【絵本】『手ぶくろを買いに』『でんでんむしのかなしみ』新美南吉



最近訪れた新美南吉記念館にちなんで
子供の頃に読んで心に残った南吉作品を。

郷土・愛知県出身の作家と言うことで
教科書に新美南吉の作品が載っている事が多かったのです。

私が特に好きだったのは『手ぶくろを買いに』

このブログでは、おススメの絵本も載せて行くつもりなんですが
できれば「鳥」か「帽子」のでてくるものにしたいんですが
これはどうかな??と思っていたら・・・

読み返すと、子ぎつねが手ぶくろを買いに行くのは
「帽子屋さん」なんですね!!

なんだかうれしくなりました。


『ごんぎつね』
新美南吉の代表作と言えばこの作品。

March 04, 2010


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【絵本】『せかいをみにいったアヒル』マーガレット・ワイズ ブラウン



マーガレット・ワイズ・ブラウンは著名な絵本作家。
そのブラウン女史と、同世代の写真家イーラ女史との
文と写真のコラボレーションは見事です。


これはもう、写真でしかありえない。
絵だったら、ちっとも面白くない!!


アヒルがこんなポーズを取るなんて!!
そのアヒルにこんなことを言わせるなんて!!


ブラウン女史は1910年、イーラ女史は1911年生まれ。
彼女らが生きた時代は、写真自体が珍しく
そして女性が仕事を持つことも珍しかった時代。


そんな時代に生きた二人の女性のコラボ作品は
50年の時を経てよみがえりましたが
まったく色あせていません。


翻訳は、1970年生まれのふしみみさをさん。
私と同じアラフォー世代です。



シリーズでライオンの本も出ています。
イーラ女史は、この写真のために、アヒルやライオンまで
自宅に飼っていたというから驚きです。






February 06, 2010


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暗いところで待ち合わせ/乙一

090311otsuichi.jpgこの本が出たのは2002年ですが
ワタシにとっては2008年に読んだ本の中で
ベストワンに輝く本でした。

ひさしぶりにこんなにココロを乱される本に出会いました。きゅん。

目の見えない女性と、存在を隠さねばならない男性の、
少しずつ、まるで息をつめるように心の通い合う様子が、
淡々と描かれていて、本当に切ない。

そしてその影で急展開していく現実の事件。

男性は殺人犯として追われているのですが
読んでいくうちに、彼が犯人かどうかなど
どうでもよくなってしまうほど、この二人の
ハッピーエンドだけを願わずにいられなくなる。

その後乙一さんの作品は何冊か読みましたが、コレが今まででは最高。
どの本も、人とうまく相容れないことへの恐怖や孤独感や葛藤を
恐ろしいくらい的確にそして哀しく描写しています。

この本にこんなに共感する人が多いのは、うまく人と折り合っているようで
皆心の底では似たような痛みを抱えているからなんでしょうかね。


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アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂 幸太郎

090221ahirutokamo.jpg久しぶりの読書記録。
書くのは久しぶりだけど、読んでいなかったわけではなくて。
この本も、まだ池袋の家にいた頃に読んでいたので、
おそらく、「死神の精度」のあとの6月頃。


冒頭の「本屋襲撃」部分のみが、
あらすじとして読者にはインプットされているが
その原因となった二年前の出来事と、交互に違った視点で描かれていく。

冒頭の本屋襲撃を含む現在は退屈で
二年前のほうに急速に引き込まれていき
続きが気になって気になって
途中でやめることができなくなってしまう。

伊坂作品はどれもおもしろいけれど、途中でやめられなくなったのは
本書が初めてで、そういった意味ではおすすめかも。

ただ、のっけからペット虐待という重苦しいテーマが出てくるので
拒否反応を示す人も多いと思う。そもそも伊坂作品は闇社会の
どす黒い描写が結構多いので、読みながら憂鬱になったりもする。

それでもやめられないんだけどね。


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「だいじょうぶ。の本」

081113daijyoubu.jpgとっても素敵なお知らせが届きました。

このブログを始めた2003年頃からの大切なお友達
naoさんの写真が素敵な本になりました!

