ケネス・ブラナー監督でまとめてみた「オリエント急行殺人事件(2017)」と「シンデレラ(2015)」

orient2017.jpg
「オリエント急行殺人事件」(ネタバレあり)
そこそこ読書家であると自負しているものの、一人の作家の作品を全部読むというタイプではなく、その時その時に気になる本を乱読するタイプの私には珍しく、ほぼ全作品を読破しているのがアガサ・クリスティだ。そのクリスティの不朽の名作と言えば「そして誰もいなくなった」がいちばん有名かも知れない。けれど、私の中のナンバーワンは何と言っても本作「オリエント急行の殺人」である。

クリスティの醍醐味は、その謎ときもさることながら、それ以上にそこに隠された人の人生を浮き彫りにすること。名探偵ポアロもミス・マープルも、事件を状況証拠から判断はしない。その事件の起きた背景や人物の性格から事件を洗い出して行く。そこから見えてくる人生。それを知ることがクリスティを味わう最大の悦びと言えるだろう。

この作品の凄いところは、すべての謎を解いていながらポアロがあえて「この事件の犯人はこの人です」と誤った解釈を述べること。その上で、実際に何が起こったかを述べ、最後に「やはり、最初の解釈でよいでしょう」と締めくくる。

警察や司法の役目は「真実を追求すること」であるかもしれないけれど、時には「真実」より大切な物がある。基本的に人は誰も「殺されていい者」はいない。それでも、許される殺人もあるのではないか。最近も、罪もない人を殺した犯人が無期懲役になったことが問題となった。

(これを書いているのは2020年1月)その犯人は無期懲役になることを望んでおり、そうなるために一人だけ殺した。殺された人は、他の見知らぬ女性をかばったためにそんなことになってしまった。遺族の憤りや悲しみはいかばかりなものか。現在の法律では一人殺しても死刑にはならない。犯人は望み通り無期懲役となった。刑を告げられた時、犯人は万歳三唱したという。裁くこと、罰することの難しさ、限界を感じる。

話を本作に戻すと、この「オリエント急行の殺人」は、ある残酷な殺人事件に端を発する。それによって、人生を狂わされた多くの人々が犯人をこの列車におびき寄せて殺害した。それがこの事件の真相だ。つまり、列車に乗っていたポアロ(と鉄道会社の重役)と殺された人物以外、全員が共犯者だったのだ。

犯人はのうのうと生き延びて、今も悪事に手を染めている。この先も法で裁かれることはないだろう。だからと言って殺してよいものかと言えば、法律的にはNoである。法律では許されることはない。しかしこのポアロは許す。他の誰が許さなくても、この名探偵が許すと言っている。そんなポアロの想いが胸に迫るのだ。

そんな想いのある作品。しかも、ジョニデやペネロペ、ミシェル・ファイファーなどの有名俳優の豪華共演ということで話題になったこの作品。うーん、見ての感想は。。。思い入れが強いだけに、気になる点が。。。

観終わってすぐの感想は、あれ?ポアロってこんなに厳しかったっけ?というものだった。

事件の真相を暴いたポアロは、自分は不均衡を嫌う故に口止めできないから殺せと犯人たちに言い放つ。目の前には拳銃。ミシェル・ファイファー演じるハバート夫人がポワロに銃口を向け「私が1人で殺った」と言って自殺しようとするが、銃の弾倉に弾は込められおらず。

結果、他に犯人がいるという案は採用するが、ポアロは彼らに彼らの罪を突きつける。ポアロは不均衡を抱えて生きて、彼らの罪を許すという結果に。。。あれ?そんなだっけ?これでは何だか不本意なような。。。原作のポアロは、自らの意思でも現実とは違う案を選んでいなかったっけ?

この本を読んだのは20代の後半か30代始めで、もう20年も前のことなので裏覚えだけれど、確かポアロは二つの案を出して誰かに問いかけ、その人の了承を得て「私もその方がいいと思います。ではそういうことにしましょう」という結末だったように思う。

いろいろググって調べてみると、やはりその通りで、大抵の探偵小説に存在する「狂言回し的な存在」がこの小説にも登場する。ホームズにはワトソンが、ポアロにはヘイスティングという助手や素人の友人が傍にいて、いろいろ突っ込んでくれることで、読者はより物語に感情移入しやすいのだ。本作においては国際寝台車会社の重役・ブークがその役割を担う。

ポアロは全くの第三者である彼に尋ねる。「どちらの方が真相だと思われるか?」と。もちろん他に犯人がいる説を取るブーク。さらに医師も同意し、今までの診断を訂正するとまでいう。こうして平和的解決により大団円を迎える、というのが、原作の筋書きだったのだ。

しかしこれが、ブラナー流の解釈なのだろう。原作は「史上最悪の冤罪事件」と呼ばれるリンドバーグ事件を元に描かれていて、正義についてのクリスティの考えが前面に押し出されたものとなっている。時には「真実」より重い「正義」があるというのが根本にある考えだ。

そこに一石を投じているのが今回の映画。わざわざ最初に別の事件をポアロに解決させてからオリエント急行に乗り込ませるのもそこを狙ってのことだ。ここでこの映画は「この世界には善と悪の二者しか存在しない」とわざわざポアロに語らせている。

ラチェット殺害事件に関しても、原作の「時には真実より重い正義がある」というクリスティの主張に対して「それでも罪は罪だ」というさらなる解釈を与えているのが本作である。この名作の映画化は二度目だけれど、この先も何度もリメイクされて行くだろう。その中でこういう解釈の作品があってもよいと思う。

原作をそのまま忠実に描く映画もあれば、映画監督の新解釈によるものがあってもよいと思う。ただ好みは別れるだろう。ブラナ−氏のポアロはなかなかよかった。なんて言ったら失礼か。ジョニデを起用する辺りがミーハーとも言えるけど彼の悪役も悪くなかった。さすがだね!

ブラナ−氏はイギリスの俳優でシェイクスピア俳優として有名なお方であり「ローレンス・オリヴィエの再来」と呼ばれているのだそうだ。おお!そして映画監督、脚本家、プロデューサーも兼ねている。

マスターピースと名高い1974年版も改めて観たくなった。

オリエント急行殺人事件 Murder on the Orient Express
監督     ケネス・ブラナー
脚本     マイケル・グリーン
原作     アガサ・クリスティ『オリエント急行の殺人』
製作     リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、
       ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド、マイケル・シェイファー
出演者    エルキュール・ポアロ - ケネス・ブラナー: 世界一の名探偵。
       エドワード・ラチェット - ジョニー・デップ: アメリカ人のギャングで富豪(A事件の犯人)
       ピラール・エストラバドス - ペネロペ・クルス: 宣教師(デイジーの乳母)
       ゲアハルト・ハードマン - ウィレム・デフォー: 教授(自殺した子守娘の恋人)
       ドラゴミロフ公爵夫人 - ジュディ・デンチ:ロシア人の富豪(リンダ・アーデンの友人)
       ヘクター・マックイーン - ジョシュ・ギャッド: ラチェットの秘書(ソニアを昔から崇拝)
       エドワード・ヘンリー・マスターマン - デレク・ジャコビ: ラチェットの執事(A家の召使い)
       ドクター・アーバスノット - レスリー・オドム・Jr:イギリス人の大佐(A大佐の友人)
       キャロライン・ハバード夫人 - ミシェル・ファイファー: 未亡人(リンダ・アーデン本人)
       メアリ・デブナム - デイジー・リドリー: 家庭教師(アームストロング家の家庭教師)
       ヒルデガルデ・シュミット - オリヴィア・コールマン: 公爵夫人のメイド(A家の料理人)
       エレナ・アンドレニ伯爵夫人 - ルーシー・ボイントン(ソニア・アームストロングの妹)
       ピエール・ミシェル - マーワン・ケンザリ: オリエント急行の車掌(自殺した子守娘の父親)
       ビニアミノ・マルケス - マヌエル・ガルシア=ルルフォ: 自動車のセールスマン。
       ルドルフ・アンドレニ伯爵 - セルゲイ・ポルーニン(エレナの夫)

       ブーク - トム・ベイトマン: 国際寝台車会社の重役
       ソニア・アームストロング - ミランダ・レーゾン(A事件で殺害されたデイジーの母親)
音楽     パトリック・ドイル
撮影     ハリス・ザンバーラウコス
編集     ミック・オーズリー
製作会社   キングバーグ・ジャンル、ザ・マーク・ゴードン・カンパニー
       スコット・フリー・プロダクションズ
配給     アメリカ合衆国・日本 20世紀フォックス
公開     アメリカ合衆国 2017年11月10日
       日本 2017年12月8日
上映時間   114分
製作国    アメリカ合衆国
言語     英語
製作費    $55,000,000
興行収入   アメリカ合衆国 $102,826,543
       日本の旗 16.2億円
       世界の旗 $352,789,811
                  


cinderella_2015.jpg「シンデレラ」
ここまで「オリエント急行」について感想を書いて来てみて、改めてこの映画の良さも感じたけれど、正直観終わってすぐは「???」と言う感じだった。イマイチピンと来なかったのだ。原作のイメージが強く、名作と呼ばれるものほどそういったことは多いだろう。期待値が大きすぎるのだ。

