日本橋三越で4/10(日)まで行われていました。会社帰りに三越に寄ったらやっていて、三越カードで無料で見られるので、入ってみることに。
昨年、横浜で「足立美術館の魅力展(2004.5.7)」を見たし、『発見された幻の名画 横山大観「海山十題」展(2004.8.19)』も見たので、今回の絵は、ほとんど見たことのあるものばかりでした。それでも、会場が違うと、かなり違って見えますね。藝大美術館での「海山十題」展は、本当に素晴らしくて、一気にわたしを大観好きにしてしまった展覧会でした。何しろ海山十題と言う通り、海の絵と山の絵が各10点、計20点だけだったのに、あんなに満足できる展覧会にはなかなか出逢えません。会場が広々と使用されていたのが、かえってよかったのかも。大観は好きなので、何度見てもいいものはいいのです。波と雲の描き方に、何とも言いがたい感銘を受けます。
足立美術館開館35周年記念『横山大観展』
共立女子学園コレクション「華麗なる装いの世界〜江戸・明治・大正」
ちょっと前後しましたが、庭園美術館に行く前に、立ち寄った泉屋博古館分館で、「華麗なる装いの世界」を見てきました。ん〜。わたしとしては、ちょっと期待はずれかな。希少価値なものを展示されているのはわかるけど、この点数でこの入館料はちょっと高い、と感じてしまいます。武家のお衣装と公家のお衣装の違いなど、もっと詳しく出ているかと、それも期待していたのですが・・・・ただ、おもしろいと思ったのは、各お衣装の日本語に対する英語表記。着物ですから、基本は絹=Silkなのですが、その中にもいろいろあるのですね。
平絹=silk plain-weave
綸子(りんず)・繻子(しゅす)=silk satin
縮緬(ちりめん)=silk crepe
絽(ろ)=silk gauze
綾地=silk twill
精好地=silk Seigo
平絹=silk plain-weave
綸子(りんず)・繻子(しゅす)=silk satin
縮緬(ちりめん)=silk crepe
絽(ろ)=silk gauze
綾地=silk twill
精好地=silk Seigo
私たちの装身具:1850-1950『日本のジュエリー100年』展
4/7(木)ちょうど東京が桜の見頃を迎えたその日、東京都庭園美術館に『日本のジュエリー100年』展を見に行きました。
展覧会に脚を運ぶ際には、あまり人の評判などを気にしない方なのですが、これに関しては、事前に少し調べてみました。おもしろかった、と言う意見が圧倒的だったので、見に行くときにはかなり期待が膨らんでいました。
全体的な印象は、確かに美しかったのですけど、今のわたしの感覚では、3月に見た『日本のおしゃれ展』の帯留めの方が興味深かったかな。西洋チックなものよりも、思い切り和っぽいものの方が、なんとなく「手仕事」という感じを強く受けるのかもしれません。これはあくまでもわたしの感じることですが。
むしろ、ジュエリーそのものよりも、山川孝次や、ミキモトのデザイナーの手によるデザイン画の繊細さ、美しさに心奪われました。アートとしても、十分な見応えがあると思います。
ところで、日本のジュエリー、特にここに展示されているジュエリーには、とても希少性があるのですが、それは、戦争をかいくぐって生き延びたと言う悲しい歴史があるためなのだそうです。
戦時中に、贅沢は敵、そして金属はそのまま武器製造に利用するため、美しい装身具たちは、みな徴収されて行きました。それを思うと、何とも口惜しい気がします。戦争は、多くの人の命だけでなく、人々が築いて来た多くの文化的遺産、芸術なども破壊し、奪ってしまうのです。なんと愚かしいことでしょう。
展覧会に脚を運ぶ際には、あまり人の評判などを気にしない方なのですが、これに関しては、事前に少し調べてみました。おもしろかった、と言う意見が圧倒的だったので、見に行くときにはかなり期待が膨らんでいました。
全体的な印象は、確かに美しかったのですけど、今のわたしの感覚では、3月に見た『日本のおしゃれ展』の帯留めの方が興味深かったかな。西洋チックなものよりも、思い切り和っぽいものの方が、なんとなく「手仕事」という感じを強く受けるのかもしれません。これはあくまでもわたしの感じることですが。
むしろ、ジュエリーそのものよりも、山川孝次や、ミキモトのデザイナーの手によるデザイン画の繊細さ、美しさに心奪われました。アートとしても、十分な見応えがあると思います。
