『水彩の力、素描の力』

040213art_water1.jpg1・2月の2ヶ月間、水彩画の講座を受けていました。そのときに「この講座のために開かれているような展覧会」と、先生に薦められて見に行ったのが、この「水彩の力、素描の力」。これは、ピサロ展の翌日の、2/13(金)に見に行ったもの。ブリヂストン美術館は、初めてだったのですが、なかなか素敵でした。好評のため、会期が4月はじめまで延びたそうです。興味がありましたら、見に行ってみてくださいまし。

ブリヂストン美術館
水彩画と言うのは、油彩の下書きとして始まり、その後、急速に発展し、下火になったり、ブームになったりと言うのを、繰り返してきているそうで、今も、水彩は、ブームなようです。
素描というのは、要するに、デッサンなのですが、近代になって、素描そのものの可能性や、芸術的価値が認められるようになってきました。

040213art_water3.jpg踊るイサドラ(エーミール=アントワーヌ・ブールデル)(有名なイサドラ・ダンカンのこと)

それにしても、やはり巨匠の水彩画や素描は素晴らしい。ドガは「ああ、バレリーナ描く人ね」と言う認識しかなかったのですが(超失礼)、ラフなデッサンに簡単に色が入っただけのものなのに、寄りかかる踊り子の息づかいまで、聞こえてきそうで、しばし、絵に釘付けになりました。




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印象派の巨匠 ピサロ展

040213art_pissarro1.jpg日本人は、印象派が好きらしく、東京中のどこかしらで必ず、印象派展が開かれてるといっても過言ではないらしい。もう一ヶ月も前の2/12(木)に、日本橋三越で見た展覧会の感想。結構堅いかも。

モネやルノワールなどの、優しい色彩は、確かに日本人好みのように思える。でもわたしは、正直なところ、印象派が好きではない。(と言いつつ、こうしてエントリー立ててるんだけど(笑))嫌いと言う積極的な気持ちもないのだけれど、強い衝撃も受けなければ、かといって、ずっと眺めていたいと言う安らぎも覚えない・・・

むしろ、一応印象派に含まれて語られることが多いけれど、正確には「後期印象派」と呼ばれる「セザンヌ」「ゴッホ」「ゴーガン」はとても好きなのだ。彼らの絵には、感銘を覚えるし、ずっと眺めていたいと思う。なぜ、と言われると困る。理屈ぬきで、好きなんだモノ。

でも、一枚だけ、印象派の中で好きだ!という絵があった。それは、これだった。
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オワーズ川の鵞鳥番の少女(カミーユ・ピサロ)

わはは・・・水彩だし、鳥だし(≧∇≦)ノ彡 ぽむぽむ


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『若冲と琳派 〜きらめく日本の美〜』

040206art1.jpg2/6(金)、日本橋高島屋に、若冲と琳派展を見に出かけた。こちらは、元々京都の細見美術館のコレクション。最近、日本画づいてるわたしである。

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とにかく、感動した。素晴らしかった。琳派は、尾形光琳ではなく、後に登場した実力派・鈴木其一にスポットを当て、紹介していた。細見コレクションは、琳派の代表画家である、俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一だけでなく、酒井抱一の弟子である、鈴木其一のコレクションが特に充実しているということだ。雅やかで、とにかく美しい作品群には、ただただ、うっとりするばかりであった。日本人の、心の根底にある、誰も通ずる美意識の世界、それが琳派なのでは、と感じた。

そして、それ以上に心震えたのが、伊藤若冲であった。この人の経歴はおもしろい。京都の大きな青物問屋の跡取りとして生まれ、一度は家業を継いだものの、絵に没頭し、40歳で弟に家督を譲ると、絵の道へ進むことになる。鶏を何羽も飼って、写生に写生を重ねたせいで、彼の作品には鶏の絵が多い。わたしが引かれたのも、そのせいかもしれない?(笑)いやしかし、この迫力ある、無駄のない、それでいて精密な描写は、実に印象的で、見る人の心を捉えて離さないものがあると思う。華やかさでは、琳派にとてもかなわないのに、何故か心に残る絵なのだ。

ミュージアムショップで、50000円以上もする画集を購入してる女性がいた。お店の人は、わたしにも見るように薦めてくれた。限りなく原画に近い美しさだった。購入していた女性は、ずっと若冲が好きで、でも京都まではなかなか見に行けないので、今回の展示会を楽しみにしていたそうだ。これからは、家でも楽しめると、うれしそうに帰っていかれた。わたしにはとても買えなかったけれど、今日の感動は絶対に忘れずに胸にとどめておこうと思った。