それに対して、見た時から結構良かったと感じたのがこの「シンデレラ」。ブラナ―監督がシェイクスピア俳優として天才の名を欲しいままにしたにもかかわらず、ハリウッドの商業的映画(ディズニーやアメコミなど)の監督ばかりをやっていることを苦々しく思う向きもある様だ。確かになぜディズニー?とは思う。

でも意外とこの映画、悪くなかった。元の童話では王子とシンデレラはたった数時間一緒に踊っただけで、相手の容姿に惹かれる恋物語だ。でもそれってどうよ?確かに顔だけで始まる恋はあるだろう。一目ぼれが恋ではないなんて言う気はない。けれど「それだけ」の映画ではあまりに浅すぎるというモノ。実写で撮る意味はない。

でもこの映画では、シンデレラと王子は森の中で出会い、お互いの心を通わせる場面が登場する。シンデレラはしっかりとした意思を持ち、ただ男性に幸せにして貰おうという他力本願な女性ではないのだ。そこに王子も心惹かれる。

また、童話では勧善懲悪な描かれ方をする意地悪継母もそんなに単純な存在ではない。シンデレラにつらく当たるのは、彼女なりに理由があったのだ。登場人物のそんな堀下げのおかげで、意外と見ごたえある作品になっている。
ストーリー
遠い昔、ある裕福な家に一人の女の赤ちゃんが生まれた。エラと名付けられたその赤ちゃんは、両親の愛情を一身に受けて美しく聡明で優しい娘に成長する。しかし病により母親が亡くなった後、エラ(リリー・ジェームズ)の将来を案じた父親は二度目の結婚相手としてトレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)と、その連れ子であるアナスタシア(ホリデイ・グレインジャー)とドリゼラ(ソフィー・マクシェラ)を迎え入れる。新しい家族が出来たことに喜ぶエラだったが、今度は父親が旅先で病によって亡くなってしまった。すると継母は本性を表し、美しい義理の娘のエラには辛くあたり、自分に似て心の醜い意地悪な二人の娘だけを可愛がるようになった。そして継母や義姉たちが財産を浪費し、長らく家に仕えていた使用人達も次々に辞めさせてしまったため、瞬く間に屋敷は落ちぶれてしまった。

エラも召使いとして扱われるようになり、朝から晩まで洗濯や掃除、雑巾がけ、皿洗い、食事の支度などみんな押しつけられ、屋敷の屋根裏部屋に住むようになった。しかし彼女は亡き母から繰り返し教えられた、いつかは希望の虹が見えてくる、いつかは夢が叶うという言葉を信じて希望を失わなかった。そんな彼女の味方は鼠や小鳥達だった。冬になると、屋根裏部屋はとても寒くなり、エラは暖炉のそばで寝ていた。目覚めるとエラは灰まみれになっていた。

わがままな上に意地っ張りで意地悪な三人は、エラが灰で汚れた姿を見てエラをシンデレラ(シンダーエラ/灰かぶりのエラ)と呼んで笑い者にした。そんな仕打ちにとうとう耐えられなくなったエラは、泣きながら馬に乗って屋敷を飛び出してしまう。そして森の中を彷徨い回っていると、一人の若者が声をかけてくる。キットというその若者は、実は従者と鹿狩りに来ていた王子だったのだが、エラには身分を隠し城付きの猟師だと名乗る。 鹿が可哀想だから狩りを止めるよう訴えるエラを慰めているうちに二人はお互いに惹かれあっていき、キットは城に戻ってもなお彼女が忘れられなくなる。その後病床につく国王から早く結婚相手を探すよう急かされたキットは、エラを探すために身分問わず国中の若い娘達を招待した盛大な舞踏会を催した。
シンデレラ Cinderella
監督      ケネス・ブラナー
脚本      クリス・ワイツ
製作      サイモン・キンバーグ
        アリソン・シェアマー
        デヴィッド・バロン
出演者     ◎エラ/シンデレラ(リリー・ジェームズ、エロイーズ・ウェブ)
         :主人公。母を早くに亡くし、彼女の将来を案じて再婚した父も間もなく亡くす。
        ◎トレメイン夫人(ケイト・ブランシェット):エラ/シンデレラの継母。 
        ◎キット王子:(リチャード・マッデン):エラ達が住んでいる王国の王子。
        ◎フェアリー・ゴッドマザー(ヘレナ・ボナム=カーター)
          :エラの亡き母がよく話していたおとぎ話に出てくる妖精。
        ◎大佐(ノンソー・アノジー):キット王子の護衛隊長。キットの一番の理解者。
        ◎大公(ステラン・スカルスガルド):キットの父王時代から仕えている臣下
        ◎ドリゼラ・トレメイン(ソフィー・マクシェラ):エラの上の義姉。黄色のドレス
        ◎アナスタシア・トレメイン(ホリデイ・グレインジャー):エラの下の義姉。橙色のドレス
        ◎国王(デレク・ジャコビ):王子の父。かなりの老齢で、本作では病床にいる。
        ◎廷臣(アレックス・マックイーン):舞踏会の開催とエラ捜索伝達の役割を務めた男性
        ◎エラの父(ベン・チャップリン):商人。優しい父親。
        ◎エラの母(ヘイリー・アトウェル):フェアリーゴッドマザーの存在をエラに語る
        ◎農夫のジョン(ポール・ハンター)
        ◎フィネアス(ロブ・ブライドン):エラ達の屋敷に仕えている肖像画家。
        ◎料理人(ケイティ・ウェスト):エラ達の屋敷に仕えている料理人。
        ◎トカゲの従者(トム・エデン):フェアリー・ゴッドマザーの魔法で従者になったトカゲ。
        ◎ガチョウの御者(ギャレス・メイソン):魔法で御者になった、エラの屋敷のガチョウ。
        ◎シェリーナ(ジャナ・ペレス):サラゴサの王女でラテン系の美女。王子の政略結婚相手。
        ◎男爵(リチャード・マッケーブ)
        ◎国王の医者(マイケル・ジェン)
音楽      パトリック・ドイル
主題歌     ソナ・リーレ『Strong』
撮影      ハリス・ザンバーラウコス
編集      マーティン・ウォルシュ
製作会社    ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
配給      ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開      アメリカ合衆国 2015年3月13日
        日本 2015年4月25日
上映時間    105分
製作国     アメリカ合衆国
言語      英語
製作費     $95,000,000
興行収入    世界 $543,514,353
        日本 57.3億円
                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)東京都現代美術館

◆名古屋◆
ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館

サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/

木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館

不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/

◆大阪◆
萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
https://www.asahi.com/event/poeten/




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映画「トゥルーマン・ショー」&「パシフィック・リム」

2019.09.13 Friday
「トゥルーマン・ショー」
何かもう古典みたいに思っていたけど、1998年の映画と、意外と新しかった。
自分の人生のすべてが、実は他人の手で作り上げられたものだった。
そして、世界中で「娯楽」として楽しまれていたとしたら。。。ホラーでしかない。

ある日そのことに気づいた主人公が、どうにかして自由を得るまでの葛藤と苦悩を描いた物語。
本人にとっては、それこそ人生を左右する(当たり前だけど)問題であるわけで
それと同時に、番組の全権を握っている悪徳プロデューサーにとっても、すべてと言ってもいいもので
トゥルーマンがこの島から出てしまったらおしまいだと見苦しく騒ぐ割に、いざ終わってしまったら
視聴者はすぐにしれっとチャンネル変えちゃって。所詮そんなものだった、というのが悲しい。

主人公がこの後幸多い人生であったことを願いたい。
トゥルーマン・ショー The Truman Show

監督    ピーター・ウィアー
脚本    アンドリュー・ニコル
原案    トラヴィス・ビーチャム
製作    エドワード・S・フェルドマン アンドリュー・ニコル スコット・ルーディン 
      アダム・シュローダー
製作総指揮 リン・プレシェット
出演者   ジム・キャリー エド・ハリス ローラ・リニー
音楽    フィリップ・グラス ブルクハルト・ダルウィッツ
撮影    ピーター・ビジウ
編集    ウィリアム・M・アンダーソン リー・スミス
製作会社  パラマウント映画 スコット・ルーディン・プロダクションズ
配給    パラマウント映画
公開    アメリカ合衆国 1998年6月5日 日本 1998年11月14日
上映時間  103分
製作国   アメリカ合衆国
言語    英語 日本語
製作費   $60,000,000
興行収入  世界 $264,118,201  アメリカ合衆国&カナダ $101,802,906  日本 15.5億円
次作    パシフィック・リム: アップライジング

                  


2019.10.03 Thursday
「パシフィック・リム」
ハリウッド映画なんだけど、半分日本映画みたいな作品。
太平洋の海底から次々と現れる巨大怪獣に、兵士2人がペアとなって操縦する巨大ロボットで立ち向かう姿を描く。タイトルのパシフィック・リムとは環太平洋地域のことであり、これらの地域に該当する国の人々が協力して世界的脅威に立ち向かう。