ところで、日本のジュエリー、特にここに展示されているジュエリーには、とても希少性があるのですが、それは、戦争をかいくぐって生き延びたと言う悲しい歴史があるためなのだそうです。
戦時中に、贅沢は敵、そして金属はそのまま武器製造に利用するため、美しい装身具たちは、みな徴収されて行きました。それを思うと、何とも口惜しい気がします。戦争は、多くの人の命だけでなく、人々が築いて来た多くの文化的遺産、芸術なども破壊し、奪ってしまうのです。なんと愚かしいことでしょう。
『エミール・ガレ展』
もう随分前(会期終了から一か月経ちますね)になってしまいましたが、記録(自分用メモ)のためにUPしておくことにします。4/1(金)に江戸東京博物館に見に行った「エミール・ガレ」展。やっぱりね、素晴らしかったです。
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ガレ展、今までにも本当にたくさん見てきました。その中で得て来た知識を少し披露。
最近、ミュシャ展やガレ展などのアールヌーヴォーの展覧会がとても多いですが
それは日本人がアールヌーヴォーを好きだから。なぜなら、アールヌーヴォーは、花鳥風月を楽しみ、四季折々の草花や自然を愛でる日本人の精神を受け継いだ、本来の意味での「ジャポニズム」であると言えるから。 この時期の西欧諸国は、大変な日本ブームであったのは確かですが、その多くはゴッホなどが浮世絵の模写をしたように「芸者」「侍」などをイメージとする、西洋から見た「オリエンタリズム」でしかありませんでしたが、このガレは、「間違ってナンシーに生まれた日本人」と呼ばれるように、日本人の精神性をきちんと理解し、表立った技法ではなく、内面的な意味での「日本的なもの」自己の芸術に取り入れた人であったのです。
作品としては、同時期の作家で、よく一緒に取り上げられることの多いドーム兄弟の作品の方が、繊細でわたしの好みではあるのですが、でもやっぱりガレはすごい。
個人的に感じたことは、やっぱり、絵を描くということは、デッサンが命だと言うこと。(ミュシャ展のときにも書いたような・・・・)この展覧会の一つの目玉に、ガレの素描がありますが、もうそれだけで立派な作品になり得るほど素敵です。モチーフとなる植物をきっと、気の遠くなるほど描いて描いて描き尽くしたのでしょう。
それと、ガラス工芸に移る前は、磁器絵付けもしていたということにも、すごく興味を持ちました。思っていた以上に、家具もたくさん展示されていて、ガラス以上に欲しいって思いました・・・・・・買えるわけないけど(^^;
artscape
会場 江戸東京博物館
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ガレ展、今までにも本当にたくさん見てきました。その中で得て来た知識を少し披露。
最近、ミュシャ展やガレ展などのアールヌーヴォーの展覧会がとても多いですが
それは日本人がアールヌーヴォーを好きだから。なぜなら、アールヌーヴォーは、花鳥風月を楽しみ、四季折々の草花や自然を愛でる日本人の精神を受け継いだ、本来の意味での「ジャポニズム」であると言えるから。 この時期の西欧諸国は、大変な日本ブームであったのは確かですが、その多くはゴッホなどが浮世絵の模写をしたように「芸者」「侍」などをイメージとする、西洋から見た「オリエンタリズム」でしかありませんでしたが、このガレは、「間違ってナンシーに生まれた日本人」と呼ばれるように、日本人の精神性をきちんと理解し、表立った技法ではなく、内面的な意味での「日本的なもの」自己の芸術に取り入れた人であったのです。
作品としては、同時期の作家で、よく一緒に取り上げられることの多いドーム兄弟の作品の方が、繊細でわたしの好みではあるのですが、でもやっぱりガレはすごい。
個人的に感じたことは、やっぱり、絵を描くということは、デッサンが命だと言うこと。(ミュシャ展のときにも書いたような・・・・)この展覧会の一つの目玉に、ガレの素描がありますが、もうそれだけで立派な作品になり得るほど素敵です。モチーフとなる植物をきっと、気の遠くなるほど描いて描いて描き尽くしたのでしょう。
