「老若男女世界文学選集8-宇宙の眼-を描く」オープニングトーク(gallery dazzle・北青山)

すっかり間が空いてしまいましたが、6/30(火)は、DAZZLEさんでの展示初日で、ギャラリートークに大勢の方がお越しくださり、熱気むんむんな中、デザイン担当のマルプデザイン宮崎さんと一緒にトークしました。
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今回のワークショップでプレゼンの大切さを痛感していたので、結構落ち着いて話せたかな、笑いも取れてよかったです。私の絵はいつもと何も変わってないのですが、何かが違う、と言う感じで、おおむね好評いただいてるようです。

IMG_9239.JPG今までにも何度も書いて来ているので、少々しつこいですが、この展示の概要はと言いますと、DAZZLEさんで毎年開催されている「老若男女世界文学選集」と言う展示の第8回目でして、「老若男女世界文学選集」というのは、オーナーの村松さんが選んだ本を一冊読んで、イラストレーターとデザイナーが組んで装幀を作り上げると言うもの。

左の画像は展示を見に行くともれなくもらえる冊子。ここで「イラストレーター」と「デザイナー」ってどう違うの?と言う方もいるかもなので、一応説明すると、イラストレーターと言うのは、中身の素材「イラスト(絵、図解)」を制作する人で、デザイナーと言うのは、それ以外の文字の形やバランス、イラストの配置、色合いの調整など、全体をまとめる人なんです。ブックデザイン(装幀)は、絵も大事ですが、やはりそれ以上にデザインは重要です。デザインによって絵の魅力が増したり、購読意欲をそそられ、誘導される、と言うチカラがあるので。

話がそれましたが、今回の作品は「宇宙の眼」。あのSF映画の金字塔「ブレードランナー」の原作者の隠れた名作で、コッテコテのSFです。ハッキリ言って私の絵と合うわけがない!と思いましたが、ここにも記した2回のワークショップを通じて、何とか行けるかも?と言うところまで、持って行くことが出来ました。

今回の展示はいつもとは趣向が違って、原画以外に、制作した装幀のカバーをかけた文庫本が置いてあります。いわゆる表紙を「表1」裏表紙を「表4」と呼びますが、全員の本が、表4まできっちり作り込んでありますので、ぜひ手に取ってご覧くださいね。帯も外してみてください。また、今回の原画は上が「挿画(中の挿絵)」で、下が「装画(カバーイラスト)用の絵」なのですが、挿絵が該当ページに挟みこんでありますので、そちらもぜひ。

私のは、表1と表4では、ほんのちょっとだけ変えてあります。原作をお読みの方は、ご覧になると、どこが違うか、ピンとくるかもしれません。また、挿絵と原画とでは、少しだけ違うところがあります。イラストの一部が寂しかったので、PCでテクスチャを入れています。


              


20150701_c.jpgお陰様でトークは大盛況。お越しくださったみなさま、本当にありがとうございました!せっかくなので、オープニングトークで話したことを少し。私は今回の展示で、デザイナーさんに未知の自分をひきだして欲しいと言う想いがあったので、宮崎さんとの打ち合わせで最初に「今まで通りの陽菜さんのイメージで行きますか?それとも、今までとは全く違うイメージで行きますか?」と聞かれて、迷わず「今までとは違うイメージで」と答えました。

すると宮崎さんからは「人形ってかわいいですけど、同時に怖さもありますよね。そういう怖さを表現したい」という提案がありました。なるほど!この物語を読むと、現実と言うのが一体どこまで「本当の現実」なのか、もしかしたら自分だけの都合のいい現実を作り上げているのではないかと言うような疑いが頭をもたげてきます。そう言った現実と虚構を表現するのに「人形のような人間」と言うイメージはしっくりくるように思いました。

また、宮崎さんとのやり取りで心がけたのは、今回のメンバーで、間違いなく私は最年長だったのですが、恐らく仕事歴も長い方なのではないかと感じたので、そのあたりも恥ずかしくないように、キチンとプロの仕事を見せたいと思ったのでした。そこも懇親会で、宮崎さんから「提案した時に、迷わず『やります』と返答が返って来たことは、とてもありがたかった。イラストの切り抜きまで完璧に仕上げてくれて助かった」と言っていただき、ホッとしました。いろんな意味で「また一緒に仕事がしたい」と思っていただくことは、とても大切だと思うので。


              


20150701_h.jpgトークの後は懇親会。図書設計協会のM先生も来て下さって、いろいろお話し下さり、たくさんの気づきがあった一日。「常に疑いを持ちつつ」精進して行きたいと思います。そして、さらけ出すことを恐れてはいけないんだな、と言うことも感じました。また、ここに書いた展示メンバーの方から「すでに強い世界観持ってるのに、変えてきたのがすごい」と褒めていただき。。。やったぜ!