英語の作品であるが、作中に登場する怪獣は日本語で「KAIJU(カイジュー)」と呼称される。ラストには「この映画をモンスターマスター、レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ」と献辞が表示される。デル・トロは、「日本の怪獣モノの単なるパスティーシュやオマージュではなく、新しいことができると感じた」と語ったうえで、「日本の漫画、ロボット、怪獣映画の伝統を尊重している」とも答えている。また、今作は「巨大怪物への美しい詩である」と語っている。
ペアになってお互いの脳の中身を共有しながら戦うという戦闘方法は、なかなかにハードルが高い。
そのため親子や兄弟、夫婦などがペアを組むことが多いそうだけど、どんなに仲が良くたって
心の中身まで人と共有なんかしたくないと思う。オットとだってそれは嫌だ。
中には自分の知らない相手の行動が脳を通じて流れてきて、喧嘩になるというけど、当たり前だよね。
知らなくていいことまで知ってしまうと危険を考えると、あんまり近すぎない相手の方がいいんじゃないのかなと思う。


ここから余談:(2019年11月)
ヒロインの菊地凛子の本名って菊地百合子っていうらしいんだけど、昔まったく同じ名前の知人がいて
自分は全然花が似合わないのに名前に花が二つも入ってるのがすごく嫌だって言ってた。
この映画の二年後に菊地凛子は染谷翔太と結婚してたのね。
「聖☆おにいさん」昨年のドラマだけど、深夜の再放送で今更はまってる。
マンガも面白いけど、このドラマはかなり成功してるでしょ。
マツケンのイエスは想定内だけど、染谷君のブッダは想定外にはまり役。

菊地凛子はイエス役のマツケンと結構共演してるのね。
2010年「ノルウェイの森」で菊地凛子が直子で、マツケンがワタナベかぁ。
んでモテモテの先輩が玉鉄でサバサバの緑が水原希子。うーむ。
見てないからわかんないけど、何かイメージ違うなぁ。。。
2009年の『カムイ外伝』では、アクションシーンで菊地がけがをして降板したため、小雪が代打として出演。
もしかしてそれがマツケンと小雪の結婚のきっかけ?

深夜の再放送と言えば「今日から俺は」にもめちゃくちゃはまっている。
ちょうど自分の青春時代とかぶりまくるから余計に。

と、話しそれまくりでした。

パシフィック・リム Pacific Rim

監督    ギレルモ・デル・トロ
脚本    トラヴィス・ビーチャム、ギレルモ・デル・トロ
原案    トラヴィス・ビーチャム
製作    ジョン・ジャッシニ、メアリー・ペアレント、トーマス・タル
製作総指揮 カラム・グリーン
出演者   チャーリー・ハナム、菊地凛子、イドリス・エルバ、チャーリー・デイ、バーン・ゴーマン
      クリフトン・コリンズ・Jr、ロバート・カジンスキー、マックス・マーティーニ
      ロン・パールマン、芦田愛菜
音楽    ラミン・ジャヴァディ
撮影    ギレルモ・ナヴァロ
編集    ピーター・アムンドソン
製作会社  レジェンダリー・ピクチャーズ
配給    ワーナー・ブラザース
公開    オーストラリア 2013年7月11日 ロシア 2013年7月11日 アメリカ合衆国 2013年7月12日 香港 2013年7月18日 中華人民共和国 2013年7月31日 日本 2013年8月9日
上映時間  132分
製作国   アメリカ合衆国
言語    英語 日本語
製作費   $190,000,000
興行収入  世界 $411,002,906  アメリカ合衆国&カナダ $101,802,906  日本 15.5億円
次作    パシフィック・リム: アップライジング


                  


2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
フィリップ・パレーノ展
2019年11月2日(土)→ 2020年3月22日(日)ワタリウム美術館
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1910pareno/index.html

バスキア展
2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー
https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/basquiat/index.html
https://www.basquiat.tokyo/

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)東京都現代美術館
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/minagawa-akira-tsuzuku/
https://mina-tsuzuku.jp/

◆名古屋◆
ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館

サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/

不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/

◆大阪◆
萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
https://www.asahi.com/event/poeten/




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映画「ダークナイト」 & 「ダークナイト ライジング」&「バットマン ビギンズ」

dark_knight.jpg週末にテレビでダークナイトを見た。
実はバットマンには不勉強で「西洋版鼠小僧みたいな感じ?」程度の感覚で見たんですが、その世界観のとりこに。

最初の銀行強盗のシーンからすっかりくぎ付けになってしまった。私は典型的な「ながら族」で、いろいろ見落としがちなんですが、それ差し引いてもよかった。ノーラン監督の映画は好き嫌いがあるようだけど、私は大抵好きだ。

このところ虜になっていたのが「バットマン」と「伊坂幸太郎」と「ノーラン監督」で、特に、伊坂幸太郎とノーラン監督に共通するのは「主人公以外の悪役や本のわき役にもドラマがあること」

この作品は、ノーラン監督のバットマンシリーズ「バットマン・トリロジー」三部作の二作目。3作のうち、最高傑作と言われているんだそう。

とっても切なかった。自身も幼いころに両親を殺され、昼間は何不自由ない大富豪の顔ブルース・ウェインがバットマンの正体。裏では、潤沢な資産を投じたパワースーツやマシンに身を包んで暗躍するヒーロー・バットマン。


ここからネタバレ。


だけど、良いことをしても理解されず、権力から追われるのは、鼠小僧や石川五右衛門と同じなのね。

志を同じくしていたハービー・デントには愛するレイチェル・ドーズを取られてしまう上、レイチェルは死んでしまう。
そのショックでデントはツー・ファーストなり、バットマンの宿敵と変わってしまう。

レイチェルを失ったことを悲しむことも許されないまま、バットマンは、ジョーカーを追い
警察に追われ、ついにはジェームズ・ゴードン警察本部長の息子を守るために、デントを殺害。

しかし
デントの名誉とゴッサム・シティを悪の手から守るため、バットマンはすべての罪をかぶって、逃げ続ける。。。。
切ない。。。

クリスチャン・ペールのバットマンはすごくよかった。抑えた演技と言う感じで。ちょっとトム・クルーズに似てる?
前には同じノーラン監督の「プレステージ」で見たけど、あんまり愛想がいい役じゃなくて(秘密を抱えている役なのだ)
今回、人間味が感じられて、印象が変わった。

彼と彼の親代わりである執事のアルフレッド・ペニーワース役のマイケル・ペインさんが素晴らしい。
はまり役ってこのことだな。
ダークナイト The Dark Knight

監督    クリストファー・ノーラン
脚本    クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
原案    デヴィッド・S・ゴイヤー、クリストファー・ノーラン
原作    ボブ・ケイン、ビル・フィンガー『バットマン』
製作    クリストファー・ノーラン、チャールズ・ローヴェン、エマ・トーマス
製作総指揮 ベンジャミン・メルニカー、マイケル・E・ウスラン、ケビン・デ・ラ・ノイ、トーマス・タル
出演者   ブルース・ウェイン / バットマン(億万長者/主人公でヒーロー)  クリスチャン・ベール
      ジョーカー(バットマン最大の敵・サイコパス)  ヒース・レジャー(本作完成後に急死)
      ハービー・デント / トゥーフェイス(地方検事/二重性のある犯罪者)  アーロン・エッカート
      レイチェル・ドーズ(バットマン最愛の女性でデントの婚約者)  マギー・ジレンホール
      アルフレッド・ペニーワース(バットマンの執事・後見人)  マイケル・ケイン
      ジェームズ・“ジム”・ゴードン(ゴッサム市警察の本部長)  ゲイリー・オールドマン
      ルーシャス・フォックス(ウェイン・エンタープライズ社長)  モーガン・フリーマン
音楽    ハンス・ジマー、ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影    ウォーリー・フィスター
編集    リー・スミス
製作会社  レジェンダリー・ピクチャーズ、シンコピー・フィルムズ
配給    ワーナー・ブラザース
公開    アメリカ合衆国 2008年7月18日、日本 2008年8月9日
上映時間  152分
製作国   アメリカ合衆国、イギリス
言語    英語
製作費   $185,000,000
興行収入  $1,001,921,825(世界) $533,345,358(アメリカ合衆国 カナダ) 16億円(日本)
前作    バットマン ビギンズ
次作    ダークナイト ライジング


                  


darknight_rise.jpg「ダークナイト」があんまりよかったので、すかさず見た続編。(あとで「バットマンビギンズ」を見るべきだったと気付く(笑))

最初っから物語はぶっ飛ばしていた。キャットウーマンに盗まれた個人情報がきっかけで、バットマンは破産に追い込まれる。得体の知れなかった地下組織がだんだんつながっていき、それがこうなるか、と言う感じで、街を扇動して破壊して行く。ここでもバットマンは自己犠牲の塊で、敵が仕掛けた爆弾を自ら抱えて、海原へと去っていく。

バットマンは死んだものとして葬式まで行われるが、調べると、すでにマシンを改造され、遠隔操作していたのでは?そして、孤児から刑事になったジョセフ・ゴードン=レヴィットがロビンとしてバットマンのあとを継ぐのかな?そして、執事の夢が現実になったところで物語は終わる。

なんだかんだ凄いと思ったのがアン・ハサウェイ。やっぱりほかの女優さんとは存在感が違う。

アン・ハサウェイの出てくる映画って割と観ていて、同じノーラン監督の「インターステラー」やバートン監督の「アリス・イン・ワンダーランド」フライト中に見たアイドル時代の「プリティ・プリンセス」(米国でもアイドル映画が成立するんだとある意味感慨深かった。アンがかわいい以外見る価値なしの作品(笑))それから、アイドル脱皮のきっかけとなった「プラダを着た悪魔」。彼女も必死だったのだろう。

