ブルーの波

一人で仕事している時にも、幾度となく押し寄せて来ていたブルーの波。 それはもう何年もずっと感じていて、何かを変えれば解消するのかと思って、いろんな事を変えて見たけれど、結局、根本的な部分では、解決する事はないのかもしれないと思うようになった。

多分わたしに限らず、みんなそうした思いに、どこかで折り合いをつけながら、暮らしているのだろう。今の私はとても幸せだと思うけど、それとブルーの波とはまったく別の物なのだ。ここ数日はそんなことを何となく考えている。


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おふくろの味

今日は父親の誕生日。 生きていたら、だけど。

週末から帰省する予定なので、母や姉から、毎日のように電話がかかって来る。最近、家でほとんど料理しないていたらくになってしまった。そこで、実家では料理でもしようか、などと思っていると、母が「あんたのいる間、お勝手はしないからね」と先回りして言う。父が死んでから、姉が結婚するまでは、姉が食事担当だったし、姉がいなくなってからはひとりなので、もう5年も料理をしていないから、やり方を忘れたと言う・・・・・(そういうものか?)

「私が作ろうか?」と試しに言ってみると、母は「作ってくれるの?うれしい!!」と大喜び。「肉じゃがとか、簡単な物だけどね」「いいよいいよ、何でも嬉しいわ〜〜〜」

そういえば、父が生きていた頃、たまに帰省して、母が留守の時に、父のためにご飯を作ると、妙に喜んでくれて、何だか新婚夫婦みたいだわ、と、面映い気持で、差し向かいで食事をしたことを思い出す。今だったら、もっと料理の腕も上がったのに、と思う。二度とは食べてもらえないのが、本当に寂しい。まさか母と差し向かいで、新婚夫婦ごっこはないだろうが、親孝行にはなりそうだ。

そんなわけで、「おふくろの味」をおふくろに食べさせるために、週末から帰省します。


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春の嵐

昨日は11時まで残業してた。ちょっと、いやかなり頑張った。でも絶対に日付が変わる前に帰ってきたかった。ギリギリ何とか間に合って、家で一人迎えた今日・・・は、春の嵐だそうだ。ガーン。

もしかしたら、自分のこれからの行く手も、春の嵐のようなものかもしれないけど、春の嵐は寒くない。冬の嵐みたいに、凍え死んだりはしないから、向かい風に無理に歯向かわず、うまく追い風に押されながら、乗り切ってやるんだ〜!と思ったりした、誕生日。またひとつ、無事年を重ねることが出来たことに、感謝しながら、1日を過ごします。今の私の周りにいて下さるすべての方、本当にどうもありがとう。ひとりだけど、みんなでお祝い気分。


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同窓会で初恋の人に会う

ってこういう気持ちなのだろうか。イケメンがちっともイケメンではなく、太った微妙にロン毛のお兄さんになっていた。もともとバンドマンだった彼は、社会に馴染むにつれ、どんどんかつてのオーラが消えてきているようだ。 ちょっと頼むよ。今日はイケメンに会えると思って楽しみにしてきたんだから、と言うと、素直に謝られた。

はっきり言いすぎやねん。今日も私の酒癖の悪さは健在だったが、全然かなわないすごい人もいたので、かわいいもんだと思った。

お互いの近況報告をし合って、IT企業なので、ネットワーク系に強い人が多く、引き抜きとか独立とか、景気のいい話がバンバン飛び出した。出向でライ○○アに行っていて秋には中国行きが決まっていたKくんは、まさにあの事件発覚の数週間前に辞めていてセーフ。中国行きも、条件が折り合わなくて見送っていたのだけど、蓋をあけるとかつての炭鉱労働者なみにひどいあつかいだったらしく、自分を安売りしなかった事が、結果的に自分の身を助けたんだね、ていう結論に。

バイト仲間のカメラマンのYさんは、クビになってしまったそうで(私は部署移動ですんだ)、これを機に本業の写真一本に絞る事にしたそうだ。みんなも頑張っているが、私も頑張っているので、今の自分の話をするのは楽しかった。

このところ、この日記にはとりとめのない感傷的な事ばかり書いているけれど、当たり前だけと、仕事や将来への展望についてもちゃんと大まじめに考えているのだ。 また結果を出せたら、仕事についてもどんどん書いて行きたいと思っている。とにかく今はひとつの正念場なのだな。頑張らねば。


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新しい環境

060212dot.jpg新しい生活が始まって、ちょうど一週間。

新しい住処は、短気な人なら100回くらい切れるほど、ものすごく不都合だらけで、来る業者さんがみんな同情して、別のところを(ただで)直して行ってくれるほどなのですが (東京も結構捨てたもんじゃないじゃん)     
   