「老若男女世界文学選集8-宇宙の眼-を描く」
7/12(日)まで開催中(2週間)。宜しければ、足をお運びくださいませ。銀座線外苑前から徒歩3分くらいの場所です。

2015年06月30日(火)〜 2015年07月12日(日)
12:00〜19:00 (最終日17:00まで)

Gallery DAZZLE(銀座線・外苑前駅すぐ)
map http://gallery-dazzle.com/about/

詳細:http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/flyer/eid124.html
ワークショップの記録・一回目の様子二回目の様子

マルプ日報 「宇宙の眼を描く〜オープニング〜」(2015年7月 1日 -李生美)
http://malpu.com/nippou/2015/07/nippoui7674.php


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フォトレーション。

150629_1304alice-06pig_pepper1-2.jpg2013年5月に北青山のDAZZLEで行われた「フォトレーション展」に出した「不思議の国のアリス」をテーマにした作品。下が以前の作品で、上が今回手を入れた作品(主にオットが)
   
フォトレーションとは、写真(photo-graph)とイラスト(illust-ration)から半分ずつ取った造語で、写真とイラストを使って一枚の作品を作り上げると言うもの。せっかく夫婦で写真と絵をやっているので、もう少しこれを続けたいと、その後2013年12月の「宮沢賢治展」(池袋)、2014年6〜8月の「浜田広介展」(山形)、今現在開催中の「新美南吉展」(愛知)でも作品を展示してきています。

そんな中、ある方にお声掛けいただいて、少しこの世界を極めてみようと、試行錯誤中です。このまま、どうにか形になると良いのですが。。。もう少し頑張って続けて行こうと思います。それにしても、フォトショップってすごいんだなぁ、と改めて思うのでした。。。

下のもとの作品は、下地になった写真はすべて大阪・新世界で撮影したもの。オカマのマネキンを、アリスに登場する侯爵夫人に見立てています。
しかしやはり、いかにも繁華街と言う背景はおかしいのでは?ということで、上の作品は、右半分の背景部分だけ、コスタリカのアレナルと言う地域の草原のような風景に差し替えています。サギがいたりして、いいところでした。
コスタリカ、動物が本当にたくさんいる素晴らしい国なんですが、なぜかどういう訳か、猫を一匹も見かけなかったんです。どうしてなんでしょうか。犬はよく見かけたのですが。。。不思議です。


              


150628_6965_n.jpgこのレインボーの意味が、まさにこのジュディ・ガーランドの話で触れられている、同性愛者のテーマソング「オーバー・ザ・レインボウ」から来ているんですね。そろそろ飽きたので、画像変えようかな、と思っていますが。。。どうしようかな。

そして現在東京滞在中ですが、6/30(火)、お昼ごろに乗っていた新幹線が小田原で足止めになり、わけがわからず、15時に人と会う約束があったので、そのまま在来線に乗り換えて、1時間半遅れで東京駅に降り立ちました。
色々予定は狂いましたが、それでも、全く予期しなかった恐ろしい事件に巻き込まれた方々のことを思うと、また、京都から東京に来た知人は、小田原の手前で列車が止まってしまい、降りることも出来ず、車内は暴動寸前だったと聞いて、自分は運がよかったのだと、本当に思いました。それにしても、恐ろしい事件でした。


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ホントにフォント。アポロが月に行った年。

IMG_9037.JPGIMG_9074.JPG150926shiruko_man1.jpg150626my365_n.JPG1280px-Apollo11Smithonian.JPGこの日お会いした方からお土産に頂いた千疋屋のフルーツゼリー。自分ではとても買えないようなものを頂くのはホントうれしゅうございますね。最初にリンゴとピーチを食べてみたら、ゼリーのかたさも違って、リンゴはプルプル、フルフルで、ピーチはややかためで。ピーチの方が何となく果実の繊維のようなものまで感じられて。次にみかんとブラッドオレンジを食べ比べてみたら、確かに「温州ミカン」と「オレンジ」なの!!!残りはまだこれから。ケチケチちょっとずつ食べるのだ。ムフフ。スプーンも何だか形が凝ってる!