それと、ガラス工芸に移る前は、磁器絵付けもしていたということにも、すごく興味を持ちました。思っていた以上に、家具もたくさん展示されていて、ガラス以上に欲しいって思いました・・・・・・買えるわけないけど(^^;
artscape
エミール・ガレは、19世紀後半フランスのナンシーを拠点に、ガラス、陶器、家具という幅広い分野に創造力を発揮し、独創的な可能性を切り開いた工芸作家でした。本展は、エミール・ガレ没後100周年を記念し、ガラス、陶器、家具の3分野にわたって海外および日本国内の有数のガレ・コレクションの中から、選りすぐりの名品を展示、またそれらの名品とともに、父シャルル・ガレのアシスタントとして活躍を始めた最初期の作例、博物学、植物学に親しんだ資料の数々、実験者として試行を重ねた下絵、そして晩年の円熟した傑作を一堂に集め、ガレの人物像と試行の変遷を探ります。会期 2005年1月22日(土)〜4月3日(日)
会場 江戸東京博物館
映画「アビエイター」
実家に帰省しているときに、母が名古屋ピカデリーで見られる券があると言うので、せっかくだから話題作を見ようと言うことで見に行ったんですが、ちょっと失敗だったかも・・・
★☆☆☆☆
結局は大富豪は最後にはその富故に疑心暗鬼になったり、プレッシャーから精神を病んでしまう、などのことが描きたかったのかもしれませんが、最初の幼少時のトラウマも、最後まで意味が分からなかったし(病気で隔離される、と言う話のせいで、異常な潔癖性になったということ?と、勝手に想像してましたが)。多分ハワード・ヒューズと言う人に共感できないと、この映画は楽しめないし、なぜあそこまで、飛行機にこだわったり、映画にこだわったのか、奇行の理由も理解できないままで、まったく感情移入できず。
母は前半寝ていて、私は後半寝ていました。キャサリン・ヘップバーンと恋愛関係にあったあたりは、まだ楽しめたかな。ヘップバーンを演じたケイト・ブランシェット、すごく似てたと思う。エヴァ・ガードナー(ケイト・ベッキンセール)の方が美人だけど、ヘップバーンの方が、断然魅力的。最後の方の恋愛遍歴ももっといろいろ描かれていたらよかったのに。いやはや、女性には飛行機は退屈なのです。
でも、もしかしたら、わたしの脳みそがついて行けないだけで、本当はすごい作品なのかしら?などと思っていたのですが、深夜番組で、井筒監督もこの映画斬りまくっていました。スコセッシ監督、昔はすごい人だったそうで、「どうしたんだぁ」とショックを受けておられたような。
ディカプリオが大好きで、顔さえ見ていられればいい、というなら楽しめるかも?わたしには、この3時間は苦痛でした。
★☆☆☆☆
結局は大富豪は最後にはその富故に疑心暗鬼になったり、プレッシャーから精神を病んでしまう、などのことが描きたかったのかもしれませんが、最初の幼少時のトラウマも、最後まで意味が分からなかったし(病気で隔離される、と言う話のせいで、異常な潔癖性になったということ?と、勝手に想像してましたが)。多分ハワード・ヒューズと言う人に共感できないと、この映画は楽しめないし、なぜあそこまで、飛行機にこだわったり、映画にこだわったのか、奇行の理由も理解できないままで、まったく感情移入できず。
母は前半寝ていて、私は後半寝ていました。キャサリン・ヘップバーンと恋愛関係にあったあたりは、まだ楽しめたかな。ヘップバーンを演じたケイト・ブランシェット、すごく似てたと思う。エヴァ・ガードナー(ケイト・ベッキンセール)の方が美人だけど、ヘップバーンの方が、断然魅力的。最後の方の恋愛遍歴ももっといろいろ描かれていたらよかったのに。いやはや、女性には飛行機は退屈なのです。
でも、もしかしたら、わたしの脳みそがついて行けないだけで、本当はすごい作品なのかしら?などと思っていたのですが、深夜番組で、井筒監督もこの映画斬りまくっていました。スコセッシ監督、昔はすごい人だったそうで、「どうしたんだぁ」とショックを受けておられたような。
ディカプリオが大好きで、顔さえ見ていられればいい、というなら楽しめるかも?わたしには、この3時間は苦痛でした。
『ルネ・ラリック展 ── 光への軌跡 ──』
日本橋高島屋で開催中の「ルネ・ラリック展」に行ってきました。なかなかおもしろかったです。アール・ヌーヴォーの巨匠と言えば、ガレやドーム兄弟が浮かびます。実はその中ではわたしはドームが一番繊細で好きなんですが、ラリックは少し後に出て来たアール・デコを代表するガラス工芸家で、ガレが色ガラスを多用するのに対して、ラリックは無色の透明ガラスのみで作り上げたところに特徴があります。