さて「ダークナイト ライジング」
アンは最初にノーラン監督に言われた言葉がきっかけで、その足でジムを契約して肉体改造に励んだという。その彼女をもってしても、ボディスーツはきつく、前かがみになってマシンに乗るシーンは苦行だったとか。ハリウッド女優も大変だよねぇ。。。

でもその甲斐あって、この映画の見どころのひとつが、アンのボディスーツ姿とそれを着たアクションシーンだと断言できるほど、見ごたえあるシーンになっている。正直、今までは目が大きいだけで、それほど魅力を感じてこなかった彼女をグッと好きになった作品。

世間の評価は「ダークナイト」のほうが高いみたいだけど、私はかなりこの映画好きだ。前作でひたすら可哀想だったバットマンが、やっぱりこの作品でもめちゃくちゃ過酷なんだけど、中盤いや後半まで裏切られまくったキャットウーマンとうまく行って、執事も安心させられて、なんかほっこりできてよかったのだわ。

ただまぁ、マリオン・コティヤールが出てきた瞬間から胡散臭くて、絶対この女、裏があると思いながら見ていて、実際その通りだったし(笑)でもまさか、あの牢から命綱なしにはい出てきたのが彼女だったとは。

ダークナイト ライジング The Dark Knight Rises

監督    クリストファー・ノーラン
脚本    ジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン
原案    デヴィッド・S・ゴイヤー、クリストファー・ノーラン
原作    ボブ・ケイン
製作    クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス、チャールズ・ローヴェン
製作総指揮 ケヴィン・デ・ラ・ノイ、ベンジャミン・メルニカー、マイケル・E・ウスラン
出演者   ブルース・ウェイン / バットマン(億万長者/主人公でヒーロー)  クリスチャン・ベール
      アルフレッド・ペニーワース(バットマンの執事・後見人)  マイケル・ケイン
      ジェームズ・“ジム”・ゴードン(ゴッサム市警察の本部長)  ゲイリー・オールドマン
      セリーナ・カイル / キャットウーマン(女盗賊) アン・ハサウェイ
      ベイン(犯罪組織の支配者) トム・ハーディ
      ミランダ・テイト(慈善事業家/バットマンの恋人) マリオン・コティヤール
      ジョン・ブレイク(市警の刑事/元孤児) ジョセフ・ゴードン=レヴィット
音楽    ハンス・ジマー
撮影    ウォーリー・フィスター
編集    リー・スミス
製作会社  シンコピー・フィルムズ、レジェンダリー・ピクチャーズ
配給    ワーナー・ブラザース
公開    アメリカ合衆国 2012年7月20日  日本 2012年7月28日
上映時間  165分
製作国   アメリカ合衆国 イギリス
言語    英語
製作費   $250,000,000
興行収入  $1,084,939,099(世界) 19.7億円(日本)
前作    ダークナイト


                  



バットマン ビギンズ Batman Begins
監督      クリストファー・ノーラン
脚本      クリストファー・ノーラン デヴィッド・S・ゴイヤー
原作      ボブ・ケイン ビル・フィンガー『バットマン』
製作      ラリー・J・フランコ チャールズ・ローヴェン エマ・トーマス
製作総指揮   ベンジャミン・メルニカー マイケル・ウスラン
出演者     ブルース・ウェイン / バットマン(億万長者/主人公でヒーロー)  クリスチャン・ベール
        アルフレッド・ペニーワース(バットマンの執事・後見人)  マイケル・ケイン
        ヘンリー・デュカード / ラーズ・アル・グール(影の同盟首謀者)  リーアム・ニーソン
        レイチェル・ドーズ(バットマン最愛の女性で幼馴染)  ケイティ・ホームズ
        ジェームズ・“ジム”・ゴードン(ゴッサム市警察の本部長)  ゲイリー・オールドマン
        ジョナサン・クレイン精神科医 / スケアクロウ  キリアン・マーフィー
        カーマイン・ファルコーニ(ゴッサム・シティマフィアのボス)  トム・ウィルキンソン
        リチャード・アール(ウェイン産業CEO)  ルトガー・ハウアー
        ラーズ・アル・グール(影武者)   渡辺謙
        ルーシャス・フォックス(ウェイン産業・応用科学部長)  モーガン・フリーマン
音楽      ジェームズ・ニュートン・ハワード ハンス・ジマー
撮影      ウォーリー・フィスター
編集      リー・スミス
製作会社    シンコピー・フィルムズ レジェンダリー・ピクチャーズ
配給      ワーナー・ブラザース
公開      アメリカ合衆国 2005年6月15日
        日本 2005年6月18日
上映時間    141分
製作国     アメリカ合衆国
言語      英語
製作費     $150,000,000
興行収入    $372,710,015(世界)
        $205,343,774(アメリカ合衆国・カナダ)
        14億円(日本)
次作      ダークナイト

◆◇◆ノーラン監督作品の感想◆◇◆

2010/7/4(日)『フォロウィング』(1998・英)(クリストファー・ノーラン)
2010/6/27(日)『メメント』(2000・米)(クリストファー・ノーラン)
2015/1/7(水)「インソムニア」(2002・米)サイコスリラー(クリストファー・ノーラン)
2019/11/25(月)「バットマン ビギンズ」(2005・米)スーパーヒーロー(クリストファー・ノーラン)
2017/12/25(月)「プレステージ」(2006年米)サスペンス(クリストファー・ノーラン)
2019/9/28(土)「ダークナイト」(2008・米)スーパーヒーロー(クリストファー・ノーラン)★8
2017/12/23(土)「インセプション」(2010年米)SFアクション(クリストファー・ノーラン)
2019/9/30(月)「ダークナイト ライジング」(2012・米)スーパーヒーロー(クリストファー・ノーラン)
2015/3/20(金)「インターステラー」(2014年米)SF(クリストファー・ノーラン)
2019/10/4(金)「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016・米)スーパーヒーロー(ザック・スナイダー)★9


                  


食べたものの記録:9/4(水)〜9/7(土)
いろんなチーズに凝っております。ブルーチーズは買い過ぎて、まだ冷凍庫にいっぱい(笑)
190904_190905_IMG_8771.JPG190906_190907_IMG_8772.JPG


                  


◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
塩田千春展:魂がふるえる
2019.6.20(木)〜 10.27(日)会期中無休 森美術館

バスキア展
2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)東京都現代美術館

◆名古屋◆
ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館

サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/

木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館

不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/

◆大阪◆
萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
https://www.asahi.com/event/poeten/


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映画「千と千尋の神隠し」&「天空の城ラピュタ」

私は反省しています。
今まで「ジブリに興味ない。良さがわからない」と言い切ってきましたが、今回の「千と千尋」「ラピュタ」を見て
今までの自分が「食わずキライ」だったことを思い知りました。いくつかは見ても良さがわかってなかったし。

映画も何度も見るべきですね。いいと思った映画よりむしろ、世間では絶賛されているのに
自分はいいと思わなかったものを数年後に見てみると、違った見方ができるかも。

さて、ジブリがブレイクする以前の古い作品でありながら、最高傑作の呼び声高い本作「天空の城ラピュタ」
実はワタクシ、初視聴でございました。何度か見てるのに良さに気づいてなかったのは「千と千尋」のほうね。

この世界観、好きだわー。特に街の人たちの団結とかねー。ワンピースの世界にも繋がりそうだけど。
主人公がホント、とことんいい子で、応援したくなる感じ。

監督     宮崎駿
脚本     宮崎駿
原作     宮崎駿
製作     高畑勲
製作総指揮  徳間康快
出演者    パズー(Pazu)・・・田中真弓/ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク
       シータ(Sheeta)・・・横沢啓子/アンナ・パキン
       (リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ Princess Lusheeta Toel Ul Laputa)
       ムスカ(Muska)・・・寺田農/マーク・ハミル
       (ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ Romuska Palo Ur Laputa)
       マ=ドーラ(Dola)・・・初井言榮/クロリス・リーチマン
       ポム(Uncle Pom)・・・常田富士男/リチャード・ダイサード
       おかみさん・・・鷲尾真知子
       マッジ(Madge)・・・TARAKO
音楽     久石譲
主題歌    井上あずみ「君をのせて」
撮影     高橋宏固 白神孝始
編集     瀬山武司
制作会社   スタジオジブリ
製作会社   徳間書店
配給     東映
公開     日本 1986年8月2日
       香港 1987年6月26日
       中華人民共和国 1992年
上映時間   124分
製作国    日本
興行収入   約11.6億円
配給収入   5億8300万円


                  


いわゆる「アニメ絵」が未だに好きじゃないことには変わりありませんが、背景の美しさに感動。
こんなに美しいアニメーションがあったのだと、改めて思いました。
特に千が電車に乗って銭婆に会いに行くシーン、美しい。。。

今までも何回か見てるんだけど、人物と背景が全く違ったタッチで描かれていることにも
抒情的な背景の美しさにも気付かなかった自分ってナンダロウ。

それと、ビックリだったのは、坊の声が神木隆之介くんだったこと!
こうやって見ると、声のほとんどが著名な俳優さんであるのだけが残念。
話題のために大事なのかもしれないけれど、ジブリだったらそんなこと関係なくお客さん入るわけだし
声優さんの仕事を奪ってほしくないなぁなんて思う。

