本のデザイン決定と、MARUZENイベント。

151010atopi_cover0924sss.jpg150926atp_cover0924web.jpgそんなわけで、タイトル通り、本のデザインも決定して
原稿の方も無事校了して、印刷にかかって
あとは出来上がるのを待つだけ。。。ああワクワクドキドキ。
しかも、コチラには載せておりますが、あの天下の丸善さまで
イベントまで決定して。。。あああ、ホントのこととは思えない。
何だか毎日コーフン気味で、よく眠れなかったり←バカ


     


自分で言うのも何ですが、毎日前のめりに生きております。
何かそれが今は絶好調に達している気がします。

初めての本が売れないと、著者としての生命は終わりだ
というのもそうですが、やはり私はアトピーと言う問題を
世の多くの人に知って欲しいと思うので。

あたふた告知に追われているのですが、忙しい時には
仕事が重なるというのは本当に真理で
今週はレギュラー仕事が4つとも集中するという
恐ろしい事態に陥っております。
大して売れっ子でもなく、暇な時は暇なんですけどね。
面白い、いや、恐ろしいものです。。。


              


2枚目の画像(Newsに出ているのと同じ)は、そのまま本のチラシとして
今までは自宅プリンタで印刷したものをお配りしておりましたが
ドサッとたくさん印刷所にお願いして、週末には上がってくる予定。

ほとんどは、ありがたいことに、マクロビショップや、カフェ、サロンなどに
置いていただくことになっています。
お届けした際には、ささやかながら、私のブログ等でもご紹介させていただきますー。

もし、置いていただけるというお店の方がいらっしゃいましたら

コチラのメールフォームよりご連絡いただけますと、泣いて喜びます!


              


そして、この本の刊行に合わせて、いろんなメディアのデザインを一新しております。
FBページとTwitterのアイコンも変えてみました。
私のいろんなブログに点在する情報を全部まとめて告知しておりますので
よかったらフォローなどしていただけますとうれしいです。
151014fbpage_hina2.jpg 151014ftwitter_hina2.jpg
Facebookページ(左) と Twitter(右)です。

そして続きでは、いろんなメディアの変貌を徒然に。
私の個人的な記録ですので、お時間あればお付き合い下さいませ。



続きを読む>>


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

東京1日目 -2015.Oct.- 3年間の10/4の記録。

151004_MG_0219s.jpg仕事のアポを詰め込むので
大体平日に滞在することの多い東京ですが
今回は珍しく、日曜から行って参りました。

それで、ちょうど日曜が最終日の展示二つに
行くことができましたー。

毎度おなじみ、外苑前DAZZLEさんでの展示
「京極夏彦作品を描く-書楼弔堂 破暁-」展。
素晴らしかったです!
   
まるで私が描いたかのように、真ん中に写っておりますが
在廊中だった伊藤ハムスターちゃん(左後ろ)の作品の前です。

手前グリーンの方がオーナー村松さん。
大の京極ファンだという村松さんは、幸せそうでした。
我がオットも京極ファンらしく、出展してなくてごめんよ、と
妻は心で謝っていました。

初日には何と京極さんご本人も登場され、公式サイトにも展示の様子が載っておりますー。
http://www.osawa-office.co.jp/blog/kyogoku/


続きを読む>>


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

大事なのは今が幸せってこと。

150927_MG_8380.jpg少し前の話だけど、名古屋在住の著名な作家さんや
(本当にすごく有名な方ばっかだった!どっひゃー!!)
出版社の方や書店さんが集う会に呼んでいただいた。
すごく素敵な出会いがたくさんあって楽しかったー!

私は今度出す本についてお話させていただいたのですが
50名ほどの参加者の中に「実は自分もアトピーで」と
おっしゃった方が5名。

アトピーは現在人口の1割の患者がいると言われているので
まさにその数字にぴったり。まるで縮図のような。
そしてそれ以外にも「兄弟がアトピーで」「友人や知人が」
と言う方が7〜8名くらいいらして。

「絶対買います」「妹(弟・友人など)に渡します」と
言って下さった方も!うるるー。
関心を寄せて下さった方が多くてうれしかった!

