒場の酔っ払いに、次々と変貌して、演技を披露するのだ。そして、何より、そのピアノの素晴らしいこと。

ステージに、向かい合わせに置かれた、グランドピアノ。舞台の端と端で、彼らはお互いの手元はまるで見えないまま、こんな風に連弾するのだ。息が合ってる、なんてモノじゃない。まるで、一台のピアノで弾いてるのを聴いてるかのように、ぴったり合っている。でも、個々のピアノには個性があり、ソロ場面では、その個性を遺憾なく発揮する。クラシックの名曲から、ビートルズ、ビリー・ジョエル、そしておそらく日本だけであろうが、「スキヤキソング」まで聴くことができたのには感動してしまった。

残念なことに、わたしには、ピアノの素養がない。そのため、途中の専門的な会話が、よくわからない部分があって、そこがわかったら、もっと楽しめたかも?とは思った。でも、それでも十分楽しめたし、夢のある舞台だったと思う。たったふたりで、これだけのエンターテインメントを作り上げることができるなんて。いいものを、見せてもらったなぁ、と思った。

2012年2月20日 http://www.moon-light.ne.jp/news/2012/02/2pianos-4hands.html

■「2ピアノ4ハンズ」来日公演
オリジナル・キャスト最後の公演となる「2ピアノ4ハンズ」来日公演が5月より上演されます。

「2ピアノ4ハンズ」(2 Pianos 4 Hands)は、クラシックのピアニストを目指す少年テッドとリチャードが、
周りの人々に影響されながらも学び、成長していく様子を描いたコメディ。
テッド・ダイクストラ(Ted Dykstra)、リチャード・グリンブラット(Richard Greenblatt)作・出演の2人芝居で、
舞台にはグランドピアノが2台置かれ、クラシックからジャズ、ポップスまで様々な楽曲が奏でられます。

「2ピアノ4ハンズ」は、1996年4月にカナダのトロントで初演。
1997年にはオフ・ブロードウェイでも上演され、6ヶ月のロングランを記録。
以降も世界各地150を超える街で上演され、計200万人以上の観客を動員している人気作で、
2004年3月にも来日公演が行われています。

この「2ピアノ4ハンズ」の来日公演が、5月より行われます。
オリジナル・キャストの2人が出演する公演は、今回のツアーが最後とのこと。

「2ピアノ4ハンズ」は、5月12日から20日に日生劇場、5月23日に仙台・電力ホール、
5月26日に名古屋・名鉄ホール、6月1日から3日に大阪松竹座で上演。
チケットは、東京公演がS席8,000円、A席5,000円、B席4,000円、C席3,000円で3月27日発売。
仙台公演が6,300円で3月3日発売。名古屋公演が8,500円で3月10日発売。
大阪公演が一等席8,000円、二等席4,000円で4月8日発売。


●「2ピアノ4ハンズ」
日程:2012/5/12〜5/20 日生劇場(東京)
   2012/5/23 電力ホール(宮城)
   2012/5/26 名鉄ホール(愛知)
   2012/6/01〜6/03 大阪松竹座(大阪)
演出・脚本・出演:テッド・ダイクストラ/リチャード・グリンブラット
チケット:[東京][宮城][愛知][大阪]


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明治・大正・昭和の色彩展

040213art_color1.jpgこれも、もう終ってますね(笑)同じく2/13(金)、日本橋の駅から、ブリヂストン美術館に向かう途中で見かけて、おもしろそうだったので、入ってみました。

明治時代から昭和までの、日本の街にあふれていた色の歴史についての展示がされていました。当時の流行のファッションの人形が並んでいて、なかなかおもしろかったです。昨年6月には、「大江戸の色彩展」が開催されたそうで、見られず残念でした。

『DIC COLOR SQUARE』


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