Wikiを見て感じたのは、公開された国の数!世界一周旅行してるみたいな。
クールジャパンなんて言葉はまだなかった頃だけど、すでに世界に認められていたんだよねぇ。

監督    宮崎駿
脚本    宮崎駿
原作    宮崎駿
製作    鈴木敏夫
製作総指揮 徳間康快
出演者   荻野 千尋(おぎの ちひろ) / 千(せん)・・・柊瑠美
      ハク / 饒速水小白主(にぎはやみこはくぬし)・・・入野自由
      湯婆婆(ゆばーば)/銭婆(ぜにーば)・・・夏木マリ
      カオナシ・・・中村彰男
      リン・・・玉井夕海
      坊(ぼう) / 坊ネズミ・・・神木隆之介
      荻野 明夫(おぎの あきお)・・・内藤剛志
      荻野 悠子(おぎの ゆうこ)・・・沢口靖子
      父役(ちちやく)・・・上條恒彦
      兄役(あにやく)・・・小野武彦
      青蛙(あおがえる)・・・我修院達也
      番台蛙(ばんだいかえる)・・・大泉洋
      おしら様・・・安田顕
      オクサレ様(オクサレさま)/ 河の神(かわのかみ)・・・はやし・こば
      釜爺(かまじい)・・・菅原文太
音楽    久石譲
主題歌   木村弓「いつも何度でも」
撮影    奥井敦
編集    瀬山武司
制作会社  スタジオジブリ
製作会社  「千と千尋の神隠し」製作委員会
配給    日本       東宝/スタジオジブリ
      アメリカ     ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
      南アフリカ共和国 United International Pictures
      イギリス Optimum Releasing
公開    日本      2001年7月20日
      日本      2016年9月10日(revival)
      香港      2001年12月13日
      シンガポール  2001年12月20日
      台湾      2001年12月28日
      フランス    2002年4月10日
      大韓民国    2002年6月28日
      アメリカ合衆国 2002年9月20日
      ベルギー    2002年9月25日
      スペイン    2002年10月25日
      マレーシア   2002年11月7日
      フィンランド  2002年11月29日
      オーストラリア 2002年12月12日
      ロシア     2002年12月31日
      ノルウェー   2003年1月24日
      スロベニア   2003年2月13日
      ポルトガル   2003年2月28日
      ガイアナ    2003年3月6日
      ハンガリー   2003年3月6日
      エストニア   2003年3月7日
      チェコ     2003年4月3日
      ポーランド   2003年4月4日
      イタリア    2003年4月18日
      オランダ    2003年4月24日
      リトアニア   2003年4月25日
      ドイツ     2003年6月19日
      オーストリア  2003年6月20日
      イスラエル   2003年6月26日
      アルゼンチン  2003年7月17日
      ブラジル    2003年7月18日
      チリ      2003年7月20日
      ベネズエラ   2003年8月6日
      ペルー     2003年8月13日
      ギリシャ    2003年9月5日
      イギリス    2003年9月12日
      アイルランド  2003年9月12日
      メキシコ    2003年9月12日
      スウェーデン  2003年9月19日
      スロバキア   2003年9月25日
      クロアチア   2003年9月30日
      デンマーク   2003年10月10日
      コロンビア   2003年11月7日
      パナマ     2004年1月9日
      エクアドル   2004年1月11日
      バーレーン   2004年1月14日
      トルコ     2004年6月18日
      クウェート   2005年2月2日
      中華人民共和国 2019年6月21日
上映時間  124分
製作国   日本
言語    日本語
興行収入  約11.6億円
配給収入  アメリカ合衆国 $1,175,067
      日本      308億円


                  


2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

アトピーの夫と暮らしています



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◇見に行きたい展覧会メモ◇ →展覧会記録■

◆東京◆
塩田千春展:魂がふるえる
2019.6.20(木)〜 10.27(日)会期中無休 森美術館

バスキア展
2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)東京都現代美術館

みんなのレオ・レオーニ展
2019年7月13日(土)〜9月29日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

◆名古屋◆
クリムト展 ウィーンと日本1900
2019年7月23日(火)〜10月14日(月・祝)豊田市美術館
https://klimt2019.jp/

ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館

サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/

木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館

不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/

◆大阪◆
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
2019年9月7日(土)〜10月20日(日)伊丹市立美術館
https://rutbryk.jp/

ショーン・タンの世界展
2019年9月21日(土)〜10月14日(月・祝)美術館「えき」KYOTO
http://www.artkarte.art/shauntan/

萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
https://www.asahi.com/event/poeten/




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映画「万引き家族」

190908_manbiki-kazoku.jpg7/20にテレビで放映されたのを視聴。
昨年話題になっていたので、気になっていたが、見られてよかった。
今まで、正直「どこがいいかわからなかった」安藤サクラの魅力が
ようやくわかった、気がする。特に後半。

もちろん、リリーフランキーのダメ男っぷりも、樹木希林の底知れぬ
怖さも、この映画には不可欠だ。子役もめちゃくちゃうまい。
それでもやっぱりこの映画で、何を置いてもその存在感を放っているのは、
安藤サクラだ。

いくら貧しいからと言って、物を盗むのはよくない。
ましてや、子供に犯罪の片棒を担がせるのはもってのほか。
そんなことはわかっていても、この作品に皆が惹かれるのは何故だろう。

それはもしかすると、今の日本人、私たちが、裕福さと引き換えに
どこかに置き忘れてしまったものをこの家族は持っているから?

この物語の中で、一番そういったことが象徴的だと感じたのは
樹木希林と松岡茉優の関係かなぁと思った。

ネタバレになるけど、樹木希林の元夫には後妻がいて、その息子の二人の娘のうちの一人が松岡茉優。
詳しい事情は語られないが、なんらかのきっかけで、松岡茉優は樹木希林の元に来て、安藤サクラの妹として
暮らしている。職業はJKの格好で「見せる」風俗嬢。

裕福そうな瀟洒な一軒家で、松岡茉優の存在などなかったかのように、もう一人の娘との3人の生活を
普通に営む彼らは異常ではないというのか。

また、松岡茉優が勤務するJK見学店の常連さん「4番さん」との交流も象徴的だ。
言葉を交わさなくても通じ合うことはある。たとえ、出会った場所が風俗だとしても。

家族が「家族らしさ」を構成するのは、血なのか?「一緒に暮らすこと」なのか?
こういうテーマって、昔から「子供の取り違え事故」をテーマに描かれることが多かったけれど
是枝監督はそのテーマで2013年に福山雅治主演の「そして父になる Like Father, Like Son」を制作している。
裕福な家庭の父親を福山が、取り違えられた先の貧しい家の父親がリリーフランキーを演じていて
樹木希林も出演し、まさに是枝ファミリーだね。(2015年「海街Dairy」にもリリーさんや希林さんは出演)
私は同じ福山主演の2017年「三度目の殺人」が好きだけど。というか、役所広司の演技が素晴らしすぎた。

次回作の『真実』(La vérité)も楽しみだ。カトリーヌ・ドヌーヴにジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークだよ!
パルムドールってすごいなぁ。。。ていうか、ずっとコンスタントに映画を撮り続けて、
2015年からは毎年映画を公開させている是枝監督すごすぎる。
実際にあった、親の死亡届を出さずに年金を不正に貰い続けていたある家族の事件をもとに、
構想10年近くをかけて作った。日本国内での公開に当たっては、PG12のレイティング指定がなされている。

第71回カンヌ国際映画祭において、最高賞であるパルム・ドールを獲得した。
日本人監督作品としては、1997年の今村昌平監督『うなぎ』以来21年ぶり。

脚本段階では子どもに「お父さん」「お母さん」と呼んでほしいと願う主人公の想いが
重点的に描かれており、撮影中につけられていた映画のタイトルは『万引き家族』ではなく
『声に出して呼んで』だった。
万引き家族 Shoplifters
◇監督・脚本・原案  是枝裕和