またこの会で出会った方から、すごいお話が来て!ビックリ!
実現したら凄いことになりそう!


続きを読む>>


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

a・鳥・家だよりmail版vol.9

◇◆◇陽菜ひよ子のお仕事状況など。。。a鳥家だよりmail版vol.9◇◆◇


いつも大変お世話になっております。
イラストレーターの陽菜ひよ子です。

何だか今年は夏があっという間に終わってしまったような気がいたしますが
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今回はありがたいことに、少したくさんお知らせがあります。

*****************************************************************************


【最近のお仕事】

その1・・・北名古屋市生涯学習講座・イラスト講師

名古屋市のお隣・北名古屋市教育委員会・生涯学習課からのご依頼で
イラスト講座の講師を勤めました。夏休みの親子講座(1回)と
成人向け講座(全4回)です。ありがたいことに満員御礼で
盛況のうちに終了いたしました。

詳細はこちらからご覧になれます。
親子講座
http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/info/eid128.html
成人向け講座
第一回 http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/info/eid130.html
第二回 http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/info/eid132.html
第三回 http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/info/eid133.html
第四回 http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/info/eid135.html

 
その2・・・書籍「60歳からの「ひとり暮らし」 (ゆうゆうBOOKS)」
(主婦の友社)カットイラスト

主婦の友社さまから7/31発売になった
『60歳からの「ひとり暮らし」実例とアイデア集―
いつまでも楽しく ! ひとり上手のレッスンBOOK』
雑誌ゆうゆう3月号に掲載の特集ページが書籍化され
担当したイラストカットが再掲載されました。

詳細はこちらからご覧になれます。
http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/info/eid127.html

 
その3・・・新連載・Web『イケアラフォーと痛アラフォー』(1コマ漫画)(All About)

女豹ライター・島田佳奈さんがガイドを務めるAll aboutでの新連載
「イケアラフォーと痛アラフォー」(隔週刊連載)に
1コマ漫画を描かせていただくことになりました。

詳細はこちらからご覧になれます。
http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/info/eid129.html


【展示のご案内】

その1・・・PEACE CARD 2015 『わたしたちはもう戦争をしません』東京展 原画展
(MAYA2・北青山)

北青山(外苑前)のMAYA2で開催されるPEACE CARD展に参加します。
PEACE CARD展は、毎年、東京・関西・名古屋・山梨4都市で開催され
平和への願いを込めたカードを送ることで誰でも参加できますが
今年は原画展に参加することになりました。

『PEACE CARD 2015 東京展』
◎10月5(月)〜10(土)  11:30〜19:00 最終日17:00まで
〒107-0061 東京都港区北青山2丁目10−26 MAYA2
http://www.gallery-h-maya.com/schedule/14960/

詳細はこちらからご覧になれます。
http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/flyer/eid134.html

今のところ、初日の夕方と2日目(11:30〜15:30)には在廊予定です。


続きを読む>>


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

モロモロ活動。

150924_2392_n.jpgIMG_9741.JPGこの週末に、急に大勢の人に会うことになったんだけど
どう考えても名刺が足りないので、手描きで制作中。
(来週注文したのが届く予定)

まだ公開はできないけど、カバーデザインもほぼ決まりまして
素敵な本に仕上がりました。
中身はまだ再校(2度目のチェック)の最中で
これが終わると、中も外もすべて完成!です。
(わー。パチパチパチ)

デザインは、マルプデザインさんが担当して下さったのですが
「いつの間にかおふたりのキャラクターに愛着がわき、
勝手に親近感を感じております…。」
と言っていただき、作家冥利に尽きます!