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ボタンいろいろ

040124art1.jpg金曜日、水彩画の教室の前に、ボタンの展示会に行った。展示されてるのを見るだけのつもりが、気づいたら、即売コーナーで、血眼になって探すひよこの姿が。一通り見たら、ずっとうつむいてたせいか、首が痛い〜〜(^^ゞポリポリ。

お茶を入れてもらって、かごの中身を整理。で、買ったのが、上の写真の3種類。いかにもヨーロピアンな凝ったものです。やっぱり、デコラティブな物が好きみたい、わたしって。それにしても、ひとくちにボタンといっても、いろいろあるものです。その昔のオートクチュールの時代には、ボタンもすべてオーダーだったとか。プレタポルテの今は、相当高級なお洋服でも、なかなか凝ったものをつけるのが難しいようです。

気づいたら、2時間経ってた。ゆっくりランチするつもりが、時間がないじゃん(汗)本当はお友達とイタリアン食べるつもりだったんだけど、仕方がないので、カフェでタイ風グリーンカレー食べました。でもこれも、おいしかった♪そういえば、前日に新宿で食べた、中国粥もおいしかったなぁ。やっぱり今はアジアンなのね(ふふふ)


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『川合玉堂展』

040115art1.jpg銀座松屋で「川合玉堂展」を見た。日本画は、あまり見る機会がなかったんだけど、今回、本当に感動した。そこには、わたしたちが無くしてしまった、日本の原風景が、本当に優しい視点で描かれていた。

昔、油絵を習っていたときに、先生から「風景を描くときに、ほんの小さくていいから、生き物の姿を入れると、絵が生きてくる」と伺ったことがある。その後、風景を描くこととは、ずっとご無沙汰しているわたしだけど、でもその言葉はずっと心に残っている。川合玉堂の絵を見て、まさにその言葉が、胸によみがえってきた。

生活する人々、動物たちに対する、慈しみの気持ちが、画面いっぱいにあふれているその絵。雨を描かずに、雨を表現し、ゆらぐ色彩で、霧を、朝むやを、落陽を、吹雪を表現する。見事な画風でありながら、無理なく、心にしみこむ優しさがそこにはあった。時には限りなく細密に、時には柔らかな牧歌的な風情をたたえて、時にその画風は変化する。日本画は、広い域では、水彩画である。水彩の持つ、大いなる可能性に、胸が震えた。

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とっても豪華な図録と、この展覧会限定の筆箋。鴨がかわいくて、うきうきと買ってしまった。


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千葉市・花の美術館

031209museum4.jpgおととい、あまりいいお天気だったので、稲毛海岸沿いにある「千葉市花の美術館」まで足を伸ばしてきました。夏と秋には行った事のあるここ。¥200で、見学することができます。季節ごとに、様々な花が楽しめるのですが、冬はどんな顔を見せてくれるのでしょうか。館内は、クリスマス一色。憧れの「お菓子のツリー」発見!(笑)

他に、茨でできたドレスや、とげでできた椅子(圧巻)、花の万華鏡などが楽しめます。ハーブのボタニカルアートも展示されていました。佐藤先生の作品は、現在の日本のボタニカルアートの最高峰だそうです。また、市民の方の作品を展示するスペースもあります。今はお人形やアートフラワーなどが展示されていました。併設されたレストランで、のんびりお茶の時間。何度も来てるのに、入るのは初めて。フルーツタルト、おいしかった〜♪



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佐倉市・川村記念美術館

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木曜日に、千葉県佐倉市にある「川村記念美術館」に行きました。お天気がイマイチだったのが、残念ですが、紅葉がきれいだったのと、とても素敵な場所だったので、千葉県名所案内したいと思います(^^)真ん中の画像は、付属ギャラリー。少しだけ、額装された作品が見えるのがわかるかな?右の画像の建物が、美術館本館です。時間がなくて、見られなかったのが残念。次は、ゆっくり訪れたいと思います。素敵なレストランで、ランチもよいなぁ。

川村記念美術館・・・〒285-8505 佐倉市坂戸631 Tel/Fax 043-498-2143
Homepage http://www.dic.co.jp/museum/


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ノリタケの森〜日本の磁器の美と歴史〜

031107noritake10.jpg名古屋市西区則武新町にある「ノリタケの森」に行ってきました。元々はノリタケの本社工場のあった場所(今も隣には工場があります)社名のノリタケも、この地名・則武新町から来ています。以前から、予約をすれば、あの美しいボーンチャイナや、手書きの食器の作成工程を見学することができたのですが、二年ほど前に「ノリタケの森」として新しく生まれ変わり、ギャラリー・ショップ・カフェやレストランなども併設され、一大観光スポットになり、地元の人の憩いの場にもなっています。