私の方も一応手土産を用意したのですが、名古屋のお土産って、もう東京ではほとんど手に入るものばかりなので、最近は大抵、美濃忠のお菓子を持って行きます。ここは尾張徳川家の御用達の御菓子屋・桔梗屋の流れを汲む由緒正しい御菓子屋であることもさることながら、県内以外では買えないのです。中区丸の内にある、とっても格式高い本店をはじめとする店舗数店と有名百貨店、名古屋駅コンコースと、ここまではすべて名古屋市内。唯一名古屋市外でも買えるのが、中部国際空港なのです。有名なのは秋から春にしか買えない「上がり羊羹」と春しか買えない「初がつを」ですが、私は「ごっさま」というお饅頭が大好き。あと、「和三盆」という懐中しるこが、お湯を注ぐと愉快な仕掛けがあってお気に入り。よくいろんな方に差し上げました。

画像2枚目は、その和三盆のことをひよこの絵日記でルポ風に描いたもの。これ、探したんですが、今までネット上には上げてないんですね。この冊子は、2011〜2012年頃にお会いした方限定でお配りしたので、今私の手元にも2〜3枚しか残ってないのです。持ってる方はレアかも(価値はないけどね(汗))

前出のお客様が、キオスクで買って行かれたのが、松永製菓のしるこサンド。その昔は名古屋でも結構地味なお菓子だったのですが、某テレビ番組で取り上げられてからは大ブレイク。今は東京でも買えるはずですが、やっぱり名古屋で買うというのが大事なんでしょうか。横には限定品の抹茶もありましたが、迷わずフツーのを買って行かれました。HP見たら、しるこマン(画像3枚目)なんているんですね。ラインスタンプまである!

昨年戸田さん本でも実は描いたんです、しるこサンド。編集さんによると「しるこサンドを絵に描いてもらったことがほとんどない」そうで、松永製菓さんはとてもお喜びだったそうです。んでも、戸田さん本は、イラストを30点くらい描いているので、しるこサンドはネット上に上げておりません。ですので、ご覧いただけないのが残念。本をお持ちの方は、ニヤニヤしながらご覧くださいませ。

そのしるこサンド、まさかの吉井さんと繋がるとは。先日のツアーのチラシ、今更見てみたら、何としるこサンドと吉井さんのコラボ商品がツアーグッズとして売られてる!!(爆笑)(絵日記(画像4枚目)参照)静岡育ちの吉井さんは、しるこサンドが昔からおなじみだったのでしょうか。大好物な上、しるこサンドは吉井さんと同じ1966年生まれなんだそう。いいなぁ。

とはいえ、絵日記中にも書いていますが、私が生まれた1969年、アポロが月に行ったので、その年に生まれたアポロチョコとも同じ年なのですよ、ほほほ(何を張り合ってる?)。このアポロチョコ、1969年7月21日に人類初の月面着陸に成功した後、同年7月24日に帰還したアポロ11号の司令船(地球への帰還モジュール)がモチーフとなっています(画像5枚目)。ただし、明治製菓が「アポロ」を商標登録したのは1966年で、ギリシャ神話の太陽神のアポロンに由来しているんだそうで。明治製菓、先見の明があったわけではないでしょうが、してやったり、と言う気持ちだったでしょうなぁ。いつか私もコラボしよう、アポロと!(って、随分大きな野望ですがな。。。)

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「お金」と「情報」

『「お金」と「情報」』(「ワイングラスのむこう側」林伸次)
僕はお店って「物を買う場所」でもありますが、実は「新しい情報を得る場所」でもあると思っています。別にそういったライバル店の人じゃなくても、「今はこういう商品が売れてるんだな」とか「北欧にはこんな雑貨があって、こんなに高くても買う人がいるんだ」とか「この商品の配置とライティング参考になるな」といった「情報」も手に入れているはずなんです。そして僕はそういった情報に対しても、「対価」を払う方がいいのではと思うんです。