◇製作        石原隆 依田巽 中江康人
◇出演者
 柴田治(リリー・フランキー)・・・本作の主人公である東京の下町に暮らす日雇い労働者。
 柴田信代(安藤サクラ)・・・治の年若い妻。クリーニング店工場のパート従業員。
 柴田亜紀(松岡茉優)・・・信代の妹。「さやか」という源氏名でJK見学店に勤務。
 柴田祥太(城桧吏)・・・治の息子。登校せず治と万引きして稼ぐ。愛読書は絵本「スイミー」。
 ゆり(佐々木みゆ)・・・治が連れ帰った少女。両親からネグレクトなど虐待を受ける。
 柴田初枝(樹木希林)・・・治の母。年金受給者である。夫とはすでに離婚している。
 4番さん(池松壮亮)・・・亜紀が勤務する店の常連客。発話障害があり筆談で意思を伝える。
 柴田譲(緒形直人)・・・亜紀の本当の父親。初枝の元夫と後妻との間の子。
 柴田葉子(森口瑤子)・・・亜紀の本当の母親。
 柴田さやか(蒔田彩珠)・・・亜紀の本当の妹。高校2年生。
 北条保(山田裕貴)・・・ゆりの父。希とゆりに対しDVを働いている。
 北条希(片山萌美)・・・ゆりの母。保からDVを受ける一方でゆりにネグレクトをする。
 JK見学店 店長(黒田大輔)・・・亜紀が勤務する性風俗店の店長。
 根岸三都江(松岡依都美)・・・信代が勤務するクリーニング店の同僚。
 クリーニング店店主(清水一彰)・・・信代が勤務するクリーニング店の店主。
 山戸頼次(柄本明)・・・柴田家の近隣にある駄菓子屋の店主。
 米山(井上肇)・・・民生委員。
 日雇い派遣の管理者(毎熊克哉)・・・治の日雇い労働の管理者。正社員。
 前園巧(高良健吾)・・・警察官。
 宮部希衣(池脇千鶴)・・・警察官。
 ニュースキャスター(笠井信輔)
 ニュースキャスター(三上真奈)
◇音楽        細野晴臣
◇撮影        近藤龍人
◇編集        是枝裕和
◇制作会社      AOI Pro.
◇製作会社      フジテレビ AOI Pro. ギャガ
◇配給        日本   ギャガ
           アメリカ マグノリア・ピクチャーズ
◇公開        日本      2018年6月8日
           香港      2018年7月5日
           台湾      2018年7月13日
           大韓民国    2018年7月26日
           中華人民共和国 2018年8月3日
           アメリカ合衆国 2018年11月23日
           フランス    2018年12月12日
           ドイツ     2018年12月28日
◇上映時間      120分
◇製作国       日本
◇言語        日本語
◇興行収入      45.5億円(2019年1月時点)

                  


食べたものの記録:8/16(金)〜8/18(日)
好きなカレーをいろいろ工夫して食べて、ちょっと高いビールをご褒美に飲んで、たまに海鮮丼を食べて。
ただそれだけで幸せなんだよ。安上がりだね。
それでもこんな映画を観た後だと、なんだかすごく贅沢をしているような気になる。
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2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

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◆東京◆
塩田千春展:魂がふるえる
2019.6.20(木)〜 10.27(日)会期中無休 森美術館

原田治 展 「かわいい」の発見
Osamu Harada: Finding “KAWAII”
2019年7月13日(土)〜9月23日(月・祝) 世田谷文学館

バスキア展
2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく
2019年11月16日(土)〜2020年02月16日(日)東京都現代美術館

みんなのレオ・レオーニ展
2019年7月13日(土)〜9月29日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

◆名古屋◆
クリムト展 ウィーンと日本1900
2019年7月23日(火)〜10月14日(月・祝)豊田市美術館
https://klimt2019.jp/

ムーミン展
2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館

サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
https://www.sunm.co.jp/sarah/

木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館

不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
http://www.alice2019-20.jp/

◆大阪◆
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
2019年9月7日(土)〜10月20日(日)伊丹市立美術館
https://rutbryk.jp/

ショーン・タンの世界展
2019年9月21日(土)〜10月14日(月・祝)美術館「えき」KYOTO
http://www.artkarte.art/shauntan/

萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
https://www.asahi.com/event/poeten/




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映画&小説「グラスホッパー」

190907glasshopper_book.jpg190907glasshopper_cinema.jpgもともと2008〜2009年頃に小説を読んだんだけど、どうやら感想文は残していないらしい。
オット宮田と知り合ったばかりの頃、彼が待ち合わせ場所で読んでいた伊坂幸太郎。
興味を持って、借りて読んで私もはまった。
「オーデュボンの祈り」「ラッシュライフ」「死神の精度」どれも名作。
「アヒルと鴨のコインロッカー」は、面白すぎて徹夜して読んでしまったほど。
「週末のフール」も好きな作品だ。

伊坂幸太郎の魅力はもちろんたくさんあるけれど
ひとつだけ挙げるなら「驚異の伏線回収能力」だろう。
その真骨頂を味わえるのが「ラッシュライフ」かなと個人的には思う。

伊坂作品は、文体のソフトな割にハードボイルドで、
残酷に人が殺されたりするのも特徴の一つではあるんだけど、
その中でも特にその傾向が強いのがこの「グラスホッパー」

登場人物は、主人公の「鈴木」以外は皆コードネーム的な名前で呼ばれる。
鈴木と並ぶ語り部の”自殺屋”「鯨」、”ナイフ遣い”「蝉」と、
鈴木が潜り込む組織の女性幹部「比与子」。
鈴木の復讐の相手・寺原Jr.を殺害する”押し屋”「槿(あさがお)」と
その妻の「すみれ」、鯨が出入りする店の年齢不詳の店主「桃」、
偶然比与子に拉致されたバカップルと見せかけて、物語の最後に正体が
明らかになる「スズメバチ」など。

それぞれに人生や哲学を背負わせて、作中でちょいちょい語らせるのも
伊坂文学の魅力のひとつである。

小説を読んだ時に、一番印象に残ったのは「鯨」だった。
そしてゾッとしたのは「スズメバチ」のふたり。
「蝉」にはあまりいい印象がなく、「鈴木」に至ってはあまり記憶が無い。
正直、小説版では、さほど個々の登場人物に魅力を感じなかった。
「ラッシュライフ」での黒沢に匹敵する強烈な魅力をも持つ人物は、
私にはこの小説の中には見つけられなかったのだ。

それでも、鮮やかな手法で伏線を回収していく伊坂作品に最後は持って行かれた。さすがだ。

伊坂作品は映像化には向かない。
なぜなら、伊坂作品のいちばんの魅力である「伏線」は、「文字」表現形式だからこそ成り立つものだから。

たとえば「アヒルと鴨」は、物語の一番重要な「どんでん返し」が、文字だからこそ書けるもので
映画化されたと知った時「あれを一体どうやって?」と思ったものだ。
実際、原作を知っていても楽しめるようになっていて、さすがだと思った。

さて、「グラスホッパー」はどうか。
あんまり評判がよろしくないとも言うけれど、それは「伊坂らしさ」を期待し過ぎるからなんじゃないか。

色々な記事を流し読みしていたら、この映画は
「伊坂作品から伊坂幸太郎らしさを消して、ロマンスとアクションを加えたもの」
という一文が印象に残った。
これはもう、小説とは別物だと思って見るのが正しい映画だと思う。


(この先ネタバレあり)


確かに、伏線らしきものはほとんどない。
唯一、最初の方に、鈴木の元の教え子だというバカっぽい女の子が拉致されるくだりがあり
それが最終的には「槿」や「すみれ」の仲間で、寺原にとどめを刺すことになる。(メッシュの女)
原作では、「スズメバチ」に当たる役回りである。

また、ロマンスに関する伏線はいくつかある。
鈴木の婚約者「百合子」が冒頭に子供を助けるが、その子供が百合子の死体の近くに落ちていた指輪を持ち去る。
その子は「槿」と「すみれ」の子供として登場し、最後に鈴木に指輪を返しにやってくる。

原作では、種明かしをするのは槿だが、映画版では、槿は不気味な存在感だけを残して去り
鈴木に全てを明かすのは、すみれの役割である。

また、原作では、鈴木も鯨も蝉も”押し屋”を追うという設定だが、映画版では鈴木だけが槿を追う。

原作では殺し合うだけの関係であった鯨と蝉が、映画版では死後に奇妙な友情が芽生え、蜆の味噌汁を飲みに行く。

鯨を演じる浅野忠信の存在感は半端ない。原作には登場しない父親役の宇崎竜童の気の弱い感じもいい。
でも何よりよかったのは、蝉役の山田涼介の狂気を含んだ目。
ナイフ遣いのキレッキレな感じや、最後に耳を切るシーンなど、素晴らしかった。
蝉に関しては、原作より魅力を感じた。蝉の相棒の岩西もよかった。

そして、ゾッとしたのは、吉岡秀隆演じる槿。めっちゃ怖い。
彼は悪ではなく、最終的には鈴木の味方のはずなんだけど、マジで怖い。
まるでカピバラみたいに常に横目で伺っている。すべてお見通しなのだ。
ほとんどしゃべらない彼が唯一雄弁に語るのが「バッタ」の話。

自然界では緑色をしているバッタは、密集している環境では、黒っぽい色の「群衆相」に変わり、凶暴化するという。
人間も同じ。そうして凶暴化したバッタも人間も、一掃されなければならない。。。

「グラスホッパー」とは、バッタのことなんですね。

この映画を見て、小説以上に、それぞれの人生に背負うものを想像してしまった。
殺し屋となった鯨や蝉が背負うものもそうだけど、特に槿やすみれについては語られていないだけに余計に。
もしかすると彼らも過去に、大切な人を無残に殺されたりした過去を持つのだろうか。

そして最後に、主人公鈴木。生田斗真って、本当にすごく整った顔した「イケメン」ですよね。
でもその彼が、この映画ではまったく「カッコ良くない」。「イケメン」の匂いが全然しない。

百合子を失うまでは、人生にさほど深刻な悩みや挫折などとは無縁だったことを想像させるその「人の良さ」は
殺伐とした本作の一服の清涼剤だ。

生徒だった記憶もない「メッシュの女」を救うためにあえて人質として寺西の元に向かうシーンは
情けないけどカッコイイ。そして子供を助けて死んだ百合子をあざ笑う寺西に怒りをぶちまけるシーンも。