10月終わりには本屋さんに並ぶことになりますが
すでに書店さんから、店頭に飾る色紙の依頼なども
入って来ているそうで。。。ドキドキ。
サイン考えなくちゃ!


    


二枚目の画像は、この5連休にやっていたこと。
あんまりよくわからないかもだけど、お試し印刷で
微妙な色合いをチェックしてるんだけど
実際に印刷するのは我が家のプリンタではないので
うーんどうなるんだろう?よくわかんないけど
この画像で一番素敵に見えるのを、とりあえず送りました。

素敵に仕上がってきますように!



続きを読む>>


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

求められるということ、心のもやもやを消す方法。

150912_7002_n2.jpg先日は、素敵な出会いがたくさんあった。

夜は、昨年末に登壇したぺちゃくちゃナイトに遊びに行ったのだけど、
今度出る本のチラシを持って行ったら、実行委員のF氏から、
登壇の合間に宣伝していいですよ、と言っていただき、大感激。

合間の休憩タイムだけど、意外にもたくさんの方が聞いて下さった。
そして、会場内にもアトピーの方が何人かいて
「この本を出してくれて本当にうれしい。
アトピーはあまりにも誤解されているので、
もっと世の中の人に知って欲しい」と言われる。
お店をやってる方から、チラシ置いてあげるよ
と言う温かい言葉も。

ああやはり、この本は世の中に求められている本だと実感する。(写真、KSさん、ありがとう!)


150912meishi_image2sumi.jpg点字名刺。
   
出版業界の重鎮・K氏のご縁で、3年ほど前から使っているのだけど、
渡した時の相手の反応って本当に様々で面白い。
   
今回本を出すように、私はアトピーと言う病を世に知ってもらう
使命のようなものを感じているけれど、それとは別で、
アートの底上げをしたいという想いがあって、
昨日そんな話で盛り上がった美女が、
点字名刺を注文して下さることになった。

また、夜のイベントで会った爽やかな大学生が、
自分はまだ名刺は持ってないけど、
名刺を作ったら絶対お願いすると言ってくれた。
   
K氏が「この名刺はね、踏み絵なんですよ」とおっしゃった言葉に、今更ながら納得。
残り少なになってきたので、私もそろそろ注文しなくちゃ。


続きを読む>>


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

短い夏〜見えてる部分だけじゃわからないもの。

IMG_9354.JPGIMG_9373.JPG猛暑ってことで、8月の初め辺りは、
もうどうなっちゃうんだ、ってくらい暑かったですねぇ。
私はその間、ずっと引きこもりで、来週になったら遊ぶんだ!
ビールにかき氷食べるんだ!って思ってたんですが
そしたら先週からは一時期の暑さも治まってきて、最近では秋の気配?

なんだか、寂しいものですよねぇ。夏ってこんなに短かったっけ?

下の画像は、仕事が落ち着いたお盆に、
生まれて初めて飲んだフローズンビール!黒とトマトです。
こんなに美味しいものだったなんて!!ちょーカンドー!
でもさ、わがまま言えば、もっと暑い日だったらもっと良かったのに。

それにしても、夏ってこんなに短かったっけ?


それで、ここ数年の夏のことを思い出していました。

去年の夏は、5社の仕事を掛け持ちで、300点くらい描いていて、
もうこんなしんどいことはないと思ったのに、
今年はたった一社で、それを軽く上回るしんどさだったなぁって。

ノート見ると、去年(手前)は、案件ごとに色つけてて、
カラフルで楽しいこと!
色んなことを並行してやって行くのは大変だったけれども、
ひとつのことで圧倒的に時間が無い方が、
やっぱりもっと大変だって思い知った。

そして、一昨年は、今だから言うけど(笑)