            - 中略 -

インターネットのコンテンツも全てが無料だといつかスカスカになります。「払える大人がお金を払う」が、今の僕たち大人に求められていることだと思います。(※)

何年か前に、大阪の自治体が、クリエイターに無償でキャラクターの制作を募集して、物議を醸しだしたことがあった。それより少し新しい記憶では、アンパンマンのやなせたかしさんが、過去にたくさんの自治体のキャラクターを無償で制作したことに対して、漫画家の吉田戦車さんが自治体へ物申したことが話題になった。

その際に、FBでこれらの件を取り上げたりしたのだけど、ついたコメントの中に「情報と言うのはまったく商品価値を見なされていない」という発言がとても多かったのを記憶している。友人のYさんは、誰もが認める第一線で活躍するフリーのエディター&ライフスタイルジャーナリストだ。私が年の差婚でFRaUに載った時も、取材してくれたのは彼女である。クリエイターから財界人、文化人から芸能人まで幅広い人脈を持つ彼女のもとには、いろんな問い合わせが来るそうで。「○○に詳しい方を教えて(紹介して)ください」と言われて、名前と連絡先を教えると、それきり、お礼のメールすらないこともあるという。それも、まったく知らない相手からの問い合わせだったりもする。何だそれ?って感じだよね。相手は、教えてもらうだけだから、それくらいいいだろう、教えてくれて当然って思うんだろうか。

でもさ、例えば、婚活している女性が、お医者さんや弁護士などの高収入な男性と結婚したいって思ったとして、でも簡単にそう言った人とは知り合えないから、すごく高い会費払ってセレブ専用の婚活パーティーに参加したりする。それは医者や弁護士と言う人脈を生かしたビジネスで、実際どんなに高くても需要はある訳で。だから、主催する側も、それなりの対価を払って、そう言った方たちを会員に獲得すべく色んな戦略を行っている訳で。

前出のYさんにしても、その方たちと知り合うために、その方たちとの関係を維持するために、お金や時間をかけて努力をしてきている訳で。それをどうして、見ず知らずの人に無償で分け与えなければならないのか。しかも、Yさんはまったくの初対面から関係を築き上げたというのに、全く知らないその人は「Yさんのご紹介でご連絡しました」なんて、ちゃっかりYさんの今までの努力の恩恵まで受けようとしている。先方だって「Yさんの紹介なら無下にも出来ないし」ってなるもんね。あー厚かましい。

私もたまにイラストレーターの卵と自称する、よく知らない人から「編集者紹介して欲しい」とか言われますが、正直、上記とは違う理由で紹介できない。だって編集者って暇じゃないのね。一回仕事したくらいのイラストレーター(私のこと)の紹介で、自分のところで使えるかどうかわからないイラストレーターの卵に会ってる時間なんて無いのだ。そんなこと、恐れ多くて口にも出せない。もし紹介できることがあるとすれば、仕事を依頼されたときに、たまたま自分にどうしても描けないタッチだったり、たまたまどうしても他の仕事が忙しくて受けられない時だったらありえるかも。でもそう言う時は多分、よく知らない自称イラストレーターの卵なんかじゃなくて、ちゃんとバリバリ仕事してる、よく知ってる人にするよね。だって自分の信用問題にかかわるもん。

やっぱりね、情報にもきちんと対価を払わないとね。弁護士や税理士の知識だけじゃなく、雑貨屋の店主の知識にもね。払える大人がきちんと払う。それって大事なことだと思うのだ。


※注)この記事(「ワイングラスのむこう側」)は課金制なので、特に後半部分は本当はここに引用しちゃいけないのかもしれないけれど、どうしても心に響いた言葉だったので、一行だけ引用させて頂くことにする。(引用の前半はおそらくこのまま課金せずとも、読めるのではないかと思う)この結論に結びついた内容もとても素晴らしいので、ぜひ会員登録してお読みください。


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hideさんがもし生きていたら。。。

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長いことブログを書いてきているけど、hideさんのことを描くのは初めて。ファンの方々からすれば、何を今更って感じですが、2015年今現在も、彼の音楽が新たなファンを獲得しているという事実に敬意を払いつつ書きます。