一色のガラスに彫刻を施すことによって、光の方向や質による様々な表情を楽しむことのできるラリックの作品は、シンプルな美しさがあります。その洗練された美しさは、装飾品としてだけではなく、日用品としても愛用されてきました。それほどの年月がかわらないにもかかわらず、ややクラシックな感のあるアールヌーヴォー時代のものと比べても、ずっとモダンで現代の感覚でも、全く古くささを感じません。
特にオパールのような乳白色のオパルセントガラスに光のあたっていたものが
本当にきれいでした。(このチラシのものですね)
またこの、蓋を丸い板状にした形状がラリックのオリジナルだそうで、いかにもアールデコだなぁ、と言う感じ。そういえば、彼のガラス作品がふんだんに使用されている庭園美術館にもそんな感じのものがあったような・・・
ラリック・ブランドストーリー
会期:3月30日(水)〜4月11日(月)午前10時〜午後8時(会期中無休、最終日は午後6時閉場。入場は閉場30分前まで)
会場:東京日本橋・高島屋8階ホール(お問い合わせ03−3211−4111)
入場料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
主催: 朝日新聞社
正式名称:うるわしい煌めきと戯れて。ルネ・ラリック展 ── 光への軌跡 ──Rene Lalique Maiter Verrier 1860 - 1945
ラリックに花の息吹きを 池坊由紀(華道家元池坊次期家元)
一色のガラスに彫刻を施すことによって、光の方向や質による様々な表情を楽しむことのできるラリックの作品は、シンプルな美しさがあります。その洗練された美しさは、装飾品としてだけではなく、日用品としても愛用されてきました。それほどの年月がかわらないにもかかわらず、ややクラシックな感のあるアールヌーヴォー時代のものと比べても、ずっとモダンで現代の感覚でも、全く古くささを感じません。
特にオパールのような乳白色のオパルセントガラスに光のあたっていたものが
本当にきれいでした。(このチラシのものですね)
またこの、蓋を丸い板状にした形状がラリックのオリジナルだそうで、いかにもアールデコだなぁ、と言う感じ。そういえば、彼のガラス作品がふんだんに使用されている庭園美術館にもそんな感じのものがあったような・・・
ラリック・ブランドストーリー
会期:3月30日(水)〜4月11日(月)午前10時〜午後8時(会期中無休、最終日は午後6時閉場。入場は閉場30分前まで)
会場:東京日本橋・高島屋8階ホール(お問い合わせ03−3211−4111)
入場料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
主催: 朝日新聞社
正式名称:うるわしい煌めきと戯れて。ルネ・ラリック展 ── 光への軌跡 ──Rene Lalique Maiter Verrier 1860 - 1945
ラリックに花の息吹きを 池坊由紀(華道家元池坊次期家元)
19世紀から20世紀の初頭、フランス・ガラス工芸はかつてない黄金期を迎えていました。特に1900年のパリ万博で注目を浴びた宝飾家ルネ・ラリック(1860−1945)は、20世紀の初めにガラス工芸に転向し、1920年〜30年代のアール・デコ期を代表するガラスの巨匠として活躍しました。日常生活を彩り、生きる喜びを演出する花瓶、手鏡、香水瓶、アクセサリーなど約200点で、ラリックの全容を紹介します。
新世紀・名古屋城博で金鯱触ったYO♪
3/24(木)〜29日(火)まで実家の名古屋に帰省していたのですが、実家で入場券をもらったというので、万博初日の3/25(金)、朝から母と二人で行ってきました。さぶい日で、なんと雪が降ってきました(^^;写真の二人はダブルユーで、イベントに来たそうです。
門から金鯱の展示してある金鯱ドームまでは、結構遠くて、売店が出ているものの、閑散としていました(^^;入館するときにも、お礼言われたしなぁ。「名古屋の人はみんな、今頃万博に行ってるのかな」と母と言いつつ歩いていたんですが、万博の方も、入場者数は奮わなかったようで、名古屋の人はいったいいずこに?