続きを読む>>


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

わたしの本棚2015。〜なぜ本は売れなくなったのか

150711_books_9253.jpg150711_books_9255.jpg150711_books_9260.jpg150711_books_9265b.jpg150711_books_9269.jpgこの週末は暑かったですね。土曜も日曜も仕事していましたが、暑くて、でも東京で体調を崩して以来、ずっと胃の調子が悪かったのですが、水曜日くらいから毎日温かい紅茶を飲んでいたら、だいぶよくなったので、暑くても冷たい飲み物は我慢、でひたすら、温かいもの飲んで汗出して、健康的な週末でした。


     


ところで、私はよくすごくポジティブな人だと言われますが、これは元からではなくて、後天的に鍛えて自分でそうなったもの。元々は結構なネガな人間なので、ネガな人に会ったりネガな文章を読むと、引きずられるんですね。。。んで、先日からネガ入っちゃってます。

私の仕事は主に出版関係なので、やはり本が売れないというのは死活問題です。それがどうしてなのか、イチ消費者としての自分としては、どうして本を買わなくなったのか、とずっと考えていました。

昔(20年くらい前)は1500円くらいする本を何冊も買って、本屋さんで5000円くらい払うのなんて、何とも思わなかった。でも今はやっぱり、1000円超える本を見ると、ちょっと高いなと感じてしまう。それはどうしてなのか?

20年前も、文芸書を単行本で2000円くらい出して買うのは高いな、って思いました。なので、文庫になるまで待ったりしたなぁ、と言うことを思いだして。やはり、モノを買うには、今その値段で買う事が果たして妥当なのか、ということに納得できるかどうかが大事だということに気づいたんです。

当時は、家でひとりでできる娯楽、暇つぶしと言えば、テレビを見るか本を読むか、もしくはゲームするしか選択肢が無かったですから、ゲームはしないし、テレビもあまり見ない私は必然的に本を読むようになりました。本を読むには、普通に本屋さんで買うしかなかったので、いくら高くても買いますよね。その頃は、古本屋さんもそんなにたくさんなかったので、欲しい本を確実に手に入れるには、新刊で買うしかなかったのです。

それが、チェーンの大手古書店ができて、文芸書に関しては、ベストセラーになるほど、一か月もすれば、100円で投げ売りされるのが分かってきて、新刊では買わなくなりました。どうしても今すぐに読みたいと言う訳でないなら、しばらく待てばよかったんです。

ただ、当時はそれでも、余程のベストセラーでない限りは、大手古書店と言っても確実に欲しい本があるとは限らないし、その本を探す手間がありました。その手間を一気に失くしてしまったのが、某通販会社で、ネットで古書を買えるようになってから、だと思うのです。

送料が400〜500円くらいかかりますが、それでも、新刊なら1200円する本が、送料込みでも600〜700円くらい、つまり半額で買えるなら、そちらで買いますよね。世の中にはすごく潔癖症の人がいて、他人が一度所有した本を買うのはイヤだ、と言う人も一定数はいるでしょうが、私のように古着も平気な人も世の中には大勢いるわけなので、中古の本を購入するのは、中古の服を購入するよりははるかにハードルが低いでしょう。そちらに流れるのは当然のことと思われます。

つまり、「本が売れなくなった」のは、本屋で新刊を買うことに対して、果たしてこれは妥当な金額なのか?ということに、皆が疑問を持つようになったからではないかと思うのです。

本が売れなくなった理由に、インターネットに時間を奪われた、というのが筆頭に挙げられますが、むしろ、ネットに時間を奪われたのはテレビを見ていた層で、本を読む人はまだまだたくさんいるけれど、本の流通の問題で、新刊で買わない人が増えた、と言うことなのではないでしょうか。

今も昔も、文芸書に2000円払うのはちょっと高いなぁと感じる気持ちは変わらないけれど、それでも買うしかなかった頃と、安く買ったり、他に無料の選択肢がたくさんできた、そして当時に比べてみんなお金がない、などいろんな要素はある訳ですが。