1998年に33歳でhideさんが亡くなって17年になる。バンドブームの頃、高校生だった私は、BOOWYの解散と共に自分もバンドブームを卒業して、ドリカムなどの保守的な音楽を好むようになって、生活全ても保守方向へと進んで行った。なので、ポストBOOWYの音楽はほとんど聴いていない。ただ、BOOWY解散後、布袋さんの1st『GUITARHYTHM』を初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。ありきたりな表現だけど、魂が震えるような高揚感を感じた。そんな気持ちは、初めてBOOWYを聴いた時すら感じなかった。次にそう感じた、いや年取って感覚鈍くなったのにそれ以上の衝撃を受けたのは、イエローモンキーの音楽に本格的に触れた時なんだけど。

90年代は私的に、とっても保守的に生きた時代だったので、きっとこの音楽好きになるな、はまるな、と思う楽曲からは、逆にあえて離れようとしていたところがあった。そうでないと、自分の生活が根底から崩れそうな恐怖感があったのかもしれない。イエローモンキーは、「BURN」や「LOVE LOVE SHOW」を聴きながら「ああ絶対好きだわ、この人たち」って思っていたし、ユニコーンや黒夢ももう少し若かったら、はまっていただろうなーと思いながら暮らしていた。音楽的には決して詳しくないので、偉そうには語れないけど、自分の好みに一定の方向性があるのはよくわかる。

そんなわけで、こう言った音楽からは距離を置いていたので、実はhideさんのことも、亡くなった報道まで、存在を知らなかったのだった。けれど、あの頃「ピンクスパイダー」のPVが繰り返し繰り返し流れて、29歳だった私は「ああ絶対好きな世界観だ」と思った。だからこそ、近づけずにいた。(周りに同じ音楽を聴く人が居なかったせいもあると思う。30代になってタガが外れたのは、会社の同僚にロックファンの子がいたり、ネットの仲間が出来たことが大きかった)

昨日、仕事をしながら吉井さんの動画をYoutubeで流していたら、今って類似の動画をどんどん流してくれるんだけど、それがなぜかいつのまにかhideさんの動画に切り替わっていて、あれ?と思いながら見ていたら、やっぱりすごくよくて。隣で聴いていたオットもいいよねって。オットとは音楽とファッションの感覚が9割がた合うので、彼がいいと勧めてくれるものは大抵はまる。とにかくカッコイイ!!今聴いても全然古くないもんね。私は音楽的に詳しくないので、見当違いなことを言ってるのかもしれないけど、布袋さんの音楽聴いてる時に近い感じがした(そっくりとかパクリと言うことではなく、方向性が近い感じ)。確信した。私は絶対はまってた。生きてる頃に出会ってたら、ビジュアル的には華のある分、hideさんに魂持って行かれてたと思う。

それにしても、こんなにPVが魅力的な人、こんなにジャージ姿がチャーミングな人っているだろうか。骨格が華奢で、何とも言えない魅力がある。オット曰く「決してオカマちゃんじゃない、中世的な魅力」うん、そうだね。50歳になったhideさんは、どんなイカしたおじさんロッカーになっていただろう。それを想像することしか出来ないのは、本当に本当に残念なことだ。。。

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彼の死について、ファンでもない私が無責任には言えないけれど、創作って本当に孤独なもので、人と言うのは他者の承認なしには生きられないものであるということは、確かなことだと思う。吉井さんもバンド解散後、ソロ活動の最初の数年は「派手な格好をしたロッカーであることを放棄した」時期があった。バンドで話し合いながら「これいいよね」って承認し合いながら、音楽を作っていた人が、たった一人ですべてを作り上げなくてはならないとなった時、その重圧に負けそうになるのは、わからないでもない。

「これでいいんだ」って自分で思えるところまで、自分を持って行くのが、本当に大変なのだ。受けた仕事をこなす商業イラストでも、自分が何をしたいのかを明確に打ち出さねば、自分の欲しい仕事をとりに行くことは難しいから、女性向けなら女性に向けた、子供向けなら子供用のタッチで、まずは見せることは必要だけれども、音楽ってその比じゃない。まずは作り上げた音楽が全てだから。そして、絵や写真と違って、音楽や小説って、どこか「天から降りてくるもの」ってところがあるから、できない時の辛さって半端ないと思う。だからこそ、薬に依存するのは、圧倒的に音楽やる人なんだろうな、と推測する。思わず現実逃避したくなるほど、音楽で食べていくってのは、過酷なことなんだろう。