「新世紀・名古屋城博公式サイト」
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門から金鯱の展示してある金鯱ドームまでは、結構遠くて、売店が出ているものの、閑散としていました(^^;入館するときにも、お礼言われたしなぁ。「名古屋の人はみんな、今頃万博に行ってるのかな」と母と言いつつ歩いていたんですが、万博の方も、入場者数は奮わなかったようで、名古屋の人はいったいいずこに?
「新世紀・名古屋城博公式サイト」
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『日本のおしゃれ展』
会社の和物好きな友人に聞いて、慌てて銀座の松屋に見に行ったこの展覧会。昨今の着物ブームに乗ってか、意外に若い人も多かったのが印象的でした。それほど着物好きな人でなくても、着物着てみてもいいかなぁ、なんて思ってしまうかも。そんな展覧会でした。(3/23(水))
普通の着物の展示と違って、きちんとコーディネイトされ、着付けされた展示はとても楽しめました。今回特別展示されていた帯留めコレクションは圧巻。素晴らしいの一言。(特に貴重だと言う芝山細工(※象牙を主材とし、青貝(あおがい)・鼈甲(べっこう)・珊瑚(さんご)などを使って 屏風や額・飾棚・置物などに花鳥などを立体的に描いた技法)は本当に繊細で美しい〜〜〜)こういう場所にしっぽり着物で来るような女性になりたいものだと思ってしまいました。
artscape
会場 松屋銀座8階大催場
普通の着物の展示と違って、きちんとコーディネイトされ、着付けされた展示はとても楽しめました。今回特別展示されていた帯留めコレクションは圧巻。素晴らしいの一言。(特に貴重だと言う芝山細工(※象牙を主材とし、青貝(あおがい)・鼈甲(べっこう)・珊瑚(さんご)などを使って 屏風や額・飾棚・置物などに花鳥などを立体的に描いた技法)は本当に繊細で美しい〜〜〜)こういう場所にしっぽり着物で来るような女性になりたいものだと思ってしまいました。
artscape
明治・大正・昭和前期は、西洋文化の大きな影響を受けながら、染織工芸のきわめて高度な技術に支えられ、着物文化が最も光り輝いた時代でした。会期 2004年3月16日(水)〜28日(月)
この展覧会は、わが国を代表する着物コレクター池田重子氏の貴重なコレクションの中から、四季折々の近代きもの90点を帯・半襟・帯留などとコーディネートし、紹介するものです。華麗で典雅な近代のきものの美をご堪能ください。
会場 松屋銀座8階大催場
『ミュシャ展』〜華麗なるアール・ヌーヴォーの誕生
3/27(日)まで上野の東京都美術館で行われていたミュシャ展を見てきました。素晴らしかったです。(3/23(水))
アール・ヌーヴォーの華やかな作風で知られるアルフォンス・ミュシャ。(ミュシャはフランス語風読み。彼の故郷チェコではムハ)そんな彼はきっと、その描く絵のように、美しく華やかな生涯を送ったのであろうと思っていました。しかし、アール・ヌーヴォーが過去のものとなり、もともと装飾芸術家ではなく、画家を目指していたという彼自身が本当に描きたかった、故郷チェコに捧げた大作《スラヴ叙事詩》などを見ることができて、人間・ミュシャを知るよい機会となりました。
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アール・ヌーヴォーの華やかな作風で知られるアルフォンス・ミュシャ。(ミュシャはフランス語風読み。彼の故郷チェコではムハ)そんな彼はきっと、その描く絵のように、美しく華やかな生涯を送ったのであろうと思っていました。しかし、アール・ヌーヴォーが過去のものとなり、もともと装飾芸術家ではなく、画家を目指していたという彼自身が本当に描きたかった、故郷チェコに捧げた大作《スラヴ叙事詩》などを見ることができて、人間・ミュシャを知るよい機会となりました。