ここで、2015年現在のわたしの本棚を見てみます。実は我が家は割と本がたくさんあって、これ以外に、文庫本だけの本棚、雑誌だけの本棚、コミックだけの本棚、仕事で使うソフトのハウツー本などもあります。自分が仕事でした見本だけの本棚もありますし(これは買ってないけど(笑))。


続きを読む>>


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

東京国際ブックフェア&東京コンテンツマーケット&クリエイターEXPOに行ってきました。

150701_IMG_9099.jpg久々に乗ったゆりかもめ。実は前日(6/30)も打合せで豊洲に来たのですが、またまた豊洲を通って国際展示場正門へ。その昔、クリエイターEXPOがなかった頃は、ブックフェアに行き、版元さん(主に営業)を捕まえては名刺交換にこぎ着け、ファイル送ってもいいですか?と尋ねるのが、ブックフェアにおける正しいイラストレーターのあり方だったと思うのだけど、今はそういうことすると、思いっきりひんしゅくを浴びそうな気もしないではない。

まぁこの時期東京にいるのに、クリエイターEXPOに出展しないっておかしいだろと言われそうですが、今回搬入日と展示の初日がバッティングしたり、最終日は大阪行きが決まっていたりと、スケジュール的に難しかったので、見送りました。今回の雰囲気次第では、次回の予約をして帰ろうかと思っていたのですが、ひとまず辞めておこうかと。来年はブックフェアが9月に移動するそうだし、来年どこに住んでるかもわからない身分なもので。ちょいと様子見。

EXPOには二年前に出したのですが、成果が私的にはあまりなかったのと、今現在が、大きな仕事に取り掛かっていて、環境が大きく変わろうとする転換期にいるというのもあるのです。クリエイターEXPOで成果が出せなかったのはやり方が悪かったせいなんだから、キチンと考えてリベンジすべきって言われたりもするんだけど、他の営業方法で仕事はちゃんと来てるんだから、私はひとまず、そちらに特化したほうがいいのではないかと思うわけですよ。やっぱ出展料10万プラス交通費宿泊費滞在費かけて、ほとんど成果がなかったというのは、精神的にダメージが大きすぎたのです。意外と繊細なのね、私。(そうは見えないとよく言われる)

んでは何でわざわざ行ったのか?と言えば、4年前の東京在住時にはIT業界の人だったオットは、ブックフェアに行ったことが無いというので、では行こうではないか、という話になったのでした。見る立場になると、どこ歩いてるんだか混乱するね。何度も同じ人がやって来た意味が分かったわ。私は知り合いを探すだけで精一杯でしたわさ。つーかーれーたーー。。。

他にもいろんな人に会ったんだけど、写真撮り損ねた〜
IMG_9116.JPGIMG_9125.JPGIMG_9126.JPGIMG_9127.JPG
おそらくこの4人の方たちは、全っ然出す必要なんかないけど、毎年出してて、キチッと成果を出してる人たち。皆さん歓迎して下さってうれしかったー。そうそう、この方にもお会い出来た!文章の印象とは全く違って、いい人オーラ全開。人はやっぱり会ってみないとわからないものだなぁと思ったのでした。

150701_7851_n.jpg150701_6348_n.jpg
ブックフェアに移動して、色画用紙とマステを使ってミニブックを作り、南京玉簾♪とか言って遊んでいました。偶然会った版元営業Yさんからはいろいろ面白い話が聞けて楽しかった―。


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

「お金」と「情報」

『「お金」と「情報」』(「ワイングラスのむこう側」林伸次)
僕はお店って「物を買う場所」でもありますが、実は「新しい情報を得る場所」でもあると思っています。別にそういったライバル店の人じゃなくても、「今はこういう商品が売れてるんだな」とか「北欧にはこんな雑貨があって、こんなに高くても買う人がいるんだ」とか「この商品の配置とライティング参考になるな」といった「情報」も手に入れているはずなんです。そして僕はそういった情報に対しても、「対価」を払う方がいいのではと思うんです。