まさにロック!10年前に解散したバンド THE YELLOW MONKEY が今見てもかっこいい
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そうか、吉井さんも女子的なルックスだったのか。でかいけどね。


       


最近、あまり帽子をかぶらなくなったり、鳥より猫が好きになったり、自分の中の変化が少し怖くなって、久しぶりに「バラ色の帽子」のサイトを見たら、やっぱり気分が上がった。ああやっぱり好きだ。好きなものってそんなには変わらない。それにしても思うのは、好きなものを好きと言える環境で生きるのが幸せってことだね。

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k-img_pailled'or_01.jpg"Paille d'or" (パイユドール)
150-0001 渋谷区神宮前6-6-5 和光ビル1F
TEL・FAX : 03-3498-8005 / Open12:00 Close20:00
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10年と1万時間と才能と成功。

150626yoshii1.jpg5月のNHKホールのライブで吉井さんが絶好調のように感じたけど、こういうことだったのね。私はまぁ、吉井さんの楽曲のファンなので、彼が誰と結婚しても、それで幸せでいい曲作ってくれればそれでいいのだけど。(吉井さん結構精神的に不安定なこと多いので、頑張って支えてほしい)お幸せに!

7月のライブ(大阪まで遠征するのだよ。馬鹿でしょ)は盛り上がりそうだなぁ。。。ちなみに、今月名古屋でライブあったのに、気付かずスルーして東京や大阪に行ってる私たち。アホです。。。んでも、NHKホールも初だったし、大阪のフェスティバルホールも初めてなので楽しみ♡
真鍋かをりが吉井和哉との結婚、妊娠を発表(日刊スポーツ 6月26日(金)2時8分配信)
タレント真鍋かをり(35)が25日深夜、元THE YELLOW MONKEYの吉井和哉(48)と結婚したことを自身のブログで発表した。真鍋は妊娠しており、秋にも出産予定であることも報告した。ブログには「私、真鍋かをりは、かねてよりお付き合いしておりました吉井和哉さんと結婚し、現在新しい命を授かっていることをご報告させていただきます。秋には子供が生まれてくるという喜びも…」と記している。   続きを読む。
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Wikiにももう載ってた!はやっ!!


          


「天才! 成功する人々の法則」によると、いわゆる社会的に成功した『才能ある人たち』というのは、天賦の才能よりどれだけ「努力」したかということが問われる。その努力した時間と言うのは「1万時間以上やったかどうか」にかかっているのだそうだ。

生まれつき天才でなくても、1万時間努力を重ねれば、その分野にずば抜けて強くなれるし、一流になれる。これは神経学者のダニエル・レヴィティンも述べているそうだ。どんな分野でも天才と呼ばれる人々が頭角を現すのは、この魔法の数字1万時間を過ぎたころからなのだ。

ただし、1万時間と言うのは半端な時間ではない。1日8時間ぶっ通して365日努力しても3.4年、休んだ日があれば4年はかかる。1日8時間ぶっ通しての集中力は、なかなか続かないと考えれば、1日3時間とすると、10年はかかってしまう。ビル・ゲイツによれば、1万時間どころか、大抵の人は100時間も持たないのだそうだ。90%の人が50時間で脱落し、さらに残った中の90%が次の50時間後に脱落する。

「知能指数がいくら高くても、社会的に成功するわけではない」より


          


また「10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと 答えのない不安を自信に変える賢者の方法」を書いた山口揚平氏は「才能や個性は、偏見にすぎない。99%は技術である」と言い切っている。成功者達は皆、「成功するまで辞めなかっただけ」であり、『計画・実行・修正』というとてもシンプルな学びのプロセスを継続しただけだ、というのだ。


うーん、つまりは、あれだね。やってみようと思うことをやってみて、上手く行かなければ別のアプローチを考えて試して、さらに精度を上げて行くというのを、繰り返し繰り返し、1万時間、あるいは10年単位でやって行けば、道は開けるってことなんだよね。それならば、納得いく。私は10年前に本を出そうと決めて、10年目にして出せることが決まった。その中身についても、この10年アホみたいに時間を費やしてきた。10年何かに一心に取り組むというのは、本人の熱意や資質もさることながら、周りの環境も大事で、そうすることが許される環境(たとえば親に反対されて断念するとか、生活に追われて他の仕事で働かなければならない場合などは、許されない環境であると言える)に置いて貰えたことがとても大きく、私は本当に周りに感謝の想いでいっぱいなのであります。