ノリタケ、といえば、日本を代表する磁器メーカー。美しい絵柄をプリントされたボーンチャイナは、値段も手ごろで、どこのご家庭にも、カップの一客くらいは、あるのではないでしょうか。しかし、ノリタケの真の実力は、海外輸出用に手描きされた、美しい高級洋食器にあります。特に「盛り金」と呼ばれる、エナメルを磁器に盛って、上から金で装飾するという、実に細かく、かつ優美な技法は、ノリタケの、最も得意とするところ。当時の豪華で美しい洋食器は「オールドノリタケ」と呼ばれ、世界的にコレクターが大勢いることで知られています。

併設されてるカフェでコーヒータイム♪カップも当然ノリタケ。相席になったおばあちゃんは、鹿児島からいらしたとか!「名古屋は鹿児島よりあったかい」と言われました。確かにわたしの滞在中の名古屋は、本当に暖かかったのです。


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松方コレクション

030821matsukata.jpg昨日、ホテルオークラに、松方コレクションを見に行きました。

コメントより
「松方コレクションは、松方幸次郎が1916年から1922年前後までの間に、自らの私財を投じて蒐集した美術コレクションです。コレクションを一般公開するための美術館も完成しないままに、散逸してしまったことから、「幻のコレクション」といわれてきました。しかし近年研究が進み、再評価の機運が高まってきています。」

お友達に誘われて行ったので、それまで松方幸次郎さんという人物の存在を何も知らなかったわたし(^^ゞポリポリ。国立西洋美術館は、この松方コレクションを展示するために作られたのだそうですね。また、松方さんは、ものすごく壮大な美術館を建てようとなさっていたのだけど、果たせないまま、私財を十五銀行に差し押さえられ、膨大なコレクションも、散逸してしまい、大原美術館などに流れて行ったようです。その壮大な美術館(「共楽美術館」)が実際に出来上がったら、どうであったかという、模型とCGが見られました。

しかし、ムンクやセザンヌ、ゴッホなどのコレクションのみならず、何といっても当事ほとんどが海外に流れてしまい、日本国内にはよいものは、まるで残っていなかったとされる、浮世絵を買い戻したのは、大変な功績だと思いました。北斎・広重・写楽・歌麿・・・やはり、日本の美は日本のもの。もっと大切にしなくては!

また、こんなおもしろいコラムも見つけました。『迷宮の真実? ? 松方コレクション』(その後消されてました〜〜残念!)


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「ワイルドライフアート」

本当はまだ家の中が片付いてないのに、どうしても行きたくて、日本橋の丸善まで、ワイルドライフアート展を見に出かけた。

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図鑑のような植物の絵を植物画というように、動物や魚などの絵を博物画と言ったりするが、要するに、そういった自然界の生物すべての絵を、ワイルドライフアートと言うらしい。
数年前にも新宿御苑に見に出かけたのであるが、いつ見に行っても、ため息とともに見入ってしまう。

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特に最近はチャイナペイントで鳥の絵をよく描くので、鳥の絵は、本当に穴が開きそうに眺めていた。もうまるで、写真のような絵も多くて、鳥肌がたちそうだった(ってそのまんま?(笑))

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帰りに、美しい建物の絵の描かれた絵本と、洋書のセールのワゴンで、かわいいモチーフの絵本、ミュシャのポストカードなどを買い込んだ。ついでに、日本の本のセールのワゴンで、とてもきれいなイラストの、動物や鳥類の図鑑も買ってしまった。我ながら燃えてるなぁ(笑)でもこれは、読み物としても楽しそうだ。
先日、帰省中に足を延ばした奈良で、昔のチャイナのお教室の仲間に会って、とても刺激を受けたわたし・・・負けていられないわ(笑)

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出かけるとき、久しぶりに暑くていい天気だったので、洗濯物を干したままでかけたら、見事に雨に降られてしまった〜〜〜。でもさっきまで日差しをよけていた日傘で雨もしのげてホッとする(うふふ)

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向かいの高島屋の洋食器のフロアで、ナルミのかわいいお皿が安くなってたので、思い切って買ってしまった。無地のボーンチャイナで、桜の形に中央がくぼんでる。この形をうまく生かせば、素敵になりそうだ。
デパガのお姉さんも、和にも洋にも使えていいですよ〜と薦めてくれた。

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そして帰ってからは、ちゃんとお掃除お掃除♪
くたくただったけど、充実した一日でした。いろいろ安く買えたのが、何よりよね(うふ)


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