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『笑の大学』
先日のハワイ旅行の帰りのフライトの映画の2本のうちの一本がこれ。(もう一本は「シャーク・テイル」)
これは、実は封切りの頃から見たいと思っていたんですが、昨年の私は、映画館にはなかなか足を運ぼうと言う気持ちがなかったんですね。今年に入って、ポツポツ見に行くようになりましたが。ですので、今回これが見られて、とてもラッキーでした。
★★★★☆
----------------------------
簡単なストーリーを説明すると、戦時下の日本では、芝居の脚本に対する検閲が始まったんですが、役所広司扮する検閲官は、本当に頭が固く厳しくて、稲垣吾郎扮する脚本家に無理難題を押し付けるのです。でも、検閲官が無理難題を言って、脚本家がその要求を受け入れれば受け入れるほど、どんどんその脚本は面白くなって行き、いつのまにか、検閲官も本をよくするために、協力するようになってしまうのです。やがて、彼らの間に不思議な絆が芽生えるんですが、皮肉にも物語は意外な結末を迎えることになります。
いや、おもしろかったです。個人的に吾郎ちゃん好きなんですが、演技の方は眉唾だったんですが、これはなかなかはまっていましたし、なんと言ってもさすが役所広司。最初は大げさかな、と思える演技が、物語が進むにつれ、ちょうどよい感じになり、どんどん引き込まれて行きます。
元々この映画は、主人公ふたりだけが登場する舞台だったそうですが、映画には、脚本家の劇団の座長として、小松政夫(これが最高!)や、切符のもぎりのおばさんなども登場。検閲室の看守役の藤村俊二もいい味出していました。さすが三谷幸喜。笑わせておいて、最後に泣かせる、心憎い素敵な映画でした。
これは、実は封切りの頃から見たいと思っていたんですが、昨年の私は、映画館にはなかなか足を運ぼうと言う気持ちがなかったんですね。今年に入って、ポツポツ見に行くようになりましたが。ですので、今回これが見られて、とてもラッキーでした。
★★★★☆
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簡単なストーリーを説明すると、戦時下の日本では、芝居の脚本に対する検閲が始まったんですが、役所広司扮する検閲官は、本当に頭が固く厳しくて、稲垣吾郎扮する脚本家に無理難題を押し付けるのです。でも、検閲官が無理難題を言って、脚本家がその要求を受け入れれば受け入れるほど、どんどんその脚本は面白くなって行き、いつのまにか、検閲官も本をよくするために、協力するようになってしまうのです。やがて、彼らの間に不思議な絆が芽生えるんですが、皮肉にも物語は意外な結末を迎えることになります。
いや、おもしろかったです。個人的に吾郎ちゃん好きなんですが、演技の方は眉唾だったんですが、これはなかなかはまっていましたし、なんと言ってもさすが役所広司。最初は大げさかな、と思える演技が、物語が進むにつれ、ちょうどよい感じになり、どんどん引き込まれて行きます。
元々この映画は、主人公ふたりだけが登場する舞台だったそうですが、映画には、脚本家の劇団の座長として、小松政夫(これが最高!)や、切符のもぎりのおばさんなども登場。検閲室の看守役の藤村俊二もいい味出していました。さすが三谷幸喜。笑わせておいて、最後に泣かせる、心憎い素敵な映画でした。