全然関係ないけど、吉井さんって中卒で、多分口には出さないけど、学歴コンプレックスは相当なものがあると思う。イエローモンキーも、吉井さん以外みんな大卒だし、真鍋なんか横浜国立大でしょ。でもきっと吉井さんは誰よりも努力した人なんだろうなって思う。すっごいたくさん音楽聴いてるし。きっと一万時間超えるか、近いくらいの努力した人なんじゃないかな。特にここ最近のアルバムはどれも素晴らしい。私も頑張ろうって思う。ホントにね。




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noppon no kencho san

150624_kencho_sagi1.jpg少しうれしかった話。2年前にWebで連載していた「ニッポンの県鳥さん」というコラムをリンクしてくれている方がいた。こうやって鳥好きさんのお役に立てるのは、とってもうれしい。(左画像はクリックすると大きくなります)

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↑この画像はクリックすると「ニッポンの県鳥さん - 白鷲(シロサギ) -」のページに飛びます。

京都府立植物園めぐり1 京りんたろう
http://blogs.yahoo.co.jp/kyorintarobana/67877322.html


          


フランス人は服を10着しか持たないわけではないが、ジーパンを70円で買っている?!

先日の「父の日と『オリーブの罠』」の考察続き。元々は知人が「最近、着る服がなくて悩んでいる」「何を着たらいいかわからない」とWeb上に上げていることに対して考えてたことだったんだけど、まさに私の考え方は「パリジェンヌ」なのねっ(大喜び)パリジェンヌが70円の古着のジーンズをワゴンから歩って掘って探し当てて買ってるってことだけど、負けてないわ私(笑)。まぁ年齢的には中年なので、そんなことしていちゃいかんのかもしれないけど(笑)

過去にCSのテレビ番組で、オシャレブロガーと呼ばれる人たちと一緒になったことがあった。自分の半分くらいの年齢の子たちだけど、ファッションにかけてるお金は、私の倍以上!カワイイねと褒めると、必ずブランド名が返ってくる謎。でもみじめなんて微塵も思わなかった。ああ、オシャレ=お金かけることとしか思えないんだなぁって。本当に自分の眼で選ぶことが出来ない人たちなんだなぁとしか思えなかった。お金かけて、周りの承認を得ながら、オシャレし続けて行くんだなぁって。本当に好きな服を着る喜びを知らないままで。

そうそう、今現在巷に売っている服(で、自分に購入可能なもの)に、買いたいもの、着たいものが無い、と思うことはあっても、何を着ていいかわからない、と感じたことはない。それは常に自分が自分目線で洋服を選んでるからなんだろうなぁ。もちろんTPOはあるから、私だって冠婚葬祭やそれなりの席でのドレスコードはキチンと踏まえたファッションにはする。けれどそれ以外だったら、好きなものを着ていいんじゃないかって思うんだけどなぁ。。。

以下引用。

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♪カンポカンポカンポ、漢方!

150622seri3.jpg150517_manbow_2287_sq600.jpg仕事で漢方について調べているんですが、セリ科の漢方って区別つかない!この3つ、見分けられますー?みんなきれいなレースフラワーみたい。ちなみに、セリの仲間は、血の道に効くものが多くて、有名な漢方薬の当帰芍薬散(右上のToukiは当帰のこと)は、女性のための漢方と言われてるそうですね。血の流れが悪いとか冷えとかに効くらしい。私も飲もうかしら。。。てか、防風は「ハマボウフウ」「ハクサンボウフウ」ばかりで、フツーのボウフウが出てこない。くまったなぁ。。。

タイトル、やっぱ漢方と言えば、この曲ですよね。「食べる前に飲む!」やっぱそれが大事で、漢方ってやはり食前に飲むのですね。


    


全然話は違いますが、先日新美南吉記念館から「黒柳徹子のコドモノクニ〜美智子さまが愛した童話作家・新美南吉 名作『でんでんむしのかなしみ』誕生秘話」のDVDを送っていただき、拝見しまして、もう号泣でした。ああ、南吉さんの体がもう少し丈夫だったら。。。本当に本当に残念でなりません。。。写真は5月に記念館に行ったときのもの。撮影:まんぼーさん

そして、初めて読んだ時にはあまりピンとこなかった、「でんでんむしのかなしみ」が、すごく心に沁みるようになりました。私も少しは大人になれたのかな?もう十分いい年齢なのに!