物語の最初の方で、婚約者に死なれ、荒れ果てた部屋でコンビニの麺をすする彼の後ろをGが行くシーンがあり
最後の方にすみれから「あなたに復讐なんて似合わないわ。虫も殺せない顔してるんですもん」と笑われる。

そのあとに百合子との想い出のシーン。料理を作ってくれた百合子がキッチンでGを見つけて外に逃がす。
怖がるだけの鈴木を「Gもやっつけられないの?」と笑う百合子。
そのとき百合子が冷凍した料理を解凍するところでオシマイ。って、2年経ってるんだけど。。。大丈夫か??
グラスホッパー
監督   瀧本智行
脚本   青島武
原作   伊坂幸太郎「グラスホッパー」
製作   水上繁雄 杉崎隆行 椿宜和
出演者  
鈴木 - 生田斗真
鯨 - 浅野忠信
蝉 - 山田涼介
百合子(鈴木の婚約者) - 波瑠
すみれ - 麻生久美子
比与子 - 菜々緒
槿(あさがお) - 吉岡秀隆 ※槿は、本来はアオイ科のムクゲのこと。
岩西 - 村上淳
鯨の父 - 宇崎竜童
寺原会長 - 石橋蓮司
寺原Jr - 金児憲史
メッシュの女 - 佐津川愛美
桃 - 山崎ハコ
音楽   稲本響
主題歌  YUKI「tonight」
撮影   阪本善尚
編集   高橋信之
制作会社 角川大映スタジオ
製作会社 「グラスホッパー」製作委員会
配給   KADOKAWA 松竹
公開 日本 2015年11月7日
上映時間 119分
製作国  日本
言語   日本語
興行収入 10.2億円[1]
                  


食べたものの記録:8/16(金)〜8/18(日)
いわゆる「夏休み」も終わり。17日は8月前半で唯一電車に乗った日。びっくりだね。
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2019年7月13日(土)〜9月23日(月・祝) 世田谷文学館

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2019年9月21日(土)〜11月17日(日)森アーツセンターギャラリー

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2019年7月13日(土)〜9月29日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

◆名古屋◆
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2019年12月7日〜2020年1月末 松坂屋美術館

サラ・ベルナールの世界展
2018年11月23日(金・祝)〜2019年3月3日(日)堺 アルフォンス・ミュシャ館
2020年1月頃まで、全国巡回予定。
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木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
2019年9月13日(金)〜10月20日(日)松坂屋美術館

不思議の国のアリス展
2020年4月18日(土)−6月14日(日)名古屋市内の美術館(未定)
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ルート・ブリュック 蝶の軌跡
2019年9月7日(土)〜10月20日(日)伊丹市立美術館
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ショーン・タンの世界展
2019年9月21日(土)〜10月14日(月・祝)美術館「えき」KYOTO
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萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
https://www.asahi.com/event/poeten/




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Art FARMing〜街に根付くArt@長者町〜(あいちトリエンナーレ関連事業)

あいちトリエンナーレ関連イベント「ManiA ミーティング&ミートアップ」については、noteにも書いた。
長者町を拠点に街づくりに心血を注いでおられたのが、司会の名畑さんのボスで、前NPOまちの縁側育み隊代表理事の延藤安弘先生。延藤先生は「幻燈会」というイベントで、絵本を題材に人の生き方やまちづくりについてお話されていました。

吉田さんは、芸術監督に津田さんが就任された際に、ぜひ延藤先生と津田さんの対談を実現したいと、このイベントを計画します。

残念ながら、昨年2月に延藤先生が急逝され、対談は実現できなくなりました。そこへ、大阪のARTLOGUE代表の鈴木さんから、名古屋でManiAイベントを開催したいという話が持ち込まれた結果、このイベント企画が生まれたのです。

イベントが開催されたのは中区の長者町繊維街。ビジネス街・伏見にほど近い商店街です。今回はトリエンナーレの会場(今回は西区の円頓寺商店街)から外れましたが、前三回のトリエンナーレでは会場となり、現在では街並みにアートが息づいています。
190817_11414217.jpg17日当日に見た、
「Artの息づく街・長者町」で現在展開されている
「Art FARMing」についてまとめる。


「Art FARMing」とは、まちとアートを農園に見たてて、
まちを舞台に「育んでいく」プロジェクト。

まちで育てた綿で布を織ったり、綿で綿を育てたり、
好きな雑誌の好きなマンガのページで植物を育てたり、
未完成の植物の絵があったり、トイレがグリーングリーンだったり、
いろいろな試みが楽しかった。

まちの人たちが、楽しんで気軽にアートに
触れているのがいいと思った。

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食べたものの記録:8/9(金)〜8/14(水)
ここからカレー週。一番右下のは伊勢うどん。うまかった♡
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木梨憲武展 Timing‐瞬間の光り‐
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ManiA ミーティング&ミートアップ@愛知 文化と政治をむすんでひらく

190817_02384752.jpg190817_11280787.jpg190817instagram_ns.jpg190818instagram_ns.jpgあいちトリエンナーレ関連事業で、ART FARMing開催中の長者町の会場にて「ManiA ミーティング&ミートアップ@愛知 文化と政治をむすんでひらく」というトークイベントに参加。
      cover-Z5nNNLll_s.jpg
渦中の津田大介さんが無事に登壇され、お話を聞けた。すごくよかった。終了後には少しお話もできた。
 190817_DDES0815.jpg
今回のイベントは、日本ではマニフェストに文化やアートを掲げる政治家が少なすぎるので、もっと政治家にアートに関する公約を掲げてもらおう!と言うManiA(マニフェスト・フォー・アート)がテーマのはずだったのだけど、メインはやはり「表現の不自由展」になっていた。津田さんは、警備の問題などで、なかなか話す機会が与えられなかったのが、とてもつらかったようで。この場で話せたことを、とても喜んでおられた。
    
ところでFBが教えてくれたんだけど、6年前の今日、瀬戸内トリエンナーレの会場・男木島に向かう船の中で、美術家の会田誠さんに会ったのだそうだ。
    
イベント&懇親会終了後は、このイベントに招待してくれた司会の名畑さんとしゃべっていたら、CHOJYAMACHIBAで今日もイベントやってるよと言うので、飛び込みで参加。ボンちゃんの上手い料理を味わって帰って来た。8月に入って初めて電車に乗った私。ひさびさに充実してたわ。

→プロジェクターで昭和歌謡を見る。中国ではひばりさまはHipariさまなのか!


                  

    
懇親会の際に、ある女性に「どうにかわかり合う方法ってないんでしょうか」と尋ねられました。
    
「私もそう思うんですが、こちら側にいる人は『わかり合いたい』と考える人が多いのですが、向こう側の人は『自分は正しいから、相手をわからせないと』って考えてる人が多いので、無理なんです」と答えて、お互い、すごく共感できて。ああ、ここにも仲間がいた(笑)とホッとできたのですが。
 
人間、実名や顔を出していれば、どこかで「ここまで言ったらダメだ」と抑制が働くと思いますが、匿名ってそんなのないものね。そんな中、顔と名前を出して、堂々と自分の意見を言ってる方ってすごい。昨日お会いした津田さんも。
   
私は震災の時に東京に住んでいて、オットのアトピーの一番ひどいときでもあり、本当に心細くて辛かったのですが。そんな中、Twitterで津田さんや今回辞任された東さんが発信していたことで、本当に励まされた。そのことを津田さんに伝えたら「ホントですか?うれしいな」と喜んでくださって。   
   
その津田さんは、トリエンナーレ前から「泊りと日帰りとどっちがイイだろう」と言うTwitterユーザーのつぶやきに、ひとりひとり「豊田が遠いので泊りがいいですよ」と丁寧に返答されていて、「この人やっぱりスゴイ!」と感動していたところだった。
     
今も毎日トリエンナーレの感想を全部リツイートされている。ホント、「津田さんらしい」やり方で、真摯に地道に頑張っておられるのを感じていたので、今回の件は、個人的に非常に残念。


                  


食べたものの記録:7/20(土)〜7/31(水)
前半は梅雨の名古屋。前半のあとの方は、宮田が池田公園夏祭りのお仕事でお弁当持って行ったり
会場で味噌串カツ(激ウマ)など食べてお祭りを満喫したり。なんかもう夏前に夏を味わった感じ。
190720_190724_IMG_5799.JPG190724_190726_IMG_5802.JPG190727_190729_IMG_5805.JPG190729_190731_IMG_5809.JPG


                  


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台所見聞録−人と暮らしの万華鏡−
2019年6月6日(木)〜2019年8月24日(土) 
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萩尾望都 ポーの一族展
2019年12月4日(水)〜12月16日(月) 阪急うめだ本店
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平成・東京・スナップLOVE/HEISEI - TOKYO Snap Shot Love

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すごく楽しかった。
偶然、えーほん展の会場のスペースゼロにDMが置いてあったのを宮田が見つけて、急きょ行ってきたのだ。

会場にはちょうど有元伸也さんがいらしてて、すごい存在感だった。
外国人の方と談笑されていて、私たちがフォトスポットで記念撮影していたら
その外国人の方はほほえましい感じでご覧になっていた。
宮田がカメラを下げているので、写真好きの若者だと思われたのだろう。
(そんなに若くはないのだが)