朝起きて、好きな音楽を聴きながら、コーヒーを飲みつつ、11階の窓から見える東京の景色を眺めていると、たとえエアコンが壊れてても、お湯が出なくても、ドアが三回くらい気合を入れないと閉まらなくても、サッシが急にあかなくなっても、物干しに物が干せなくても、(ってあらためて書くとすご過ぎ)全然平気さぁ、と思うほど、幸せを感じるのでした。


新しくなったのは住処だけでなく、仕事もなのだった。今までは何かとストレスの多い職場だったけど、新しい仕事は、今までよりも忙しいけれど、気分的に楽だし、人間関係も良好なので、すごくうれしい。

一年前に一緒に仕事をしていて、その後出向していた仲のいい同僚が帰ってきたので、久しぶりにいろいろ話す。私の境遇のあまりの変化に絶句する相手。そりゃ、そうだろうな。思えば彼女に最後に会ったコンサートの翌週から、私の運命の歯車は逆回転し始めたのだった。今までが正しくて、今は誤った方向へ行こうとしているのか、それとも今のほうが正しいのかはわからないけれど、最近の私は誰が見ても元気で明るいらしいので、きっと今が正しいのだろう。

今まで着ていた重い重い鎧を脱ぎ捨てる。見栄だとか体面だとか虚栄とか同情とか惰性とか打算とか。最後に残るのが何なのか、私にはわかっている。それさえあれば何もいらない、と言うもの。それがなくては生きていけない、と言うもの。


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捨てたもんじゃない

今日から新しい仕事になった。男性ばかりと仕事をするのは、すごく気が楽だ。

今まで一緒に仕事をしていた女の子は、一見さっぱりと女を武器にせず働いているようで、意外と男と女の前で態度が変わる。好みの男性とそうでない人の前でも、ものすごく変わる。わたしがいなくなると、ガラス張りの部屋で、男の子と楽しそうに話しているのが目に入って、なんだかがっかりする。そういう部分さえなければ、彼女をもっと好きになれるのに。    
   
バイト仲間で、私より10も年下の中国人の男の子に、「自分より年下だと思った」と言われ、気をよくする私。お昼休みに仮眠室でご飯を食べながら、仕事をしようとしてたら、横に座ってきて、私のサンドイッチとおにぎりを見て、「それだけで足りるの?」と尋ねてきた。「うん。見た目ほど食べないの」と答えると「見た目もやせているよ」と言われる。そういえば、どんどんやせているような気もする。

携帯番号と携帯メールを聞かれたので、特にこだわりなく教えると、早速飲みのお誘いメールが入った。断りはしないけれど、やんわりと気のない返事をする。でももしもここで行ったとしても、自由なんだよね。それがなんとなくうれしい。一人は大変だけど、大変さよりも自由気ままさのほうが、今の私には大切なことだ。

母から電話があったので、そのことを話すと「あんたも捨てたもんじゃないね。元気でよかった」と、ホッとされた。


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引っ越しました

すごい。昨日の夜は、目の前が森のような一軒家で夜を越えたのに、今は、目の前には夜景。11階からの眺めはなかなか。アマゾンで頼んであったカーボンヒーターが届いてよかった〜。あったかいぞ〜〜〜。先日下見に行って、エアコンが壊れてるっぽいことがわかってよかった。そういえば、テレビって、電源入れるだけでは見られないのだね。ネットもない、テレビもないので、眠くなってしまった。湯たんぽクマをあっためようとしたら、レンジも緑色のコードがついてて、そのままでは使えない。

ひとりって、やっぱりいろいろ勉強になるなぁ。


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先のことなんて考えない

いよいよ明日は引越しだ。もうこの家ともお別れなのだと思うと、さすがに感慨深い。もしかしたらこの先、こんなきれいで広い家には住むことはないかもしれない。それを別段惜しいとも思わない自分がいるのが不思議だ。
    
今迄の自分の半生に思いをはせてみると、中学のころ、受験が終わって高校生になったらきっと楽しい日々が待っているの違いないと思っていた。実際の高校生活は思っていたほど楽しくはなくて、卒業したらきっと楽しいことが待っていると思っていた。そして結局、結婚したら・・・となるわけだけど、それも、期待はずれだったわけで。

つまり私はいつも、先のことばかり考えて、先に期待ばかりして、今の自分自身をないがしろにして生きてきたのだと思う。こんな風に、今のことだけを考えて生きるのは初めてで、とまどいつつも、でもそれがすごく楽しい。普通はそろそろ落ち着き始める年齢に、こんなことをしている自分は、すごく馬鹿なのかもしれないと思う。でも、長年分別を持って生きてきたおかげで、社会的なスキルはある(と思う)。だからこそ、怖いものはないとも言えるのだ。

今年は37歳。いざというときの仕事も、年齢制限はあるだろうけれど、ま、何とかなるでしょ。安定した生活をしてもどうせ不幸なら、不安定も悪くないさ。先のことなんて考えない。


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無理だ!