150506nankichi_asahi.jpg51L8Zo3RLCL.jpg →これ読んでみようかなぁ。

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カーザ・デッラマンテ・スタツィオーネ

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金曜日は、東京からお客様がいらして、打ち合わせを兼ねて優雅なランチ。(写真:宮田雄平)
         
このところ、ずっと忙しかったので、私のスケジュールに合わせて、金曜日にセッティングされたのですが、別件の仕事が、前日深夜までかかって何とか終わって、心底ホッ。(まだ微調整は入る予定アリ)

気分爽快な中、最高級イタリアンのスパークリングで乾杯。その方からは、「陽菜さんの体は一つしかないので。陽菜さんがいないと、私たちみんな本当に困ってしまいますので、くれぐれも無理しないでくださいね!」と念を押される。イラストって仕事は、とにかく一度引き受けたら、倒れようが死にそうになろうが、納期だけは守るのが仕事って思ってるし、当たり前なことだと思うんですが「責任感がありすぎて、無理してしまうので心配です。」と言われてしまいました。。。
       
本人としては、無理してるつもりはなく、ただ楽しく夢中になってしまうだけ、なんですけどね。。。まだまだやりたいことがたくさんあるし、かといってムリできる年齢でもないので、言うことキチンと聞いて、ほどほどに頑張ろうと思うのでした。。。この打合せの件が、形になるのはまだ先の話。来年になりそうですが、それまでずっと全力疾走が続きそう。引きこもってばかりじゃなく、体力付けないとね!


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a・鳥・家だよりmail版vol.8

◇◆◇陽菜ひよ子のお仕事状況など。。。a鳥家だよりmail版vol.8◇◆◇

いつも大変お世話になっております。イラストレーターの陽菜ひよ子です。
ついに梅雨入りしてしまいましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は短めなお便りとなっております。

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【最近のお仕事】

専門誌『企業実務』連載エッセイ挿絵(日本実業出版社)
日本実業出版社さまから発行されている企業向けの月刊誌『企業実務』4月号から始まった新連載「ビジネスパーソンのための『レジリエンス』講座」(昆正和さん・著)のイラストを担当させて頂くことになりました。

詳細はこちらからご覧になれます。http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/info/eid121.html


【展示のご案内】
その1・・・『老若男女世界文学選集8-宇宙の眼-を描く』(gallery dazzle・北青山)
外苑前のDAZZLEさまのグループ展に参加します。フィリップ・K・ディックの小説『宇宙の眼』を、9人のイラストレーターがそれぞれの解釈で描き、デザイナーと組んで模擬装幀を制作。文庫カバーと挿画、それぞれの原画も展示します。

2015年06月30日(火)〜 2015年07月12日(日)
12:00〜19:00 (最終日17:00まで)

初日18:00からトークショー 19:00から懇親会別会場にて実費

Gallery DAZZLE(銀座線・外苑前駅すぐ)
map http://gallery-dazzle.com/about/

イラストレーター
伊藤彩惠子  大沢かずみ 小澤有希子  Kalo  須田浩介  
タカスギチアキ 西山悠子  陽菜ひよ子  ほりはたまお

デザイン:Malpu Design
清水良洋 佐野佳子 渡邊雄哉 宮崎萌美 李生美 

初日トークショーには参加します。一緒に装幀を制作した宮崎さんと一緒に制作についてお話します。


その2・・・『12人が描く新美南吉の世界』(新美南吉記念館・愛知県半田市)
地元・愛知県半田市の「新美南吉記念館」さまで、3か月に渡って行ってきたグループ展、いよいよ残り2週間となりました。
◆期間 2015年4月8日(水)〜2015年7月5日(土)9時30分〜17時30分
◆休館日 毎週月曜日・毎月第2火曜日
詳細(記念館地図)はこちらからご覧になれます。http://hiyoko.tv/a_tori_ie_dayori/log/flyer/eid116.html

こちらは特に在廊予定などはございません。


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