どの写真もすごく面白くて、迫力あるもの、しんみりするもの、記録として貴重なものなど
スナップって面白いなあ、としみじみ思った。

一番好きなのは、オカダキサラさん。もう爆笑に爆笑。
DMの写真もいいけど、特に気に入ったのは、
背を向けてバイクにまたがったおっちゃんの手に持つスマホの中の女の子と
バイクのミラーに映るオッチャンの姿がシンクロしている、という写真。

これぞ奇跡。これぞスナップ!という写真。最高でした♡


                  


食べたものの記録:6/12(水)〜6/15(土)

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2015年10月発売の実話エッセイ。アトピーって痒いだけの病気じゃないんです。

アトピーの夫と暮らしています



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ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR

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190620_IMG_4710.jpg21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR 」を見てきました。
とても興味深くて、大いなる刺激を受けました。

絵描きなので、絵のタッチを見せるような展覧会はもちろん見るのは必須だとしても、思考の方向や発想の仕方のヒントを得るってすごく大事で。面白いクリエイターってたくさんいらっしゃるなぁ、としみじみ感心。

私が気に入ったのは、中村至男さん。

「彼女はリンゴを見ている」(2017年)は、女の子の目の前にと右の棚と左の壁に、リンゴやメロン、バナナなどが置かれている。女の子が見ている時には常にリンゴ、という設定。4枚のモニタで、女の子がどこを向くかで、リンゴの位置が変わる。それを「目の前」「右の棚」「左の壁」「女の子の目」の4枚でシンプルに表現してて、絵も可愛くて、面白い!

「7:14」(2010年)は、ある家の7時14分の風景。(画像一番下の真ん中)
トースターからパンが飛び出すテーブルを軸に、角度や場所を変えて見える風景を並べて行くというもの。
家の外からも飛び出すトーストが見え、街路の大きな時計で時間がわかるというのは心憎い。
これ、好きだなぁ〜〜〜〜〜

和田 誠さんの「似顔絵 浅葉克己」(雑誌『話の特集』1990年5月号表紙)は、いろんな人の似顔絵。
わりといろんなタッチで描かれている。安西水丸さんは、学校の先生でもあるので、すぐにわかった。
水丸さんとの共作も展示されていた。(画像真ん中一番右)
タッチは全く違うお二方なのだけど、不思議に木の絵はとてもよく似ている。

クリヨウジ(久里洋二)さんのアニメーション(「LOVE」(1963年)など)はすごく面白かったのだけど
上の方に展示され過ぎてて、首が疲れてしまった。

今回のは昨年の野獣展に比べるとわかりやすくてホッとした。

東京と名古屋の差って、こういうものを気軽に見られるかどうかってことのように思う。
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ディレクター
ユーモアと聞いて...最初は、五大陸の笑いを探して歩く旅をしようと深圳、香港、ニュージーランド、メキシコと探し回ったが意外とむずかしい。30年はかかってしまうなあと氣が付いた。

今、僕の机の上には2017年秋に三宅一生さん、佐藤 卓さんと訪ねた、八ヶ岳の茅野、そこで出会った縄文時代の仮面の女神の等身大の置物がある。三角の仮面をつけた表現だが、毎日見ていても笑える。一万年も前のことを考えると氣が遠くなってしまうが、笑いは現在までずーっと続いている。

時間軸や空間軸を超えて、会場は必ずゴチャゴチャにしたい。こんなモノやあんなモノが交差し交換する。メキシコの旅から帰ってきて、すぐにノーベル賞作家のM.A.アストゥリアスの『マヤの三つの太陽』(岸本静江訳 新潮社 1979年)を取り寄せた。読んでみると...
「あたり一面が骨肉の争いを演じていた。椅子は椅子に突き当たった。ナイフはナイフに、フォークはフォークに、スプーンはスプーンに、ソース入れはソース入れに、皿は皿に、盃は盃に、コップはコップに、ナプキンはナプキンに、爪楊枝は爪楊枝に、灰皿は灰皿に、静止画の果物は天然の果物に、天然の果物は蝋細工の果物に、小ぶりのナイフと小ぶりのフォークをのせた魚料理用の食器一式は魚料理用の大振りの食器一式に、壜は壜に、食卓用水差しは食卓用水差しに、音もなく...それがみんな音もなく、音もなく、音もなく...死にものぐるいの戦いだ......」
このシュルレアリスムの文体が最後まで続く。21_21 DESIGN SIGHTの会場はこんな風になるのでは...。と想像した。

晴海埠頭の作品倉庫から漆塗りの世界地図が出てきた。世界は、この国々で回っているのだ。浅葉克己が地球僻地探検家として、今までに地球を歩き回って見てきたモノ、集めてきたモノたちと、身の回りのモノを並べてみることにした。

すると、モノとモノが共鳴し合い(あるいは不協和音を奏で)、時間も場所も言葉も意味も超えた不可解だが愉快な、訳のわからぬ「何か」を発し始めた。

人間の笑いは、どこから来るのか。ユーモアの本質とはどこにあるのだろうか。ひとりで笑うこともあるが(孤独な笑い、ブラックユーモアというのか)、人間は誰かと会って、これ面白いよねと同意して笑うこともある。時代や国や文化によって異なるユーモア感覚もあるが、すべてを超えた笑いも存在するのではないだろうか。

あまねく地球上に存在するすべてのユーモアの源泉を集めてみたい。表現は異なるかもしれないが、小さな笑い、大きな笑い、爆笑、失笑、艶笑、冷笑、微笑、苦笑...。ひとつひとつを拾いだし、一堂に見てみたい。

�.罅璽皀△録瓦鯱造泙擦襦��▲罅璽皀△楼鼎ぽ羯�ちをひきたてる。
ユーモアの中身は複雑であるが、このふたつを頭の隅に置いて見てほしい。

ユーモアは、コミュニケーションの本質だ。

浅葉克己
21_21 DESIGN SIGHTでは、2019年3月15日より、企画展「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR 」を開催します。展覧会ディレクターには、アートディレクターとして時代を牽引し続ける浅葉克己を迎えます。

世界中を旅しながら、各地で様々な人々やモノたちに出会ってきた浅葉にとって、「ユーモア」とは、コミュニケーションにおける最も大切な感性のひとつです。
本展では、グラフィックデザインを通して人々を楽しませ続けてきた浅葉が国内外から集め、その活動のインスピレーションのもととなっている資料やファウンド・オブジェとともに、浅葉がそのセンスにおいてユーモアのシンパシーを感じているデザイナーやアーティストの作品を一堂に集めます。

価値があるとされるもの、価値が未だ見出されていないもの、人がつくったもの、自然のなかから生まれたもの。時代や国を超えた人々の営みから生み出されたユーモアのかたちと表現を一望することで、私たちは日々の営みのなかにある身近なユーモアを見つめ直すことになるでしょう。そして、そこにあるユーモアの感性こそが、デザインやものづくりにおいて重要な、コミュニケーションの本質のひとつと言えるのかもしれません。

◆会期   2019年3月15日(金) - 6月30日(日)
◆会場   21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
◆休館日  火曜日(4月30日は開館)
◆開館時間 10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
      *六本木アートナイト特別開館時間:5月25日(土)10:00 - 23:30(入場は23:00まで)
◆入館料  一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
      各種割引についてはをご覧ください
◆主催   21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
◆後援   文化庁、経済産業省、港区教育委員会
◆助成   在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
◆特別協賛 三井不動産株式会社
◆協力   株式会社グリーンディスプレイ、株式会社タマス、公益財団法人DNP文化振興財団 
◆企画協力 中村至男、鈴野浩一/トラフ建築設計事務所、上條桂子
◆参加作家 
   赤木 仁、anothermountainman(又一山人/スタンリー・ウォン)、ロン・アラッド、浅葉 春、
   シュー・ビン、福田繁雄、GOO CHOKI PAR、早川祐太、ジャンピン・ヘ、日比野克彦、細谷 巖、
   井上嗣也、金子國義、加納典明、バスター・キートン、クリヨウジ(久里洋二)、トミー・リー、
   仲條正義、中村至男、ディーン・プール、ダミアン・プーラン、サイトウ・P・ヒロヒサ、瀧口修造、
   玉屋庄兵衛、立石大河亞、上野真未、トミー・ウンゲラー、和田 誠、渡辺紘平、山本修平、四谷シモン、
   ジョン・ウッド&ポール・ハリソン

◆展覧会ディレクター、グラフィックデザイン 浅葉克己
◆21_21 DESIGN SIGHTディレクター    三宅一生、佐藤 卓、深澤直人
◆アソシエイト・ディレクター        川上典李子

◆ご来場に関するご注意
本展では、展示内容の一部に、性的・暴力的表現を含む刺激の強い作品が含まれています。
また、社会風刺の要素を含む作品も一部展示していますので、ご入場前にその旨ご確認のうえ、予めご了承いただきますようお願いいたします。

なお、春画など、特に刺激が強いと思われる作品は、18歳以上の方に限り立ち入り可能なエリアに展示し、18歳未満の方の鑑賞は、ご遠慮いただいております。

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食べたものの記録:6/10(月)〜6/12(水)
え〜ほん展最後の追い込みで、死にそうになりつつ、でも食べるのは辞めない。
途中のソバ屋は楽しい打合せ。よかったなぁ。
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