中島未月さんの言葉との素敵なコラボ。
(リンク先の中島未月さんのブログの言葉に添えられた写真も
naoさんのものです)

実はまだ今日知ったばかりのニュースで
ワタシも手にしたわけではないのですが
素敵に決まっているので、見る前から超超オススメです。




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『20世紀少年』と『DMC』

080821cinema2.jpgご多分に漏れず、ワタクシめも大好きなこの二つのコミック。
それがほぼ同時期に映画化とは、なんて贅沢なこの秋。

『20世紀少年』(8月30日公開)
http://www.20thboys.com/
『デトロイト・メタル・シティ』(8月23日公開)
http://www.go-to-dmc.jp/

はっきり言って、日本ではマイナーすぎる存在だったデスメタルを
一気にメジャーに押し上げた『DMC』の功績(?)は素晴らしいし
キャスティングの際には、合ってるのかどうか、ワタシ的にはよくわかんなかった
松山ケンイチくんが、あんなに「根岸カット」が似合うとはっっ。
松雪泰子の女社長も見物だ。

↓ていうか、京都に行きたいよっっ!!
    
D.M.C現象止まらず、舞妓はんまでクラウザーさん化!
(バークス - 08月20日 13:40)
これはもはや現象か? 原作が300万部を突破した大人気コミック
『デトロイト・メタル・シティ』の勢いが止まらない。
いや、止まらないどころか、ますます過激に加速している。

8月23日(土)に全国東宝系にてついに公開される実写版映画
『デトロイト・メタル・シティ』で、主演の松山ケンイチは共演者の
加藤ローサを「メス豚!」呼ばわりするほどにヨハネ・クラウザーII世を熱演。

そして、8月6日にリリースされたデトロイト・メタル・シティの
デビュー・シングル「SATSUGAI」は、インディーズながらも
オリコン・ウィークリー・チャートで7位に初登場。
デスメタル史上初の快挙を成し遂げた。

そんなD.M.C旋風は、いにしえの都、京都でも吹き荒れそうな気配だ。
京都市下京区の舞妓変身スタジオ「夢館」にて、映画公開から2週間限定で
希望者の額にクラウザーさんと同じ“殺”の文字を入れD.M.C信者としての
誇らしげな舞妓はん姿を無料で写真撮影できる、というサービスが
実施される予定だという。なんという狂気に満ち満ちた悪魔的企画なのだろう。
   
↑クラウザーさん化する舞妓はんの悪魔的大きい写真は、
画像をクリックすると見られるよ♪


    
  
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死神の精度/伊坂幸太郎


映画化もされたので、ご覧になった方もおられるでしょう。

伊坂作品は『オーデュボンの祈り』「ラッシュライフ』に続く三冊目。
今までの作品のような衝撃的な感動はなかったですが
設定の面白さ、そして、同じ死神と言う主人公と、その任務を描いていながら
それぞれがまったく違った味わいの短編として楽しめ、
通して読んだときに、さらにひとつの世界を作り上げていると言う
そんな感動を味わうことができます。

いつも思うのですが、彼の作品には「音楽」がひとつの大きな
キーワードとなっていますね。
今回のは、死神たちの大好きなものが「音楽」で
CDショップの試聴コーナーでたむろっている死神を想像すると
怖いものと言うより、もっと身近に思えてくるからおかしい。  
    
  
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お客様の心に響く 直筆三行はがき術/沼澤拓也


このメール全盛の世の中で、はがきを書くと言う行為は
それだけで「おっ」と思わせるものがあるかもしれません。

人がやらないことをやると言うことは、それだけリスクも苦労も伴うものではありますが、
この本を読むと、それだけの価値はあるのではないか?と思わせてくれます。


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大事な人に会う30分前に読む本/大原敬子


この本は恐ろしい本である。裏表紙には「シャイできまじめなあなたの背中をそっと押す、未来を変える心のヒント集です」などと、やさし気なことが書いてある。大事な人と会うことが苦痛になってしまうような、シャイで繊細できまじめで、デリケートなあなた(とまでは書いていないが)とすっかり読者を持ちあげているが、中味ではそう言う書き方はしていないのである。

それが怖い。
     
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死ぬ前に読め! - 新宿歌舞伎町で10000人を救った生きるための知恵 新宿駆け込み寺での2000日/玄 秀盛

2007 ぶんか社 玄 秀盛

このブログを読んで下さっている方の中には、わたしが救護センターと関わっていることで、わたし自身もDVだとか差別などの被害者なのでは、と思う方もいるかもしれない。でも残念なことに、というか、ありがたいことに、わたし自身は、そういうことには全く無縁な人生を送ってきていると思う。

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