と言う言葉を聞くと、サンプラザ中野と、最初に就職した会社の先輩を思い出す。

サンプラザ中野は、何でもかんでも簡単に無理と言い切っているが、その先輩からわたしは「やる前に無理と言ってはいけない。まずはやってみなさい。できるはずだから」と言うことをいつも言われた。今まで本当にいろんな会社や職場に行ったけれど、その最初の会社が、一番厳しい会社だった。若かったせいではない。
       
120平米近くある4LDKの荷物を、1/3以下の部屋に収めようとしているのだから、無理ではないにせよ、無茶と言うものだ。確かに、我が家は物が多いけど、ほとんどが生活用品なので、最初から個人的なものだけ持って行くつもりでいれば、ただひたすらゴミ袋に放り込むだけなので、きっと全然楽だったに違いない。

気持ちを切り替えて、何でも捨て去る方向で行くと、捨てるということが、思いのほか気持ちいい事に気づく。どんどん45リットルの袋がいっぱいになるのを、まるでコレクターのような思いで眺める。そしてそれを、10個も20個も一気にゴミに出すのが快感なのだ。

♪こんなにいっぱいの君の抜け殻集めて  無駄なものに囲まれて暮らすのも幸せと知った

とマッキーは歌ってるけど、広い部屋なら無駄なものもいいけど、無駄に広いとやっぱり掃除が大変なので、部屋は出来るだけ狭い方がいいし、物も出来るだけ少ない方がいい。幸せとは違っても、無駄はない方がいい。

せっかく2005年の春に転勤族ではなくなったと言うのに、きっとわたしはまた移動の多い人生を過ごす事になりそうだ。だったら、必要最小限の荷物の方が、部屋も狭くていいし、引越代も安くて済む。多分わたしは、引越自体はすごく好きなのかもしれない。新しい場所に行く時は、不安よりも絶対的にワクワク感の方が勝つ。

無事契約を済ませて、新居に入ってみた。古くて狭いけど、わたしだけのお城だと思うと、心の底からうれしい。ちょうど暮れなずむ夜景が、本当に美しかった。エアコンが壊れているようなので、いきなり取り替えになるかも。
       
話は飛ぶけど、男の人は基本的に、「言わなくてもわかってくれる」という最大の勘違いと甘えを持って暮らしてる人が多いような気がする。でも言わなくてはわからないのだ。女も時には崖っぷちに立ってモノを言わないと、本当の価値を男はすぐに忘れてしまうものなのだな、とも思った。強くなろう。


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部屋決まる&審査通る

1/14(土)なんでこういう日に限って大雨なのだろう。その土砂降りの中、ありったけの想像力でもって、部屋を決めて来た。寒くてチビリそうだった。考えて見ると、今まで出して来た条件全部当てはまっていない。それでも決めたのは、ひとえに11階から見える夜景がやっぱり決め手だったのだろうな。スーパーも周りにあるし、図書館もブックオフもある。特に図書館の近くに住むのは夢だったので、すごくうれしい。って、まだ決まった話じゃないのだけどね。

そして今日1/18(水)審査通る。住むところが決まると、とりあえずひと安心。契約は日曜日に。

昼間は、免許証の名前変更に行った。住所は変わらず、名前だけ変更って微妙だけど、世の中にはいろんなカップルがいて、長年の同居の末に結婚、なんてパターンもあるよな、なんて、心の中で陳腐な想像をするけれど、手続きしてくれる人は、きっと腐るほど変更し続けて、もはや他人の事情になど、何の興味も抱かないのだろうな、と思う。でも警察のお姉さんは、とてもステキな笑顔なのだった。

東船橋の駅から警察まで歩く間、ちょっと心もとなく思っていたところだったので、その笑顔がエールの様に思えた。わたしがずっと仕事を続けていて、キャリアを持っていれば、今こんな心もとない気持ちにはなっていないはず。でもこれからいろんなものを築いて行くのだ。きっと大丈夫、と言い聞かせる。


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