            - 中略 -

インターネットのコンテンツも全てが無料だといつかスカスカになります。「払える大人がお金を払う」が、今の僕たち大人に求められていることだと思います。(※)

何年か前に、大阪の自治体が、クリエイターに無償でキャラクターの制作を募集して、物議を醸しだしたことがあった。それより少し新しい記憶では、アンパンマンのやなせたかしさんが、過去にたくさんの自治体のキャラクターを無償で制作したことに対して、漫画家の吉田戦車さんが自治体へ物申したことが話題になった。

その際に、FBでこれらの件を取り上げたりしたのだけど、ついたコメントの中に「情報と言うのはまったく商品価値を見なされていない」という発言がとても多かったのを記憶している。友人のYさんは、誰もが認める第一線で活躍するフリーのエディター&ライフスタイルジャーナリストだ。私が年の差婚でFRaUに載った時も、取材してくれたのは彼女である。クリエイターから財界人、文化人から芸能人まで幅広い人脈を持つ彼女のもとには、いろんな問い合わせが来るそうで。「○○に詳しい方を教えて(紹介して)ください」と言われて、名前と連絡先を教えると、それきり、お礼のメールすらないこともあるという。それも、まったく知らない相手からの問い合わせだったりもする。何だそれ?って感じだよね。相手は、教えてもらうだけだから、それくらいいいだろう、教えてくれて当然って思うんだろうか。

でもさ、例えば、婚活している女性が、お医者さんや弁護士などの高収入な男性と結婚したいって思ったとして、でも簡単にそう言った人とは知り合えないから、すごく高い会費払ってセレブ専用の婚活パーティーに参加したりする。それは医者や弁護士と言う人脈を生かしたビジネスで、実際どんなに高くても需要はある訳で。だから、主催する側も、それなりの対価を払って、そう言った方たちを会員に獲得すべく色んな戦略を行っている訳で。

前出のYさんにしても、その方たちと知り合うために、その方たちとの関係を維持するために、お金や時間をかけて努力をしてきている訳で。それをどうして、見ず知らずの人に無償で分け与えなければならないのか。しかも、Yさんはまったくの初対面から関係を築き上げたというのに、全く知らないその人は「Yさんのご紹介でご連絡しました」なんて、ちゃっかりYさんの今までの努力の恩恵まで受けようとしている。先方だって「Yさんの紹介なら無下にも出来ないし」ってなるもんね。あー厚かましい。

私もたまにイラストレーターの卵と自称する、よく知らない人から「編集者紹介して欲しい」とか言われますが、正直、上記とは違う理由で紹介できない。だって編集者って暇じゃないのね。一回仕事したくらいのイラストレーター(私のこと)の紹介で、自分のところで使えるかどうかわからないイラストレーターの卵に会ってる時間なんて無いのだ。そんなこと、恐れ多くて口にも出せない。もし紹介できることがあるとすれば、仕事を依頼されたときに、たまたま自分にどうしても描けないタッチだったり、たまたまどうしても他の仕事が忙しくて受けられない時だったらありえるかも。でもそう言う時は多分、よく知らない自称イラストレーターの卵なんかじゃなくて、ちゃんとバリバリ仕事してる、よく知ってる人にするよね。だって自分の信用問題にかかわるもん。

やっぱりね、情報にもきちんと対価を払わないとね。弁護士や税理士の知識だけじゃなく、雑貨屋の店主の知識にもね。払える大人がきちんと払う。それって大事なことだと思うのだ。


※注)この記事(「ワイングラスのむこう側」)は課金制なので、特に後半部分は本当はここに引用しちゃいけないのかもしれないけれど、どうしても心に響いた言葉だったので、一行だけ引用させて頂くことにする。(引用の前半はおそらくこのまま課金せずとも、読めるのではないかと思う)この結論に結びついた内容もとても素晴らしいので、ぜひ会員登録してお読みください。


  •   このエントリーをはてなブックマークに追加  

<< 2/19 >>